- 918 名前:名無したん(;´Д`)ハァハァ mailto:sage [2008/03/30(日) 22:29:19 ID:yc+SgVlu]
- 天に届く程の大樹が座する一つの国、名はハイ・ラガード公国。
その大樹は、古来より神木として崇められ、天空の城へと続く道とも云われる伝説もあった。 そして、彼の大樹の内部にて発見された迷宮───物語はこの迷宮に挑む者達の日々を描く。 「嫌っ!絶対に、いやぁっ!」 薄暗い部屋に響く、悲鳴じみた声。 その声の主は、明るい桃色の髪を二つ束ね、吟遊詩人たる様相をした幼い少女。 バードと呼ばれる、歌や踊りを得意とした職業である。 「だ…だから、な…お前さんのTPを回復する為だけであって疚しい気持ちはなかったのだが…」 「それでも嫌なものは嫌っ!」 ベッドでうずくまるバードの少女の前で、あわあわと手を振る男。 彼はドクトルマグス、巫術や巫剣といった一風変わった術や剣技を得意とする。 民族衣装のようにも見える独特の衣装に身を包み、若干ぼさついた黒髪と日焼けした薄茶の肌が特徴的だった。
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