- 805 名前:名無したん(;´Д`)ハァハァ mailto:sage [2008/03/19(水) 22:26:41 ID:c/NfoYdP]
- 「もうこの島が高波に飲み込まれるのも時間の問題だわ。・・・行ってくる。」
「やめてよ、無茶だよ!」 「ここに私達がいることは誰も知らないのよ?待っていても助けはこないわ。」 「でも他に何か方法があるかもしれないじゃないか!こんな海を泳ぐなんて無理だよ!」 「あの小島に置いてきた無線機で助けを呼ぶ以外に、私達が助かる道はないのよ。」 「・・・なら僕が!僕が行・・・ムグッ!」 「・・・大人のキスよ・・・帰ってきたら続きをしましょ?」 「美紗堵さん・・・僕・・・僕・・・」 「大丈夫、今はカナズチでもすぐに泳げるようになるわ。私が保証する。じゃ、行ってくるね!」 そう言って彼女は荒れ狂う海に飛び込み、200m程離れた小島へと泳ぎ始めた。 長い沈黙の後、島の丘で手を振る彼女が見え手を振り返そうとした瞬間、 彼女は小島ごと高波に飲み込まれ、二度と浮いてはこなかった。
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