- 510 名前:名無したん(;´Д`)ハァハァ mailto:sage [2007/09/16(日) 22:01:48 ID:cGP4MpXV]
- >>508
延好という旅の僧が、立山に参籠していたある夜、若い女と遭遇した。 僧は怯えたが、彼女が告げて言うには、自分は京の七条付近の出身で父母兄弟は今もそこ にいるが、自分は若くして死に、地獄に堕ちた。 ところが、自分は生前、祇陀林寺の地蔵講に参ったことが一度あるだけなのに、地蔵が昼夜 三回来て地獄で自分の苦しみを代わってくれる。 彼女は僧に自分の姿を父母兄弟に伝えてくれるように頼み、彼は上京してそれを果たした。 父母らは仏師を雇って地蔵菩薩を造り、法華経三部を書写したうえで、亭子院の堂で大原の 浄源を講師に頼んで法会を営み供養した。
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