- 208 名前:1/7 mailto:sage [2007/05/15(火) 01:17:40 ID:EFG1Ngoc]
- SS投下。長くなってしまった。
朝の七時。学生寮の一室。 「起きろ、ミィ。朝だぞ」 朝食を作り終わり、俺は声を上げた。 俺が作ったミニベッドで眠っているミィ。見た目十二歳ほどの妖精。手の平サイズの身体と二対の透明な羽、赤いロングの髪には派手な寝癖がついている。草色のナイトキャップとネグリジェという格好で、抱き枕を抱きしめていた。 うっすらと目を開けて、俺を見る。赤い瞳。 「んー……。マスター……あと一時間……」 小声で答えてから、目を瞑って再び寝息を立て始めた。 妖精であるから――ではないだろうが、ミィは朝に弱い。起きるのはいつも八時頃で、九時頃まではぼんやりしている。休日は昼まで眠っていることもある。ちなみに、就寝は十時頃。ようするによく寝るのだ。 しかし、今日は八時から学長との会談がある。遅れるわけにはいかない。かといって、ミィ一人を部屋に残しておくわけにもいかない。 「ほら、起きろ。昨日も言っただろ? 今日は朝早いって」
|

|