- 519 名前:名無したん(;´Д`)ハァハァ mailto:sage [2011/05/17(火) 10:19:59.63 ID:51TGdbHH]
- 俺もいちおう古典読むんで、先週ことのついでに水鏡の記事を読んできた。
で思うに、これは描写が簡素だとか、記事が短いというのとはちょっと次元が違う。 この事件が事実か史実かというのはとりあえず置いといて、一読して思い当るのは インド由来の説話とか仏話に、ほぼこの通りの類話があり、だいたい物語のパターンがある ・大官や豪商にすばらしく美しい娘が生まれる ・バラモン・聖者や高僧が「この娘は○○人と通じる相がある」と予言する ・娘本人は気位が高いか、やや天然で異性に興味が薄いで、予言は当たりそうにない ・あるとき戦争や盗賊に会うかで一家は壊滅する ・娘は《殺された後で》賊に回され、予言の正しさは証明される この話はふつう、娘の前世の因果譚と関連して語られる。遺体は五百人くらいに犯される 藤原東子の記事が水鏡記者の創作かどうかは確かめられない。水鏡以外に記事はない 事件から何百年後に、おそらく仏教説話絡みで、巷にそういう面白話はあったかもしれない 水鏡記者の意図はエロになく、人の相、運命とか宿命というのを史話に書きたかったんだろう 記者自身が「高僧の予言」や、その種の運命観をもって信じてたのだろうし 少なくとも実証できる史実なんざ気にしてないし、記事に挿入することにためらわない そういう物語背景の詮索は、エロをやるには直接関係ないが、いまエロにされてる藤原東子は いろいろ雑多な要素が加わったうえで、高僧鑑真の予言とか運命観はほぼ形骸化してる 何日かけて、どのようにいたぶったとかいうリアリズムの趣味をみると、 どうみても中世っぽくはないし、昭和以降の最近の誰かさんの妄想と思われる それは結局時代の趣味、現代の読者には好きこのみの問題かもしれないが、 男たちは個々のヒャッハーを超えて運命の体現者となる、という古代的ロマンは失われている
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