- 645 名前:引用 mailto:sage [2006/10/11(水) 00:19:46 ID:???]
- 「メイドさん的な愛の関係」とは、人間を階級で差別する構造があって、初めて成立するものであると述べておこう。
世の多くの誤認は、主人公(=自分)とメイドさんが、人間として対等な男女であるという、実に現代的な 「人間は皆平等」の感覚をメイドの世界にまで持ち込んだことによって発生しているのだ。 差別構造が生み出す「愛」 上の論評だけでは誤解を招きそうなので補足しよう。 すなわち「シンデレラ」である。 貴族階級の王子様と平民階級の貧乏な娘の恋… 人間が差別されてる構造が無ければ、成立し得なかった物語の代表と言えよう。 この舞台を現代日本に置き換えてみたらどうか? 金持ちの息子と貧乏人の娘… そこには「シンデレラ」の持つロマンも輝きも何一つ無い。 では少し脚色して、由緒正しい旧家の息子と、ごく普通の家の娘としてみよう。 ほら、見る間にロマンの香りが漂って来たではないか。 この違いは正しく「由緒正しい旧家」という、人間皆平等思想と真っ向から対立する概念が生み出したものであるという点に 注目してほしい。 男と女の関係がすべからく平等であったなら、そんな世界から、ロマンチックな輝きを持った恋愛物語は生まれ得るだろうか? おそらくは卑小で日常的な恋物語しか生み出せはしまい。 許されざる恋を描いたところで、せいぜい、テーマが不倫の「失楽園」だ。 (中略) 同様に、メイドさんとの愛は階級差別があることで成立し、階級差別によって、ロマンチックな輝きを増す。 そして断言しよう。 男も女も、本当は平等な恋愛関係なんて退屈だと思っているのだ。 誰もがロマンチックな恋を求めてる。 そんな中で、ごく一部の人たちだけが、メイドさんという具象化したロマンチックな存在に出会い、不倫などに走らず、 メイド者として救われることができたのである。 汝の救いはメイドさんにあり!
|

|