- 158 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/05/03(土) 22:27:21 ID:???]
- >>149
防女卒業後、初の外泊となったゴールデンウィーク。私は本家に緊急に呼び出された。 「いかがされましたか?お祖父様」 難しい顔をしている祖父を見るのは珍しい。 「うむ…健子に見合いの話がきておる。くだらん!実にくだらん!振興企業グループの御曹司とかぬかす三十男だ。良い噂も聞かん!坂鬼を舐めきっておる!」 結構辛辣な評価だ 「(いつもの様に)断ればよろしいではないですか?」 「今回はそうはいかん…○川御本家を通して話がきたのだ」 ほぉ、今度は主家筋か…まったく手を変え品を変えだ… 「私はまだ学生ですが?」 「わかっておる!坂鬼の次期総領を、儂の可愛い孫娘をくだらん輩にくれてやるものか!…が、権現様以来、坂鬼は○川様譜代だ。主家の顔に泥を塗るわけにはいかん…」 最後の方は勢いがなかった。難しい事態に直面している訳だ。何とかせねばなるまい。私は祖父に尋ねた。 「向こうから断って来ればよろしいのですね?」 「…そのような手管があるのか?」 「まずは健子にお任せ下さい」 本家を退出した私は、某所に電話を入れた。 その日の夕方、OPECが日本向け原油輸出価格について考慮すべき状況に直面したとのコメントを流し、主家から夜半にもかかわらず、使者が本家の祖父の元を訪れ、相手側の都合により見合いの話はなかったことにしてくれと申し入れられたそうな… 持つべきはコネである。 さて、休みはまだある…何をしようか…
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