- 841 名前:原作だと長門と古泉のアドリブが混じってるようだけど mailto:sage [2013/02/26(火) 20:01:57.85 ID:Z6XGAgHV]
- 「古泉イツキ。あなたは彼女を選ぶべきではない。あなたの力はわたしとともにあって初めて有効性を持つことになるのである」
淡々とした口調でそう言って、二十四時間平静継続中の黒い瞳をイツキに向ける。イツキはイツキで、ユキが窓から現れたことには驚かないくせに、 「えっ。それはどういうことですか?」 言葉尻だけを捉えて、深刻な顔つきをしたりしている。 「今は説明できない。しかしいずれ理解を得ることもあるだろう。あなたの選択肢は二つある。わたしとともに宇宙をあるべき姿へと進行させるか、彼女に味方して未来の可能性を摘み取ることである」 記憶によると、確か三割くらいはユキがアドリブで言っているセリフである。それは本当にイツキにのみ投げかけているセリフで合っているのか? その長門の……ユキの言葉にどれほどの含蓄があるのかは判断保留するとして、イツキは難しい顔をして考え込む。 「なるほど。どっちにしても彼……いやこのシーンでは僕ですか、僕が鍵となっているのですね。そして鍵そのものには本当の効力はない。鍵はあくまで扉を開ける効果しかないものです。その扉を開けたとき、何かが変わるのでしょう。おそらく、変わるのは…………」 言いかけてイツキは言葉を句切り、なぜかカメラ目線で含みのある視線を送ってきた。こいつは誰に向かって何を言っているつもりなのだろうか。
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