- 377 名前:見ろ!名無しがゴミのようだ! mailto:sage [2010/03/07(日) 00:58:03 ID:57NZe58g]
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俺は戸口の長門に囁いた。 「明日も部室に行っていいか? 放課後さ、ここんとこ他に行くところがないんだよ」 長門は俺をじっと見つめ、それから……。 薄く、だが、はっきりと微笑んだ。 目眩がした。 4. 固く目を閉ざした長門の横顔、陶器のように白かった頬に朱が差している。 薄く開いた唇から小刻み版溜息のような息を吐き、ふと気づくと 俺がつかんでいる華奢な肩は、寒さに凍える子犬のように振動していた。 震える声が耳に届く。 「やめて……」 3. 俺はポケットからくしゃくしゃの紙片を取り出し、 「すまない、長門。これは返すよ」 差し出した白紙の入部届けに、長門の白い指が緩慢に伸びた。 一回失敗して、二度目にやっとつまむことに成功する。 俺が手を放すと、入部届け用紙は風もないのに震えていた。 「そう……」 声まで震わせて、長門は睫毛で目の表情を隠す。 2. ふと我を取り戻せば、俺は長門の手を強すぎる力で握りしめていたようだった。 だが、読書好きの有機アンドロイドはその行為に対しては何も言わない。 長門はただ、俺をじっと見つめたまま、ゆっくりとうなずき、 「伝える」 やはり平坦な声で呟いた。 「ありがとう」 1. 「心配かけたようだな。すまなかった」 「わ、解ってるんだったらいいわよ。そりゃそうよ、団員の心配をするのは団長の務めなんだから!」
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