- 75 名前:見ろ!名無しがゴミのようだ! mailto:sage [2010/02/09(火) 03:09:23 ID:ibJM2rfQ]
- 次に谷川流のエンディミオン感想
『ハイペリオン』二部作の続編。これがまた呆れるくらい面白い。序盤なんかもうほとんどスぺオペ、 逃げるエンディミオンたちと追うパクスの大天使級特使船〈ラファエル〉が邂逅するところなどは 秒きざみのスピード感が最高の緊迫感を生んでいる。やはりSFは宇宙に飛び出してくれなければ。 しかもこの大天使級特使船の使用する超光速航法がとてつもないシロモノで、何せいったん量子化 するや乗員は残らず即死してしまい、実体化するたびに蘇生しなければならないというムチャクチャ さ加減にはデイヴィッド・ブリン『スタータイド・ライジング』におけるタンデューの特攻艦か 田中啓文『黄泉津鳥船』に出てくる空間跳躍法くらいしか思い当たるものがない。 そしてひとしきりスぺオペを楽しんだ後はハックルベリー・フィンみたいな筏による川下り冒険 ロマンが待っている。ギャップがすごいがその臨場感たるや。エンディミオンとアイネイアー とA・ベティックの三人が筏で河をたゆたいながら異星を旅するなんてのは少年時代に読んで いたらたちどころに影響されて旅支度を始め近場の川の上流へと向かうところだ。 最初は敵役で登場のデ・ソヤ神父大佐には途中から感情移入しまくれるし、お馴染み〈シュライク〉 は今回やたらに格好いいし、前作で積み残した謎がちょびっとだけ明らかにされたり新たな謎が ざくざく出てきたりするし、ラストの戦闘シーンには痺れるし、ストーリーテリングは超絶技巧だし、 たとえ地球が一週間後に壊滅することが明らかになったとしても何を置こうが完結編の『エンディミオンの覚醒』 だけは読まねばなりません。
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