- 71 名前:見ろ!名無しがゴミのようだ! mailto:sage [2010/02/09(火) 03:06:20 ID:7/7NeRYZ]
- >>65違うわ。自分で読んだわ。だいたい「ハイペリオン」で七つの話といっておいて
6つしか書いていないことに気づいたwあともうひとつなんだったっけ? ついでに谷川流が過去に書いた感想でものっけとく。 「ハイペリオンの没落」 とにかく前作『ハイペリオン』が「なんつういいとこで終わるねん」と言うくらい 壮大な「引き」で終わってしまったため嫌が上でも期待が盛り上がるこの続刊、 登場人物紹介や世界設定の解説はすでに終わっていると言わんばかりに面倒な説明は いっさいなく怒涛のごとく押し寄せる物語の勢いにただただ酔いしれるばかりなり。 『ハイペリオン』はなかば短編集的構成で一章読んだらホッと息をつき「さて次に 取りかかるか」なんて余裕もあったが、今回は全キャラクターによる多視点同時進行、 全員が個々に抱える物語が重層的かつ複合的に絡み合いながらノンストップで突き進み、 ほとんど段落が変わるごとの新展開には唖然呆然、スピーディな場面転換に「うわっ、 これからどうなるんだってとこで次に引かないでくれよ」と叫びつつその次の話がまた 「どえー」ってくらいの意外な方向に行ってしまい「ずわー」とか言っているうちに三度 場面転換、終始この連続。途中で終われるかいな、こんなの。 シュライクに白兵戦を挑むカッサード大佐の熱い孤独な戦い、レイミアのハードボイルド サイバーパンクロマンス、神父の聖十字架話はバイオホラーチックで、若返り続ける赤ん坊 とその父親の姿は叙情性満載、領事とイルカ惑星はエコロジー全開、うっとうしい詩人 お前は早く死んでくれと思いながら、事態はどんどん急展開、AI群はなにやら人間とは 違った思惑で動いているし、アウスターとの艦隊戦がハイペリオン上空で繰り広げられるし、 〈時間の墓標〉はえらいことになるし、ネットワークに潜ったキーツの複合人格はもっと えらいものと出逢うしで息つくヒマもない。量子論、禅、宗教、神、人工知能、宇宙艦隊戦、 詩、政治、時間遡行などなどなにもかもごちゃまぜになっているように見えてその実秩序 だっているという整理された混沌とも言うべき情報量の多さが心地好い。 避けようのない死をもたらす〈苦痛の神〉シュライクの造形がジューダス・プリーストの アルバムジャケットにそのまま使われそうなくらいのトゲトゲ怪物なのも楽しいし、〈速贄の樹〉 に突き刺されて苦しみ悶える人々の阿鼻叫喚な地獄絵図はマジで痛い。 後半の累積していた謎が次々に解明していく過程の素晴らしさは言葉に表わせないですね。 そしてラストシーンがこれまた……。 厚さと重量にためらっているのであれば、ちょっとこれは読まんともったいないですよ。
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