- 943 名前:見ろ!名無しがゴミのようだ! [2010/02/07(日) 22:44:18 ID:w+us6Iig]
- >>875
なんでその解釈になるのかな? 限定された情報しか扱えないはずの有機生命体や それを模倣して作り情報処理能力に限界がある有希が、 感情という物を持ち、自身のみの力の限界をハルヒや 読書によって拡張していく人類というものに触れてるのが この話のポイントだと思う。 天蓋領域という、統合情報思念体にとって理解不能な他者が 現れるのもその辺が理由かなって思うのさ。 ベンローズの量子脳理論が入っても良いけども、それによって 人類個々個人が、情報統合思念体と同じ力を持つのは噴飯物だし、 そうで無くて、制限され制約された情報処理能力しか持たず、 個と他者という概念に縛られているからこそ、有機生命体に 自律進化(これは生物学的な進化を超えてることは指摘しておく) の可能性が存在しているわけだ。 一方の完全情報交換が可能な統合情報思念体にとっては、他者という 物が無く、選択肢の中の意見の違いでしかなく意見の違いは、妥当性の 量に還元されてしまうので、進化すら予想の範囲に落ち着いてしまって、 徹底的な閉塞感に苛まれてるのが、情報統合思念体の混乱でしょ。 朝倉に感情という物をトレースさせることは出来ても、それの制御は 朝倉という個体に任せた訳で、またそうするしか無かったわけで、 そこに長門の苦悩があるわけだよ。 もう一つの世界を作り直したときに長門が一番信頼を寄せて復活させたのが 朝倉だというところに、対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドとしての 孤独と混乱を見るわけだね。それを理解している朝倉の健気なことったら無いわけだ。
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