- 412 名前:395 [2007/07/22(日) 08:57:58 ID:qgCKdbH3]
- ■ストーリー
美術的には別段文句は無いのだが、ストーリーは 原作の胸キュンさには敵わないと思った。 原作だと主人公の芳山和子(後の『魔女おばさん』である)は、 どんどん深町に魅かれていくのだが、ある日、彼は未来から 来た人間で元居た時代に帰らなくてはならないと告げられる。 しかし、その時には自分に関する一切の記憶をこの時代で 自分に関わった全ての人から奪わなくてはならないという。 もちろん和子からもだ。 少年・少女の淡い初恋は実ることなく、永遠とも言える別れを 受け入れなくてはならない。それだけではなく、大事な彼の 記憶までもが奪われてしまうのだ。この別れが余りに切なく 悲しいからこそ、この物語が30年以上もジュニアSF文学の 名作として、人々に愛されてきたのだろう。 しかし、こちらの「時かけ」はその辺がうやむや (千昭についての記憶は皆の中から消えてなかった)なのと、 真琴のキャラクターが余りにもしおらしくなくて・・・・例えば千昭が 告ろうとする度に遮ったりで、なかなか共感出来なかった。 それと、千昭がもうちょっと魅力的で特別な感じがしても良かった のではないだろうか?ものすごく普通の男の子過ぎたて、なんだか なと思う。 巧介と後輩の恋愛は無理やり絡ませなくとも良かったのに。 この物語の鍵にもなる設定とはいえ、それで時間を取られた ぶん、真琴と千昭の描写がおざなりになってしまったように思う。 長文失礼しますた。
|

|