- 4 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 mailto:sage [2012/08/03(金) 21:21:29.33 ID:OSCyHaqP0]
- >>3
ヴィヴィオ「アインハルトさ〜ん!」「おはようございま――すっ!」『いつもどおりの学校』 アインハルト「ごきげんようヴィヴィオさん、具合は大丈夫ですか?」 ヴィヴィオ「えへへ…まだ全身ちょっと痛いです」「アインハルトさんは今日も練習ですよね?」 アインハルト「ええ、ミカヤさんの所へ」 ヴィヴィオ『なんだか、あんまりにもいつもどおりすぎて』「いいな〜わたしも行きたいです〜!」 アインハルト「いけませんよ、コーチの指示どおりしっかり休まないと」 ヴィヴィオ『昨日の試合のことが』「はぁい!」『なんだか遠い夢のようで』「おはよー」 クラスメイト男子「あ、ヴィヴィオも来た!」 コロナ「ヴィヴィオ〜助けて〜」 リオ「みんなのインタビューで大変だよ〜」 クラスメイト女子「ヴィヴィオもこっちこっち」 ヴィヴィオ『だけど』 クラスメイトA「昨日の試合、テレビで見たよ!」 クラスメイトB「凄かった…!カッコ良かったよ〜!」 ヴィヴィオ「えへへ、ありがと〜」『試合を見てくれたみんなに声をかけてもらって』『昨日の試合をあらためて思い出していって』 『まだ残ってる体の痛みと一緒に少しずつ認識していく』※教師のシスターが教室に入ってくる。 『昨日の試合とあの敗北は』『夢ではなく現実だったんだってこと』 抜刀居合天瞳流 練武場 ノーヴェ「悪いね、ミカヤちゃん、アインハルトが世話になる」 ミカヤ「なあに私も初戦敗退で暇になってしまったしちょうどいいよ」「今年はジークとの対戦をできればと思っていたけど…それはもう叶わないから」 「せめてアインハルトちゃんをしっかり鍛えてジークを倒してもらおう!」 ノーヴェ「……ああ」 ミカヤ「しかしナカジマちゃん、君のその顔はいけないぞ」「コーチが選手以上に落ち込んでいてどうするんだい」 ノーヴェ「えええっ?」「べ、別に落ち込んでたりなんて…!」 ミカヤ「天瞳流剣士の眼力を舐めてもらっては困るよ」 「ナカジマちゃんは今「もっと勝たせてやりたかった」「教え方を失敗したんじゃないか」ってことで頭が一杯だ」 「アインハルトちゃんの試合のことは半分くらいしか考えてないし。その半分も「あいつも負けてしまったらどうしよう」って心配が大半を占めてる」 ノーヴェ「正直言うなら後悔ばっかりだよ」「あいつら、練習も試合も本当に頑張ってたからさ」「もっともっと勝たせてやりたかった」 ミカヤ「まあコロナちゃんは同門対決、リオちゃんは上位選手(トップファイター)との対決――」 「ヴィヴィオちゃんとミウラちゃんも本当に紙一重だった。三人ともいい試合だったよ」 ノーヴェ「それでも……勝たせてやりたかったんだ」「あいつらのコーチがあたしなんかじゃなくて、もっと一流の指導者だったらとか……」 ミカヤ「――その先を言ったら友達をやめるよ」「ついでに優しい言葉で励ましてあげたりもしない」 ノーヴェ「わかってるよ」「おっかねーからな、ミカヤちゃんは」 「大丈夫、アインハルトが来る前には切り替えるし。チビたちにヘタれた姿を見せたりしねー」 「あたしはあいつらのコーチだ」「この敗戦もあいつらの強さに変えてやる」 ミカヤ「それがいい」「ま、悩みや後悔は汗や涙と一緒に流してしまうのが一番だよ、君もみんなもね」「実際、私はいつもそうしてる――今年の敗戦の後もね」 ノーヴェ「ミカヤちゃんも泣くのか?あんまり想像つかねーけど」 ミカヤ「失敬な!こう見えても乙女なんだぞ?泣く時は泣くさ!」 天道流弟子(女)「師範代、アインハルトちゃんいらっしゃいましたよ」 ミカヤ「ああ!上がってもらってくれ」「さて――アインハルトちゃんを鍛えようか」 ノーヴェ「ああ!」
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