- 55 名前:Offのゼータク 1/2 mailto:sage [2010/03/29(月) 22:47:04 ID:5ewaLbfd0]
- 半生注意
しーえむ。Offのゼータクで新人→先輩です。 |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! 「先輩、今日呑みに行きませんか?」 「え? 俺と?」 花の金曜日。勇気を振り絞って誘ったのに帰ってきた声はあまりに間が抜けていて、けれ どまぁ先輩らしいっちゃ先輩らしくて俺は少し笑ってしまった。 「他に誰が居るって言うんですか」 新入社員の癖に生意気だ、なんてどやされそうな台詞も、このお人好しの先輩は何も言わ ない。そうだな、すまん、と謝られる。そして先輩は、たぶんこの人の癖なのだろう、少 し瞳を揺らして、 「別に、かまわないよ」 その返事に心の中でガッツポーズ。入社してずっとこの先輩が気になっていたのだ。気に なっているというか、目が離せないというか。人当たりは穏やかで、怒った所なんて見た こともなくて。でも意外と仕事が出来ることにも最近気がついた。たいていの先輩は入社 して一度は呑みに行こうと誘ってくれたのに、この人はそれが一度もなかったのだ。ただ たんにそういうことが苦手なのだろうというのは、毎日の生活の中で気がついたけれど。 だからこそ、今日は思い切って自分から声をかけてみたというわけだ。 「店は、俺が選んで良いのか?」 行きつけの店があるんだ、と続く。思いの寄らない言葉に目を見張り、もちろんです、と 力強く言えば、先輩はそうか、とくしゃっと破顔した。この顔がたまらなく好きなんです と言ったら、たぶんお店には連れて行って貰えなくなるから黙っておくけど。 *
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