ドストエフスキーPart47 at BOOK
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450:吾輩は名無しである
18/11/16 20:41:35.14 kPEW8dUC.net
 彼はなんのために大地を抱擁したか、自分でも知らない。またどういうわけで、大地を残るくまなく接吻したいという、おさえがたい欲望を感じたか、自分でもその理由を説明することができなかった。
しかし、彼は泣きながら接吻した、大地を涙でうるおした。そして、自分は大地を愛する、永久に愛すると、夢中になって誓うのであった。
『おのが喜悦の涙をもってうるおし、かつその涙を愛すべし……』という声が、彼の魂の中で響き渡った。
いったい彼は何を泣いているのだろう? おお、彼は無限の中より輝くこれらの星を見てさえ、歓喜のあまりに泣きたくなった。
そうして『自分の興奮を恥じようともしなかった。』ちょうどこれら無数の神の世界から投げられた糸が、いっせいに彼の魂へ集まった思いであり、その魂は『他界との接触に』ふるえているのであった。

451:吾輩は名無しである
18/11/16 22:41:07.56 GCC8sW1/.net
本性として品性下劣だからその反対の神を作り出してバランスを取ろうとする
何故バランスをとろうとするのかと言うとそうしなければ生きていけないから
イワンの考えはだいたいこんなもので
善悪論ではなく理知に基づく効用で割り切って
分裂を止揚しようと考える
また、効用的側面で宗教を理解・活用しようとするので
理神論者として批判される
まあ、イワンも最終的には分裂してしまうわけだけど

452:吾輩は名無しである
18/11/17 02:51:42.95 P/wgcgb7.net
>>451
>本性として品性下劣だからその反対の神を作り出してバランスを取ろうとする
>何故バランスをとろうとするのかと言うとそうしなければ生きていけないから
>また、効用的側面で宗教を理解・活用しようとするので
>理神論者として批判される
神がいないならば神作り出さなければならない、と言ったヴォルテールなんかを思い起こします
だから理神論的な結末になり得るんでしょうね
だけど分からないのは、理神論で納得しているならば、あの善悪の彼岸の悪魔という自己はなぜ出てきたのか、という疑問がある
彼はもしかすると、神が人格神で有る無しの所まで懐疑しようと試みたのかもしれない、なんて思えるよ

453:吾輩は名無しである
18/11/17 13:46:31.43 G5c7pKdI.net
>>452
>あの善悪の彼岸の悪魔という自己はなぜ出てきたのか、という疑問がある
懐疑主体のルーツを統一的で普遍的な「神」(=理性)にではなく
人間生存にともなう生物的事情の求めるのなら
たとえば「悪霊」のキリーロフの提唱する人神(超人)思想に帰着する
しかし、これの発想は個別的な懐疑主体を超えて
全個人を横断的に包括する人倫を導き出すことは極めて困難になる
せいぜいキリーロフの殺身以成仁的自殺思想でおわる
また理知と善性の統合も困難になり
懐疑主体の分裂が発生する
理知から善は導き出せないし
善の根拠は神や信仰といった証明不可能な領域なので
そういう意味ではアリョーシャやミーチャのように
信仰と実践の葛藤を抱えて生きていくしかない
人間は徹底した懐疑に耐えられるほど強くはない

454:吾輩は名無しである
18/11/17 21:26:06.68 ekxR23In.net
>>444
平成初期に中学生だったけど、
そこのソフト部顧問が頭イカレタ奴だったぞ
俺は野球部だったから、隣で良く見かけたけど、
練習試合中、エラーか何かしたらしく、交代の上、ベンチに座らせず、
監督の前に、背を向けるようにしてグラウンドに正座、試合中に何度もメガホンでバシバシ叩かれてた
俺の中学はスポーツの強豪でも無い、ただの公立だったから、
殆どの部活は、夏休み中の練習は午前で終わり、とかなのに、
ソフト部だけびっしり全日練習
練習に遅刻してきたか何かの罰で、「グラウンド100周しろ!」と命じられたらしく、本当に100周走ったりしていた
大会前には、土砂降りの中でもグラウンドで練習やっていて、
白いユニフォームだったから、ブラとパンツが透け透け・・・どころか、パンツまで濡れ濡れで、陰毛まで透けるんじゃないかってレベル
しかも、ソフトボールって股を開いて構えるから、その姿は、中学生の俺には刺激が強すぎた
今思えば、白いユニフォームにしてたのも、狙ってたのかねぇ
横から見てただけでも、こんな光景だらけだったんだから、見えないところで、もっと凄い事やってたに違いない
あの教師なら、適当な理由つけて、全裸でスクワットとかさせてもおかしくない
・・・そして、一番不思議なのは、たいして強くない中学の部活で、こんな厳しい練習が行われていたにも関わらず、
「ソフト部辞めた」って生徒を聞いた記憶がないんだよな・・・
中でどんな洗脳が行われていたのか・・・

455:吾輩は名無しである
18/11/17 23:40:03.49 pKsjKvUe.net
>>453
なるほど、懐疑に耐えられるほど人間は強くない、というのはラスコリニコフの夢の続きのようだね
だからアリョーシャやミーチャのように生きるしかない、とういう結論はイワンの発狂が物語っている
人間がいかように変わろうととも、端にある善悪の程度がどんなに変わろうととも、葛藤はそのまま変わらないのかもしれないし、葛藤を持ち続ける事が安定の特効薬なのかもしれない
善と理知は相容れない、という分析はなるほどと思った一方で、まるで現在の人間のようだとも感じたけども

456:吾輩は名無しである
18/11/18 12:40:20.80 IpiKIDMa.net
>>455
善と理知は相容れない、ではなく、善と理知は無関係、だよ。

457:吾輩は名無しである
18/11/18 15:14:24.14 JWAm0teP.net
>>456
誤読したようです、失礼しました
相容れないではなく無関係とまで分析するんですね
善と理知をそこまで明確に分けた方が、善の根拠が神である、と矛盾なく言えるんだろうね
天上の種を地上という大地で育てた、という言葉を思い出しました


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