輸送される空気にもともと需要がほとんど無い(現地での無料供給が豊富である)事などから、空気を運ぶことに建設的なメリットが見あたらない。また、空気輸送を行う路線は潜在需要も見込むべくもなく、行く先に廃止の憂き目にあうであろう路線がほとんどである。今日、鉄道業務が斜陽産業と揶揄される理由の一つにこれをあげる評論家も少なくはない。
歴史 空気輸送は日夜問わず行われる
その歴史は古くはないものの、風潮としては各交通機関の整備によってマイカー需要が格段にあがった頃から顕著に現れ始めた。また、併走する道路などの整備や、モータリゼーションの波に飲まれ、鉄道路線において閑散区間が大量発生したころ、有効活用と合理化を建前とし、実態は廃止を免れようと虚勢を張る為に空気輸送は活発に行われるようになった。「鉄道会社や自治体にとっては恥ずべきこと」と懸念する声もあったが、鉄道路線の廃止やパーク&ライドの広がりなどの合理化の進展によって近年はそのような声が少なくなってきた。
なお、今後は「エクストリーム・空気輸送」として新ジャンルを確立しようという動きも出てきたが、協会は未だに「審議中」であり、正式な発表は出ていないまま今に至る。
空気輸送をする主な事業者
鉄道
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JR北海道(札幌圏以外のほぼ全線(特に留萌本線、宗谷本線、北海道新幹線の新函館北斗?新青森)
JR西日本(関西圏、山陽本線、北陸本線以外のほぼ全線、特に芸備線、木次線、山陰本線)
仙台市地下鉄 - 東西線
埼玉高速鉄道(全線)
秩父鉄道(影森?三峰口間)
名鉄広見線
名鉄各務原線
養老鉄道(昼間)
京阪京津線
大阪市高速軌道今里筋線
神戸市営地下鉄海岸線
熊本電気鉄道(全線) かつては栄えたが、モータリゼーションの進展に伴い一部区間の廃止と共に空気輸送を始めている。
近畿日本鉄道近鉄yoshino線紅葉とか桜の季節以外はお察しください
北総鉄道・成田スカイアクセス線(全線) スカイライナーは外国からの空気を新鮮なうちに運ぶために作られた。
常磐線(我孫子~柏) E231に空気輸送用の付属編成をつける。だが柏からは人を運ぶ。
予讃線(伊予市?宇和島)高松?松山間では郊外でも利用者はそこそこいるが、伊予市からはド田舎に入ってしまい空気輸送に。一部の列車では後ろに空転防止の目的で回送扱いの締切車両を連結する。北海道のキハ21のようだ。
京王競馬場線(全線)土休日は8両の急行なども入ってくるが、基本空気輸送。ただ競馬やエクストリーム・スタンプラリーなどのイベント時は例外。府中競馬正門前駅がだだっ広いのはそのせいである。
脚注^ 八高線など乗客が半自動ドアボタンを押す必要がある線区では、例外とされている。
^ 書籍「日本のコピー500」に収録
関連項目
廃線
アーバンネットワーク
運炭
雪輸送
満員電車 - 正反対の列車。
JR西日本キハ120系気動車-空気輸送のプロフェッショナル
この空気は未だに輸送されていません。空気を輸送してくださる事業者を求めています。 (Portal:スタブ)
更新日時:2022年7月2日(土)18:19
取得日時:2023/03/22 12:02