環境保護活動家や生物学者たちは生物多様性を保護する必要があると声高に主張するが、世界全体の人類の中でそのような考えに賛同する人はそれほど多くはない。そもそも生物多様性という言葉とその概念を知る人の方が少数派である。
したがって、生き物の種類が多くて鬱陶しいと考える人たちは、その数を減らすことに専念してきた。日本の例で言えば、古くは蚊取り線香の開発によるカの撲滅や、蝿取り紙
によるハエの捕殺がある。また農薬散布による昆虫類の一掃も例に挙げられよう。時にナチスドイツの様に、人類自身にこの考え方を当てはめる危険思想を持つ統治者と政府が現れて悲劇を作っている。2000年代からバイオエタノール利用を米国政府が推進したため、国際的な穀物価格の上昇が続いている。このことが、ブラジルなどの開発途上国の天然林の耕地化をもたらし、環境破壊と生物多様性の減少をもたらしているとの指摘がある。これは生物多様性条約や京都議定書の批准を拒んでいる国にとっては、ごく自然な行為であり、非難する方がおかしいとも言える。
ちなみに、心ある人々の中には、台湾から移住してきた(自力で移住してきた訳ではない点には留意したい)猿や釣り人が愛する異国の魚も放っておけば、生物多様性が増えて却って良いと断言する人も居るが、これで何がしかの人的被害や漁業被害が出たからといって、心ある人々が責任を取るわけではない。タイワンハブとホンハブの雑種が血清が利かないかもしれないので、心ある人々を被検体にする訳にもいかないのである。 前の節にあるように環境保護を訴える人々は少数派である。その少数派であると思う危機感のせいか、主張を広めるためしばしば矛盾した行動をとる傾向がある。米国の副大統領を務めたアル・ゴア
保護
また、環境保護団体として有名なシーシェパードは、「鯨ちゃんやアザラシなどの海洋生物がかわいい」主義を前面に押し出した行動をとっており、しばしば南極やカナダ、ついでに太地で器物破損・傷害などの事件を引き起こしている。これらの行動は、研究者ショーン・コネイによる「大きな生き物は大して重要じゃない。 4dbb ばい菌を見てみろ。色々種類が多いじゃないか。ばい菌がたくさんいる方が重要なんだよ。」との意見表明とは一見して逆の立場ように見えるが、自分の好きな対象への偏った愛情と他の人間・生き物への軽視という点では共通するところがある。
同じような環境保護主義者の偏った生き物への愛は、文字通りに「狼を野に放ち」罪も無いシカを襲わせたり、台湾から移住してきたサルを撲滅して日本のサルを守ろうとしたり、釣り人がこよなく愛する魚を駆逐して他のどうでも良い魚を増やそうとしたりする態度にも表れている。
もっとも、台湾からわざわざ猿を移住させてくれるような人や、釣り人に愛されるような魚を野放しにする人は、動物が好きな人であり、無関心な人はそんな事をしないという点には留意したい。動物が好きだから、狩りの為に猪が居ないところにイノブタを放ち、犬や猫を飼っては捨て、飼っては捨てて、熱帯魚も捨てて、被害が出ても何もしないのであり。現在の日本は植木等も裸足で逃げ出す動物愛を自称する無責任男による、日本無責任時代なのである。
その他の環境保護について、身近な例として、珍しく絶滅に近い山野草が生えているのを発見したときに自分の保護下に置きたいと思うあまりに掘り取って自宅に持ち帰る人々が多いことも広く知られている。これもやはり無責任男の仕業である。
関連事項
絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約
シーシェパード・グリーンピース
多様性
外部リンク
⇒へなちょこ自然保護
更新日時:2020年10月16日(金)22:32
取得日時:2022/06/26 20:52