消火栓
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この記事は、他言語版のアンサイクロペディアから翻訳されたものです。ユーモア欠落症患者のために、ウィキペディア専門家気取りたちが「消火栓」の項目を執筆しています。

消火栓 (1996-2004) はコレといって誰かの人生に特別影響を与えたわけでもなく、地味な一生を送った。その生涯を通して、何かを成し遂げようとする大志を抱くこともなかった。消火栓は消火栓なりの苦楽を経験しもしたが、その中でも特筆すべきものはたったの一つもなかった。目次

1 懸賞マニア

2 「ハイキング・デー」

3 黒いスカートの女

4 タバコ

5 インド映画

6 死去

懸賞マニア 消火栓

一歳のとき、消火栓は、テレビや雑誌の懸賞に応募することに熱中した。この懸賞の大方は、官製ハガキや懸賞応募用ハガキを送るだけの簡単なモノや、特に創造力や頭を必要としない、自由な絵を描くという応募しやすいモノだった。しかし、ただ一つの例外は、ジンジャーエールのCM用の新しいキャッチコピーを募集するというコンテストだった。消火栓の応募作品は、「甘くてカリカリ、ホントは好きなくせに」というものだった。だが、消火栓の作品は入賞せず、大いに落胆して、このようなコンテストには二度と応募しないと決心したのだった。消火栓は、「ドリトス一年分、三つのゲームが付いたプレイステーション、そして賞金120万円が当たる」という懸賞にも、六ヶ月のあいだ、少なくとも一日あたり二口分は応募していた。が、ついに一つも当選することはなかったのである。
「ハイキング・デー」

『ソトコト』の記事に刺激され、消火栓はハイキングを始めようと決心した。インターネット上のスポーツ用品ショップで手頃な値段の山道具を注文し、人気のハイキングルートを検索して、消火栓は毎週土曜日は今後「ハイキング・デー」とすることを決めた。しかし、初っ端の「ハイキング・デー」で、たった45分のハイキングをしただけで、もう消火栓は飽きてしまい、リュックに詰めておいたサンドイッチとリンゴを食べ、家にまっすぐ帰宅した。結局、その土曜日が消火栓にとって、最初で最後の「ハイキング・デー」となったのである。 消火栓
黒いスカートの女

マンションのランドリー・ルームで頻繁に鉢合わせし、ごくたまに話をするヒスパニックの男が主催するというパーティに招待されることになり、消火栓は、ネット上の世界では必要とされることのない、社交的な催しに参加するというチャ 5723 ンスに、内心ワクワクしながらも不安な一週間を過ごした。パーティ当日、消火栓は、不安な気持ちを抱きながら、パーティに招待してくれた男を探しながら、最初の一時間を費やしてしまった。その男の名前を思い出すことすらできなかったので、会場にいた人にたずねることができなかったのだ。気まずい時間が流れていったが、消火栓は、ベランダで、ワイングラスを片手にビールを楽しんでいる黒いスカートの女性に心を惹かれた。実は、その女性とはランドリー・ルームで面識があるということに気づいて、一度は勇気を出して彼女に話しかける決心をしたのだが、そこで込み入った話をしている様子のさっきの男をようやく発見した。が、消火栓は会話に割り込んで挨拶するタイミングを見計らうことができなかったのである。10分ほどウロウロしていたが、結局、消火栓は男に気づかれることはなかったので、諦めて黒いスカートの女性の仕草を観察することにした。しかし、その女性はドコにも見当たらず、どうやら帰ってしまったようだった。消火栓は更にもう一時間ブラブラした後、家へ帰った。
タバコ 消火栓

ある日、消火栓は、自分がタバコを吸い始める、というのは意外と斬新なのではないか、と思った。健康に良くないと思い込んでいたので、以前はそのような考えは思いつかなかったのだ。確かに喫煙は新しいアイデアのように思われたので、消火栓はタバコ屋に出かけ、さまざまな種類のタバコを物色する。結局、15分掛けてタバコ屋に行くかわりに、家の近くのセブンイレブンで買った、ポピュラーな「マルボロ・ライト」を試してみることにした。家に帰って、消火栓は夕食を食べ終わり夜になるまで待ってから、喫煙の仕方を学ぶという一大プロジェクトを決行することに決めた。単にタバコにライターで火をつけるという動作が、消火栓にとっては思いのほか大変であるということが分かったが、ようやくコツをつかみ、初めての一服を味わった。消火栓は咳き込んでしまい、美味しいだとか気持ちいいだとかという感覚は特別しなかった。しかし、一週間、一日に三本ずつタバコを吸い、消火栓は少しは喜びを感じるようになってきた。消火栓は、それから、一日に四、五本のタバコを吸う習慣を身に付けたのだった。
インド映画

消火栓は、地元のレンタルビデオ屋で、半額サービスの毎週火曜日に借りていたいつものハリウッド映画に飽き飽きしてきたので、気分転換にインド映画を借りることにした。消火栓は以前、世界でも一二を争うほどの、多産な映画産業をインドが抱えていると聞いていたので、いったいそれはどんなものだろうかと考えたのだ。ビデオ屋にインド映画は見当たらなかったので、消火栓はインターネットで何か一つ、適当にダウンロードすることにした。探すのにそれほど時間はかからず、三時間ほどでダウンロードが完了し、早速観賞し始めた。が、消火栓はいったい何が起こっているのか理解できず、まったく楽しめなかった。消火栓はインド映画への興味を失い、次の火曜日には、元のハリウッド映画に戻っていた。
死去

消火栓は2004年10月14日に亡くなった。親族はいなかった。なぜなら、消火栓だったからである。 消火栓 ここに眠る

更新日時:2021年5月6日(木)23:19
取得日時:2021/06/05 08:00


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出典: 嘘八百科事典『アンサイクロペディア(Uncyclopedia)
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