巨人・大鵬・卵焼き
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…派生[編集]一方で、この言葉と対をなす派生語も生まれた。有名なのは、大人の男性から人気が高かった「大洋・柏戸・水割り」である。 b7f 大洋ホエールズは川崎球場の狭さも味方につけた一発攻勢で王・長嶋を擁する巨人に打ち勝つほどで、1960年には日本一も達成した。柏戸は強面でぶっきらぼうだが涙もろいという昭和の親父にありがちな一面も見せた。大鵬がもろ差しからの手堅い取り口を得意としたのに対して、柏戸は豪快な速攻を持ち味とした。そして水割りである。酒と言えば日本酒かビール、でなかったら焼酎が当たり前で、ウイスキーなど高価な洋酒は金持ちしか飲めない時代が長く続いていたが、国民生活が豊になったこの時代は、ようやく庶民も水割りくらいなら何とか飲めるようになったのである。大洋や柏戸、水割りの方が、世界経済の中で一気にのし上がる日本の高度経済成長期のイメージと合致する。そういう意味ではこの「大洋・柏戸・水割り」はよく出来たコピーだと言えるが、裏を返せば「巨人・大鵬・卵焼き」はいかにも素人的なコピーであったと言える。

また、子どもたちの嫌いなものとして「江川・ピーマン・北の湖」というものがあった。巨人・大鵬・卵焼きのパロディではあるが、子どもたちに嫌われているとレッテルを貼られてしまったほうはたまったものではない。江川・ピーマン・北の湖と3つ列挙するこの言葉自体はあまり定着しなかったが、それぞれは負のイメージが定着してしまった。江川は空白の一日のイメージを最後まで払拭できず、高校時代の活躍から期待されるほどの成果はプロでは挙げられなかった。北の湖は今なお、相撲界の薬物問題や 53f 八百長問題の負の面の象徴として見られる向きがある。ピーマンクレヨンしんちゃん野原しんのすけの最も嫌いな設定となされるなど、いまだに子どもの嫌いな食べ物の王道扱いである。当事者にしてみればまったく迷惑な話だ。
評価 1742 こうした人気者はなぜ選ばれなかったのか?

「巨人・大鵬・卵焼き」。声に出してみると、七五調でたしかに言いやすい。しかしあまりに雑多ではあるまいか。とくに卵焼きがいただけない。巨人と大鵬はスポーツで繋がるが、卵焼きはまったく別のものである。

昭和時代の日本人は、「ミュンヘンサッポロ・ミルウォーキー」など、語呂が良くてテーマ性もある多くの言葉を生み出した。その意味では、「巨人・大鵬・卵焼き」は随分と未完成である。これは洗練されたコピーでも標語でもなく、内輪の冗談を堺屋が口走ったという誕生の経緯の信憑性を高めていると言えよう。

また、巨人も大鵬も卵焼きもたしかに子どもたちから絶大な人気を誇ったが、他にも子どもたちから愛されたものはいくらでもある。なぜウルトラマン仮面ライダーが入らなかったのか。なぜ力道山やジャイアント馬場ではいけなかったのか、なぜハンバーグやたこさんウインナーは入らなかったのか。考えてみると興味深い。

力道山の活躍のピークは1955年から63年である。しかし59年から62年頃はややマンネリ感があった。ジャイアント馬場が本格的にスターレスラーとなったのは1966年以降である。ウルトラマンは1966年、仮面ライダーは1971年。庶民が買える安価な肉製品としてマルシンハンバーグが発売されたのは1962年。ウインナーソーセージで最も人気が高く長い日本ハムのウイニーの発売開始は1966年。振り返って、巨人は1961年に6年ぶりに日本シリーズを制覇。大鵬も同年に大関に昇進し横綱も見えてきた。1950年代までは非常に高価だった卵も、50年代末から徐々に価格が下落し、60年代に入る頃にはようやく庶民が日常で食べられる食品となった。つまり、1961年というピンポイントな時期において、もっとも人気を博したのが巨人と大鵬と卵焼きだったわけである。

昨今では、この言葉は高度経済成長期を通しての人気者を挙げた言葉として認知され、昭和ノスタルジーを呼び起こす言葉として定着している。しかし実際は1961年というある特定の年の人気者を挙げたに過ぎないわけであった。
大鵬の死去[ 5f1 編集]

2013年に大鵬が心室頻拍で死去した際、「あの『巨人・大鵬・卵焼き』で有名な大鵬が死去」という解説が随所でなされた。しかし、これは「1961年というある瞬間に、半人前の使えない大人に持て囃された(あるいは、世間体のために多くの庶民から表面上支持された)大鵬が死んだ」と言っていることと同義である。大鵬は、優勝32回を誇る歴史的大横綱であり、また人格者として知られ、相撲界を支えた功労者でもある。それを「あの『巨人・大鵬・卵焼き』で有名な大鵬が死去」で片付けてしまうのは甚だ失礼なことではあるまいか。
脚注^ 7ff 厳密には1961年は王はあまり活躍できていない。
^ 堺屋はのちに「団塊の世代」などのコピーも発表している。


執筆コンテスト
本項は第22回執筆コンテストに出品されました。


更新日時:2017年7月26日(水)21:37
取得日時:2021/07/24 16:07


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