利用者:額田倫太郎/建築確認申請の厳格化問題
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…審査の遅延[編集]厳格化された結果、どうでもよくて完全に無意味でただ申請者と役所の負担を増やして地球温暖化を推進する以外に役に立たない書類を山ほど作る必要が出た。このため確認申請業務は一気に滞った。具体例は以下の通り。

これまで普通は一週間以内、条件がそろえば1日で降りることもあった在来木造住宅の確認申請に、平気で1ヶ月?2ヶ月の時間が必要となった。

大規模の建物の確認に数ヶ月かかることが珍しくなくなった。もちろんその間の金利は建て主の負担である。

以前は「簡単な確認申請なら自分で出しちゃえ!」という意欲的な建て主が時々見られたが、改正の結果事実上不可能となった。

これまでは普通に確認が降りたのに、書類の手直しが原因で確認の下りない物件が続出し、建物の着工件数が3割減(東京都に限って言えば7割減)となって建設業界は大打撃を受けた。

緩和

上記のような問題はあくまで表面的な数字に表れる部分にすぎず、しかもこれですら、あまりの急激な改正に建設業界の危機感を察した各地の役所が自発的に審査を緩和してどうにかこうにか遣り繰りした結果であった。

国は一時、「役所が勝手に緩和するとはなにごとだ! てめーら勝手なことすんじゃねぇ! 制裁喰らわすぞ!」と意気込んでいたが、業界と役所に加えてマスコミまでが一斉に騒ぎ立てた結果、突如方向転換を行った。

まず、「我々は審査を真面目にやってくれと言っただけで、厳しくやれとはひとことも言っていない」と自民党ばりの妄言を連発。続いて「これくらいなら緩和してもいいよ」という緩和方針を小出しに発表し始めた。もっとも、その緩和方針は全く不十分で、国はさらなる緩和方針を積み重ねざるを得なくなっていた。

こうした緩和の結果、最初に国が発表した「厳格化」の方針はほとんど骨抜きとなり、何のための改正を行ったのか全くわけがわからない状態になり、一方で業界は「まだちょっと厳しいけど、これくらいなら仕方ないか」と方針を受け入れる方向になったため、騒動は一段落したのである。
それにしても、厳格化の話を最初に発表してから1年の間に国の主張がどんどんトーンダウンしてゆく様子はある種のギャグとも言えた。

構造審査

審査の厳格化のもう一つが、構造計算書の二重チェックであった。

この背景として、コンピュータを使った複雑高度な構造計算が登場し、人間では不可能な(その気になればできるが、終わるまで何ヶ月もかかって現実的ではない)計算がそこらの一般の小さな設計事務所でもごく普通にこなせるようになったことがある。

また構造に関する考え方も年を追うごとに複雑化し、高度な知識と専門技術、多くの経験がなければ構造計算ができない状態になっていた。役所の人間にそんなものがあるわけもなく、当然の結果として確認申請では、構造審査と言っても形だけ、有名無実化していたのである。

もっとも、緩和路線の時代はこの状態に対して大らかであった。事態を憂慮した建設省(当時)は、「構造審査やらなくていいから。あ、最低限、転記ミスが無いかどうかだけチェックしてね」との文書を公式に発表し、全ての役所だけでなく、民間確認機関もこの通りに審査を行っていた。[3]

耐震偽装問題が発覚し、実は構造審査が出鱈目であることがバレそうになった国は慌てて「じゃぁ構造審査は二重チェックにします。もちろん百戦錬磨の構造の専門家にチェックさせます」と言い出した。こうして作られたのが「構造適合性判定」である。
構造適合性判定の問題

構造適合性判定はその名の通り、構造のプロである構造屋が作った構造計算書を、別のプロがチェックする仕組みである。役所の人間の無能ぶりを見抜かれそうになった国土交通省は、構造のプロ(つまり役人ではない人)を呼んでチェックさせることにした。

しかしながら、構造計算は実は勘と職人芸の世界であり、例えば実際の建築物をモデル化する(フレームに置き換える)方法は人によって異なる。従って、審査担当者によっては、十分に正しい構造計算書が合格することもあれば失格になることもある。これに泣かされた構造屋は多い。

また、国から「厳しく審査してね♪」と頼まれた審査担当者たちは、手抜きすることしか考えない公務員とは正反対に、この言葉を真に受けて、これ以上ないくらい厳しくびっちりと審査を始めた。まぁもともと公務員ではなくてプロの構造屋、つまり生真面目な生粋の職人たちだったので仕方のない話ではあったが、その結果、構造適合性判定に回った書類はちっとも帰ってこなかった。

特に鉄筋コンクリート構造の審査が厳しく、中には半年以上も確認が下りない物件もあるとかないとか。おー怖い……。
さらなる問題

と、構造適合性判定の恐ろしさはこれだけではなかった。というのも、構造適合性判定に失格する物件が予想以上に多かったことである。

最初のうちは単に「審査が厳しすぎるからでは?」と思われていたこの現象であったが、やがて恐ろしいことが判明した。

実は構造計算自体に問題のある物件が数多く見つかったのである。

それらは構造設計者が「これなら大丈夫」と思いこんで計算したもので、実際には大丈夫でも何でもなかったのだが、思いこんでいるので過去にも同じような構造計算を繰り返してきたわけである。もちろん構造素人の役所はその間違いに気づくはずもなく、これまでの審査では全てクリアしたわけで、もっと簡単に言えば、実は役所は間違った構造計算書を、それと気づかずに数多く素通しにしてきたのである。

つまり、である。これはその……あれだ、えっと……そう。お察し下さい
注釈^ 例えば、建築基準法でも最も複雑怪奇で設計者どころか審査する役所の人たちですら頭を悩ます「道路斜線制限」は、都会では問題になりやすいが田舎では全く問題にならない。敷地に余裕のある田舎では数式など書かなくとも絶対確実100%、法律をクリアしているからである。しかし新法では、この複雑怪奇で数式を書き出すだけでも数十分かかり、しかも審査担当者によって微妙に意見が違う恐怖の計算を毎回行うように命じるという無茶苦茶かつ完全に時間の無駄にしかならない行為(計算をしなくとも適法性が明らかであるので)を強制している。
^ なお、これらが「予想外な」のは国の役人にとってであり、全ての問題は現場の人間にとってはごく当たり前の現象であった。
^ 耐震偽装が発見されなかった理由がここにある。つまりイー・ホームズは最初から構造審査など行っていないのであるが、もちろんそれは国が審査するな、と言ったからにすぎない。

関連項目

耐震偽装問題


姉歯秀次




更新日時:2008年1月6日(日)19:58
取得日時:2021/09/09 08:45


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