(゚w゚)笹森花梨〜第51回定例部会〜(゚w゚) at LEAF
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1:名無しさんだよもん
10/05/16 09:26:25 1vN49sT+0
            _
           '´,   ヽ
        <^(゚w゚)ノハヾ^、  <ちゃんちゃらおかしいんよ
        ´Wリ(i!゚ ヮ゚ノv'`  
         / ̄ ̄ ̄ ̄.\
    〜   .|) ○ ○ ○ (|
        /″        \
  〜   /________.\
       ̄ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪  ̄  

「ミステリ研究会会長 笹森花梨」
好きなもの:タマゴサンド ミステリ
誕生日:12月1日 血液型・AB型 3サイズ・84/56/78
特技:機械工作 猫被り 錬金術 etc
必殺技;フルーツサンドクロスカウンター  げんこつやまのぐりぐりアタック
     ぐるっとまわしてにゃんこの目アタック  五円玉ゆらゆら催眠術
(゚w゚)←不思議な髪飾り→(゚w゚)
表面に顔のようなものが彫られた、オバケカボチャのような2つの髪飾り。
右がお父さん、左がお母さん。

前スレ (゚w゚)笹森花梨〜第50回定例部会〜(゚w゚)
スレリンク(leaf板)

2:名無しさんだよもん
10/05/16 13:01:44 eDseokJA0

花梨スレテンプレサイト(ネタ出し用のAA集つき)
* AAはスレッドのレス数および容量を圧迫するのでテンプレとしては貼らないでください。
URLリンク(lk2.oh.land.to)
ToHeart2 スレッド 過去ログ置き場(仮)
URLリンク(f55.aaa.livedoor.jp)
テンプレは>>2-10 なかったらミステリなんよ!

3:名無しさんだよもん
10/05/16 13:02:05 eDseokJA0
過去スレ
主に笹森花梨の髪型及び髪留めについて考察するスレ
URLリンク(wow.bbspink.com)
「たかちゃん…大胆だね」笹森花梨スレ
URLリンク(pie.bbspink.com)
笹森花梨スレ〜ミステリ研3日目〜
URLリンク(pie.bbspink.com)
(゚w゚)笹森花梨〜第4回定例部会〜(゚w゚)
URLリンク(pie.bbspink.com) 
(゚w゚)笹森花梨〜第5回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第6回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第7回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第8回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第9回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第10回定例部会〜(゚w゚)
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4:名無しさんだよもん
10/05/16 13:02:47 eDseokJA0
(゚w゚)笹森花梨〜第11回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第12回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第13回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第14回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第15回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第16回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第17回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第18回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第19回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第20回定例部会〜(゚w゚)
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5:名無しさんだよもん
10/05/16 13:03:19 eDseokJA0
(゚w゚)笹森花梨〜第21回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第22回定例部会〜(゚w゚)
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】(゚w゚)笹森花梨〜第21回定例部会〜(゚w゚) (実質23回)
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(゚w゚)笹森花梨〜第24回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第25回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第26回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第27回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第28回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第29回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第30回定例部会〜(゚w゚)
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6:名無しさんだよもん
10/05/16 13:04:09 eDseokJA0
(゚w゚)笹森花梨〜第30回定例部会〜(゚w゚) (実質31回)
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(゚w゚)笹森花梨〜第32回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第33回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第34回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第35回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第36回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第37回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第38回定例部会〜(゚w゚)
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】(゚w゚)笹森花梨〜第39回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第40回定例部会〜(゚w゚)
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7:名無しさんだよもん
10/05/16 13:06:24 +jBU9y1pP
(゚w゚)笹森花梨〜第41回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第42回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第43回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第44回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第44回定例部会〜(゚w゚) (実質45回)
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(゚w゚)笹森花梨〜第45回定例部会〜(゚w゚) (実質46回)
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(゚w゚)笹森花梨〜第46回定例部会〜(゚w゚) (実質47回)
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(゚w゚)笹森花梨〜第48回定例部会〜(゚w゚)
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(゚w゚)笹森花梨〜第49回定例部会〜(゚w゚)
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8:名無しさんだよもん
10/05/16 13:07:01 +jBU9y1pP
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9:名無しさんだよもん
10/05/16 13:07:47 +jBU9y1pP
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10:名無しさんだよもん
10/05/16 13:08:25 +jBU9y1pP
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11:名無しさんだよもん
10/05/16 13:09:06 +jBU9y1pP
(゚w゚)についてここまでのまとめ

・髪留めの輪ゴムに付いている飾り
・髪留めの輪ゴムとは別の髪飾り
・命の石(飾りの一種?)
・髪飾りのように見えるが実は髪型の一部
・寄生生物
・両方花梨のスタンド
・片方だけスタンド(片方はダミー)
・花梨のお父さんとお母さん(お父さん!お母さん!必ず元に戻してあげるからね!)
・ボサボサの侵食を食い止めているオーパーツ(or 生物)
・頭蓋骨の一部
・変身用アイテム
・巨大口ボの呼び出し装置

12:名無しさんだよもん
10/05/16 13:11:07 eDseokJA0
┏━━━━━━━━━
┃ ミステリ研究会規則
┃守れない人は、ミステリ研会員失格です
┃・荒らしは放置すること、荒らしに反応するのは荒らしと同じです
┃・理由無きスレッド乱立、マルチポストは迷惑なのでやめましょう
┃・他のキャラスレでキャラを貶したり話の流れに無関係に花梨の話をしないように
┃・会長の話題は花梨スレで、TH2本スレでは控えめに
┃・スレッドはみんなのもの、一人で占有せず仲良く使いましょう

┗━━   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ━
    _ < みんなきまりを守るんよ      _  
   '´,   ヽ \_________     . ´ , `ヽ
<^(゚w゚)ノハヾ^、                  .ノ .八从リリ
´Wリ(i!゚ ヮ゚ノv'`   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\     `ヽ!. ゚ー゚ノ
   ⊂)卵iつ   笹森さんにしては  \     ハ` :'ヽ
    く/_|〉    まともなことを……  >  (_'i. ⊥.i)
     し'ノ    ________/     |___|__|

13:名無しさんだよもん
10/05/16 13:11:36 eDseokJA0

以上テンプレ召還終了

   , ',⌒´`ヽ
 <^(゚w゚)  (゚w゚)^> 〜~~
  ´W,   ノWリ    〜~~
   /'" ̄ i_]つ  べんとらー
  、'__;」      べんとらー
  / l l l l i

14:名無しさんだよもん
10/05/16 14:28:19 zM9kXrXpO
いやっほ〜う、会長最高!

15:うふ〜ん
うふ〜ん DELETED
うふ〜ん

16:A.T_13
10/05/16 22:50:44 Z5GMHscHP
「タマ姉!久寿川先輩!」
「河野さん……」
「タカ坊、あなたも参加してたのね」
「いったい、これはどういうことなんですか?」
「まーりゃん先輩が、本来今年度の部活動予算だったお金を、
 この大会の運営予算に持ち出したみたいなんです」
「生徒会にはひた隠しにしていたみたいね。
 私たちもついさっき知ったのよ。
 いったいどうやって……?」
「野球部を率いて、賞金を自らのものにしようとたくらんでいるんでしょう」
「とにかく、チームのメンバーを集めるのが先決ね。
 タカ坊、悪いけど協力してちょうだい」
「ああ、わかったよ」
「試合開始まで時間がありません。
 急がないと」
「ええ、人数確保優先ね」
 俺自身は不承ながら花梨のチームに入っているから、
 タマ姉たちのチームに加わることはできない。
 だから、他にチームに入ってくれそうなやつに声をかけることにした。

17:A.T_14
10/05/16 22:52:03 Z5GMHscHP
 ―そして試合開始直前。
「……これで9人。間に合いましたね」
「ええ、河野さんのおかげだわ」
「そんなことないですよ。
 それに、結局運動部の連中はひとりもつかまらなかったし……」
「ねえタカくん、
 タカくんは生徒会チームじゃないの?」
「ああ、ごめんな。
 ちょっと先約があって」
「えー、センパイ、いっしょじゃないんスかぁ?」
「センパイ、このみを差し置いて、他の女のところに行くか?」
「山田さんの言い方だと、変な意味に聞こえるよ……」
 このみが吉岡さんと山田さんに連絡し、二人が駆けつけてくれた。
 部外者もチーム登録可能ということは、俺が教えた。
「郁乃、絶対に無理しちゃだめだよ。
 つらくなったら、そういってね」
「わかってるわよ。
 お姉ちゃんこそ、あいつにいいように利用されてること、
 いい加減気づいたほうがいいんじゃない。
 まったく、心配で目を離せないったらありゃしない」
「河野貴明、あたしと勝負したいとはいい度胸ね。
 いいでしょう、この勝負……受けて立つ!!」
 小牧、郁乃ちゃん、由真にも来てもらった。

18:A.T_15
10/05/16 22:52:38 Z5GMHscHP
 あと最後の一人は……
「ちょっと待ってくれよ、姉貴!
 俺は撮影係という崇高な役目を全うしなくてはならないんだよ!」
「あなたも生徒会役員なんだから、協力する義務があるわ。
 撮影は試合の合間にすればいいじゃない」
「くそ、数少ない女の子チームのシャッターチャンスが……」
「何か言ったかしら?」
「いえいえいえ!何も!」
 というわけで、雄二を加えて何とかチームの体をなした。
 正直、力不足の感が否めないけど、時間がなかったから仕方ない。
 あとは、タマ姉と久寿川先輩のがんばりにかけるしかないだろう。

19:A.T_16
10/05/16 22:53:12 Z5GMHscHP
 大会一回戦、第一試合。
 生徒会チーム対サッカー部チーム。
 野球部ほどじゃないにしろ、
 こいつらも運動神経のいい連中が集まった、強敵だ。
 一試合5イニング制、7点でコールド。
 生徒会チームのスターティングオーダーは、
 一番 セカンド このみ
 二番 キャッチャー 久寿川先輩
 三番 ピッチャー タマ姉
 四番 ファースト 雄二
 五番 サード 吉岡さん
 六番 ショート 由真
 七番 レフト 山田さん
 八番 センター 小牧
 九番 ライト 郁乃ちゃん

 ……これで本当に大丈夫なのか?
 とても野球部に勝てる布陣とは思えない。
「大丈夫よ。要は、打たれなければいいんでしょ」
 とはタマ姉。 そうは言うがな、大佐。

20:A.T_17
10/05/16 22:54:04 Z5GMHscHP
 先攻はサッカー部チーム。
 ピッチャータマ姉は、オーバースローから一球目を投じた。
 ずどん、と鈍い音がミットに響く。
 バッターは「え?」という顔をして、硬直していた。
 とんでもなく速いストレートが、ストライクゾーンど真ん中に決まっていた。
 今の、何キロくらい出てたんだ?
 バッティングセンターでも見たことないぞ、あんなの。
 続く二球目もバッターは茫然として手を出せず、
 三球目にようやくバットを振ったが、あえなく三振。
 一回表は、三者連続三球三振という、怪物ぶりを披露したタマ姉だった。
 これはもしかしたら、本当に守備は必要ないかもしれないぞ。

21:A.T_18
10/05/16 22:54:53 Z5GMHscHP
 続く一回裏。
「えーい!」
 コキンとバットに当てたこのみは、内野がもたついている間に一塁へ。
「はっ!」
 久寿川先輩は初球をレフト前へ運び、
「ふんっ」
 カキン!という快音とともに、タマ姉が打ったボールは
 外野の頭上を超えていった。
「俺もいいところ見せるぜ!」
 キンッというつまった音とともに、ボールはサード頭上へ。アウト。
「くっそー!」
「はあ、どうしても、っていうから四番にしたのに、駄目な子ね」
 その後吉岡さんが出塁するものの、続く二人は三振で、一回は3-0で終えた。
 
 その後もタマ姉の剛球を打てる者はなく、
 生徒会チームは一回戦を、何とノーヒットノーラン、5-0で快勝した。


                                           to be continued....


22:名無しさんだよもん
10/05/17 12:17:35 WFLouB7gO
(゚w゚)笹森花梨〜第51回定例部会〜(゚w゚)

23:うふ〜ん
うふ〜ん DELETED
うふ〜ん

24:うふ〜ん
うふ〜ん DELETED
うふ〜ん

25:名無しさんだよもん
10/05/18 12:25:18 hXEwnWw1O
大人気!

26:A.T_19
10/05/18 22:47:20 T/6hk14uP
「なかなかやるな、たまちゃん。
 おいお前たち!わが好敵手(とも)にわれらのチカラを見せ付けてやれ!」
 応!と気合が入りまくりの大声を出すまーチームだった。
「このチームはわしが育てた」
 いや、あんた違うでしょ。

 一回戦第二試合、まーチーム対バスケ・バレー部連合チーム。
 両部のレギュラーメンバーで組んだチームも、
 現役野球部の前ではなすすべなく、
 あっという間に2回コールドで終了した。
「ほーっほっほっほっほ!!」
 グラウンドには高らかにまーりゃん先輩の声が響いた。


27:A.T_20
10/05/18 22:47:56 T/6hk14uP
 大会は進み、一回戦最終第四試合、
 ついにミステリ研チームの出番が来てしまった。
 思っていたよりもはるかに大会レベルが高く、
 だんだん現実から逃避したくなってきた。
 相手チームに謝りたくなってくるほど、こっちのチームはしょぼいのだ。
 俺が敵前逃亡の方策を練っていると、花梨がみんなを呼びつけ、
「作戦を授けるんよ。みんな、私の言うとおりにしてね」
 監督みたいなことを言い出した。
「いい、まず何としてでも塁に出てね。出たら、三球目まで盗塁ね。
 バッターはストライクならヒットを打ってボールなら見逃すの。簡単でしょ?
 私の計算では一回に最低三点は固いかな」
 花梨頭脳の計算によればそうなるらしいが、この自信の根拠はどこから来るものなのだろう。


 笹森監督によって決定した我がミステリ研究会チームの
 スターティングメンバーをお知らせしておこう。

 一番 ピッチャー 花梨
 二番 セカンド 草壁さん
 三番 ファースト るーこ
 四番 キャッチャー 俺
 五番 ショート 瑠璃ちゃん
 六番 サード 珊瑚ちゃん
 七番 センター ひとみちゃん
 八番 レフト スミレちゃん
 九番 ライト 菜々子ちゃん

 以上である。

28:A.T_21
10/05/18 22:48:35 T/6hk14uP
 相手チームは女子ソフト部チーム。
 野球部に次ぐ大会強豪である。
 全員が勝ちにきていた。
 試合前の練習で、バックホームの連携や、ダブルプレーのフォーメーション確認までしている。
 本格的だ。

 俺たちの守備は、はっきり言って穴だらけだった。
 特に外野がひどい。菜々子ちゃん以下小学生ズは、
 フライが上がったら最後、まず取れない。試合前の守備練習でそれが解った。
 内野は珊瑚ちゃんが運動神経皆無であるため、瑠璃ちゃんが極端に三塁よりの
 シフトをとってカバーしている。というより、珊瑚ちゃんをボールから守っている。
 つまり、三遊間は誰もいない。
 草壁さんはそこそこの守備を見せるも、やはり女の子のそれであり、
 るーこはキャッチングこそやたら上手いが、動きが緩慢で、
 自分の守備範囲に飛んできたものにしか反応しない。
 …………すみやかに負けて帰ろう。それがいい。
 

29:A.T_22
10/05/18 22:49:10 T/6hk14uP
 ゲームは後攻。
 プレイボールを審判がコールし、花梨がモーションに入る。
 なんと、アンダースローだ。
 コースはど真ん中、バッターが狙い澄ましてスイングする。
 と、バッターボックス直前でボールは弧を描くように落下し、
 ブン、とバットは空を切った。
「うわ!」
 変化についていけず、俺はボールを後ろに逸らしてしまった。
「もう、ちゃんと捕ってよね。
 たかちゃんは私の女房役なんだから。
 あれ?これって夫婦の共同作業ってやつかな?」
「いや、違うんじゃないかな……」
 しかし今の球、シンカーってやつじゃないのか?
 とんでもない変化球だったぞ……
 第二球も同様にコースはど真ん中、しかし
 今度はまるで、バットから逃げるようにボールが外角へと曲がっていった。
 三球目は逆に内角へときびすを返し、先頭打者はあえなく三振した。
 なんなんだ、この魔球オンパレードは。
 まるで本人の性格を反映したかのような捻じ曲がり方をする。
 しかも曲がり方がその都度変わり、捕らえどころがない。
 初回はまさかの三者連続三振に終わった。

30:A.T_23
10/05/18 22:49:47 T/6hk14uP
 一回裏、俺たちの攻撃になった。
「さあこっちの番だね!」
 花梨がバッターボックスへ入る。 
 相手ピッチャーは、ソフトボールのウインドミルで投球してきた。
 と、花梨はバットを手前に差し出した。
 セーフティーバントだ!
 ボールは三塁線絶妙な位置に転がり、三塁手は一塁送球を諦めた。
「ピッチャー全然大した球じゃないんよ!ミステリ研、続くんよ!」
 花梨が威勢よく叫んでいる。が、これは完全に逆効果だった。
 どうやらバッテリーは文化部だからと言って手加減する気分は、早くも絶無になったようだ。
 二番手の草壁さんがヘルメットをかぶって、おずおずとバッターボックスに立つ。
「よ、よろしくお願いし……ひゃん!」
 言い終わらないうちに、インコース高めに直球が決まった。
「セーフ!」
「え?」
 なんと、花梨は盗塁を決めていた。
 全くの不意というか、いや、それよりも花梨、
 あいつとんでもなく足が速いぞ。


31:名無しさんだよもん
10/05/18 22:59:25 T/6hk14uP
 草壁さんは見送りで三振。
「やっぱり打つのは難しいですね」
 少しほっとした感じでベンチに戻ってきた。
 三番はるーこ。
「るー」
 バットを持ってバンザイのポーズをしたまま全ての球を見逃し、あっさり三振。
 しかし、その間に花梨は三盗を決めていた。
「たかちゃん、絶対打つんよ!四番でしょ!」
「決めたのは誰だよ!」
 俺は打席に立ち、バットを構えた。
 一球目は見逃してストライク。これは驚き、やたら速いぞ。
 ボールが空気を切り裂くシュルシュルシュルなんて音までしてる。
 何キロ出ているのか知らないが、目にも止まらぬとはこのことだ。
 実際、投げた、と思ったらもうキャッチャーミットに収まっていた。
 二球目。とりあえず振ってみた。金属バットは無益に空を斬った。
 空振り。かすりもしない。かする気もしない。


32:A.T_23
10/05/18 23:00:43 T/6hk14uP
 三球目。ピッチャーがモーションに入る。
 周囲がざわめく。何だ?
 球がピッチャーの手から放たれる。
 うわ、球が曲がった。カーブか?
 と、足元に手が伸びてきた。
「たかちゃん、おまたせ!」
 次の瞬間には、見覚えのあるお下げがホームベース上に横たわっていた。
「セ、セーフ!」
「待ちきれないから、来ちゃった」
「ホ、ホームスチール?」
 なんと、花梨は投球がキャッチャーミットに収まる前に、
 ホームインすることに成功したのだった。
「バッターアウト!」
「あれ?」
 ルール的によくわからないが、俺のほうは三振らしい。
 後から聞くと、花梨はピッチャーが見ていないうちに、
 とんでもなく大きくリードをとって、本塁に突貫したらしい。
 気配を消すのが異常に上手いって事か?

 結局その後、ソフト部チームは花梨の球を捉えられず、
 0-1でミステリ研チームが奇跡的勝利を手にしてしまった。


                                           to be continued....


33:名無しさんだよもん
10/05/19 12:41:47 3HQHEVf1O
べんとら

34:うふ〜ん
うふ〜ん DELETED
うふ〜ん

35:A.T_26
10/05/19 23:51:00 HZ1iJ0svP
「ついに宿命の時が来てしまったようだな。
 さーりゃん、たまちゃん、覚悟はいいか?俺はできてる」
「茶番ね、全く」
「まーりゃん先輩、予算は絶対に取り返しますからね」
 二回戦第一試合、生徒会チーム対まーチームの戦いが始まった。
 おそらく、事実上の決勝戦だろう。
 一回戦を見る限り、タマ姉のストレートは野球部エースのそれを
 上回っているようにも思えた。
 あの剛速球が野球部に通じるかどうかが鍵だ。
 
 試合が始まった。先行は生徒会チーム。
 先頭打者はこのみだ。
「―あぅ!?」
「ストライク、アウト!」
 球速についていけず、簡単に三振した。
 続く久寿川先輩はバットに当てるものの、
 ボテボテのセカンドゴロでツーアウト。
 いや、ここは当てただけでも驚きだ。
 俺なんて、さっきの試合、全打席三振だったんだぞ。

36:A.T_27
10/05/19 23:52:22 HZ1iJ0svP
 そして三番打者、タマ姉の打席が来た。
 一礼してボックスに入り、構えるタマ姉。
 対する投手は、ワインドアップから投球する。
 
 ―完璧な当たりだった。 
 打球は猛バックするセンターの頭上を抜いて、フェンスを越えていった。
 凄すぎるぜ、タマ姉。
 いくら弱小だからといって、野球部エースをこうも打ち倒すとは。

 その裏、野球部の攻撃。
 やはり球速はタマ姉のほうが上回っており、
 野球部といえど、当ててゆくのが精一杯だった。
 三者凡退で初回を1-0で終了した。
 これは本当に、タマ姉ひとりで勝ってしまうんじゃないだろうか……?

37:A.T_28
10/05/19 23:52:59 HZ1iJ0svP
「おいお前たち、いったい何をしている?
 相手はただのお嬢様で、家事万能、美人でスタイル抜群。
 勉強できてスポーツできて行動力もあって、
 なんなのよなんなのよ。どこのDNAいじったら、そんな完璧超人になれるわけ!?」
「監督、落ち着いてください」
「まーりゃん先輩、こっちが勝ったらちゃんと予算は返してもらいますからね。
 もう使った、なんていいわけは通用しませんから」
 タマ姉が厳しく言い放つ。
「んなことせんわーい!
 こうなったら、切り札を使ってやんよ!
 選手交代!9人全部!」
「押忍!」
 まーりゃん先輩の宣言に応え、
 グラウンド脇から見慣れない集団が向かってきた。
「なに?あいつら」
「うちのユニフォームじゃないみたい」
 彼らのユニフォームには、N体大とプリントされていた。
「き、汚い……」
「ほーっほっほっほっほ!!
 ちゃんとルールに則っているもんねー!」
 なるほど。部外者OKなんておかしいと思った。
 則る、というか、乗っ取っているじゃないか。

38:A.T_29
10/05/19 23:54:24 HZ1iJ0svP

 無茶苦茶とはいえ、書面に記載されているルールに反していない以上、
 タマ姉も久寿川先輩もこのチームまるごと交代を飲み込むしかなかった。
 このあたりまで、まーりゃん先輩は計算ずくなのだろう。

 試合は再開され、二回表、生徒会チームの攻撃。
 もはや一般生徒のどうこうできるレベルではなく、
 あっという間に三者三振に終わった。

「仕方ないわね。でもこっちはまだ一点リードしているんだから、
 守りきりましょう」
「うん!このみもがんばるであります!」
「ええ、向坂さんの球なら、きっと大丈夫」

                                           to be continued....



39:A.T_30
10/05/20 01:26:11 x02VHX1WP
 二回裏、まーチームの攻撃。
 打順は四番からだ。
 初球は見逃し、ストライク。相変わらずのキレだ。
 二球目は振り遅れて空振り。しかし相手打者のスイングもものすごい。
 当たったら飛びそうだ。
 三球目、とうとうバットに当てられる。
 しかしボールは後方に弾かれ、フェンスにぶつかった。
 いくらタマ姉の球が速いとはいえ、ストレート一本で、
 しかも全球ストライクなものだから、だんだんとタイミングを合わせられているようだ。
 それでもタマ姉はボールで様子を見る、などということをせず、
 ストレート真っ向勝負を挑んだ。
 今度はタイミングばっちり、鋭いスイングが剛速球を射抜く。
 ギン、と高い音が響くと同時に、
「ううっ」
 と捕手の久寿川先輩が呻き声をあげ、うずくまった。
 どうやらファウルチップが、左腕に直撃したみたいだ。
「久寿川さん!」
「こらー!貴様、俺のさーりゃんになんてことしやがる!」

40:A.T_31
10/05/20 01:27:07 x02VHX1WP
「これは……保健室で治療したほうがいいわね」
「でも、それでは人数が……」
「無理しても満足にプレイできないんじゃ、元も子もないでしょ」
「そう、ですね……ごめんなさい……」
「謝ることじゃないわ。
 それにその分、みんなで頑張れば済むことよ」
「まかせて!久寿川先輩!」
「あたしたちも、精一杯戦います!」
「みんな……ありがとう」
 そして久寿川先輩は、退場していった。
 心配だから後で様子を見に行こう。

41:名無しさんだよもん
10/05/20 01:27:56 x02VHX1WP
「みんなでがんばるのはいいとして、
 だれがキャッチャーをやるんだ?」
「あなたしかいないじゃない、雄二」
「って俺かよ!無理無理無理!あんなの捕れっこないって!」
「はあ、情けないわねえ。
 あなたも男なら、やるときはビシッと決めなさい」
「ユウくん、ファイトであります!」
「このチビ助……!他人事だと思いやがって」

 試合が再開された。
 二回裏、ノーアウトツーナッシングから。
 外野は二人に減り、守備はひどく弱体化してしまった。
 タマ姉がワインドアップからストレートを投げる。
 今度は見事に空振りに仕留めた。が、
「ぐおっ」
 ボールはキャッチャーマスクを直撃し、大きく後ろへ弾かれてしまった。
 バッターは一塁へと振り逃げを敢行し、塁上へ悠々到着した。
「はあ、仕方ないわね」
 こうなると、タマ姉は雄二が捕れるまで球速を落とさざるを得ず、
 そしてそれは、N体大の皆さんに通用するものではなかった。

 二回戦第一試合は、三回を迎えることなく終了した。

42:A.T_33
10/05/20 01:31:40 x02VHX1WP
「勝負とは非情なものよのう」
「くっ……」
 タマ姉はうつむきながら試合後の礼を交わし、保健室へ向かった。
「タマ姉……」
 俺は後を追った。
「みんな少しは俺の心配もして……」
 あざだらけの雄二が誰もいなくなったベンチ上で泣いていた。

「ごめんなさい。試合、負けてしまったわ」
「仕方ありません。予算は他から工面しましょう。
 去年はこんなこと、日常茶飯事だったし」
「でも、今年はもう予算の備蓄が底をついているんでしょう?」
「それは……」
 保健室には重苦しい空気が漂っていた。
「まだ予算が取り戻せないと決まったわけじゃないよ」
「タカ坊?」
「河野さん?」
「要するに、まーりゃん先輩のチームを優勝させなければいいんだよね?」
「ええ、それはそうだけど、
 でも、あのチーム相手じゃ……」
「いつも強気のタマ姉らしくもないね。
 それに、まだ俺のチームが残っているのを忘れてないかな?」
「タカ坊……
 ふふ、そうね。期待して待ってるわ」
「ああ、任せてよ」
 タマ姉たちのがんばりを無にしてはいけないと思った。
 そして、何故だか根拠は全くないけれど、
 みんななら、
 ミステリ研のメンバーなら、
 この状況をなんとかできるような気がしていた。

                                           to be continued....

43:名無しさんだよもん
10/05/20 19:00:26 8IjJjFhtO
(゚w゚)笹森花梨〜第51回定例部会〜(゚w゚)

44:名無しさんだよもん
10/05/20 20:20:38 y/EFAG/y0
URLリンク(www19.atpages.jp)
URLリンク(blogimg.goo.ne.jp)
URLリンク(taitan-no.net)
URLリンク(taitan-no.net)
URLリンク(blog-imgs-27-origin.fc2.com)


45:名無しさんだよもん
10/05/21 10:35:37 qMUzzVVPO
いやっほ〜う、かもりん最高!

46:うふ〜ん
うふ〜ん DELETED
うふ〜ん

47:名無しさんだよもん
10/05/22 08:04:56 ik2ZIEbKO
会長大人気!

48:花梨党 ◆SYzz4GvFNs
10/05/22 14:45:33 rFq6kNWD0
なんでも次のOVAは愛佳と草壁さんメインだそうで…

愛佳の回では良くて「図書を返さない迷惑生徒役」だと思いますが
草壁さんの回ではミステリちっくな展開が期待できるかも!?

49:うふ〜ん
うふ〜ん DELETED
うふ〜ん

50:名無しさんだよもん
10/05/23 22:53:03 te0t4u8gO
いるんよ

51:うふ〜ん
うふ〜ん DELETED
うふ〜ん

52:名無しさんだよもん
10/05/25 22:51:04 /6sePIWiO
(゚w゚)笹森花梨〜第51回定例部会〜(゚w゚)

53:うふ〜ん
うふ〜ん DELETED
うふ〜ん

54:名無しさんだよもん
10/05/27 12:26:25 DhCQW6BUO
かわいすぐる

55:花梨党 ◆SYzz4GvFNs
10/05/27 21:09:52 e/G9ZeTm0
NARUTOは全く知らないのですが、チラッと見た
砂隠れの里のテマリさんに超反応してしまった!

色といい、形といい、くノ一といい…
URLリンク(fc07.deviantart.com)



     ∧__∧
   /<-> <->\
   (≡  W  ≡)
  <^(゚w゚)ノハヾ^ゝ
  ´Wリ(!‐ ヮ‐ノv'` < しんぱし〜を感じるんよ…
     ミ つ⊂ミ
   〜ミ.,,..,,.,.,,.ミ
     ∪∪

56:うふ〜ん
うふ〜ん DELETED
うふ〜ん

57:A.T_34
10/05/27 23:45:02 WN0xIA4wP
「みんな、聞いてくれ。
 この大会、どうしても優勝しなくちゃならなくなった」
 ミステリ研のメンバーを集めて、俺は宣言した。
「たかちゃん……」
「ああ」
「『ミステリ研の優勝にボクの短い青春の全てを捧げさせて下さい』、
 だなんて、私、感動したんよ。
 たかちゃんも、ようやくミステリ研会員としての自覚が出てきたんだね!」
「そこまで言ってないよ!犠牲になるつもりもないし!
 ……とにかくみんな、ちからを貸してくれ!」
「なー貴明」
 珊瑚ちゃんが袖を引っ張って尋ねる。
「ん?」
「貴明、どうしても勝ちたい理由があるん?」
「うん。実は……」
「ええよ。理由はなんでも。
 うちは貴明が困っている、それだけで十分やから」
「?」

58:A.T_35
10/05/27 23:45:33 WN0xIA4wP
 二回戦は、花梨の反則的変化球で難なく突破した。
 そして、いよいよ決勝戦。

「ほっほう、たかりゃんも俺の前に立ちふさがるのか。
 このまーに逆らおうなど身のほどをわきまえぬものたちじゃ。
 ここにきたことを悔やむがよい。
 もはや再び生き返らぬようそなたらのはらわたを喰らい尽くしてくれるわっ!」
「ラスボスと見せかけた悪の手先ですか、あんたは」

 まーチームは、スタメンからN体大の皆さん全開だった。
 こちらはというと、
「えっと、隕石のかけらでしょ、ソリトロンミニに、ヒランヤ、あ、あの水晶ドクロもいいな」
 皮算用真っ最中だった。
「勝ってからにしてくれよ!」
「大丈夫だよ。
 野球ってなんだか簡単みたいだし」
「笹森さん、野球の経験があったんじゃないの!?」
「ううん。今日が初めてだよ。
 あ、昨日練習したからそれが最初かなあ」
 神はなんて無駄な才能の与え方をするんだ。
 しかし実際、こいつ頼りなんだよなぁ。

59:A.T_36
10/05/27 23:46:12 WN0xIA4wP
 試合はまーチームの先攻で始まった。
 花梨はこれまでと同じくアンダースローで投球する。
 第一球はスライダーだ。手元での変化が大きく、先頭打者は手を出すが空振り。
 続く二、三球も当てることができず、三振。
 凡退した一番手にアドバイスを受けた二番打者は、バットを短く持って当てにくる構えだ。
 しかし二球ファールしたあげく、これまた空振り三振。
 花梨の変化球は、N体大の皆さんにも通用するようだ。
 少し安心した。
 が、さすがはクリーンナップの一角というべきか、
 三番打者は今大会初めて、花梨の球をジャストミートし、センター前に持っていった。
 外野がもたついている間に、三塁にまで進まれてしまった。
 そして四番の登場である。こいつはタマ姉渾身の剛速球にもついていった、強打者だ。
 それ以上に、久寿川先輩に怪我をさせた張本人だ。許せん。 
 そんな俺の思いとは裏腹に、花梨の球は完璧に捉えられてしまった。
 打球は一塁線強襲のライナー、しかし両手を挙げて塁上に陣取っていたるーこが、
 涼しい顔でこれをキャッチしてチェンジ。
「ふー、なんとか0点で抑えられたな。
 ナイスキャッチだ、るーこ」
「当然だ。もっとほめろ」
 しかし、花梨のでたらめな変化球ならもしかして、とは期待していたけど、
 初回からこうも攻略されるとは、かなりマズイぞ。
 何しろこっちは打撃力皆無、
 これまで花梨の隠密のごとき走塁でなんとか点を取っていたからな。

60:A.T_37
10/05/27 23:47:07 WN0xIA4wP
 一回裏、こちらの攻撃。
 先頭打者の花梨はファールで粘った末にフォアボールで出塁するものの、
 バッテリーにあからさまに警戒されて、一塁に釘付けにされていた。
 その間に、二、三、四番の草壁さん、るーこ、俺は立て続けに三振で初回終了。
「こんなの打てっこないぞ……」
「どんまいなんよ、たかちゃん」
「笹森さん、なんだか、機嫌いいね?」
「だってたかちゃんが、がんばってくれているんだもん。
 本当は私、それだけでじゅうぶんなんだよ」
 でも、俺はこの試合、勝たなければならないんだ。
 とは言えなかった。
 花梨だって、野球初心者のくせに、ひとりで活躍してくれているのだから。
 くそ、なんだって俺は、こんなにも役立たずなんだ。


61:A.T_38
10/05/27 23:47:57 WN0xIA4wP
 その後も何度か危ない場面はあったものの、花梨の悪魔のような変化球と、
 みんなのファインプレーのおかげで、まーチームの攻撃を無失点でしのいだ。
 対するこちらはというと、一本のヒットも放てずに三回を終了した。
 そして0-0で迎えた四回表、ついに花梨は連打を浴び、
 ツーアウトでランナーは満塁となった。
 打順は四番、絶望的場面だった。
 タイムをとってマウンドに集まる。

「くそ、とうとう捕まったか」
 ここまで点を取られていないこと自体が奇跡的だった。
 願わくば、試合の終わりまで続いてほしかった。
 あの四番に、この試合当てられっぱなしだ。
 俺たちの守備力を考えれば、前に飛ばされただけで失点は必至だった。
「こうやってマウンドに集まるのって、一度やってみたかったんだよね。
 テレビの試合とかって、みんな何をしゃべってるんだろ?
 実は試合と関係ないことだったりして」
 花梨はといと、緊迫感のかけらもなくはしゃいでいた。

62:A.T_39
10/05/27 23:58:26 WN0xIA4wP
「う〜ん、もうそろそろだと思うんやけどなー」
「何が?さんちゃん」
 と、そのとき、校門の方向から、何者かが土煙をあげながら、
 猛スピードでこちらに向かってきた。
「珊瑚さま〜!」
 マウンド直前で、横滑りで急ブレーキをかける。
「遅いよ、いっちゃん。何してたん?」
「申し訳ございません!
 『これ』を探していたもので」
 服をつまんで示す。
「イルファさん!?」
 人影の正体は、イルファさんだった。
「その格好……」
「はい、駅前のお店で入手してきました。
 学校で運動するなら必要だろうと」
 なんとイルファさんのいでたちは、体操服にブルマという、
 メイドロボらしからぬものだった。
「近くに制服屋さんがなかったから、探すのに苦労しましたよ」
 どこの店で買ってきたんだろう。聞くのが怖い。
「もう、いっちゃん、服なんてどうでもええのに」
「珊瑚ちゃん、なんでイルファさんがここに……?」
「ん、ウチらの秘密兵器、いっちゃん」
「はい、精一杯がんばります。
 みなさんよろしくお願いします」
 イルファさんはぺこりとお辞儀した。
「そうはいっても、メンバー登録されてないんじゃ……」
「しておいたで」
 珊瑚ちゃんが差し出した登録票を見る。
 すると、『10:姫百合射流不破』の名前がそこに。
「いつの間に―!?」

63:A.T_40
10/05/27 23:59:24 WN0xIA4wP
 ひとみちゃんと交代で、イルファさんが守備について試合再会した。
 花梨の投球。
 甘く真ん中に入った球は、曲がりもゆるく、相手四番は打ちごろとばかりに弾き返した。
 打球はレフトの頭上を越えてワンバウンドし、柵をも越えようかとしたそのとき、
 イルファさんはすでに軌道上に待ち構えていた。
 ―ビュン。
 鋭い送球をレーザービームなどと表現することをご存知であろうか。
 それは、比喩というにはあまりに鋭く、速く、的確すぎていた。
 ボールは一塁上、るーこのミットに寸分狂わず納められ、
 るーこはるーこで微動だにせず捕球を完了した。
「るー」
 ランナーはというと、仰天のあまり、一塁線上で硬直していた。

 続く五回表、打順は六番からの下位打線スタート。
 秘密兵器射流不破さんは相手エース渾身のストレートを場外に消し去り、
 ついにミステリ研チームが先制点を挙げた。


                                           to be continued....


64:うふ〜ん
うふ〜ん DELETED
うふ〜ん

65:A.T_41
10/05/28 00:22:46 KSAxyweRP
「この回を守りきれば……!」
 いける。
 なにしろこっちには反則級が二人もいるんだ。
 
 先頭の五番打者はレーザービームの餌食となり(ライトオーバーのセンターゴロだ)、
 次の六番のホームラン級の当たりは、二メートルはあろうかという大ジャンプにより撃墜された。
 あと一人。

 しかし、そこから花梨の投球が乱れだした。
 ストライクが入らず、三連続フォアボールであっという間に満塁になってしまった。

66:A.T_42
10/05/28 00:24:31 KSAxyweRP
「笹森さん!」
 慌ててマウンドに駆け寄る。
「えへへ……ちょっと失敗しちゃったね。
 でも大丈夫だよ。次こそは三振……」
「笹森さん、手を見せて!」
「あっ!もう、たかちゃんったらだめだよう、みんな見てるよ……」
「なんで頬を赤らめるかな!
 じゃなくて!右手を見せて!」
 ボールが、
 花梨の放ったボールが、赤黒く汚れていることに気づいたのだ。
 花梨の右手は赤く腫れ上がっており、皮は破け、指先にいたっては血で染まっていた。
「だ、大丈夫だよ!これくらい。
 あとひとりだもんね。さ、いこっか」
「大丈夫なわけあるか!」
 つい怒鳴ってしまった。
 ったく、こいつはそういうヤツだった。
 いつもはさんざん人をこき使うくせに、本当につらい時は自分で抱え込むんだ。
 嫌になってくる。
 自分の馬鹿さかげんに。
 考えてみれば当然だった。
 ろくにボールを投げたこともない女の子が、ここまで投げっぱなしなんだ。
 少しでも気にかけるべきだったのに、俺は試合に勝つことばかりに気をとられていた。
「私が替わりましょうか?」
 イルファさんが前に出る。
「いえ、イルファさんは守備に専念してください」
 だから俺は……本気になることに決めた。
「俺が、投げます」
「たかちゃん……」

67:A.T_43
10/05/28 00:25:53 KSAxyweRP
「ほら、笹森さんは早く保健室で手当てしてきなよ」
「うん……ごめんね」
「謝ることなんてないよ」
「うん……」

 花梨は退場した。
 すでに一回交代しているので、ひとみちゃんを加えることはできず、
 8人での守備となった。
 瑠璃ちゃんにキャッチャーをやってもらい、試合再開となった。

 大丈夫。こっちにはイルファさんがいる。
 ストライクさえ投げていれば、無事に終わるはずだ。
 一球目の投球。外角に大きく外れてボール。
 瑠璃ちゃんが何とか止めて、後逸は免れた。
 続く二球目、今度は内角に入りすぎて、あわやデッドボールだった。
「あ、危なかった……」
 カウントはノーツー、押し出しなんて最悪すぎるぞ。

68:A.T_44
10/05/28 00:27:26 KSAxyweRP
 とにかくストライクだ。あの四角の中に入れさえすればいいんだ。簡単だろ。
 しかし気持ちとは裏腹に手は震え、汗ばむ。
 手を拭けばいいのに、そのまま三球目を投げ、ワンバウンドでキャッチャーへ。
 泣きたくなってきた。
 花梨はこんな場所で独り戦っていたのか。
 もうだめだ。イルファさんに替わってもらおう……

 審判に声をかけようとした、そのとき、遠く校舎の方から特大の声援が響いた。
「タカ坊!あなたは何のためにそこにいるの!!
 逃げちゃだめよ!しっかりしなさい!!」
「河野さん!がんばって!」
 二人とも……
「貴明さん、しっかり!」
「貴明ー!いてまえ〜」
「貴明、本気だせー!このヘンタイー!」
「ホンキのうーはケダモノだ」
「ってそれ、応援じゃなくなってるだろ!」
 肩の力は抜けていた。
 もう逃げられないって状況が腹をくくらせたのか。
 四球目、五球目はあっさりストライクでカウント2-3。

 そして、この試合最後の投球を放った―



69:A.T_45
10/05/28 00:27:57 KSAxyweRP
 
 N体大の皆さんは男泣きに泣いておられた。
 よくは知らんが、後でまーりゃん先輩から折檻でも受けるからだろうか。
 女子小学生が混じっている、女のほうが多いような高校生の素人チームに負けたのが
 よほど悔しいのか。その両方だろうね。

「なにー!たかりゃんチームに負けただと!?」
 試合後、姿を現したまーりゃん先輩が驚愕している。
 そういえば試合中どこに行っていたんだろうね、この人は。
「どこへって、借りた資金返済のために、奔走してたのさ。
 俺がさーりゃんを泣かせるようなことするわけないだろ」
「いつも困らされてますけど」
「返済って、どうやって……」
 と、そこに男子生徒の群れがこちらへ向かってきた。
「すいませーん、写真5番ください!」
「こっちは3と4と9番!」
「こっちも!」
「俺も!」
「押すな!」
「ちょっと待てお前らっ!うわっ」
 あっという間にまーりゃん先輩が人ごみに呑まれていった。

70:A.T_46
10/05/28 00:29:25 KSAxyweRP
「写真?」
 タマ姉が訝しがる。
「そー」
「待ちなさい」
「うわちょっと待って姉貴!俺は何も!」
 もがく雄二。
 持っていたカバンを落とす。
 と、パンパンに詰められたカバンの中から、撮影機材一式と、
 局部どアップで撮られている試合中の女子生徒の写真があふれ出した。 
「へえ、一応言い訳だけは聞いてあげる」
「違うんだ姉貴!これには深い訳が!」
「問答無用!!」
「聞いてねえじゃん!割れる割れる割れる!!!」
 まーりゃん先輩が雄二をそそのかし、卑猥な写真を売りさばいて一儲けしようと企て、
 そのための資金として部活動予算を拝借した、てな具合だった。
 当然写真の売り上げはすべて没収、生徒会予算に回されることとなった。
 収支はむしろプラスになったらしい。
 どれだけ売ったんだよ……

71:A.T_47
10/05/28 00:31:40 KSAxyweRP

 後日談。
「えー!?賞金なしって、ひどいんよ!横暴なんよ!」
「当然です。学校行事で賞金なんて、出せるわけありません」
「まあしょうがないよ、笹森さん」
 『買い物リスト』まで作っていた花梨は、賞金が出ないと聞いて、
 生徒会室まで押しかけたのだった。
「……ですが、今回はあなた方の活躍に免じて、
 賞品、という形で、なにかひとつだけなら特別予算枠での購入を認めましょう」
「へえ、良かったじゃないか、笹森さん」
「ひとつだけかぁ、それじゃあねえ、ううんと……」
「あまり高価なものは駄目ですよ」
「え〜、ケチ!
 うーんとじゃあね、あれに決めた!」



72:A.T_48
10/05/28 01:11:05 KSAxyweRP

 翌日、ミステリ研部室の隅には、大きな水槽があった
 花梨は水槽に張り付いて、水槽の中で泳ぐカメを眺めている。
「は〜、かあいいね、瑠璃ちゃん」
「……そうやろか?」
「瑠璃ちゃん、リアクション薄いな〜」
「笹森さん、瑠璃ちゃんが欲しがってるからって言ってたのに」
「はやとちりだな」
 瑠璃ちゃんが水槽に近づく。
「お前も、勘違いで買われたなんて、迷惑な話やんな。
 ……仕方ないから、ちゃんと世話してあげんとな」
「ふふ、よく見たら、結構かわいいじゃないですか」

「かわいい……
 いいなぁ……」
「久寿川先輩、中に入って見たらどうです?」

 こうして、ミステリ研に新しいメンバー、変な顔のカメが加わったのであった。


                                           朝霧麻亜子の退屈 終



73:名無しさんだよもん
10/05/28 13:34:32 qK0R/Dq5O
いやっほ〜う、会長最高!

74:うふ〜ん
うふ〜ん DELETED
うふ〜ん

75:うふ〜ん
うふ〜ん DELETED
うふ〜ん

76:名無しさんだよもん
10/05/29 12:39:59 bEm5+7eyO
(゚w゚)笹森花梨〜第51回定例部会〜(゚w゚)

77:名無しさんだよもん
10/05/29 15:52:24 WeWLYBsQ0
なんという人気

78:名無しさんだよもん
10/05/29 23:42:47 6Pe0Hp6/0
かもりんのトンスル飲みたいんよ

79:名無しさんだよもん
10/05/30 08:14:04 +XvJ4EaKO
会長大活躍!

80:うふ〜ん
うふ〜ん DELETED
うふ〜ん

81:うふ〜ん
うふ〜ん DELETED
うふ〜ん

82:名無しさんだよもん
10/05/31 12:04:02 HPfqLSOJO
会長のかわいさは異常

83:名無しさんだよもん
10/05/31 22:19:02 UrEKjsfv0
うんち食べてもいいと思わせるくらいのかわいさ

84:うふ〜ん
うふ〜ん DELETED
うふ〜ん

85:名無しさんだよもん
10/06/01 08:20:16 abZOMxKf0
花梨ちゃんマジ人気

86:名無しさんだよもん
10/06/01 12:06:50 OIukmlsdO
(゚w゚)笹森花梨〜第51回定例部会〜(゚w゚)

87:名無しさんだよもん
10/06/01 21:35:13 hlToYtBU0
かもりんかもりん
うんちの妖精
うんこの国のお姫さま♪

88:うふ〜ん
うふ〜ん DELETED
うふ〜ん

89:名無しさんだよもん
10/06/02 08:09:51 VPedRIF50
次のOVA、花梨ちゃんの出番もあるんよね・・・?

90:名無しさんだよもん
10/06/02 12:10:41 K7ycEgEDO
べんとら

91:名無しさんだよもん
10/06/02 20:29:24 2vdjzcdP0
URLリンク(cintaamani.jp)

92:名無しさんだよもん
10/06/02 23:56:40 9+k1mKuI0
花梨ちゃんの黄金が食べたいんよ

93:名無しさんだよもん
10/06/03 18:27:50 Q4dQEH9eO
かもりん大勝利!

94:名無しさんだよもん
10/06/03 20:12:51 jZv1uHxc0
⊂⌒ヽ <^(゚w゚)ノハヾ^ (⌒⊃
  \ \w リ(i!゚ ヮ゚ノv'`/、 /    
⊂二二二  ・) ・) ニ二⊃   勝利のポーズなんよ〜
    \ \_ ..../ /      
     (   φ   )
      ヽ_,*、_ノ                
         ゙ミ;;;;;,_ 
           ミ;;;;;;;;、;:..,,.,,,,,
           i;i;i;i; '',',;^′..ヽ
            ゙ゞy、、;:..、)  }         
             .¨.、,_,,、_,,r_,ノ′     
           /;:;":;.:;";i; '',',;;;_~;;;′.ヽ
          ゙{y、、;:...:,:.:.、;:..:,:.:. ._  、}
           ".¨ー=v ''‐ .:v、,,、_,r_,ノ′
         /;i;i; '',',;;;_~⌒¨;;;;;;;;ヾ.ミ゙´゙^′..ヽ 
         ゙{y、、;:...:,:.:.、;、;:.:,:.:. ._  .、)  、}
        ".¨ー=v ''‐ .:v、冫_._ .、,_,,、_,,r_,ノ′
        /i;i; '',',;;;_~υ⌒¨;;;;;;;;ヾ.ミ゙´゙^′.ソ.ヽ
        ゙{y、、;:..ゞ.:,:.:.、;:.ミ.:,:.:. ._υ゚o,,'.、)、}


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