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田中良紹の「国会探検」

自民党は本当にぶっ壊されたのか ─歴史は繰り返す?   2007年07月30日


2年前の郵政選挙は、就任以来「古い自民党をぶっ壊す」と叫んでいた小泉総理が言葉
どおりの勝負に出たことに国民が動かされ、そのことが信任されて自民党が大勝した。

その意味であの選挙は「郵政民営化の是非が問われた選挙」というより「政治改革選挙」
だったと思っている。国民は政治改革が達成されて自民党は変ったと錯覚し、後継の
安倍総理にも高い支持率を与えた。

ところが郵政選挙で排除された「古い自民党」のメンバーが相次いで復党することになり、
さらに「年金記録問題」で横っ面をひっぱたかれて目が覚めてみると、政治とカネの問題と
いう古い自民党の体質そのものが次々に噴出していた。変わったと思っていた自民党は
何も変わっていなかった。

しかも戦後生まれの総理大臣がその「古い自民党」を擁護している。騙された思いの国民
が自民党から離れるのは当然である。こうして参議院選挙は自民党の大惨敗となった。
その意味で今回の選挙は2年前と裏返しの「政治改革選挙」だったということが出来る。

今回の選挙結果は宇野総理が退陣した1989年の参議院選挙と酷似している。自民党は
結党以来最高の衆議院300議席を獲得したわずか3年後の参議院選挙で改選議席69を
36に減らした。予算以外のあらゆる法案が成立しなくなる事態が想定され、政治改革が
急務となった。二大政党制が本格的に検討されることになり、小沢一郎氏がキーパーソン
となった。しかし政権交代は容易ではなかった。

紆余曲折を経て18年、歴史は再び繰り返して同じ状況を迎えたが、今度こそ政権交代の
扉を開くことが出来るのか。小沢民主党代表の次の一手が注目される。

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