コードギアス 反逆のルルーシ ..
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646:黒猫にゃー子
08/09/16 20:40:40 XOyfUlZG
ランスロットと紅いナイトメア…スザクとカレンだ。カレンは、黒の騎士団の一員で、あの紅いナイトメアのパイロット。そして強い。

ランスロットの左腕が無くなっていた。

おそらくスザクは、ユーフェミア殿下の敵を取ろうと、ゼロを探しているはず。
僕もゼロには聞きたいことがあったが、カレンに言うことがあった。

「スザク、大丈夫か?」
「ライ!?どうして君が!?式典で重傷を負っていたはずじゃ!?」
スザクは、驚きながらも怒り狂った声で答えた。
「ああ。なんとか動ける。それに、寝ていられる状況じゃないだろ。ゼロを探しているんだろ?ここは任せて先に行け」
「しかし!」
「ユーフェミア殿下の敵をとるんだろ?」
「でも、君の身体は!……いや。わかった。じゃあ、ここはませた」

647:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 20:42:54 5MqHZKrx
支援

648:黒猫にゃー子
08/09/16 20:43:51 XOyfUlZG
まるで何かを、悟ったかのようにそう言って、この場を離れた。

「…カレン」
「いいの?スザクに行かせて。あなた一人じゃ、私に勝てないわよ。まぁ、二人いたって負ける気しないけどね!」
僕を挑発するかのように、軽く笑いながら言った。

だが、それを無視して話しを切り替えた。
「カレン。黒の騎士団からぬけるんだ。ゼロを信用しちゃいけない!」
「どうして?ゼロのなにがわかるっていうの!?」
「わからないさ。ただ…危険だということはわかる!なにかこう…自分の目的のために、行動しているようにしか思えないんだ」
「勝手なこと言わないで!ゼロは、私たち日本人の為に一緒に戦ってくれているの!だから、ゼロは私が守る!!」

やはり説得は無理か!
だがゼロがなんのために戦っているのか、それがわからない限り、黒の騎士団は危ない。なら…
「そこから無理矢理にでも引きづり出して、連れて行く!!」


649:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 20:44:45 YxjS/Fok
支援
誤字ありました

ここはませた
ここは任せた

650:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 20:46:03 gGYNMmA6
支援

651:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 20:46:24 5MqHZKrx
しえん

652:黒猫にゃー子
08/09/16 20:47:57 XOyfUlZG
「そう。なら…やってみなさいよッ!!」
カレンの言葉を聞き終わった瞬間、紅いナイトメアは目の前にいた。とっさにクラブの上体を下げる!
「くっ!」
息をつく間もなく、次の攻撃が連続して繰り出される!
「どうしたの?そんなんじゃ、私に勝てないよ!!」
一旦、離れて体制を立て直す。可変ライフルを放り投げ、ツインMVSを持ち、突進した。
「はあぁ!!」避けられた。が、反撃の隙を与えないように、なんども斬り込んむ!
動きさえ読んでしまえば…。
そして…!バランスを崩した紅いナイトメア。ここで振り上げれば、終わる。だが、その時、カレンの言った言葉が脳裏によぎる。

(ゼロは私が守る!!)
本当に良いのか!?彼女の想いをねじ曲げてまで。
これで…良いのか?

ズガン!大きな音が響き、紅いナイトメアの異常に長い手が、クラブ顔面を鷲掴みにしていた。

「捕まえた!これで最後よ!」


653:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 20:50:02 5MqHZKrx
sienn

654:黒猫にゃー子
08/09/16 20:51:13 XOyfUlZG
「くそッ!」
迷ってる最中に、捕らえられていた。あれを使われたら…終わる。
はずなのに、一向に発動する気配がない。

「…ねぇ。今ならまだ大丈夫。…黒の騎士団に入って」
嬉しかった。でも…
「すまない。それはできない。ゼロのもとでは戦えない」
「どうして!?あなただって、私と同じハーフでしょ!?日本人の血をひいてるのよ!…そんなに今の生活がいいの?ブリタニアの犬になって。人の上に立つのがそんなにー」
「違う!!」カレンの話しを割って答えた。
「違う。ブリタニアの中から変えようと…スザクと一緒に日本を変えようとしたんだ!…それに、ゼロは信用できない。だから…」

「そっか…じゃあ、さようなら」寂しそうに言った。
クラブの顔から下へ、徐々に表面が沸騰したかのように泡立つ。

最後に伝えたいこと…
「カレン…好きだったよ……」


655:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 20:53:53 5MqHZKrx
sien

656:黒猫にゃー子
08/09/16 20:55:05 XOyfUlZG
「えッ?」カレンは驚いていた。そしていつの間にか、紅いナイトメアの右腕が下に垂れ下がっていた。

「なんで…今さらになってそんな事…言わないでよ!」
カレンは、擦り切れそうな声で喋り出した。
「そんなの…私……私も!ー」

最後の言葉を、発しようしたその時、目の前は真っ白な閃光に包まれた。

カレン…スザク…みんな


ーーークラブは頭から胸まで無惨に散っていた。

ーー「ナナリーがいなくなったら、俺はなんのために…。なんのための独立戦争だッ!ユフィまで犠牲にして…」
「見えたぞ。神根島だ」
「取り返す。だれが敵であろうと!ナナリーを!!」

ーー「待っていろ、ゼロ!!必ず俺が…!!」

ーー「扇さん!?大丈夫ですか!?……でもどうやって…。ッ!?あれは、ランスロット。アイツがここを離れる理由なんて…」
「ごめんなさい、ライ…」




657:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 20:57:52 Y8gp1fw0
支援

658:黒猫にゃー子
08/09/16 20:58:58 XOyfUlZG


ーーー神根島、謎の神殿の中

「カレン。ここにいるということは、ライは…」
「私が…殺した…」
「そう…か。君もゼロの正体を知りたくないか?」
「なにを今更…」
「君にも立ち会う権利がある」
「あッ!まてぇ!!」

スザクはゼロに銃を向けて、引き金を引いた。
仮面のてっぺんに貫通した。そして、仮面が割れた…。

「なんで?どうして!?」
「信じたくはなかったよ…」
「そんな…。ルルーシュが…」
「そうだ。俺がゼロだ。黒の騎士団を率いて、神聖ブリタニア帝国に挑み、ゼロとして世界を手に入れる男だ!」

ルルーシュがゼロの正体だった。
「ライ。あの時の約束…覚えているか?お前は…」

そしてーー


「スザク!!」

「ルルーシュ!!!」

659:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 20:59:31 Y8gp1fw0
支援

660:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 21:01:48 5MqHZKrx
支援

661:黒猫にゃー子
08/09/16 21:03:05 XOyfUlZG
投下終了です。
文字、レス数間違えてすみません。いろいろ間違いだらけですけど最後まで支援ありがとうございました。

662:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 21:14:31 gGYNMmA6
GJ、お疲れ様でした。ここで終わるのでしょうか、是非とも続きが読みたい作品です。

あと、誤字というほどではないのですが、「ー」を「―」に置き換えた方が良いと思われる箇所が多数あるようなのですが……。

663:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 21:15:52 FaNrXEG8
>>661
黒猫にゃー子卿、初投下乙&GJでした!
なんか切なさが止まらない
これは続くんでしょうか?
続くならば大変期待してもよろしいですか
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!

664:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 21:20:00 XOyfUlZG
662さん
すみませんでした。
次からは気をつけます。

665:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 21:21:04 5MqHZKrx
GJでした。
カレンと聞いて読んでみたら、敵同士とは・・・。
こういう話も良いですね。
続きを期待しつつお待ちしてます。

666:保管者トーマス ◆HERMA.XREY
08/09/16 21:24:53 gGYNMmA6
では、修正しておきました。
改めまして、今後とも宜しくお願い致します。次回の投下を心よりお待ち申し上げております。

667:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 21:27:22 XOyfUlZG
保管者トーマスさんありがとうございまし。
またがんってはらせてもらいます。

668:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 21:30:02 5MqHZKrx
では、次は自分が投下させて頂いても良いでしょうか?
本編のみで11レス程度使用しますので支援して頂きたいのですが・・・。

669:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 21:30:31 XOyfUlZG
保管者トーマスさんありがとうございまし。
またがんばって貼らせてもらいます。

670:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 21:32:14 Y8gp1fw0
了解、支援します。

671:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
08/09/16 21:34:01 5MqHZKrx
有り難うございます。ではその前に例の如く注意書き等を少々。

タイトル  〜 胎動(中編)〜
カップリング 無し 
前作 〜 胎動(前編) 〜 の続きになります。
話の根幹は黒騎士ルートを通ってのR2準拠ですが、もう色々と破綻してますので、
出来ればIF物として読んで頂ければ幸いです。
以下注意点
●暗いお話。
●前半部分は以前捏造したライの本名で進み、後半は無理矢理戻してます。
●王様ライの性格は微妙。相変わらず自分の想像が入り過ぎてます。
●ロロの設定も性格もオリジナル入ってます。
●ライもV.V.も皇帝も黒いです。お好きな人はご注意下さい。

では、投下行きます。

672:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 21:35:15 Y8gp1fw0
支援

673:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
08/09/16 21:36:42 5MqHZKrx
        〜胎動(中編)〜

謁見の間での、傍目にはおどろおどろしく聞こえる会話が終わりを告げた後、きらびやかな衣服に着替えさせられたライゼルは、
二人に誘われるがまま薄霧がたちこめる廊下を眉間に縦皺を作りながら歩いていた。
―神を殺し、世界の嘘を破壊する―
それについて、彼は確かに協力すると言った。それが母と妹の仇になると考えたからだが、
それ以降、二人からは一体どうやって神を殺すのか。
その具体的な説明が一切無かったからだ。その事に若干の不満を抱きながらも、言われるがままに二人の後ろを歩いていたが、
建物の中に霧がたちこめるような珍妙な場所を歩かされ、更にはその霧が進むにつれて濃さを増してゆくのに対しても、何の説明も無い。
遂に我慢出来なくなった彼は、苛立ちを隠す事無く2人の背中に険のある声を浴びせた。
「何処に連れて行こうと言うのだ!?」
「とても良い所だよ」
「付いて来れば良い」
彼が不機嫌だと言うのは、声を聞いただけで容易に想像出来るにも関わらず、V.V.から返って来たのは何とも曖昧な返事だけ。
皇帝に至っては、端から説明する気ゼロの返答しか返って来ない。
そんな2人の答えとは言えない答えに少々呆れると、
「まさか、この廊下は黄泉の国へでも繋がっているのではないだろうな?」
ライゼルは馬鹿にするかのように軽口を叩いた。当然、彼自身黄泉の国など信じてはいない。
戯れ言のつもりでつい口走った台詞だったのだが、その言葉を聞いた瞬間、前を歩いていた二人はピタリと止まって同時に振り返ると、
「面白い事言うね」
「今の問い掛け気に入った」

674:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 21:36:51 Y8gp1fw0
支援

675:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
08/09/16 21:39:22 5MqHZKrx
V.V.は童でも見るかのような表情で返し、皇帝は口元を僅かに釣り上げて微笑を浮かべた後、
「それに、あながち間違いでも無い」
フッと少し鼻を鳴らすと不満顔を貼り付けている彼に対して言い放った。
ライゼルはその皇帝の台詞に少々面食らった様子でいたが、直に―戯れ言など言うものでは無いな―と思ったようで、
口を真一文字に閉じると黙って2人の後に続いた。
暫く歩いた後、ぼんやりと霧が晴れていったかと思うと、突然不思議な空間に出た。
自分は建物の中を歩いていた筈が、気がつくと広大な空間に立っている。黄金色の夕日が注ぐ広大な空間。
雲海の中に静かに佇む神殿のような場所。その幻想的とも言える光景に、呆気に取られた様子でいる彼を見た皇帝は、
「これは神を殺す武器、アーカーシャの剣という」
誇らしげに説明を行ったが、それを聞いたライゼルは尚更理解出来なくなった。
目の前に広がるのは神殿のような構造物で、どこをどう見ても武器には見えなかったからだ。
「この神殿が武器だと?」
「左様」
「どのようにして使うのだ?」
これは最早、自身の理解の範疇を越えていると判断した彼は、より詳しい説明を求めたが、
「気が早いよ。まだその時じゃ無いんだから」
「ではそれまで何をしていろと言うのだ?」
クスクスと笑い声を洩らしながら、V.V.に嗜められた彼が怪訝な様子で問い掛けると、
「ある男の監視を頼みたいんだよ」
「監視だと?」
何とも間抜けな言葉が返って来た為、彼は、一瞬V.V.がふざけているのかと思った。
眠りから叩き起こされて最初に言われた言葉が、―神を殺すから協力しろ―。
いや、その事は気にしてはいなかった。だが、壮大な話を聞かされた後にこのような非現実的な場所にまで案内されて、
否が応にも気持ちが昂って来た所に言われた言葉が男の監視。
この落差は一体何なのだと思った彼が眼で続きを促すと、

676:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 21:39:29 Y8gp1fw0
支援

677:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
08/09/16 21:42:00 5MqHZKrx
「ああ、実際に監視する必要は無いよ。部下を一人付けるから、その子から状況を聞いて、僕に報告してくれるだけでいいよ」
「小間使いのような事を私にやらせる気か?」
次の言葉は、ライゼル自身が先程対等であると宣言したというのに、まるで自分を下に置こうとする発言だった。
それが気に食わなかったライゼルは噛み付くように言ったが、V.V.はそんな彼の言葉をヒラリと躱すように言う。
「面白いと思うけど?」
「本当に面白いならお前がするだろう?」
「二人ともやめよ」
突如として皇帝の制止が入った。その事には納得がいかなかったが、皇帝の有無を言わせぬ眼差しを見て、
「理由ぐらいは話してもらえるのだろうな?」
臆する事無く念を押す様に伝えると、やっと先程からの不満が解消されそうな言葉が返って来た。
「我々の計画に一つ、欠けている物を持っている女がいる。彼奴はその女を誘き寄せる―」
「餌と言う訳か。その女の名は?」
続きが気になったライゼルは平然と皇帝の言葉を遮って問うと、そんな彼の態度に、皇帝は少々苦笑しつつも女の名を告げた。
「C.C.という」
「人間の名では無いな」
その女の名前を聞いた瞬間、彼は率直な感想を口にした。
しかし、そこであることに気付くと、側に居るV.V.に視線を落とす。
すると、視線が会ったV.V.は
「当たり。彼はそんな彼女を誘き寄せる為の餌。君は餌の監視」
良く出来ましたと言った様子で答えた。その答えを聞いたライゼルは両腕を組んで押し黙ると、皇帝と同じ様に黄昏の空間に視線を移した。
与えられた役目は監視する事。それだけを聞けば彼の心を動かすには程遠い。
ネズミを誘き出すのであれば、その男を公開処刑にでも何でもすればいいというのが彼の意見だったからだ。
だがそれをしないとなると、何かしらの理由があるのだろう。
その事に対して少々疑問は残ったが、ライゼルは視線はそのままに鋭さを増した瞳で、どちらに言うでもなく命じるように告げた。

678:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 21:42:40 Y8gp1fw0
支援

679:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
08/09/16 21:45:53 5MqHZKrx
「その男の事を話せ」
「やる気になったの?」
どうやら本当に引き受けるとは思っていなかったようで、V.V.は少々驚いた口調で彼を見上げて問い掛けるが、ライゼルは視線を移す事無く続ける。
「お前と同類の女。ならばその男もギアスを授かってるのだろう?ギアスの力は王の力だ。どのような男か知りたい。その上で決める」
―皇帝、お前もな―とまでは言わなかった。V.V.の協力者である皇帝。
であれば、恐らく持っている筈だと踏んでいた。
だが、今は同じ目的を共有する者同士、この場は下手な詮索などせずに、何れ機会を見つけて聞き出せば良いだけだと判断したのだ。
「よかろう。では話すとしよう」
相変わらず皇帝の視線もそのままだったが、そう言うと話し始めた。帝国に弓を引いた男の事を。
だがその時、僅かに皇帝の表情が緩んだのを彼は見逃さなかった。
それはどこか懐かしむような表情に見え、ライゼルは自身の疑問が少し深まったのを感じながら、皇帝の言葉に聞き入った。
話しが終わった時、ライゼルの心に残ったのはゼロという男に対する純粋な興味だった。
皇帝の話の中に出てきたゼロという男に言い知れぬカリスマ性を感じたのだ。
それはゼロが戦いに破れた敗者とはいえ、彼の興味を引くには十分なものだった。
しかも、今、まさにこの帝都に向かっているという。だが、到着するまでは、まだ若干の猶予があった。
「ゼロという男の詳しい情報が見たい」
「よかろう。後で届けさせる。だが、あくまで監視に徹せよ。何があろうとも殺すな」
その時の皇帝は今まで以上に真剣な様子で、彼はその言葉に益々疑問が深まると同時に少々不快に感じた。
確かに彼自身、用済みとなった餌に用は無いとも思っていたが、そこまで非道な振る舞いをする気はなかった。
何よりも、食い付くまでは生かす必要があり、皇帝の台詞は捕らえた後に言うべき言葉の筈。
だが、それはまるで捕らえる前に自分が殺すように思われているのかと思ったからだ。

680:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 21:46:06 Y8gp1fw0
支援

681:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
08/09/16 21:48:59 5MqHZKrx
「そのような愚行を私が行うとでも?侮辱する気か?」
「そうであったな」
「それに、そう言った事はV.V.に言え。私の部下となる者が無能であれば、そのような事になる可能性はあるからな」
そう言うと同時に二人の視線が下に下がると、その先に居たV.V.はやれやれと言った様子で、
「分かったよ。でも、あの子は優秀だから大丈夫だと思うよ。取りあえず今日の所はここまでにしとこうか」
そう言うと無理矢理にも思えるように会話を打ち切ると、再びライゼルに視線を移し手招きするように告げた。
「君は僕に付いて来て。その子を紹介するから」
「分かった。だがどのような者か、どう監視させるか、お前の考えをその者に会うまでに聞いておきたいのだが?」
「それは歩きながら話すよ、ライ」
V.V.がその名を紡いだ瞬間、辺りに冷気が生じた。
その出所に対して、澄まし顔でどうしたのと言ってのけるV.V.に、出所であるライゼルは冷酷な剣幕で告げた。
「私をその名で呼べるのはたった2人。母と妹だけだ」
「これはもう決まっている事。その方が色々と都合が良いんだよ」
そう言うとV.V.は、軽い足取りでライの側まで近付くと、上目遣いで見つめた。
それは端から見れば何とも可愛らしい仕草に見えただろうが、今の彼には憎々しい姿でしかない。
ライゼルは中腰になると、顔を鼻先が触れそうな至近距離まで近づけて、怒気を孕んだ口調で凄む。
「決まっているだと?どういう事だ?」
だが、V.V.はそんな彼の態度を寧ろ楽しむかのように陰惨な笑みを浮かべ返すのみ。
一触即発の空気が周囲を漂った時、不意に後ろから、この疑問に対しては明確な返答が返って来た。
「ライゼルの名は帝国にとってある意味神聖なものなのだ。皇族と言えど名乗る事は許されん。
何れ他の者に紹介する時に、その名は邪魔になる」
「私を紹介するだと?」
思わぬ答えに先程の怒りを忘れて、驚きを隠し切れない表情を浮かべたライゼルが問い返す。
自分はV.V.と共に居て、ゼロの監視をするだけで良いと思っていたからだ。

682:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 21:49:24 Y8gp1fw0
支援

683:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
08/09/16 21:52:27 5MqHZKrx
「表に出す事はせぬが、お前の存在はごく近しい者達には知らせる。息子としてな」
「止めろ。私に父親なぞ居らん」
「御主は先程、我らと肩を並べると言った。ならば我らは対等である。対等の者の命令を聞く気にはならん。
それとも、発言を取り消すというのか?」
さっさと立ち去ろうと踵を返した所で、続けざまに放たれた皇帝の言葉にライゼルは苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。
一度言った事を取り消すなど、自身のプライドが許さず、そうまで言われてしまっては最早どうする事も出来なかった。
「……好きにしろ。行くぞV.V.」
しかし、彼の最後の抵抗か、不愉快極まりないと言った口調でそう吐き捨てると、一人元来た道に向かって歩き出していった。
「彼には、ここのもう一つの使い方を教えないとね」
V.V.はそんな彼の後ろ姿を見つめて愉快そうに皇帝に告げた後、小走りで彼を追いかけて行く。
そんな二人を見ながら、皇帝は鋭さを帯びた瞳を作りながら思慮に耽る。
―兄さん、もう嘘は吐かないで下さいよ?
―――――――――
V.V.と共に薄暗い地下施設を案内されている途中、色々な説明を受けた。
この場所の事。ゼロの監視をどのように行うのか等々。
そこまで話すと、V.V.はふと思い出したかのように問い掛けた。
「ライは無茶をするよね。彼に対してあれだけ尊大な態度を取るなんてさ」
その名を呼ばれるのにはまだ不満があったが、最早どうにもならない事を理解していた彼は
敢えて触れる事をせずに答えた。
「……殺されるとでも?それならそれで私は構わん」
そう、ライは本当にそう思っていた。何故なら、元々彼は生きるつもりは無かったのだから。
しかし、隣を歩いている少年、V.V.と結んだ契約のせいで、自ら死ぬ事が出来ない。
V.V.の願いが母と妹の仇を討つ事に繋がるのであれば、今直ぐにでも神を殺して、
今度こそ永遠の眠り―死―を迎えたかったのだ。
彼にとって大切な2人が居ない世界など、その後どうなろうと知った事では無いのだから。

684:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 21:52:46 Y8gp1fw0
支援

685:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
08/09/16 21:55:03 5MqHZKrx
そんな思いもあり、仇を取れない事に未練はあったが今の彼は殺してくれるのなら、寧ろ感謝してやろうとも思っていたのだ。
しかし、皇帝はライの不敬を咎める事さえしなかった。その事に対しては、中々懐の深い男だと評価していた。
そんな彼の言葉を聞いたV.V.が笑みを浮かべていると、視線の先に一人の少年の姿を認めて彼の袖を引っぱった。
が、その時になってV.V.は、彼が指輪をしている事に気付き少し疑問を感じ問い掛けようとした。
ライの事はV.V.も本を読み皇帝程では無いが多少の事は知っていた。
だが、その本の中で彼が結婚しているなど何処にも記載されていなかったからだ。
誰から貰ったのか分からない謎の指輪。ひょっとすると、彼が過ごした学園や騎士団の中でそういった相手が居たのかもしれない。
不味い事になる前に、外させるべきだろうかとも迷ったが、指輪の事を下手に追求して自分に嫌疑を抱かせるくらいなら、
聞くべき事では無いと判断したV.V.は、結局見て見ぬ振りをするとライと共に少年の元まで歩み寄った。
「ほら、彼に挨拶して」
「よろしく…お願いします」
その少年はV.V.に促されるがままライに挨拶したが、その仕草は何とも儀礼的で、
それだけでもライを不愉快にさせるのには十分だったが、何よりも彼を苛立たせたのは、
栗色の髪の間から覗く薄紫の瞳から発せられていたある種の人間が持つ薄暗い光のせいだった。
父親と異母兄二人を殺して即位した当時、王宮は権謀術数、卑しい貴族が未だ蔓延っており、彼はそれらを駆逐する為に徹底的な弾圧を行った。
結果、殆どの者は一族郎党粛正したが、まだ若かった彼は残党から報復を受ける事となった。
だが、そこは彼らも心得たもので、王には何も通じないと見るやその牙は王の母と妹に向けられる事となる。
その計画を知った彼は、間一髪といったところで防ぐ事が出来たが、その怒りは治まる事を知らず、関与したものを3日3晩責め抜いた末、
惨たらしく殺した。
今、ライの目の前に所在無さげに佇む少年は、その時、母と妹を狙った者の目にそっくりだったのだ。
―この眼……暗殺者か。
そう思いながら、ライは少年に問い掛ける。

686:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 21:55:31 Y8gp1fw0
支援

687:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
08/09/16 21:57:34 5MqHZKrx
「名前は何と言う?」
「……有りません」
目の前に居る少年は、そうポツリと呟くと悲しそうに瞳を彷徨わせた。
「どういう事だ?」
彼はその答えに少々驚きながらもV.V.を睨みつけながら問うが、返って来たのは残酷な言葉だった。
「彼が名前を持つ必要なんて無いよ」
「貴様……」
「大体、名前なんて付けたところで、覚えるのが面倒なだけだよ」
「では、お前はこの者を何と呼んでいるのだ?」
呆れ果てたライは冷めた口調で尋ねたが、V.V.は特に気にした様子も無く、しれっとした様子で答える。
「別に?普段は番号で呼んでるけど?ああ、でも任務の時は味気ないからコードネームで呼んでるよ」
仮にも嚮団のトップであるV.V.。その者に、少年は普段名前で呼ばれる事さえ無いという。
名前はその人間の個を形作る大切な要素。名前で呼んで貰えるという事は、この世界に自分という存在が確かに居るという事を、
自分だけでは無く他人が認めてくれるという事。自身の存在証明の一つでもあるというのに、少年はそれさえも認められないというのだ。
だが、そこまで考えたライだったが、同時に―成る程な―とも思った。
任務の時は、番号では無く仮初めの名ではあるが与えられる。それは自分が唯一認められている時間。また呼ばれたい。
そう思うからこそ死に物狂いで遂行しようとする。
―結果、体のいい駒の出来上がりという訳か。しかし、それではこの任務には少々役不足だな。
そう思い、目の前の少年に視線を落とすと、先程見せた薄暗い光は消え、今度は捨てられた子犬のような瞳でV.V.を見つめていた。
その少年の視線に気付いたV.V.は面倒だと言わんばかりに溜息を吐いた後、
「兎に角、その子は君の部下に当てるから。嚮団から機情に派遣する駒としてね。君達二人でゼロを監視してもらうよ」
そう言うともう用は終わりと言わんばかりに踵を返すと振り返る事無く立ち去って行く。

688:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 21:58:09 Y8gp1fw0
支援

689:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
08/09/16 21:59:59 5MqHZKrx
その後ろ姿を見た少年は、顔を伏せて肩を震わせていた。
だが、その仕草は逆にライを喜ばせるものとなった。
―悲しむ余裕があるか。まだ、完全に人形となった訳では無いようだな。ならば、私の好きなように作り替えてやろう。
心の中で歪んだ笑みを浮かべると、未だに顔を伏せている少年に対して顔を上げろと命じた。
その言葉にゆっくりと顔を上げる少年。そうしてライは少年に静かに語り掛ける。
「任務のとき、V.V.には何と呼ばれていた?」
その問いに対して、少年は言いかけたが直に何かを思い出したようで口籠ってしまった。
―成る程、任務以外では口にする事も禁止しているのか。徹底しているな。
そんな少年の様子から、そう解釈したライは少々感心した後丸みを帯びた口調で促した。
「ここに今V.V.は居ない。言え」
許しを得た少年は、V.V.の去った方向をチラリと見た後にたどたどしい口調で答えた。
「……ロロ」
「ロロか。……では、今日からお前の名前はロロだ。以降、そう名乗れ。私が許す」
それは少年にとって予想外の言葉だったようで、思わずえっ?と言った様子で瞳を見開いた。
が、直ぐに先程と同じく悲しげな表情を浮かべて呟く。
「でもV.V.は……」
「私に同じ言葉を二度言わせるな!」
そんな少年の態度に苛立ちを覚えたライは、有無を言わさぬ口調でそう断じた。
その声が薄暗い施設の中に木霊する。
それがやがて消えると、暫くして少年の独り言が聞こえてきた。
「ロロ……僕の名前……」
それを聞いたライは必死に何度も名前を復唱する少年、ロロから視線を逸らすと、
軽く溜息を吐いた後にV.V.が去った方向を見つめながら思う。
―全く、困ったものだ。人形のような者を弟役に据えるなど。このような事は、繊細に事を運ばねばならぬと言うのに。
そう、ただ報告するだけなら人形でも構わない。
だが、具(つぶさ)に監察する為には、周囲の人間と一定の折り合いを付ける事が必要だった。

690:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 22:00:37 Y8gp1fw0
支援

691:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
08/09/16 22:02:48 5MqHZKrx
学園に溶け込ませなければ意味がない。その為には、やはり人形では駄目なのだ。
彼が欲しかったのは、目的の為ならばどのような手段も厭わない者。
そういう意味では、目の前の少年は正に打って付けだった。命じれば戸惑う事無く人を殺せるだろう。
だが、周囲の人間が取っ付き難い存在では駄目だった。表と裏を使い分けれる人材でなければならない。
その意味では、少年は不適格だった。後は、自分に忠誠を誓う存在。
それはギアスを掛ければ早い話だったが、それでは言われた事を淡々と行うだけになる。
笑えと言えば笑うだろうが、そこに感情の発露は望めない。益々人形に近づくだけだ。
だからこそライは少年に名前を与えた。それは少年が今一番欲しがっていながら、手に入れる事が出来なかったもの。
それを与える事で、ライは最も効率良く少年の心の中に己の存在を植え付けた。
後は適当に優しさを与えてそれを深く刻んでやればいい。それだけで、忠誠を誓うようになるだろう。
それに、V.V.から聞かされた少年の持つギアスは少々厄介な物だった。
不意にライの両眼が紅色に染まったかと思うと、嬉しそうに自分の名前を何度も呟いている少年に対して、静かに命じた。
「ロロ、私にギアスは使うな」
「分かりました」
紅い鳥が羽ばたき、一瞬ロロの瞳に紅い縁取りが浮かんで消えた。
これで、万一裏切られる事となっても自分にギアスを掛ける事は出来ない。
それに、ライはギアスを使えない場合のロロには驚異は感じていなかった。
ロロのギアスの特性か、殺し合う事などする必要が無かったのだろう。
片やライは自ら剣を手に取り、幾度となく自らの手で敵を斬り殺して来たのだ。
腕には覚えがある。負ける要素は微塵も無かった。
―これで準備は整った。
ライが密かにほくそ笑んでいると、
「あの……お願いが」
「何だ?」
その言葉に我に返ったライが見たのは、建物の影からゾロゾロと出てくる子供達の姿だった。

692:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 22:03:16 Y8gp1fw0
支援

693:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
08/09/16 22:04:11 5MqHZKrx
どうやら先程の彼の声につられて集まって来たようだった。
そうして子供達は、ロロの周りに集まると、じっと何かを頼むかのような瞳でライを見つめた。
咄嗟に嫌な予感がした彼は立ち去ろうとしたが、それを引き留めるようにロロが願う。
「僕の弟と妹達です。どうか、その……」
最後まで聞かなくとも分かるその言葉の続きを予想したライは、
他にも子供が居る事を語らなかったV.V.を憎々しげに思いながら軽い目眩を覚えた。
―V.V.が嫌がった本当の理由が分かった。

694:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 22:05:17 Y8gp1fw0
支援

695:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
08/09/16 22:05:30 5MqHZKrx
以上で投下終了です。
他の方と違いを出そうとする事に終始して、確実に迷走している気がします。

感想・批判・ご指摘など、何でもいいので頂けると嬉しいです。
最後に支援して下さって、ありがとうございました。

696:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 22:10:08 FaNrXEG8
>>695
ライカレ厨卿、GJでした!
過去ライ、凄くカッコいいです
しかし、元のライに戻る日が来るのか大変気になるところですね
……このあと、全員分名前を考えたんでしょうかね
まぁ、それは次の投下でわかるんでしょう
と、いう訳で、貴公の次の投下を全力でお待ちしております!

697:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 22:10:16 Y8gp1fw0
>>695
GJです!まさかのロロ(とその兄弟達)篭絡フラグw
これは面白い。続きが実に楽しみになってまいりました。
次回のご投下を心からお待ちしてます!


698:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 22:16:37 5MqHZKrx
>>696
有難うございます。戻る日はいつでしょうかね?鍵はオレン(ry
何でもないです。頑張ります。

>……このあと、全員分名前を考えたんでしょうかね
>まぁ、それは次の投下でわかるんでしょう

・・・え?

>>697
有難うございます。本編準拠するうえで、ロロはある意味鍵のような気がしてて
何とか丸め込めないかと考えた結果こうなりました。
やり過ぎ感がある気がしますが、何とか頑張ります。

699:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 22:51:04 sCcRoJ+b
23:00に投下予定です
6スレほどですが、よろしいでしょうか?

700:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 22:53:43 FaNrXEG8
支援します

701:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 22:56:50 FG5UEY2T
支援しますよ

702:ピザの配達人 ◆l.sZv3iNKk
08/09/16 23:01:09 sCcRoJ+b
毎度ありがとうございます、ピザーライです
今日もSSをお持ちいたしました
今回もRegain Colorsの続きの第14話となります
それでは注意をよく読み、お召し上がりください

注意点
これはギアスルートを通ったライをR2に組み込んだお話です
色々と原作部分をカットする場合があります(基本ライ中心のため)
カップリングは未だに未定となっています(若干C.C.寄り)

703:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 23:01:48 FG5UEY2T
おお!待ってました!
全力で支援します

704:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 23:02:39 FaNrXEG8
ならば、私は全力で支援を控えます!

705:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 23:03:42 gCmGJNsU
多すぎ防ぐためですね、わかります

706:コードギアス REGAIN COLORS ◆l.sZv3iNKk
08/09/16 23:06:37 sCcRoJ+b
第14話「すれ違い」

「星刻さん」
ライは作戦状況を斑鳩から見ながらゼロたちの到着を待った。
星刻によるクーデターを利用し、天子を奪う作戦。
今の自分たちにはこれが上策、割り切るつもりではいたが胸が痛んだ。
今はゼロの代行として斑鳩の指揮を取っている。
とはいえ予定通りにことが進んでいるため別段指示を行うこともなかった。
「藤堂機、千葉機、トラックを確認。着艦態勢に入ります」
(さて、このままうまくことが運ぶかどうか・・・・・)
ライの頭の中には星刻の顔が浮かんでいる。
彼なら、天子を大事に思っていた彼ならここに現れる。そんな予感がしていた。
そして、ナイトオブラウンズの参加も考えられる。
「扇さん、ここは任せます」
「あ、あぁ、でもどこに?」
「格納庫に、暁を用意してきます」
「だが、戦闘は早くでも1時間はないとゼロは言っていたが・・・・・」
そんな扇の言葉を無視してライはラクシャータに話しかける。
「暁のほうは?」
「大丈夫よ〜、輻射波動砲弾までとはいかないけど輻射波動なら出力は同じくらい出るわよ〜」
「分かりました」
そう言うとライはブリッジから出ていった。

707:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 23:07:12 FG5UEY2T
支援

708:コードギアス REGAIN COLORS ◆l.sZv3iNKk
08/09/16 23:09:00 sCcRoJ+b
そして、やはりライの予想は的中した。
「やっぱり来たんですね、星刻さん」
ライは先に飛翔滑走翼を付けおいた暁に乗り込むとすぐに機体を起動させる。
蒼い暁と紅蓮が神虎へと向かっていく。
「っ!?カレン、君は補給がまだだ!僕が彼を抑えるから!」
『大丈夫!ライこそ新しく乗った機体でいきなり本番は辛いでしょ!』
「しかし!」
『いいから行くわよ!』
いつもと違うカレンにライは戸惑いながらも飛び出していく。
暁と紅蓮の廻転刃刀と呂号乙型特斬刀を受け止める神虎。
『紅月カレンと・・・・ライか!だが、この神虎ならば!』
神虎のスラッシュハーケンを暁は巧みに避けていく。
しかし、神虎もカレンの攻撃に当たることはなかった。
「よっしゃー!カレン!ライ!やっちまえー!」
そう言う玉城だが、藤堂は厳しい視線で戦っている2人を見ていた。
斬月の飛翔滑走翼が外されているため自分は援護に迎えない。
しかし、ライとカレンの2人なら任せられると思っていたが・・・・・・。
「どうしたというんだ」
上空で戦っている2人を見て藤堂はそう呟いていた。

709:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 23:10:08 FG5UEY2T
支援

710:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 23:10:34 gCmGJNsU
支援

711:コードギアス REGAIN COLORS ◆l.sZv3iNKk
08/09/16 23:11:13 sCcRoJ+b
連携がうまくいっていなかった。あれほど連携の良かった2人の動きが見えない。
ライもカレンもいつのもの動きとは程遠い。
「まずいな」
連携がうまくいかなければお互いの動きを妨げるものでしかなかった。
そして、それを星刻が見過ごすはずもなかった。
いつもの動きが出来ないことに耐えかねたカレンが神虎へと向かっていく。
そして、神虎を捉えた、その時だった。
紅蓮のエナジーフィラーが尽きてしまい、動きが止まってしまう。
「カレン!」
ライは神虎に向かおうとするが神虎は刃をスラッシュハーケンで捕らえられた紅蓮へと向ける。
朝比奈と千葉と共にカレンの救出をしようとするが、そんな3人を砲撃の雨が襲った。
「くそっ、時間を食いすぎたのか」
神虎を援護する砲撃をライは巧みに避け、神虎を追いかける。
「カレン!うわっ!?」
ライの暁へと砲撃が集中し、ライはシールドで防御するが吹き飛ばされる。
『ライ!』
「くそっ!カレン、助けるから!絶対に!」
『その通りだ!諦めるな、カレン!』
ライとルルーシュはカレンへと語りかけた。絶対に助けると・・・・・・。

712:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 23:11:44 FG5UEY2T
支援

713:コードギアス REGAIN COLORS ◆l.sZv3iNKk
08/09/16 23:15:30 sCcRoJ+b
その後、星刻の戦略により黒の騎士団は撤退を余儀なくされてしまった。
天帝八十八陵に入り、篭城戦の形となった。
しかし、中華連邦はナイトオブラウンズに協力を仰ぎ、戦力差が大きなものへとなっていく。
インドからの援軍も見込めない状況だ。
このままでは全滅も時間の問題となってしまう。
『大宦官はここで私たちだけでなく星刻までここで抹殺する気だな』
「くそっ、こんなこと・・・・」
ライは操縦桿を握りながら正面の竜胆を睨みつける。
『大丈夫だ、ライ。ディートハルト、仕掛けの準備を』
『ここでですか?』
『全て揃った最高のステージじゃないか』
(この状況を打開する策・・・・・か。ディートハルトを使うとなると情報による策か)
ライはこの状況を打開するルルーシュの策を考える。
このまま戦えば戦力差では不利な状況だ。インドの援軍は望めない、ならばどこから?
セロは大宦官に通信を送り、大宦官との会話を始めた。
いつものゼロらしからぬ会話がそこにはあった。
そこでライはルルーシュが何をしようとしているのか理解した。
(なるほどだからディートハルトか・・・・・やっぱり君は凄いよ、ルルーシュ)
それならば自分がするべきことは・・・・・・・。
「守り抜くことだけだ」

714:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 23:17:22 FG5UEY2T
支援

715:コードギアス REGAIN COLORS ◆l.sZv3iNKk
08/09/16 23:20:18 sCcRoJ+b
「はぁっ!」
ライは暁を駆り、爆撃機を次々と落としていく。
このまま天子ごと天帝八十八陵を潰す気なのだ。どこまでも腐った連中だ。
『ライ!こちらの航空戦力は私たちが抑える、君はラウンズの相手を!』
「了解です!」
ライはそう言うと星刻とトリスタンの元へと向かう。
「星刻さん!避けて!」
『っ!』
星刻は素早く神虎を滑らせると上空からライの乗る暁がトリスタンへと斬り掛かっていた。
『ライか!』
「今は僕たちが戦う理由はないはずです、相手すべきは・・・・・」
そう言ってライはトリスタンへと連続で斬り掛かる。
その動きを見ながらジノは嬉しそうに口の端を持ち上げる。
『お前、あの時のパイロットか・・・・・面白い』
「あの時の借り・・・・・返させてもらう!」
暁とトリスタンの戦いを見ながら星刻をライへと話しかけていた。
『何故助ける、ライ!』
「誰かを助けたい、守りたいという気持ちを僕は良く知っています!
 それに今の僕たちの最大の敵は大宦官のはず、違いますか?」
ライの言葉に星刻はフッと笑うと操縦桿を握り直した。

716:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 23:22:12 FaNrXEG8
支援

717:コードギアス REGAIN COLORS ◆l.sZv3iNKk
08/09/16 23:22:18 sCcRoJ+b
『甘い考えだな、大宦官を倒れれば私はまたお前の敵となるぞ』
「大丈夫、そんなことにはなりませんよ」
そうやって答えるライの言葉に星刻は信じても良いような気がした。
『良いだろう。だが、私が黒の騎士団で味方と判断するのはお前だけだ』
「ありがとうございます」
『ならば味方としてお前に頼みたいことがある』
星刻の視線の先には洪古たちのガン・ルゥがモルドレットの攻撃で破壊されていた。
ガン・ルゥではあの機体にはダメージを与えられないようだ。
『私の仲間を助けてやってくれ、私はまだ大丈夫だ』
「・・・・・・分かりました」
ライはそう言うと攻撃を続けるモルドレットへと向かっていく。
「ナイトオブスリーの次はナイトオブシックスか・・・・面白い」
自然とライは戦闘に高揚しているのか口の端を持ち上げていた。

718:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 23:23:27 FG5UEY2T
誤字かな?
星刻をライへと話しかけていた→星刻はライへと話しかけていた

支援

719:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 23:29:38 FG5UEY2T
規制か?

720:ピザの配達人 ◆l.sZv3iNKk
08/09/16 23:31:28 sCcRoJ+b
以上です、いかがでしたでしょうか?
何だかちょっと駆け足になってしまったような気がします
もう少しカットは控えるべきかなと反省したり・・・・・・。

それに少しミスをしたところが・・・・。
>>713のセロは大宦官に通信を送り、大宦官との会話を始めた。
セロじゃなくてゼロです、申し訳ありません
>>715の暁とトリスタンの戦いを見ながら星刻をライへと話しかけていた。
を暁とトリスタンの戦いを見ながら星刻はライへと話しかけていた。
です、重ね重ね申し訳ありません

この頃、REGAIN COLORSばかりになっているような気がします
自分の短編やNAMELESS KNIGHTの続きは需要あるのだろうか?と疑問に思ったのですが、どうでしょうか?
それでは、また次の配達で!

721:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 23:34:38 FG5UEY2T
ピザの配達人卿GJです!
ライを本編に組み込んだ話だというのに違和感ゼロなのは何故だ?
・・・それは、文才があるからだ!
いやぁ、まったくもって素晴らしい文才ですねぇ。
あまりに続きが楽しみなため何回もリロードしてしまいましたよw
卿の次回の投下を全力でお待ちしております!


722:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 23:39:34 GYQpbOv3
GJ!
ええええええええ!?ここで終わり?気になる〜

リゲカラ(略してスマソ)のカプは希望できるなら私的にライC行ってくれればいいかも。
他のSS長編ではライカレが多いので、たまには他のヒロインにスポット当てた作品も見てみたいです(これは言っては失礼だったでしょうか?)

あと、これも我侭要望かも知れませんけど、配達人卿はもうちょっと話を長くしたほうがいいと思いました。
十二レスくらいに長くしても支援があるのでさるに当たることは無いと思いますよ。
お仕事忙しいのであれば…仕方がありませんが…

723:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/16 23:42:15 FaNrXEG8
ピザの配達人卿、GJでした! 今回も美味しくいただきました!
ひたすらGJを贈りたい
違和感がないのが素晴らしい
しかし、カレンはどうなるのか
原作どおりかはたまた……
貴公の次の配達を全力を挙げてお待ちしております!

724:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/17 11:46:21 6E5DXiHN
ピザの配達人卿、GJでした!


725:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/17 15:09:26 U69ISgnD
ピザさんぐっじょぶ〜
本編じゃしんくー敵だもんな〜。どうにかならんもんかな〜
この後の展開に期待して、お待ちしておりますよ〜

726:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/17 18:55:43 lnCXpel9
19時に投下したいんですが、大丈夫ですか?
5レスなんですが支援は、必要ですか?
必要なら頼みたいです。

727:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/17 18:56:45 b/KdqYF9
一応支援するっす

728:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/17 18:59:11 b/KdqYF9
すまん急用が出来てしまった。支援の増援を要請します。

729:黒猫にゃー子
08/09/17 19:00:13 lnCXpel9
支援ありがとうございます。
この前の続きです。
タイトル:コードギアス 反乱のライ です



730:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/17 19:00:25 JX9Nnxcx
支援するッス

731:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/17 19:01:30 b/KdqYF9
支援
だ、誰か!頼む!

732:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/17 19:02:33 lnCXpel9
第一話 狂戦士 誕生 の 日

「おい!起きろ!実験を始めるぞ!」
そう言って、軍服を着た男が、僕の身体を強く揺さぶった。
それにイラッとした僕は、躊躇なく、あの力を使った。
「僕に触れるな!」
その声を聞いた男は…
「ああ。わかった。…さっさと行くぞ」
ベッドから立ち上がり、素足のまま、実験室へ向かった。

そこには、白衣を着た人達と、その中央にバトレーがいた。バトレーは、僕にナイトメアの操縦や、色々な知識、情報を刷り込んだ男だ。
「おお、来たか。じゃあ、早速始めるぞ。今日は、これの最終調整だ。さぁ、乗るんだ。CODE-L」

…CODE-L。それが、ここでの僕の名前だ。
僕は、言われた通り、ジークフリートという機体に乗り込み、いくつものテストをこなした。
そうして、実験は終わり、部屋に戻された。



733:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/17 19:03:22 JX9Nnxcx
支援


734:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/17 19:04:30 lnCXpel9
あれから約一年たった。あのあと、助かった僕は、半年も寝ていたらしい。
というか、よく生きていられた。
それから、さらに半年。ここでずっと、実験をしていた。
これからどうなるんだ?僕は…。いろいろ考えているうちに、また深い眠りについた。

「おい!起きろ!最後のテストだ」
またか。…ん?最後?
「早くしろ」
「わかってる!」

男についていくと、今日は、いつもの実験室ではなく、外だった。
真っ青な空に、膨大に広がる砂漠。外の風が心地いい。
その先には、二機のジークフリートが待機している。
「今日で最後だ。全力をだしきって、戦うのだぞ」
後ろからバトレーの声が聞こえた。

ジークフリートのコックピットブロックの中。バトレーの映像が映し出される。
「馬鹿な真似はするなよ。不振な動きをみせれば、機体ごと爆破するぞ。わかったな?CODE-L」
「ああ」
そんなことだろうと思った。



735:名無しさん@実況は実況板で
08/09/17 19:04:56 5ek6nUqv
支援

736:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/17 19:05:13 JX9Nnxcx
支援

737:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/17 19:05:24 pHVI/SzF
支援

738:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/17 19:06:12 lnCXpel9
おそらく相手は、ジェレミア・ゴットバルト。僕とは、違う実験室で、テストをしていたらしい。
そして、僕がここから脱走しない理由だ。
彼は、ギアスキャンセラーを持っている。ギアスの力を無効にする装置。そして、完全なる機械に改造された肉体。
まだ、未調整の部位があるらしい。

ジークフリートを起動させる。地面から離れ、空中に浮く。
相手のジークフリートも、戦闘体制に入る。
「よし。じゃあ、始めるぞ。戦闘開始!」
その言葉を発せられると、相手は突撃してきた。
だが、避けるのは容易なことだった。動きを読みさえすれば、当たらない。
すぐに、反撃に移る。大型スラッシュハーケンを、二つ射出する。
が、既になにもない、砂地をえぐる。
「そう簡単には落とさせてくれないか。…なら!」
機体を回転させながら、突進する。彼も同じ動きをしていた。
高速で接近するジークフリート。


739:名無しさん@実況は実況板で
08/09/17 19:06:42 5ek6nUqv
支援

740:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/17 19:08:05 mu7yUVmc
支援

741:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/17 19:09:28 lnCXpel9
高速で接近するジークフリート。
動きを止め、すべてのハーケンを打ち込んだ。
すこし、かすっただけだ。だが、当てる気はなかった!
ハーケンの紐の部分が絡まっていく、最大出力で相手の回転と、逆方向に回転する。
すると相手の回転は止まり、今度は、僕のジークフリートを中心に、回り始めた。
「うおぉ!!」
そのまま、地面に叩きつけた
ほぼ無傷のように、見えるが、まったく動かない。
たぶん、ブレイズルミナスと電磁装甲のおかげだろう。ただ、機体に伝わる衝撃は防げない。
機体の故障か何かか。

ーー戦闘終了の合図。
機体から降りると、大きな喜びの声が聞こえる。
「すごいぞ!これなら、皇帝陛下もお喜びになるはずだ!」
「ええ。やりましたね!バトレー将軍!」
「うむ。早速、本国へ送る準備にかかれ!」
バトレーの、その言葉で研究員は、ばたばたと慌て始めた。



742:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/17 19:09:46 JX9Nnxcx
支援

743:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/17 19:11:04 lnCXpel9
休む暇もなく、拘束着を着せられ、口を塞がれ、狭いケースのような物に、閉じ込められた。
何かに積み込まれている。

揺れが止まった。すぐに、運び出されているようだ。
そして、ケースが開く。
何時間も暗闇の中にいたせいか、光の眩しさで、瞼が上がらない。
やっと慣れてきたようで、周りを見渡すと、大きな建物の中だった。
正面に誰かが立っている。霞んだ目を、細めた。
……なッ!皇帝!?どうして皇帝が目の前に!?
皇帝は、僕をまじまじと見つめながら、口を開いた。
「ほう。こやつが、兄さんの言っていた、古より目覚めし王か」
バトレーが前に出る。
「皇帝陛下。すべての調整は終えています。いかがなさいますか?」
「こやつは、おいてゆけ。バトレーよ、お前は兄さんの所へ戻るのだ」
「はッ!イエス・ユア・マジャスティ!」

…本当に僕は、どうなってしまうんだ!?

744:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/17 19:11:42 mu7yUVmc
支援!

745:黒猫にゃー子
08/09/17 19:13:50 lnCXpel9
投下おしまいです。
ダブった所がありました。
すみません。
他にもなにかあったらおしえてください。

746:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/17 19:14:47 U69ISgnD
sienn


747:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/17 19:19:35 U69ISgnD
にゃー子さんおつかれさまでした〜
一つの文章の中の情報量が薄いかな? と思うところがありました
もちろん多すぎてもよくないのでしょうけど、少し淡々としているかな、と
わたしも人のことを言えるような文章ではないので、良い文章が書けるようにがんばりましょうね〜

748:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/17 19:19:54 lnCXpel9
すみません。
サブタイトル間違ってました……
第一話 狂戦士 誕生 の 日 前編

でした。
ホントにすみません…

749:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/17 19:22:00 mu7yUVmc
黒猫にゃー子卿、GJでした!
実験体となったライ、この後の展開に大いに期待しております!
ここにいたる前の展開も後々詳しく出てくると期待しておりますよ
貴方の次の投下を全力を挙げてお待ちしております!

750:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/17 19:27:17 lnCXpel9
ありがとうございます。
次からはちょっと書き方を変えたいと思います。


751:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/17 19:33:55 1pKFEKZM
40分くらいから7レス程度で投下します。
お暇でしたら、ちょっとだけ支援をお願いいたします。

752:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/17 19:39:12 JX9Nnxcx
支援します


753:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/17 19:40:33 U69ISgnD
支援しましょ

754:マト ◆Dmf7s6g6us
08/09/17 19:41:15 1pKFEKZM
支援ありがとうございます。

古い話で恐縮ですが、4スレ目の「円卓の騎士」の続きです。
・BRからR21話までの空白の一年の間の話になります。
・特派ルートで特区の惨劇を回避できなかった場合となります。
・本編に描かれてないのをいいことにオリジナル展開です。

・一話分の分量が短いため、三話分一気に投下します。
・投下終了宣言まで、これを含めずに8レスとなります。

755:桜の庭 1/2
08/09/17 19:42:21 1pKFEKZM
   「桜の庭」


 ナナリーと二人、ライが車椅子を押しながら散歩をしたことがある。いつもはルルーシュか咲世子が
傍にいたが、彼らのどちらも外出中で一人ぽつんと寂しそうにしていたナナリーにライは思わず声を
かけていた。
 ナナリーを見ていると、ライの心の中には不思議な温かさが灯った。どこか懐かしいような、
それでいて寂しい感情が溢れる。

 目が見えなくてもナナリーはこの学園のことをよく知っていた。涼しい木陰、小鳥が巣をかけている木、
猫の集会所。
 最初は兄であるルルーシュと一緒にしか外に出られなかったナナリーも少しずつ安全な道や場所を覚え
て、今や学園内ならば自由に行動できるのだと言う。彼女に配慮するようにアッシュフォード側も設備を
整えていた。至る所につけられた緩やかなスロープや広く取った道幅は車椅子でも不自由なく移動できる。

756:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/17 19:42:53 U69ISgnD
ま っ て ま し た 〜

757:桜の庭 2/2
08/09/17 19:43:10 1pKFEKZM
 ナナリーは裏庭の木の一本に手を耳を当ててその存在を確かめるようにしていた。
「これはサクラだね。何か聞こえる?」
「はい。木の中を通る水の音がします。ライさんも聞いてみますか?」
 ナナリーと同じようにライも木の幹に耳を当てた。ごぅっと微かな音がする。動くことも啼くことも
しない木々が確かに生きている音だ。
「春になると、ここも満開になるんです。一面、薄いピンク色になって、とても綺麗なんだそうです」
 ナナリーはそっと幹を撫でていた。ライは桜の樹を見上げた。今は葉を落として枝だけになった木に
花が咲く様子は知識として知っていても、なかなか想像できない。少なくとも彼の記憶の中にはなかった。
「見てみたいな」
「では、来年は一緒にお花見をしましょう。お兄様や生徒会のみなさんも一緒に!
 きっと、とても素敵です」
 ぽつりと漏らしたライの呟きにナナリーはぱっと笑顔を咲かせて答えた。
「約束?」
「はい! 約束です」

 後ほど記憶を取り戻したライはナナリーに対する感情がどこから来たものが知った。自分の愚かな過ち
で失くしてしまった大切な妹の影を彼女に重ねていたのだ。
 だから、今度こそ守りたいと思った。ナナリーを、この学園のみんなを、この場所をすべて。


「スザク、返答次第では僕は―」
 スザクはゆっくりと振り返ったが、その表情は灯りの影になってよく見えない。

758:名無しくん、、、好きです。。。
08/09/17 19:43:48 U69ISgnD
しえん


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