ToHeart2 SS専用スレ 21 at LEAF
[bbspink|▼Menu]
1:名無しさんだよもん
07/10/03 22:51:53 dVatFDxQ0

新しい出会いや恋、そして友情に笑い、悲しみ。
すべてが始まり、終わるかもしれない季節。
季節といっしょに何かがやって来る、そんな気がする――。


ToHeart2のSS専用スレです。
新人作家もどしどし募集中。

※SS投入は割り込み防止の為、出来るだけメモ帳等に書いてから一括投入。
※名前欄には作家名か作品名、もしくは通し番号、また投入が一旦終わるときは分かるように。
※書き込む前にはリロードを。
※割り込まれても泣かない。
※容量が480kを越えたあたりで次スレ立てを。
※一定のレス数を書き込むと投稿規制がかかるので、レス数の多いSSの投下に気づいた人は
 支援してあげて下さい。
※コテハン・作家及び作家の運営するサイトの叩きは禁止。見かけてもスルー。

前スレ
ToHeart2 SS専用スレ 20
スレリンク(leaf板)

関連サイト等は>>2

2:名無しさんだよもん
07/10/03 22:52:24 dVatFDxQ0

AQUAPLUS『To Heart2』公式サイト
URLリンク(www.aquaplus.co.jp)

Leaf『ToHeart2 XRATED』公式サイト
URLリンク(leaf.aquaplus.co.jp)

Leaf『ToHeart2 AnotherDays』公式サイト
URLリンク(leaf.aquaplus.co.jp)

ToHeart2 スレッド 過去ログ置き場(仮)
URLリンク(f55.aaa.livedoor.jp)
本スレや各キャラスレはこちらから。

ToHeart2 SideStory Links
URLリンク(toheart2.ss-links.net)

各キャラの呼称相関図は
URLリンク(botan.sakura.ne.jp)
内のToHeart2呼び方相関図を参照。

ToHeart2 SS の書庫 (スレの全作品保管)
URLリンク(th2ss.hp.infoseek.co.jp)


3:名無しさんだよもん
07/10/03 23:25:56 f7pMcEIh0
>>1
スレ立て乙

4:名無しさんだよもん
07/10/04 07:37:15 biIMOaKm0


5:名無しさんだよもん
07/10/04 09:23:28 6DqS90MI0
>>1
乙です

6:名無しさんだよもん
07/10/04 19:00:20 Udgf1a+E0
ほし

7:名無しさんだよもん
07/10/04 19:53:44 ABspNvE80
>1乙〜
しかし、日常的に投下してくれる人が複数いると賑やかでいいねえ

8:見習い氷
07/10/05 07:16:14 3fRBtlTeO
>>1
乙であります

次からこっち利用でいいんですかね?

9:名無しさんだよもん
07/10/05 12:59:02 0PZxgc1O0
おk
前スレはもう埋めてあるからね

10:名無しさんだよもん
07/10/06 09:58:48 yyXYIYtQO
まーりゃん先輩のギャグじゃない純愛モノが読みたいなぁ…
もうADが待ちきれん

11:名無しさんだよもん
07/10/06 14:46:03 l2Pj36570
ADが純愛じゃないギャグものになる可能性もまだまだ捨てきれんがな…

12:名無しさんだよもん
07/10/06 14:52:32 Wk5SR2Oa0
まーりゃんシナリオはネタシナリオと言ってた。

13:名無しさんだよもん
07/10/06 15:38:25 3zGg8gsF0
ソースは?とか訊かずに信じられるのがまーりゃんマジックか

14:名無しさんだよもん
07/10/06 15:59:30 yyXYIYtQO
ADは純愛でもギャグでもいいんだけどさ…
まーりゃんメインのSSをもっと読みたいと思う今日この頃。
でも、ちょっと読みたくなってまーりゃんのSS探すとほとんどささら絡みなんだよなこれが。
まぁ書けない俺には言う資格がないのかもしれんが。

15:名無しさんだよもん
07/10/06 19:17:48 Aoa+mjnK0
まーりゃんは謎キャラすぎるから単体でSS書こうとすると
これでもかってくらいオリジナル設定ばっかになって何この厨SSってなるんだよなぁ

16:名無しさんだよもん
07/10/06 20:00:11 yN8aJ7ff0
まーりゃん先輩は、あくまでささらルートでのサブキャラ扱いだから
どうしてもささら絡みになってしまうのは仕方ないかも。
まあ、まーりゃん先輩を含めADのヒロインに関しては、今は書くの控えている人が
多いんじゃないかな。現状では如何せん情報が少ない。
はるみやシルファに至っては一人称すら不明だからな。
……逆にそれを逆手にとってやりたい放題できるのも今のうちなんだけど。

17:物書き修行中
07/10/06 21:32:32 xDG7AP/G0
まーりゃん先輩の恋愛もの(純愛かどうかはわからんけど)は一度書いてみたい
ネタではありますね。ADが出るまでの勝負って感じではありますが。
ただ、ギャグと傍若無人を抜いたまーりゃん先輩でどうやって話を構成するかが
大問題なんで、今のところネタが思いつかないんですよね。
ゲームの場合は立ち絵があるので結構何とかなるんですけどね。

18:名無しさんだよもん
07/10/07 16:15:34 pnpm81U00
ギャグと傍若無人と恋愛は両立すると思うのですよ。

純愛でギャグやるか、ギャグで純愛やるか
どっちにせよものすごい展開になるだろうけど、
うまく書けば神話になれる予感。

19:物書き修行中
07/10/07 21:21:47 jE47mJf20
神話以前にねたが出なけりゃかけませんw
まあ、締め切りがあるわけでなし、気が向いたら書くだけですが。

それよりも、筆が乗って同盟の6話を結構書いたのですが、すでに10レス分超えてるのに
いまだに最初の目的地に着いてないってどんだけ orz
いや、元々内容から言って長くなるのは予想の範疇なんですが、どう考えても余裕で
50k超えそうなんですが…ちなみに前回のが前後あわせて42kほど o......rz だめぽ

20:名無しさんだよもん
07/10/08 04:19:21 lJ2LNEjN0
>>19
>>18は「キャラを変えなくても出来る」っていってるんだろ
ネタ云々の前にキャラの基本部分変えるなよって話じゃないのか?

21:物書き修行中
07/10/08 08:21:31 DEDJzLP50
キャラ変造しちゃったらSSとはいえないじゃんw

俺はネタと称しているけど、実際はどんな話の構成にするかという話で、
恋愛話(特に純愛話)にいつものまーりゃん先輩のノリを組み合わせて話をまとめる
のが難しいから、出来るだけ控えた構成にしたいって話をしてるんだけど。
まーりゃん先輩は傍若無人だけの痛い人じゃないし、歳相応のまじめなものの
考え方も出来る人なので不可能じゃないと思うんだけど。

>>18氏はそうじゃなく正攻法でも書けないわけじゃないといっている訳だけど
>>18氏自身が言うとおり、全てを成立させてまとめるのが難しいと思う訳で。

22:物書き修行中
07/10/08 08:28:57 DEDJzLP50
うお…
自分にアンカーしてどうするよ orz
>>18 ぢゃなくて >>19 でつ…

23:物書き修行中
07/10/08 08:30:10 DEDJzLP50
うわ、恥の上塗り
>>18 で良かった
吊ってくる

24:名無しさんだよもん
07/10/08 12:33:23 xHqBy4410
ゞ;ゞヾ.:     ヾ:ヾゞヾ., .ゞヾゞ;ゞ   ヾ;ゞゞ;ゞ `  ``
ヾ ノノ ゞヾ .  ゞヾ ゞヾ  .ゞ;ゞヾ;ゞゞ;ゞ ヾ;ゞゞ;ゞ    `
 ゞ:.y.ノヾゞ..ヾ .ゞ,'ヾ  ゞヾゞ ;ゞヽ,.ゞ:,,ヾゞヾ;ゞゞ;ゞゞヾゞ;    `
iiii;;;;::::: イ.ヾゞ, .,;  ゞヾゞ_lll__ ;ゞ   ゞヾゞ;ゞ  ヾ;ゞゞ;ゞ    `
iii;;;;;::::: :);; /ヽ,.ゞ:,,ヾゞヾゞ|| \    ゞヾゞ;ゞヾ;ゞゞ;ゞ
iii;;;::::: :|;:/      ゞゞ;.ゞ ||.   \ , ピ────ン  
ii;;;;::: : |/           ((( ||))   \
;;;;::::: ::|.         ( / ⌒ヽ .    \   `             `
i..;;;;::: :|        ` | |>>23| . `    \    
::;;;;;::: :|          ∪ / ノ          \`         `
;;;;;;::: ::|          | ||.            \       _
;;:;_ _: :|          ∪∪            \    .'´ M ヽ.
((,,,)::.::|                           \ ! ノ从 リ))〉
;;;;;~~~:|      .                        , | lゝ´ヮノ! +ではお手伝いを
;i;;:: :: ::|.                            ノ∩)l死つミ
:;:;;;;::: :::|  `                         く/_l_,〈__」
i;;:;i:i;;:;ヘヘ ,.,.. ,...... ,...,,,.,,,.,..,,,.,.. ,.. ,,,.,..,,.,....,,,.. ,,.,..,.,.. ,...,...,....,,.,..,,,,,と_)_)... ,,,.,.


25:名無しさんだよもん
07/10/08 16:32:28 Kggt2keB0
ひんぬー出張乙

26:「あと5分だけ…」 1/6
07/10/08 22:29:16 9WiHju2f0

「バスの時間、まだ?」
俺に問いかけに、
「……5分くらいで来ますよ、きっと」
優季は腕時計をちらりと眺めてから、嬉しそうに笑った。

小さなバス停のベンチ。
満天の星空の下、優季とバスを待つ。
こうして二人で居られる時間もあとわずか。
五分後には次のバスが来て、優季はそれに乗って帰ってしまう。
長いようで短い五分……そういえば今日一日、優季と過ごした時間はどれくらいだったのだろう。
朝教室で挨拶を交わしたところから始まり、昼食は優季お手製のお弁当を一緒に食べて、
それから放課後は俺の家で二人の時間を過ごした。
考えてみれば一日中、優季と一緒だったんだな。

「何考えてるんです?」
真っ直ぐな黒髪を夜風になびかせ、上目遣いでこちらをうかがう優季。
その姿はどこまでも幻想的で……
「貴明さん?」
「……」
「貴明さんったら!」

やば、思わず見とれてたらしい。
「あ、えっーと、ホラ!今日は優季とどれくらい一緒に居たのかなーって計算してて」
顔が赤くなるのを感じながら慌てて優季に返す。
優季と付き合う様になってしばらく経つけど、未だにこうやって目を奪われることがある……
なんて、人に話したら間違いなくバカップル扱いされるんだろうな。
「それで、どのくらいの時間だったんです?」
「うん、正確なことはわかんないけど、十時間は越えると思うよ」
頭の中ではじき出したあいまいな計算結果を伝えた。


27:「あと5分だけ…」 2/6
07/10/08 22:32:27 9WiHju2f0

「十時間もですか。でも私にはとっても早く感じました」

―楽しい時間は過ぎるのが早い。
世界中の誰もが認める法則。
感受性が実際に時間の感覚を短くさせてる、とかなんとか聞いたことがある。
確かこの法則って正式な名前があったような……

「貴明さん」
不意に名前を呼ばれて優季のほうに向き直った。
「どうしたの?」
「あの、貴明さんは私と居て、その……」
もじもじしながら何かを聞きたそうなそぶり。
「何?言ってみてよ」
大丈夫だから、と微笑んで催促すると、優季はしばらく考えてから意を決したように口を開いた。
「貴明さんはずっと私と一緒に居て……楽しいのかなって」
膝の上できゅっと両手を結び俺の返事を待っている。

……なんだそんな事か。そんなの聞くまでも無いのに。
「楽しいし、幸せだよ。ずっとこの時間が続けばいいのにって考えてた」
照れ隠しに鼻の頭をぽりぽりと掻いてみせる俺に、
「私もおんなじです。ずっと、ずっとこのままなら……」
優季もうつむきながら小さく呟いた。

自分の一番大切な人が、自分と同じ事を想ってくれている。
そう考えると胸の中に暖かいものが広がっていくような、心地よい安心感に包まれた。


28:「あと5分だけ…」 3/6
07/10/08 22:35:23 9WiHju2f0

「あ、流れ星ですよ!」
幸せ気分に浸っている俺の隣で、優季は少し大きな声を出して空を指差した。
「え?」
ぼんやりしたまま優季の指差した方に目を向けてみる。
しかしそこに拡がっていたのは先ほどまでと変わらない一面の星空。
「ごめん、ちょっと遅かったみたい」
いつか優季と二人、屋上で流星群を見たことがあったけど、
あの時とは違って今日は特別な天体ショーが予定されているわけではない。
……次のバスが来るまでに、もう一度流れ星を見つけられるかな。

「大丈夫ですよ?また流れますから」
それでも優季は微笑んで、自信たっぷりなご様子。
「ん?どうしてわかるの?」
「えーっとそれは、もう一度流れたら運命的かなって」
なんだ、そういうことか。

優季の大好きワードの一つである「運命」
でもどうせならもっとこう、運命的に……
「そうだ、次に流れ星見つけたら願い事してみない?」
流れ星といえば願い事、というありきたりな提案。
言った後、余りにも子供っぽい自分の提案に少し後悔もしたが、
「星に願いを……ですね。それってとっても素敵です!」
優季は目をキラキラと輝かせて、すんなり俺の提案を受け入れてくれた。
どうやら優季のロマンチスト魂に火がついたらしい。

「あ、でも三回心の中で唱えなきゃいけないんだからね」
メラメラと燃え上がるロマンチスト魂に水を差すかのように俺が口にしたのは、
これもありきたりな定番のルール。
考えてみれば何でこんなルールが決められたんだろう。
願いを叶えたければそれなりに難しいことをやってみせろ、って事なのかな?


29:「あと5分だけ…」 4/6
07/10/08 22:37:49 9WiHju2f0

「あんな早い間に三回なんて、大丈夫でしょうか?」
確かに優季の言うとおり、あの一瞬の間に三回なんて無謀といえば無謀だ。
普通にやってたんじゃまず無理。
となれば……
「それじゃ、俺はこう願うよ。『優季の願い事が叶いますように』って」
「え?でも貴明さんのお願い事が……」
「だから俺の願い事は、優季の願い事が叶う事なの。二人で協力すれば三回いけるかもしれないでしょ?」
少しズルい気もするけれど、きっとお星様もコレくらい多めに見てくれるだろう。
そう信じたい。

「貴明さん、そんなの優しすぎます」
少し困ったように優季は笑顔を浮かべる。
「まぁまぁ、俺の事はいいから優季は願い事を考えるの!」
正直な話、俺が考えたところで、金だのなんだの即物的なものしか浮かんできそうにないわけで……
それならやっぱり優季に願い事を考えてもらうのが一番だろう、うん。
俺に譲る気が無いと悟ったのか、
もぅ、とため息混じりに呟いてから優季はうんうんと首を傾け始めた。

そうしてしばらく考えた後、
「はい、決まりました」
ぽんと手を叩く。
「ん?なになに?」
「ダメです。コレは秘密のお願い事なんですから」
秘密っていうのはもしかして……
「女の子には秘密がいっぱいってやつ?」
「はい、もちろん。」
やっぱり。
気になる気持ちは多少、というかかなりあったが、無理矢理聞くのもなんだか無粋な気がしたので、
それ以上の詮索をやめて再び流れ星を探すために視線を星空に泳がせた。


30:「あと5分だけ…」 5/6
07/10/08 22:45:31 9WiHju2f0

真っ黒い空の中では、星一つ一つがキラキラと瞬いて自分の存在を主張している。
この星たちは一体いつからこうやって輝いているんだろう。
それはきっと俺が生きているよりもずっと前からで、そして俺が死んでしまった後もずっと続いて……
もしかしたら永遠なのかも知れない。そしてその永遠に自分も今参加しているのだ。
こんなちっぽけな俺だって永遠の一部であり、つまり宇宙なのだ!そう、俺の名前は宇宙!
……って、いかんいかん、考えが飛躍しすぎた。
いつの間にかプチ哲学を始めていた頭をぶんぶん振り、星空に再び意識を集中した、
正にその時だった。

夜空を駆ける一筋の光。
「優季!」
「貴明さん!」
すぐに俺と優季は目を閉じて心の中で願い事を言葉にした。
二人で一つの願いを。

……。
静寂が辺りを包む。
時間が止まったかのような、それでいてとても心地良い時間。
「お星様に届いたでしょうか?」
優季の声にゆっくりと目を開いた。
俺の隣で優季は両手の指を組んで祈るようなしぐさをしている。

月明かりに照らされた彼女の横顔はとても綺麗で、無意識のうちに吸い込まれていく。
なんだろう、体が勝手に……
だんだんと近づく顔に優季も気付いたのか、少しだけ顎を上げて目を閉じた。

唇と唇が触れるのと同時に伝わる暖かな体温とやわらかい感触。

……って、いきなり何をやってるんだ俺は。


31:名無しさんだよもん
07/10/08 22:48:11 wpDNOA4u0
支援……って、いきなり何をやってるんだ俺は。

32:「あと5分だけ…」 6/6
07/10/08 22:49:56 9WiHju2f0

「ご、ごめん。なんか体が勝手に動いちゃったというか、なんというか」
慌てて優季から離れ、わたわたとおかしな身振り手振りを踏まえて説明する。
我ながら何とも情け無い言い訳だけど、本当にそんな気がしたのだから仕方ない。

しかしそんな俺の様子に優季はといえば、
「大丈夫ですよ、貴明さん。私こうなるって分かってましたから」
え?
分かってた?
ってことはもしかして……
「あのさぁ、さっきの優季のお願い事って、そのき、き、キ……」
「さて、どうでしょう」
俺の言葉を遮って、優季は澄ました表情をつくってみせた。

……やれやれ。
正直、外でこういう事をするのはちょっと恥ずかしかったりするんだけど、
でもまぁいいか。もう少ししたら二人はしばらくの間お別れだし。
そう、あと少しで……

ってあれ?
ちょっと待てよ。

そういえばバスは……

「バスの時間、まだ?」
俺に問いかけに、
「……5分くらいで来ますよ、きっと」
優季は腕時計をちらりと眺めてから、嬉しそうに笑った。


33:↑の作者
07/10/08 22:52:34 9WiHju2f0
ふとネタが浮かんだので久しぶりに書いてみた。って言ってもほとんど初心者なんですけどね。
ちょっと改行多かったかも。他にも読みにくいとこがあったらすまん。
やっぱり、読むは易し書くは難し。長編書いてる職人の方々おつかれすー

>>31
支援ありがdw

34:名無しさんだよもん
07/10/09 00:31:44 XImgmQODO
GJGJ!!

35:名無しさんだよもん
07/10/09 00:54:40 eIgHe32s0
やっぱり草壁さんはいいなぁ

36:名無しさんだよもん
07/10/09 02:24:11 xFhpxLFTO
乙。
草壁さんの単発SSも久しぶりな気がするな。やっぱ草壁さん良いわぁ

それにしてもなんという無限ループ
タイトルもなるほどそういう事か

37:見習い氷
07/10/09 12:34:04 xLD2nxVTO
GJ&乙です。

まーりゃんSSを考えてましたが挫折してます。
イメージぶち壊しの可能性も多々ありますし…。
まぁADでる前なので勝手にやらせてもらいますw

38:名無しさんだよもん
07/10/09 19:15:29 OyTHRZU/O
GJ!


草壁さんはホント和むなぁ

39:名無しさんだよもん
07/10/09 20:03:48 XImgmQODO
>>37
頑張れ〜!
少なくとも俺は待ってるぜ

40:物書き修行中(吊られ中)
07/10/09 21:31:36 WxfyDdKt0
草壁さんかわいいよ草壁さん

ちょっと詩的な感じの文章ともあいまってすごく良い雰囲気の話でした
次にも期待しちまいますよ

41:名無しさんだよもん
07/10/09 23:16:18 ykdXWNzb0
延々と5分とキスを繰り返すだけの世界に囚われたとしても、草壁さんと一緒ならそれでもいい

42:〜かしまし〜 霞の場合 1/4
07/10/12 00:09:51 q0mUSEnc0

「きりーつぅ、れーい」
 小牧さんの少々気の抜ける号令と共に礼をする。そして、頭を上げるとクラスメイト達
はめいめいに帰り支度を始めた。
 今日もこれで終わり。俺もかばんに教科書を詰め込むとマフラーを巻いて席を立った。
「おう、貴明。ゲーセン寄っていかねぇか?」
 雄二が声をかけてきたが今日は大事な用事があった
「悪い雄二。今日は大事な用があるんだ。」
「あん?…ああ、あの子とデートか。ちっ、この恋愛帝国主義者め。」
「この埋め合わせはそのうちするから。じゃ。」
「おう。楽しんでこいよ。」
 文句を言いながらも笑って送り出してくれる雄二に感謝しながら急いで登校口へと
向かう。下駄箱から下足を取り出してそそくさとはき替えると急いで玄関から飛び出した。

 外に出ると秋風が吹きつけてきて思わず首をすくめた。首に巻いた手編みのマフラーの
暖かさがありがたかった。
 校門の横にもう見慣れた小さな後姿を見つけて駆け寄った。
「お待たせ。じゃ、行こうか。」
 その子−霞は俺の声に振り向くと、こぼれるような笑みでにっこりと笑った。


    〜かしまし〜 霞の場合


 霞と俺が付き合い始めたのはいつのことだったろうか、と時々思い返すことがある。
 出会いは最悪。タマ姉の追っかけとして出会った九条院3人娘の一人として出会い、
そのときは愛しのおねえさまをたぶらかす不埒な男というのが俺の役回りだったわけで、
とても今のような状態は思いも付かなかった。

43:〜かしまし〜 霞の場合 2/4
07/10/12 00:10:30 q0mUSEnc0

 ぎゅぅぅぅぅ。
「わっ、いてててて。」
 手の甲をつねり上げられて俺は回想から復帰した。
 向かいの席では霞が少し膨れた顔で俺を睨んでいた。
「ごめんごめん。いまちょっと霞たちと初めて会ったころのことを思い出してたんだ。」
「……」
 霞は赤くなってうつむいてしまった。
「あの頃はこんな風に付き合うなんて考えられなかったと思ってさ。」
 コクコク

 俺達は学校を出た後、二人で映画を見て、その後二人でゆっくり話をするために喫茶店
に入っていた。もうかなり日が短くなっているせいか、窓の外はすでに夜の風景だった。

「そういえば、玲於奈さんと薫子さんたちは元気でやってるのかな。」
 コクコク
「そっか、今でも連絡取ってるのか。たまには会ったりしてるの?」
 コクコク
 頷きながら、霞はかばんの中からかわいらしい便箋を取り出した。
「そっか、文通してたんだっけ。俺はついつい携帯のメールとかで済ましちゃうから
 なぁ。」
 ぶんぶん
 駄目駄目、というふうに霞が首を振った。


44:〜かしまし〜 霞の場合 3/4
07/10/12 00:11:17 q0mUSEnc0
「たまには手紙を書けって?…まあ、そうだなぁ。たまにタマ姉にでも書いてみよう
 かな。」
 ぎゅぅぅぅ。
「いたたたた。な、なんだよ。」
 ぷうっ。
 ふくれっつらの霞が俺を責めるような目で見ている。
「…ははぁ。タマ姉にやきもち焼いてるのか。」
 はっ。
 ぶんぶん。
 必死に否定しているけど、霞は俺がタマ姉に手紙を書こうとしたからやきもちを焼いた
のに間違いない。
「そんなやきもちなんか焼かなくても俺が好きなのは霞だけだから。」
 ぶんぶんぶ…ぼぼっ!
 必死に首を振っていた霞の顔が俺の一言で真っ赤に染まった

                   −

「寒いな…霞に貰った手編みのマフラーがありがたいよ。」
 口元まで巻いたマフラーに隠れて見えないけど、霞が少し赤くなったように見えた。

 俺達は喫茶店を出た。俺の右腕に霞が抱きついて、寄り添うように歩いていると、
少しだけ寒さを忘れられた。

「さて、そろそろ帰らないと…送るよ。」
 俺がそう言うと、霞は、帰りたくない、といわんばかりにぎゅっと俺の右腕に抱き
ついてきた。


45:〜かしまし〜 霞の場合 4/4
07/10/12 00:11:54 q0mUSEnc0
「帰りたくないかもしれないけど、プレゼントをあげるから我慢してくれよ。」
 少し歩いて人波が途切れたところで、俺は立ち止まる。
「じゃ、手を出して。」
 コクコク
 霞が物を受け取るように胸の前で手のひらを上に向けて両手を出した。
 俺は小さな左手を取ると、手を返して手袋を脱がせ、小箱から取り出したものを薬指に
通した。
「…!」
 薬指にはめられたものを見て、霞が驚いた表情をした。
「誕生日おめでとう。安物で悪いけど、俺が霞のことをこれからずっと大事にするって
 言う証明。」
 霞の瞳からぽろぽろと涙が零れた。その涙を指で拭ってやりながら、俺は霞に告白した。
「これからも、ずっと一緒にいて欲しい。」
 コクコク
 霞が顔を上げて、涙に濡れたまぶたを閉じた。
 俺は霞の体を抱きしめながら、そっと顔を寄せた。

 言葉はなくても、見つめていれば言葉よりも解る事だってある。
 だから、これからもずっと見つめていこう。


46:物書き修行中(絶賛腐敗中)
07/10/12 00:19:32 q0mUSEnc0
霞誕生日SSです…
ええ、


 す っ か り 忘 れ て ま し た と も !


完全制覇を標榜してたのに、舌の根も乾かんうちに…困ったもんだ。

で、1週間も過ぎてから気が付いて、あわてて突貫で2〜3時間で書きました。
霞といえば無口、ということで、極力擬音?だけで会話を構成する様な書き方にしてみました。
が、いかんせん本編での扱いが薄すぎるのでキャラクターがわかんないっす。
多少の人格ギゾウには目をつぶっていただきたく…
ついでにヤマなしオチなしイミなしのも目をつぶっていただきたく…w

47:名無しさんだよもん
07/10/12 03:18:58 Dg7W+TrTO
ぐっしょぶ。短時間での執筆ご苦労さまです
プレゼントに指輪っていうSSは個人的にあんまり好きじゃないんだけど、
なんか楽しく読めました。カスミSSが珍しかったせいかな

つーか考えてみたら、草壁さん→カスミって面白い流れだな、スレ的に

48:見習い氷
07/10/12 07:34:42 Mrwsc9AMO
乙です。
カスミ…いましたねそんなの。ってぐらい脇役の誕生日ssまで補完する作者さんにGJw

まーりゃん先輩ss執筆中ですが、地獄見てます。
話の作りにくさに地獄見てます。
本編やって見直したり、設定確認している最中なんですが、見落としてるのかなぁ…。
さーりゃんとまーりゃんの出会い方がわからない…。

>>47
じゃあ次はこのみママ(ry

49:名無しさんだよもん
07/10/12 08:20:58 F7ZX7jNt0
>>48
ささらは根暗な同級生として有名だった→(ささらとは無関係な理由で)まーりゃんが生徒会長になる→ささらの態度にムカついたので、生徒会に入れて強引に性格矯正
という流れ。
ファーストコンタクトについては特に触れられてなかった筈。

50:名無しさんだよもん
07/10/12 10:42:45 nyiGGMpV0
カスミって漢字で表記されたことあったっけ?

51:名無しさんだよもん
07/10/12 10:54:25 BoEv8NCx0
ないようだな。
今「霞」でテキスト検索してみたが、一件もでなかった。
ただしタカ坊がどう呼ぶかは分からん。
作中では心の中でさえ一度も呼んでない。

52:名無しさんだよもん
07/10/12 10:59:35 3fmQSS1u0
まあ呼ぶとしたら「”苗字”さん」じゃなかろうか

53:名無しさんだよもん
07/10/12 11:08:48 BoEv8NCx0
……あれ、もしかしてあの三人、名字設定されてない?
ついでに聞くが、あいつらタカ坊と同学年か? 一つ下の可能性もあるよな?

54:名無しさんだよもん
07/10/12 11:43:20 1ZBS68UG0
>>46
乙。初代東鳩で魔女っ子好きだった俺としては「コクコク」は結構アリだな

>>53
苗字は設定されてなかったはず。学年も、まぁ下にも考えられるけど、
同学年ってのがやっぱ一番しっくりくるな

55:この幸せ者め 1/2
07/10/12 18:54:57 1ZBS68UG0

「ねぇねぇ、良い天気だよ!早く行こうよー」
気持ちよく惰眠を貪っていると、聞き慣れた声がキンキンと耳元で響いた。
……やれやれ、またか。

隣の家に住む、チビッ子元気印こと柚原このみ。
毎日毎日、我が家にずけずけと踏みこんで来ては、こうやって遊ぼう遊ぼうとせがんでくる。
いつまで経っても変わることの無いこの関係。
きっと周りから見たら、仲の良い兄妹のように思われてるんだろうな。
眩しい太陽に目を細めながら、再びやれやれ、と呟いてみた。

「もぅ、いつまでもごろごろしてぇ!置いて行っちゃうよ!?」
あぁめんどくさい。
良い天気だからこそ昼寝をしたいというこの気持ちが分らないのだろうか?
生きる事はつまり寝る事といっても過言ではない。
そう、この眠気は自然の摂理なのだ。だからこそもうちょっとごろごろと……

「ほらほら早く早くぅ!」
しかしそんなこちらの考えなど知る由もなく、このみはぐいぐいと両手を引っ張ってくる。
眠いからまた今度、と言って引き下がる相手じゃないことは、長年の付き合いからも承知しているわけで……

しょうがねぇなぁ、と小さくため息をついてから、引っ張られるまま家を後にした。


56:この幸せ者め 2/2
07/10/12 18:56:45 1ZBS68UG0

河原の道を、相変わらず引っ張られるがままに歩く。
春の陽気がぽかぽかとして、なかなかどうして気持ちが良い。
このぽかぽか陽気の中、昼寝したらものすごく幸せなんだろうな。
「こんなところで寝たらダメだからね」
……さすが長年の付き合いというべきか。
ぴしゃりと注意され、“河原に思いっ切り寝転がる”という夢は儚く散った。

そうしてまた、河原道をてくてくと歩いていると、
「実はね、私……好きな人が出来たんだ」
ん?何だ藪から棒に。
「ううん、本当はずーっと前から好きだったんだけど、最近になって気付いたっていうか……」
このみは少しだけ照れくさそうにえへへ、と笑って見せる。
……ふーん、ついに恋を知る歳になりましたか。まぁ幼く見えても年頃の女の子だからな。
恋の一つや二つしたって当然といえば当然なんだけど、なんだか少しだけ複雑な気分なのはなぜだろう。

「ねぇねぇ、私の好きな人って誰だかわかる?」
そう言って真剣な表情でこちらを覗き込んできた。
好きな人……そんなのもちろんわかってる。
だってそれは……


「おーい、このみぃ!」
不意に後ろから、タッタッタと響く足音と共に聞きなれた声。
……そして嗅ぎなれた匂い。
「あ、タカくーん!どうしたの?」
隣を歩いていたこのみは、ぱぁっと花が咲くように笑顔になってそちらに手を振る。
「今買い物から帰るとこ。そしたらこのみとゲンジ丸のうしろ姿が見えたからさ。一緒に帰ろうと思って」
がしがしと頭を撫でてくるその男に、
「ばうっ!」
この幸せ者め!と、思いっきり言ってやった。


57:↑の作者
07/10/12 18:57:26 1ZBS68UG0
草壁さん→カスミ→ゲンジ丸、この流れを誰が想像しただろうか
…うん、>>47の予想の斜め上を行くSSを書きたかっただけなんだ
突っ込みどころ満載だけど、まぁ気にしない気にしない


58:名無しさんだよもん
07/10/12 20:09:28 asvh33qQ0
GJww
最初雄二かと思ったが、最後の最後でどんでん返しがあって、なかなか面白かったw


ゲンジ丸とこのみ、兄弟に見られるのか?w

59:名無しさんだよもん
07/10/12 20:27:20 y/fpL1b90
このみは犬チックだしな
犬が欲しいなとタカ坊が言えば、タカくんの犬になるよって勘違い甚だしく喜んで言いそうだし

60:物書き修行中(ゾンビにクラスチェンジ申請中)
07/10/12 21:24:10 q0mUSEnc0
>>50-51
 霞は完全に漏れの勘違いです。カスミが正しい。
 他の二人は漢字表記なので漏れの脳内のどこかで漢字変換されてたっぽいです。orz
 (だから霞じゃなくて香澄とか佳澄とかの可能性もある)
 カタカナ名なのか本当は漢字なのかは不明ですね。

>>52-54
 苗字は少なくとも本編では明かされてないので、不明ですな。
 よそで読んだSSでは3人とも向坂の分家ということにして向坂の苗字つけてる作家の人も居ましたね。
 今回書いたSS中で貴明がカスミ以外の二人を馴れ馴れしくも「玲於奈さん」「薫子さん」 呼ばわり
 してるのは苗字不明のためです。
 学年に関してはタマ姉の下ということでどうとでも取れますが、今回は貴明と同学年という想定で
 書いてます。


>>57
 乙です
 貴明にしちゃキャラ可笑しくね?と思って読んでたらゲンジ丸w
 騙された〜〜〜〜〜〜見事です。

61:名無しさんだよもん
07/10/12 22:30:41 xRspmcqo0
>>57
このゲンジ丸の設定でタマ姉との絡みが見てみたいと思った

62:名無しさんだよもん
07/10/12 23:29:34 Dg7W+TrTO
>>57
47だが、コレは斜め上すぐるw 別に予想はしてなかったけど、なんかありがとう
草壁さんSSの時も思ったんだが話の落とし方が巧いな。次回作にも期待

63:名無しさんだよもん
07/10/13 17:37:40 qYJbSyp00
話としては面白いけど、俺の理解力が足らないのかな?ゲンジ丸の語りとしては矛盾している部分もあるような・・・

64:名無しさんだよもん
07/10/13 17:45:44 2fSSLFYR0
>57
GJ。やられてみればありそうなネタだが参ったw
>63
どの辺? 前半部分なら、俺はこのみがゲンジ丸の犬小屋に頭を突っ込んで、
寝ている彼の前足をグイグイ引っ張ってる光景が目に浮かんで微笑ましかったぜ
その後の「引っ張る」に引っ張られる場所の説明がないのが上手いと思った

65:名無しさんだよもん
07/10/13 17:55:21 qYJbSyp00
>隣の家に住む、チビッ子元気印こと柚原このみ。
>毎日毎日、我が家にずけずけと踏みこんで来ては、こうやって遊ぼう遊ぼうとせがんでくる。

ん〜このあたり。ゲンジ丸ってこのみの家にいるんだよね・・・

・・・そうか!ゲンジ丸の家はこのみの家の「中」という考えではなくあくまでも「隣」なのか!!
ごめん、俺の理解力不足だった。

作者様すみません。俺の頭が悪かったですorz

66:見習い氷
07/10/14 00:13:25 jl1dxQ6xO
>>57
乙&GJ。
まさかゲンジ丸とはwww
この展開は誰も読めなかったなwww

まーりゃんSS一応完成。
読み返せば読み返すほど…酷い内容w
本来無い話を作るのも大変だけど、無い関係、無いキャラも作るのはホント大変でした。
そこがSSや小説執筆の楽しさでもあるんですがね。
引き出しがないと難しいです。
後は手直ししてからそのうち投稿する予定です。
いやぁ…時間掛かったなぁ…。

67:名無しさんだよもん
07/10/14 01:55:25 xZwMDQkx0
お疲れさん。
全裸で待ってるぜ!

68:CHE.R.RY 1/8
07/10/14 20:28:09 +8yQfn2y0
いつからだっただろうか?
 私は彼に、密かに好意を抱いていたのかもしれない。
 少なくとも、他の男子よりは好意を持っていた。
 そして、私は彼に積極的に接触していた。
 けれど、その行為は最初は彼を自分のものにしたい、というわけではなかった。
 しかし、彼と時間を共にするにつれて、私は彼に惹かれていた。
 それに気づくのが遅れていたら、私は手遅れだったかもしれない。

69:CHE.R.RY 2/8
07/10/14 20:28:49 +8yQfn2y0
私は朝霧 麻亜子。
 私は恋をしていた。
 1つ学年が上で、生徒会長をしていた先輩である。
 生徒会長は誠実で、周りの面倒見がよく、イベントや行事にも積極的に参加する良き生徒会長であった。
 顔立ちも悪くなく、学園内の女子生徒からの人気は高く、毎日のように告白される噂もあるほど。
 私は副会長を務めていた。
 主に生徒会長の補佐をするわけだが、特段なにかするわけでもなく、表舞台には出てこない黒子みたいな役職である。
 副会長という役職に就いたのも、生徒会長に接することが多いから。
 しかし、それも、なにもしないまま終わってしまった。
 生徒会長は引退し、私は新生徒会長に就任。
 そして最後のチャンスとなる卒業式の日に、私は思いきって屋上に呼び出して告白をした。
 私は無理だとわかっていた。
 ただ、私の思いを伝えたかっただけ。
「ずっと前から好きでした。つき合ってください」
 生徒会長は、君とはつき合えない、とはっきり言い、去っていった。
 私の恋は叶わなかった。
 わかっていけど悲しかった。
 涙が止まらなかった。
 その日の夕飯もろくに食べず、部屋で泣いた。
 そして心に決めた。

――恋をしない、と

70:CHE.R.RY 3/8
07/10/14 20:30:26 +8yQfn2y0
 それから私は変わった。
 まーりゃんとして生まれ変わり、予算関係なしにどんどんイベントや行事をやってきた。
 運動会や文化祭のみに限らず、始業式や終業式にも手を加えた。
 あんな辛い思い出は消え去ってしまえばいい。
 私は忘れることを選んだ。
 とにかく楽しいことをして忘れよう。
 私だけでなく、生徒や教員、学園も巻き込んで。
 どんな壁が立ちはだかろうとも、手段は選ばない。
 私のために。みんなも楽しめるように。
 とにかく楽しいことばかりをやった。 
 
 しかし、ある日1人の少女と出会う。
 私がこんなにも楽しく、盛り上げているのに。
 なぜ彼女は笑わないのか。
 まるで世界の全てがおもしろくない、と思っているような。
 そんな彼女の顔が嫌いだった。
 でも私は敢えてぶつかってみることにした。
 私の近くに置いて、私の力で必ず笑わせてやろうと。
「そこのキミ。生徒会…やらないか?」

71:CHE.R.RY 4/8
07/10/14 20:31:41 +8yQfn2y0
 しかし、それも叶わなかった。
 近くに置いたせいで、逆に彼女を苦しめる結果になってしまった。
 終業式兼卒業式のこと。
 彼女は涙を見せて卒業するな、と訴えた。
 つまり、私が生徒会に入れたのは逆効果だった。
 笑わせるつもりが、彼女に涙を流させてしまった。
 でも、私は諦めない。
 私が無理なら別の人に。
 ちょうど適役がいた。
 河野貴明。
 彼女とは学年が違うが、いつからか彼女と共に生徒会を運営していた。
 私は見かけるようになってから、2人がくっつくように色々とけしかけてきた。
 私が叶えられなかった2つの願いは、きっとこの2人が代わりに叶えてくれる。
「さーりゃんをたかりゃん好みに調教したまへ」
 彼はその言葉に戸惑いを感じつつも、その意を察して頷いてくれた。

 しかし、最近私は気づいたのだ。
 彼が好きであることに。
 彼と時間を共にするにつれて、彼に惹かれていた。
 彼のやさしさに。
 彼のかっこよさに。
 恋をしないと決めておきながら、確実に彼に好意を寄せていた。
 でもそれに気づくには遅すぎた。
 彼は着実と彼女に好意を寄せているだろう。
 でなければ、彼女の生徒会の手伝いもしないだろうし、他人にセットされたデートとはいえ、行くはずがない。
 私が思うに手遅れなのである。
 以上。回想すること約10秒。

72:CHE.R.RY 5/8
07/10/14 20:33:00 +8yQfn2y0
「まーりゃん先輩には好きな人はいないんですか?」
 彼の口から出たその言葉について色々と考えていた。
 偶然校門で会い、帰り道を共にしていた。
 時刻は夕方。太陽の光が昼とは違ってまた眩しかった。
「…いないと言ったら嘘になるかな」
 答えたくなかった。
 また叶わない恋をするのは辛いから。
「でも、何でそんなこと聞くのかい、たかりゃん?」
「いや、その…先輩のことが気になってですね…」
「ははーん。もしや私の魅力に気づいたか、たかりゃん。そうだろう。はっはっは」
 いつもの調子で言った冗談。
 しかし、彼の様子がおかしい。
 顔を真っ赤にしている。
 そして彼は答える。
「…はは、そうなるんですかね」
「え?」
 その時の私の顔はマヌケな顔をしていただろう。
 彼の言葉の真意にすぐに気づかなかった。
「まーりゃん先輩は、俺と久寿川先輩をくっつけようと色々してますよね?」
「あ、うん」
「俺はですね、そんな風に誰かに決められた恋に意味はないと思うんですよ」
 それもごもっともである。
「久寿川先輩はどう思っているかわかりません。しかし、俺はそんなのは嫌です。それに…」
「……」
「少なくとも、俺は久寿川先輩と付き合いたいとは今は思っていません」


73:CHE.R.RY 6/8
07/10/14 20:34:05 +8yQfn2y0
「そう…だったんだ…」
「…はい」
 彼にとって、私は迷惑だったのかもしれない。
 その事実を知らされた。
 その知らせは私にとっては吉報であったのか、違うのか。
 なんとも判断しにくかった。
「でも、さーりゃんは私なんかよりも頭はいいし、胸もあるし、たかりゃんはさーりゃんに興味ないの?」
 そうだ。彼女は恵まれている。
 それがすぐに近くにあって、手に入るかもしれないというのに。
 なぜ彼は彼女を選ばないのか?
 彼に聞く。
「まぁ、確かに興味無いと言ったら嘘になります。でも俺は一緒に居て楽しい方がいいんです。
 あ、久寿川先輩がつまらないってわけじゃないです」
「楽しい…ねぇ…」
「俺は少なくとも…そのですね…」
 なにやら言い倦ねている。
「ほら、男ならドーン言っちゃいなよ」
「…言いふらしたりしません?」
「なになに〜?」
「俺は…まーりゃん先輩が好きなんですよ」
「……え?」
「す、好きです、好きなんです!」
「え?ちょっ、ちょっと待って、あれ?」
 混乱する私。
 落ち着け。落ち着くんだ私。
「えっと…たかりゃんが私のこと」
「好きです」


74:CHE.R.RY 7/8
07/10/14 20:35:17 +8yQfn2y0
 目の前に広がっていた夕焼けが彼の体によって遮られる。
 私の顔は彼の胸のあたりにあった。
「あの…たかりゃん?冗談だよね?」
 そうだ、きっとこれは私を騙して驚かせようとしているんだと思った。
「冗談でこんなことしませんよ!」
 目があった。
 彼の顔は真剣そのものだった。
 私は目を逸らせなかった。
「私なんかで…」
「……」
「私なんかでいいの?」
「はい」
「頭悪いし、うるさいし、それでもいいの?」
「はい」
「ホ、ホントに?」
「まーりゃん先輩じゃなきゃダメなんです!」
 彼の抱く腕に力がこもる。
 私はそれに答えるかのように、後ろに手を回し、抱き返す。
 彼の体は私よりも大きく、硬く、とても頼もしいように感じた。
「後悔しても知らないんだからね」
「まーりゃん先輩となら大丈夫な気がします」
 笑顔で答える彼の顔がとてもかっこよかった。
 彼の体が少し私の顔から離れ、見えた夕焼けが眩しかった。
 地面には2人の影が映っている。
 私は彼にいきなりキスしてしまった。
 2人の影は重なる。
 彼とキスしたい衝動に駆り立てられた。
 先に惚れたら負けってよくいうけど。
 彼を想う気持ちがここにきて止まらなかった。

75:CHE.R.RY 8/8
07/10/14 20:36:54 +8yQfn2y0
「ま、まーりゃん先輩…」
 彼も恥ずかしかったのか、顔を真っ赤にしてこちらを見ている。
 キスしたのはいいものの、私は気恥ずかしくて彼を見れなかった。
 …まだ青い、な私って。
 その気恥ずかしさを隠すかのように、背を向けて私は言った。
「彼は大変なものを盗んでいきました…」
「…?」
「あなたのファーストキスです!」
「…はい!」
 やっぱりこういうやりとりが出来るのって、やっぱり楽しいと感じた。
 私も彼とならどこまでも行けそうな気がする。
「ふふっ」
 つい、笑みがこぼれて、声に出して笑っていた
「どうかしました?」
「たかりゃん…」
「はい?」
「好きだよ」
 どこまでいけるかはわからない。
 でも彼と一緒に未来を歩いていきたいと思う。
 彼となら明るくて、楽しい未来を築ける気がする。

76:名無しさんだよもん
07/10/14 20:37:05 rDxrJ8VC0
支援

77:見習い氷
07/10/14 20:39:04 +8yQfn2y0
投稿してあれですが…正直、この投稿無かったことに(ry
そう思いたいくらいこの作品怖いですw

えっと、まずは一つお詫びを。
これ読んで気分を害した人がいたらすみません。
また突っ走ってしまいました。ごめんなさい。
まだ未熟なうえに、まーりゃん先輩SSとなるとどうも難しくて…。
相変わらず話の展開を作り、それを繋げるのがまだいまいちなので。
まーりゃん先輩のキャラもどこまで破天荒なキャラにすればいいかもわからず。
状況の描写も下手ですので…。
今回の件はいつも以上に大目に見てくださいw

SSタイトルのCHE.R.RYはYUIの曲の題名から。
なんとなくこの曲が似合いそうだと思っておりました。
べ、別にタイトル思いつかなかったわけじゃないんだからねw

誤字・脱字・指摘等ありましたら、いつものようにお願いします。

さて…次は誰書こうかなぁ。

78:名無しさんだよもん
07/10/14 20:47:01 Ytp+MIts0
>>77
まーりゃんの妄想オチかと思ってたので、真面目にちょっとビックリです。
でもまーりゃんSSぽくなくて逆に新鮮でした。
まーりゃんが真面目に恋するのもありですね。
面白かったですよ。

79:名無しさんだよもん
07/10/14 23:29:14 UjRkh8L70
>>77


こういうサブキャラとの恋愛話は、過程が重要なんだよね
着眼点は悪くないんで、勿体ない気がする
まーりゃん先輩が貴明を気に入ってて、貴明もまーりゃん先輩のこと悪く思ってないってのは原作からしてわかる
けど、それが恋愛感情に発展するかどうかってのが微妙(原作だとまーりゃん先輩を女と思ってない節があるし)
たとえば『桜の群像』だと雄二と玲於奈がくっついてるけど、あれって割と長い過程があるから納得出来るじゃん?
あれみたいに、少なくとも三話か四話くらいかけて、貴明がまーりゃん先輩に惹かれてく過程が見たかったかも
原作と同じシーンでも、貴明の心証をちょっといじってやるだけで(ささらを心配する優しさに心打たれるとか)変わってくるだろうし
そういう部分を書いて、前半貴明、後半まーりゃん先輩って感じで、前後編くらいでもいいからじっくり読んでみたかった

80:名無しさんだよもん
07/10/15 17:22:41 72WGnqJX0
乙&GJ
>79の言う通り、肝心の‘貴明が何で好きになったか’が抜けてるからもったいない
偉そうな事は言えないが、見直すときに話の構成を重点的に見直したらいいんじゃないかな?
やっぱり回想が長すぎてその後の展開との繋がりがちょっと強引なように感じる
個人的には最後までま―りゃん語りで突っ走っても良かったのでは?とオモタ
でも、純なまーりゃんってのも新鮮だったのだったし、そもそもまーりゃん一人称ってのが
ありそうでなかったから、その発想には乾杯。
年上の生徒会長に恋をしていたって言うオリジナル設定もなかなかいいと思う。これからも期待してます

そういえば、『桜の群像』マダカナ…

81:見習い氷
07/10/15 19:36:12 2PgysHnEO
>>76
支援どうもです。

>>78
そういってもらうと多少助かりますw
まだ未熟なんで、これからもガンガリます。

>>79
その理由作りがどうにもまとまらなくて、あいまいにしたまま投稿してしまったんでw
煮詰めて、ある程度の量を準備できればよかったのですがね…。
まーりゃん先輩は特殊すぎましたw

長編や連載的感じのSSも書けるよう、力つけたいと思います。

>>80
回想と本編(?)のバランスってどれくらいがベストなんですかね?
私的には回想は少な目と考えてますが…本編と相談って感じなんですかね。
そこら辺も気をつけて次作に取り組みたいと思います。

82:名無しさんだよもん
07/10/15 20:20:12 lqoeFlOy0
SSならばストーリーより萌え要素を見たい

83:名無しさんだよもん
07/10/15 20:33:54 KFcsaGmn0
>>81
まーりゃんみたいに情報が少ないサブキャラだと、長編にしない限りお互いの気持ちが通じ合う
過程を書くのは難しいから、こんな感じでいいんだと私は思います。

久しぶりに来て盛り上がってるのを見て、長らく書いていない長編の続きを書こうとしたはいいけれど、
久しぶり過ぎて話の方向からして見失ってて茫然自失な私。

84:名無しさんだよもん
07/10/15 22:38:36 eXWJ7bHS0
>>81
まあ、確かにまーりゃん先輩で中編〜長編は難しいかも
それでもやっぱり、貴明がまーりゃん先輩を好きになった理由とか過程が抜けてるんで、「あれ?」って思っちゃうんだよね
貴明から告白してるから余計に
それならいっそ、まーりゃん先輩が貴明に告白して押せ押せで行く内に貴明が折れる、みたいな方がまーりゃん先輩っぽくていいかも
……いや、これだけ考えてるなら自分が書けって言われるかもだが
一次創作畑の人間なんで、二次創作はうまく出来ないんだよ

85:クッキーを食べさせて 1/14
07/10/16 02:11:17 xQSQJVYM0
『そういち君、ふぁい、めひあはれ』
『いやいやいや、ここ、公園だし。パブリックな場所でビスケット口移しというのはちょ
っと、どうかと思うんですよ』
『ふぁい』
『そんな悲しそうな顔されてもですねダメなものは・・・・・・一回、だけだぞ?』
『ふん』
『けっして俺がやりたいんじゃなくて、あくまでこれはそっちの意思を尊重してだな』
『ん〜ん〜』
『じゃ、じゃあいくぞ!?』





86:クッキーを食べさせて 2/14
07/10/16 02:14:39 xQSQJVYM0
 その後はもう、二人がキスするまであっというまだった。
 男の方が女の子の咥えるビスケットに噛り付いたかと思ったら、一気に口元まで食べき
って。
 ちゅ〜〜〜っ・・・・・・
・・・・・・す、すごい物をみてしまった。
思わず出る溜息。買い物途中で休憩に寄っただけの公園で、まさかこんな物に遭遇する
なんて。
日曜の公園は、俺たちの他にも家族連れや子供、それにカップルで賑わっていて。
そんな中で、あそこまで堂々と、あんなことが出来るなんて。見ていてこっちが照れく
さくなる。気のせいか、あたりもなんだか暑くなったような。
火照った顔で横を向くと、隣に座るイルファさんも、顔を真っ赤にしてカップルのこと
に見入っている。試しにイルファさんの顔の前で手を振ってみても、全く反応が返って
こない。
やっぱり、刺激が強いよなあ、あれは。
見れば二人とも、俺とそんなに変わらない歳に見えるのに。とてもじゃないけど、俺に
は真似できない。と言うか、真似しろと言われても必死で断る。
たまに珊瑚ちゃんがやってくる「貴明、あーんして」でさえ、照れくさいのを全身の勇
気とか忍耐を総動員して何とかこなしているって言うのに。


87:クッキーを食べさせて 3/14
07/10/16 02:19:24 xQSQJVYM0
 あの二人は外の公園で、しかも何人もの人間に注目を浴びつつしているんだから。俺な
らきっと、恥ずかしさと照れくささでこの場から走って逃げ出してるんじゃないだろうか。
 さすがに全く平気と言うわけではないらしく、まるで悶えるように体をくねらせるカッ
プル。
 これだけ周囲から注目を浴びていて全く気が付かないのは、もう完全に自分たちだけの
世界に入ってしまって─な、ま、また口にビスケットをっ!?
 俺だけじゃない、周りでカップルに注目をしている何人かの口からも、どよめきの声が
あがる。イルファさんなんて口に手を当てて「まあ、まあ」なんてうろたえた声をあげて。
 再度口にビスケットを咥える女の子。
 男の方、一応嫌がっているようなそぶりは見せるけど。でも両手はいつの間にか女の子
の肩へ。やる気満々じゃないか。
 「いやー困ったな、俺は恥ずかしいから嫌なんだけどこいつがどうしてもって言っても
聞かないから仕方なく」とか何とか心の中で思ったりしているに違いない顔つきで、女の
子の唇に顔を近づけて行く。
 そして咥えられるビスケット。
 もうちょっとで唇と唇が触れそうだ、と言う瞬間に割れたビスケットからは、まるでそ
の音がここまで聞こえてきそうなくらいで。それだけ、俺もカップルのことを注目してし
まっていると言うことなんだろう。


88:クッキーを食べさせて 4/15
07/10/16 02:23:47 xQSQJVYM0
 向こうが見られていることに全く気が付いていないようで本当によかった。
 そして更に、今度は男の方がビスケットを口に・・・
 もうお互いのことしか見えていないモードのカップルに、怖い物など何も無いらしい。
恐るべし、バカップルパワー。
 とうとう二人を見続けることに耐え切れず空を仰ぐ。完璧に向こうの雰囲気に中てられ
て、体が熱い。思わず出る今日2回目の溜息。
 ふと視線を横にずらしてみると、イルファさんはまだカップルのことをじっと見つめて
いて。
 真剣な表情で、カップルを見るイルファさんの横顔。
あんな物を見たせいだ。どうしても、イルファさんのその、さくらんぼ色した唇に目が
行ってしまう。止めよう止めようと思うのに、ほんの少し視線をそらすだけでいいのに、
頭の中では今のカップルの様子が思い浮かんで。
いくらなんでも、あんな恥ずかしいこと出来ないって。頭の中で、誰かが言った。
でも、あのカップルの嬉しそうな顔、見ただろ? 耳元で誰かが囁いた。
思い出すのは、イルファさんとキスした時の、イルファさんの唇の柔らかい感触。
視線を下ろすと、買い物袋の中には今日の晩御飯の材料と、クッキーの箱。
な、何でこんな物がっ・・・・・・ああ、さっき買ってきたんだ。


89:クッキーを食べさせて 5/15
07/10/16 02:26:32 xQSQJVYM0
そもそも俺もイルファさんも、この公園には買い物帰りにたまたま休憩に寄っただけで
早く帰らないと珊瑚ちゃんも瑠璃ちゃんも心配するし─
・・・でも、イルファさんの口がクッキー咥えてるのも可愛らしいだろうなぁ今だってほら、
何か喋っているのも

「貴明さん、貴明さん? どうなさいました、私の顔、じっと見つめて」

「うん、イルファさんの唇が、柔らかそうで可愛いなあって」

「ま、まあ」

 思わず丸くなるイルファさんの唇。やっぱり可愛らしいっ・・・っておれは一体何を

「う、うぁわぁぁっ!? ご、ごめん? 変なこと言っちゃって!」

 い、一体俺は何を言ってるんだ!?
 思わず上げた視線の先には、赤くしたイルファさんの顔。そんなに目を丸くして、俺の
ことを見ないでください。


90:クッキーを食べさせて 6/15
07/10/16 02:32:15 xQSQJVYM0
 慌てて周囲を見渡すけど、今の俺の叫び声に気が付いた人はいなかったみたいだ。とり
あえず一安心。あ、向こうのカップルも、片付け準備に入ってる。
 もう一度イルファさんの方を見る。
 もしかしたらイルファさん、聞かなかったことにしてくれているかもなんて期待したん
だけど。やっぱりこっちを見たまま。そう上手くはいかないらしい。
 は、恥ずかしい。

「あの、貴明さん」

「な、なんでしょう!?」

 声が裏返ってる。更に恥ずかしい。
 でもイルファさんが次に言ってきたことは、そんな恥ずかしさも一瞬で吹き飛ばすくら
い衝撃的で。

「貴明さんも・・・その、なさりたいんですか?」

 いくら俺でも、そこで「何を?」と聞くほど察しが悪くはない。それに、イルファさん
が顔を赤くしたまま視線を泳がせる先は、さっきのカップルの座っていた場所。



次ページ
最新レス表示
スレッドの検索
類似スレ一覧
話題のニュース
おまかせリスト
▼オプションを表示
暇つぶし2ch

5383日前に更新/365 KB
担当:undef