ToHeart2 SS専用スレ 20
at LEAF
1:名無しさんだよもん
07/07/28 04:24:40 gQtdg2e80
新しい出会いや恋、そして友情に笑い、悲しみ。
すべてが始まり、終わるかもしれない季節。
季節といっしょに何かがやって来る、そんな気がする――。
ToHeart2のSS専用スレです。
新人作家もどしどし募集中。
※SS投入は割り込み防止の為、出来るだけメモ帳等に書いてから一括投入。
※名前欄には作家名か作品名、もしくは通し番号、また投入が一旦終わるときは分かるように。
※書き込む前にはリロードを。
※割り込まれても泣かない。
※容量が480kを越えたあたりで次スレ立てを。
※一定のレス数を書き込むと投稿規制がかかるので、レス数の多いSSの投下に気づいた人は
支援してあげて下さい。
※コテハン・作家及び作家の運営するサイトの叩きは禁止。見かけてもスルー。
前スレ
ToHeart2 SS専用スレ 1
スレリンク(leaf板)
関連サイト等は>>2
2:名無しさんだよもん
07/07/28 04:26:12 gQtdg2e80
AQUAPLUS『To Heart2』公式サイト
URLリンク(www.aquaplus.co.jp)
ToHeart2 スレッド 過去ログ置き場(仮)
URLリンク(f55.aaa.livedoor.jp)
本スレや各キャラスレはこちらから。
ToHeart2 SideStory Links
URLリンク(toheart2.ss-links.net)
各キャラの呼称相関図は
URLリンク(botan.sakura.ne.jp)
内のToHeart2呼び方相関図を参照。
ToHeart2 SS の書庫 (スレの全作品保管)
URLリンク(th2ss.hp.infoseek.co.jp)
3:名無しさんだよもん
07/07/28 04:29:07 vMwEDwSK0
>>1
乙
4:名無しさんだよもん
07/07/28 13:59:08 OcIpIGAM0
即死回避
5:名無しさんだよもん
07/07/28 16:03:29 BNqPTz47O
ちょwww20ってなんだwwwwwwwwwwww
6:名無しさんだよもん
07/07/28 17:14:08 CQ76Z9Nz0
>>1
orz
7:名無しさんだよもん
07/07/28 19:08:14 aQBGGZzS0
20で合ってるよな?
前スレが19なのに1になってただけで
8:名無しさんだよもん
07/07/28 19:48:30 4+/iJFej0
初心に返って1だったから2だな
9:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 06:28:44 8ibxEC1g0
>>1
スレ立て乙
10:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 06:29:32 8ibxEC1g0
>>1
スレ立て乙
11:桜の群像 第22話「スーパースイーツスクランブル(後編)」 1/23
07/07/29 09:55:44 nU1vq4yC0
11月7日(日)。小春日和にはまだ少し早い秋晴れ。
午前10時15分。バス停名「水族館前」
「おせーなー」
駅舎の方を眺めながら、雄二がボヤいた。
「ま、まだ10分ちょっとだし」
困った笑いを顔に浮かべながら、愛佳がフォローする。
「15分ですわ」
端的に指摘したのが玲於奈。
「まったく、6人での待ち合わせに遅れるなんて、非常識も甚だしいですわね、あの男は」
遅刻者が貴明とあって容赦ない。
「遅刻自体はアイツのせいじゃないと思うけどね」
肯定とも弁護ともつかぬ発言をしたのは、郁乃。
ブレーキをかけた車椅子の背にもたれて、空の青さに目を細める。
「郁乃ちゃ〜ん!」
かなり遠くから聞こえた声に、その視線が動いた。
「あ、来た来た」
「なんですの、あんな遠くから。恥ずかしい」
「すぐ来るぜ。チビッコは」
雄二の予言どおり、ぐんぐん近づいてくる白い影。
「おはよーっとととと」
ききーっとブレーキ音がしそうな勢いで、白ブラウスにキュロット姿のこのみが到着。
「おはよう、ユウくん、郁乃ちゃん。おはようございます、小牧先輩、玲於奈先輩。遅れて、ゴメンナサイ」
「え、ああ、おはようございます」
悪びれずにペコっと頭を下げられると、玲於奈もキツい事を言う気にはならない。
「おはよう、このみちゃん」
愛佳など、よくできました、とでも続けそうな口調。
12:桜の群像 第22話「スーパースイーツスクランブル(後編)」 2/23
07/07/29 09:58:01 nU1vq4yC0
「今日も元気だな」
「うんっ!」
「……ったく」
苦笑して掛けた言葉に勢いよく肯定が返ってきて、さらに口元がほころぶ雄二。
すいっ。
郁乃の車椅子が、愛佳の側を離れる。
「おはよ、このみ」
「郁乃ちゃん、おはよーっ」
近寄ってこのみと二度目の挨拶を交わす。いつもの仏頂面でも、纏った雰囲気が優しい郁乃。
「いや、遅れてごめん。このみが起きなくてさ」
このみがひととおり皆とコミュニケーションをとった頃、ようやく貴明が歩いて来て言い訳。
「お、起きてたんだよ、ただ、着替えが……」
原因にされた当人が、恥ずかしそうに釈明を終える間もなく。
「そのくらい計算に入れなさい。何年このみと付き合ってんのよ」
「女性のせいにするなんて、最低ですわね」
いつもの郁乃の口悪に、貴明には脊髄反射で手厳しい玲於奈。
「まいったな……」
冷たい言葉がステレオで降り注いで、貴明は頭を掻いた。
「あはは、おはよう、たかあきくん」
絶妙のタイミングで愛佳が笑いかけ、彼氏の隣に定位置確保。
「よっ」
「オス」
男同士は、ごくごく簡単な挨拶を交わして。
「じゃあ、みんな揃ったところで……行きますか?」
「はーいっ!」
愛佳の呼びかけにこのみがバンザイ。一行は水族館のエントランスに向かった。
13:桜の群像 第22話「スーパースイーツスクランブル(後編)」 3/23
07/07/29 10:01:08 nU1vq4yC0
「ほー、立派なもんだな」
「ずいぶん空間を取っていますわね」
雄二と玲於奈が感心。
「これ、建物自体は新しいよな。なんで改装してたんだ?」
「なんだかね、強度不足の箇所があったとかでね……」
「げ、欠陥建築?」
「こ、工事したから大丈夫だと思うよぉ」
貴明と愛佳のやりとり。
「どうだか。やったフリかもよ」
「えーっ! 天井落ちたりするのーっ?」
「それは杞憂。大声出さないの」
横から口を挟んだ郁乃と、素っ頓狂なこのみの声。
いかにも最近の水族館らしい、開放的なつくり。
入口付近は、円形ホールの周囲に水槽が並ぶ、広々としたエリア。
「あっち、サメがいたぜ!」
「行こう行こう!」
「こらっ、走らないのっ」
近くの家族連れの会話。
緩やかな螺旋スロープが中央の長椅子を囲む床の構造。
見るからに小さい子供が駆け回りたくなるような場所である。
うずうず。うずうず。
「……何考えてるか、すぐわかるな」
小さい子供でなくとも駆け回りたさそうなのは、言うまでもなくこのみ。
きょろきょろと周囲の水槽を見回すが、手は郁乃の車椅子。
その様子を見て。
つつつっと郁乃が、このみを離れて姉の側に移動した。
14:桜の群像 第22話「スーパースイーツスクランブル(後編)」 4/23
07/07/29 10:04:09 nU1vq4yC0
「あらあら」
妙におばさんくさい笑みを浮かべて妹を引き取る愛佳。
「ちょ、ちょっと行ってくるね」
解放された元気少女が、とりあえず目当てらしき巨大魚の水槽に。
「あ、ちょっと」
向かいかけたのを、郁乃が呼び止める。
「なあに?」
トコトコ走り寄るこのみ。
「寝癖」
「えっ? どこ?」
自分の髪に手を回した級友を制して、車椅子から手を伸ばす郁乃。
「あ……」
素直に差し出される少女の頭。
なでりなでり。
後頭部の乱れを撫でつける。
「む」
おおまか収まった黒髪の中に、ぴょこん、と抵抗するアホ毛が一本。
「ぬ」
ぐい。
「い、郁乃ちゃん、首がいたいよ」
「あ、ごめん」
ついムキになった郁乃に押さえつけられて、このみが身じろぎ。
「うー、まあ、さっきよりはマシか」
「ありがとう!」
諦めた郁乃にお礼を言って、このみはホール中央に飛び出す。
とっとことっとことっとっと。
「なんだか、犬みたいですわね」
水槽から水槽へちょこまか走り回る少女に、玲於奈が夏(第10話)と似たような感想を述べた。
15:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 10:04:42 DXlWa/NA0
16:桜の群像 第22話「スーパースイーツスクランブル(後編)」 5/23
07/07/29 10:08:06 nU1vq4yC0
「このみはいくつになっても、落ち着かないなあ」
幼馴染みの所業をぼやく貴明。
「でも、あんなに元気な子が、いつも郁乃を待っててくれるんだよね」
愛佳がしみじみと呟く。
「ホント、ありがたいな」
「本人は待ってる自覚もないだろうけどね、普通に付き合ってるだけで」
「それが貴重なんだよぉ」
少し力んだ愛佳が、ふっと息を吐く。
「郁乃と付き合うってのは、郁乃に制限されるって事だから」
それは責任や意思に関わらない現実。
「もちろん、親切にしてくれる人はたくさんいるけど、郁乃は負担をかけるのを気にするから」
だが、郁乃はこのみに頼る事を怖がらない。
「ずっとそういうの見てきたから、このみちゃんって凄いなって、私は思うよ」
それはおそらく、このみが郁乃を負担に思っていないから。
「同じクラスにそんな子がいてくれて、本当に良かったな、郁乃」
その意味を誰よりも知っているのは、愛佳なのだろう。
「まあ、このみは昔っから、ああだし」
ぽりぽり頬を掻きながら貴明、自分が誉められたみたいに照れ照れ。
「たかあきくん達のおかげだね」
「それは買い被りだよ」
今度は自分が誉められて赤面。
「でもま、あいつが郁乃を見てくれるおかげで愛佳に余裕が出来るし、そこは素直に感謝だな」
「え、あ、そういうわけじゃ……」
「おかげでデートできる」
「あ、うん、それはそうっ……って何言わせるんですかぁ」
茹で上がった愛佳。
だが、もっと赤い顔が、約1名。
「だああっ! 当事者の背中でそういう話ダシにしてイチャイチャすんなあ!」
愛佳に捕まえられて逃げるに逃げられなかった郁乃が、腕を振り回して騒いだ。
17:桜の群像 第22話「スーパースイーツスクランブル(後編)」 6/23
07/07/29 10:14:39 nU1vq4yC0
「急に狭くなりましたね」
「こういう演出なんだろ」
アマゾンの熱帯魚コーナー。照明も抑えて、ジャングルっぽいディスプレイ。
「空気も蒸しますし」
水槽の上部が空いていて、高温多湿な空調が通路側にも効いている。
「ちょっと、雰囲気出過ぎです」
今日は長袖のトレーナーにジーンズという出で立ちの玲於奈は、
気持ち悪そうに腕をまくって、太股に張り付いたズボンを直す。
汗は浮いていないが、心なしか湿っぽく見える玲於奈の肌。
露出した白い腕が薄暗がりに映えて、雄二の心臓が反応する。
「あ、そ、その……」
恋人の視線に何か言いかけてやめた玲於奈は、もじもじとお尻で手の汗を拭って後ずさり。
どん、と背中が反対側の水槽にぶつかる。
「な、なにがいるんでしょうねこれ」
脈絡のない感想を述べて、くるっと振り向くと。
何故かガラスに張り付いて浮いていたクロコダイルと、ばっちり目があった。
「ひぇっ!」
「うぉっと」
行儀の悪い声をあげて飛び退ったところに雄二の胸。
「す、すみませんっ」
「いや……」
真っ赤な顔で離れたりくっついたりの二人。
「あぁぁ、初々しくていいですよねぇああいうの……」
そんな様子を、羨ましそうに見つめるオンナノコ。
「わ、私も……」
「なにカメとにらめっこしてんだ愛佳」
作戦は失敗した。
18:桜の群像 第22話「スーパースイーツスクランブル(後編)」 7/23
07/07/29 10:17:13 nU1vq4yC0
「お待たせしましたー。可愛いペンギン君達のお散歩タイムでーす!」
雄二達が入館してから40分強。
トンネル水槽でキーンしたこのみが隣の人にラリアートかまして愛佳が平謝りだの、
ネコザメと郁乃を触り比べようとした貴明が水槽に突き落とされかけただの、
中庭の自然海岸で磯巾着を触った玲於奈が刺された指を雄二に舐められて炎上だの、
賑やかな時間を過ごしていた六人の耳に、場内アナウンスが流れてきた。
「あっ、始まりますね」
「ペンギン! 見たい!」
「……」
主目的を思い出した玲於奈とこのみ、と。
「郁乃も反応したよな、今」
「あれで可愛いもの好きなんだよ、けっこう」
「自分が可愛くねーから……ってっ!」
とりあえず雄二だけ左の車輪で踏んづけて、郁乃が散歩のスタート地点に向かった。
よちよち。ぽてぽて。よちよち。ぽてぽて。むぎゅ。こてっ。ぱたぱた。よたよた。
「うわぁ……」
「これは、凶悪だな」
「な、なんだか和むねぇ」
「……」
キングペンギンの習性を利用した水族館の定番プログラムは、期待どおりの魅力を発揮した模様。
玲於奈も、なんだかぽわーっとした目で人鳥の行列を追っている。
「テレビで見るより、いいもんだな」
雄二が声を掛けると、はっと振り向いて嬉しそうに頷く。
「やっぱり、雄二さんに似てません?」
「どこがだよ」
「ほら、あの羽の動かし方が、カラオケボックスでお姉様に押さえられて藻掻く雄二さんの手と(第7話)……」
「頼むから、そういう嫌な思い出に限定した妄想はやめろ」
19:桜の群像 第22話「スーパースイーツスクランブル(後編)」 8/23
07/07/29 10:19:51 nU1vq4yC0
「はーい、じゃあペンギン君はおうちに帰りまーす。みんな、一緒にお散歩してくれてありがとーっ!」
中庭からぐるっと敷地を一周して、売店手前のロビーで行進は終わった。
「もう終わりか」
「あっという間でしたわ、残念」
「しかし、よくあんなふうに並んで歩くもんだな」
「野生では、内陸から海岸までエサとりに移動するんだって」
夢から醒めて、口々に感想。
と、郁乃が怪訝な顔をした。
「……このみは?」
「えっ?」
言われてみれば、一番にぎやかな少女がいない。
散歩中はあちこち飛び回りながら、逐一郁乃に結果報告していたのだが。
「た、たかあきくん、あれ……」
「げっ」
愛佳の指の先。ペンギンの群れにくっついてバックヤードに入っていく女の子。
どうも、イベントが終わった事に気づいていないようだ。
「この……」
み、と言い掛けても機動力のない郁乃。
呼びかけようにも大声も出しづらい。アホ毛つきツインテールが、よちよちと館内に消えていく。
「ちょ、ちょっと行ってくる」
慌てて貴明が、幼馴染みの後を追う。
「……やっぱり、変な子ですわ」
「あれが持ち味だから、チビッコはそれでいいんだがな」
雄二が消えた二人から視線を外すと、隣に取り残された小牧姉妹。二人とも複雑な表情。
「あー、ジュース買ってくるけど、お前らも飲む?」
「あ、あたしも行きます」
雄二の言葉に救われたように、愛佳が話に乗った。
20:桜の群像 第22話「スーパースイーツスクランブル(後編)」 9/23
07/07/29 10:22:33 nU1vq4yC0
しかしそうなると、場に残るのは玲於奈と郁乃。
しーん。
見事に、会話がない。
(な、なにか喋った方がよろしいのかしら)
雄二が愛佳の誘いに乗った理由は、玲於奈にも察しはついている。
こっちの学校に知り合いのいない状況をなんとかしようとしてくれたのだろう。
だからって。
(この子と一緒に残されても……)
郁乃の方は、無表情というか泰然自若というか傍若無人というか。
単にぼんやりしてるようにも見えるが、あまり機嫌はよくなさそうだ。
(でも、せっかくですから)
玲於奈は別に、雄二以外の生徒と仲良くする必要性は感じていないが、
一方で彼の気遣いを無駄にしたくないとは思う。
思い切って、玲於奈の方から口を開いた。
「柚原さんと河野さんは、幼馴染みなんでしょう?」
その辺の事情は、このみが貴明に振られた事あたりも含めて、ある程度雄二から聞いていた。
じろ。
郁乃は玲於奈に胡散臭そうな視線を向けただけ。
「だから別に、一緒に行ってしまったからってどうということはないのではないですか?」
ぎろ。
視線が厳しくなった。
郁乃の口が開きかけて、玲於奈はどんな悪口雑言が飛んでくるかと身構える。
ぷい。
が、車椅子は玲於奈に背を向けた。
「な、なんですの?」
無礼な下級生を目で追った視線の先は。
<全部見せます! 水族館の舞台裏ツアー! 第1回11:35〜>
21:桜の群像 第22話「スーパースイーツスクランブル(後編)」10/23
07/07/29 10:25:01 nU1vq4yC0
「ちょっと、勝手に離れては」
後ろから玲於奈の言葉。全然聞いてない郁乃は、係員の下へ。
「これ、予約とかいるんですか?」
「え? 大丈夫ですよ、えーっと、チケットが別売りで500円です」
「じゃ……」
財布を出して500円硬貨を摘みかけた指が、はたと止まる。
「……これでも、大丈夫ですか?」
右手の指をそのまま下へ。自分の車椅子を指す。
係員のお姉さんは、ちょっと困った顔になった。
いくら建物が新しくとも、この手の施設でバックヤードまでバリアフリーってのは無理難題。
「えーっと、狭い所とか通るけど、誰か付き添いの方がいれば……」
「じゃあ、いいです」
あっさり引き下がる郁乃。
もとから、舞台裏という言葉に好奇心を刺激されただけ。どうせ子供向けのツアーだし。
でも、少し寂しい。
「ごめんね、サポートの人が入れれば良かったんだけど」
表情に出ていたのか、係員が頭を下げる。
「いえ」
もう一度否定して、車椅子を反転させようとして。
ぐい。
「?」
回らない。
「私でよろしければ、付き合いますわよ」
玲於奈が、グリップを握っていた。
そんなわけで3分後。
「なんで、なんで〜〜っ?」
「いや、俺に聞かれても」
戻ってきた雄二と愛佳は、誰もいないロビーで顔を見合わせる事になる。
22:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 10:26:21 IZnO7tng0
しえん
23:桜の群像 第22話「スーパースイーツスクランブル(後編)」11/23
07/07/29 10:27:59 nU1vq4yC0
一方その頃。ペンギンの檻付近。
「ちょっと、そこの君、ここは立ち入り禁止だよ」
貴明は、入口で飼育係に制止された。
「あ、すみません。判ってるんですけど、ちょっと連れが」
「連れ?」
怪訝な顔をした係員に、貴明が檻の中を指さす。
人鳥に混じって、きょとんと立ちつくす人間一羽。いや一人。
「あ、あれ? いつのまに?」
「さっきのお散歩の時、あとついてっちゃったみたいで」
係員も相当ボケた発言をするものだが、
少女があまりにも自然についてきたので気付かなかったらしい。
「呼んでもいいですか?」
「大声出すとこいつら驚くからなあ。入っていいよ。足元、気をつけて」
inペンギン’s住居
クェックェックエッ、ギャアギャアギャア。
食事時を迎えて騒がしいペンギン達。
「ご、ごめんねタカくん、なんだかボーッとしちゃってて」
「いいよ。いつもの事だし。貴重な経験もできてるし」
幼馴染み同士の会話は、右手に生魚を持ちながら。
ようやく合流した二人は、係員の好意でペンギンのエサやりまでさせてもらっていた。
キングペンギンには手でホッケ。ジェンツーとアデリーにはバラバラとイカナゴ投下。
「わっ、おっ、とおっ」
よたよたわらわらと寄ってくるペンギン達に、このみは目を輝かせている。
「うおっと、ちょっと待てって」
貴明も汗をかきながら奮闘中。夢中でバケツから魚を掴み出していて。
「「あっ?」」
気がつくと、二人の顔が至近距離で向き合っていた。
24:桜の群像 第22話「スーパースイーツスクランブル(後編)」12/23
07/07/29 10:30:57 nU1vq4yC0
「ご、ごめ……」
謝罪の言葉が、貴明の口をつきかけて止まる。
自分を見つめる、少女の瞳。
見慣れている筈の、このみの黒くて大きな目は、無邪気に純粋に、貴明を捉えた。
くっ、と貴明が息を飲んでも、このみは身じろぎひとつしない。
貴明は、視線を外せない。
おそらく実際には一瞬であろう、永遠にも思える時間。
やがてほんのわずか、このみの瞳に、吸い込まれそうになる。
「っ!」
それを自覚した瞬間、貴明はのけぞるように一歩下がった。
「……へへっ」
それで、このみが、悪戯っぽい笑顔になる。
「そうだよタカくん、油断したらダメだよ」
ペンギン達が泳ぐプールの方に向き直って、魚に手を伸ばす。
「このみの気持ちは、変わってないからね」
そう言った少女が見せる、ひどく大人びた横顔。
貴明は、ごめん、と言おうと思ってやめて、からかうなよ、と言おうと思ってやめて、けっきょく黙って魚を投げた。
暫しの間、無言でこのみに並んでエサやり。
「ひゃははっ、くすぐったいっ!」
このみはといえば、人懐っこい亜成鳥に手ごと突っつかれて明るい悲鳴。
さっき見せた表情は、なかった事のよう。
だから、聞かなかった事にもできたけど。
「あのさ、このみ」
「なあに? タカくん」
「俺、このみがお嫁に行くとき、たぶん泣く」
やっぱり貴明は、心に浮かんだ言葉を放した。
25:桜の群像 第22話「スーパースイーツスクランブル(後編)」13/23
07/07/29 10:33:57 nU1vq4yC0
「……」
きょとん、とこのみは貴明の方を見る。
化学反応が完成するまでに、若干の時間があって。
「あは、あははは」
やがて可笑しさと嬉しさと、目尻の涙が入り混じった声で笑い出す幼馴染み。
「笑うなよ」
腐りながらも、少女の笑い声にホッとする貴明。
「あはは、ごめん、でも、ふふふっ」
またも少女は、貴明の知らない笑顔を見せる。
「そうだね。このみもきっと、タカくんの結婚式では泣くでありますよ」
ふわっと唇の端をあげた幼馴染みは、生まれて初めて年上に見えた。
「そ、そうか?」
「うん。そいでね、【お腹の子供をどうするのーっ】って叫んだらって、郁乃ちゃんが言ってた」
「……やめてくれ」
「あっ、無くなっちゃった」
バケツの底をさぐって、残念そうな声をあげるこのみ。
貴明が自分のバケツを見ると、まだ数匹ニシンが残っている。
「ほれ、このみ」
少女の目の前に、魚を差し出す。
「?」
何故か首を傾げて、ニシンを見つめるこのみ。
ぱく。
じわーっ。
「ひゃ、ひゃはふはいふぉおははふん(な、生臭いよぉ、タカくん)」
「誰が自分で食えといった」
お魚くわえて涙目の幼馴染みは、10歳くらい年下に見えた。
26:桜の群像 第22話「スーパースイーツスクランブル(後編)」14/23
07/07/29 10:36:37 nU1vq4yC0
「い、郁乃ってば、もう、大丈夫かなあ、もう」
「まさか玲於奈がついていくとは思わなかったなあ」
異口同音にパートナーの行動を心配するのは愛佳と雄二。
周囲への聞き込みと状況証拠により、二人がバックヤードツアーに参加した事は判明している。
「たかあきくんとこのみちゃんも戻ってこないし……」
愛佳は長椅子に座って、買ってきたアイスの蓋を開けながらぼやく。
「やっぱ、気になるか?」
隣に腰掛けて、ジュースに口をつける雄二。
「ならないって言ったら、嘘ですねぇ」
苦笑する少女。
「貴明くんにあんなに可愛い幼馴染みがいるなんて、同じクラスなのに全然知らなかったです」
はあっ、と溜息く。
「あー、そういや朝は校門までだし、帰りも校門からだったからな」
雄二にとっては貴明とワンセットだった少女の存在だが、一年時の愛佳と貴明は校内だけの付き合い。
「うぅ、リサーチ不足だったかも知れないぃ」
「このみの事知ってたら、くっつかなかったのか?」
「その質問は、意地悪だよぉ……ふふっ」
クラスメートの嘆きに、雄二が掛けた声は厳しめだったが、愛佳は口を尖らせてから微笑む。
以前、環にも試された事を思い出したのだ(第6話)。
「まったく、向坂先輩も向坂くんも、たかあきくんとこのみちゃんの事がホント大好きなんですね」
「べ、別にそんな事ねーよ。ってか、なんで姉貴が出てくるんだ」
「そう! 向坂先輩っ!」
自分で言った単語に、自分で反応する愛佳。
「このみちゃんといい、向坂先輩といい、あんな魅力的な女の子達と至近距離なんですよ? たかあきくんは」
勢い込んで雄二に訴える目。
「だから、後悔なんかするわけないけど、でも、あたしなんかでいいのかなーって、思っちゃいますよ、それは……」
愛佳、語尾に向かって勢いが尻すぼんでしゅん。
27:桜の群像 第22話「スーパースイーツスクランブル(後編)」15/23
07/07/29 10:39:32 nU1vq4yC0
(※)「バカな姉の事だから、自分なんかでいいのかなー、なんてバカな事思ってんじゃないかと」
「それは、本当にバカですわね」
「アンタに言われるとなんかムカつく」
また別方。玲於奈と郁乃はというと、これで意外と会話が成立していた。
水族館定番その2の舞台裏ツアーは、それなりに興味深く、
「今回の改装費用は運営計画の中に入ってたんですか? それとも、補助金?」
郁乃が本筋と全然関係ない質問をかまして周囲の小学生の目を白黒させたり、
「あっ」
「あっ、じゃないわよ。殺す気?」
車椅子を押すのには不慣れな玲於奈が大水槽の上から郁乃を落っことしかけたり。
そんな道中を送るうち。
「……たかあきとこのみは、そんなに簡単じゃないから」
「え?」
管理棟と連結している長廊下で、郁乃が唐突に言い出した。
三瞬くらい、何を言っているのか判らなかった玲於奈。
「……もしかして、ロビーでの話ですか?」
車椅子の少女はこくん、と頷く。
15分も前の話を突然持ち出す郁乃に玲於奈は呆れたが、
「たかあきはバカだから、すっきり整理がついたつもりでいるかも知れないけどね」
「多少は話を伺ってますわ。お姉様の気持ちを無下にするような男ですもの」
(「この建物は、お魚さん達のお世話をする人達がお仕事を……」)
「あの朴念仁はね……自覚が無いのが尚更タチ悪いのよ」
「口先ばかりで優しいつもりって、最悪ですわね」
まともに口も利いたことのない二人が、貴明の悪口で意気投合。係員の説明なんてBGM。
異口異音に原作主人公を貶した後で。
「でも、このみとか環先輩があのバカに惹かれてるとさ」
郁乃が嘆いて、(※)に戻る。
28:桜の群像 第22話「スーパースイーツスクランブル(後編)」16/23
07/07/29 10:42:33 nU1vq4yC0
「勝手な事を」
言い返した玲於奈だが、郁乃の言葉尻を気にしても仕方ない事は理解しつつある。
「しかし、貴方のお姉さんも苦労しますわ」
「アタシも大変よ」
軌道修正に応じた郁乃は、言い放った放物線を追うように視線を落とす。
「本当に。なんであんなのが好きなんだろ……」
主語を省略した郁乃の台詞は、かなり微妙な表情を持っていた。
「貴方が柚原さんに張り付いてるのは、そのせいですか?」
それに気付かない玲於奈の発言は、少し、調子に乗ったかも知れない。
郁乃の目つきが物騒になる。
「はーい、それじゃ移動しまーす」
が、係員の誘導に、車椅子の少女は玲於奈に向けかけた視線をぐるっと周囲に流した。
ゾロゾロ動く子供中心の列の最後方をカラカラ進む二人。
「そういう試すような言い方、向坂弟に教わったの?」
郁乃と雄二はあまり仲良くないので、郁乃としては多少の悪口のつもりだったが。
「試したわけでは、それになんですのその呼び方……え? 雄二さんに似てました?」
ぽわわっと赤くなってくる相方。その場に立ち止まって、両手で頬を覆う。
「う、似てるなんて言ってない」
ヤバそうな雰囲気を感じ取った郁乃が訂正しても後の祭り。
「そうですか。やはり一緒にいると影響があるのでしょうか、ずっと見てますから、うふふふ……」
玲於奈、ぽやぽや。
「このまま同じ時を過ごせば私も雄二さんのように、あっ、でも価値観が似すぎるというのはパートナーとしては……」
熱暴走。
「浸るのはいいんだけど」
あんまり良くもなさそうなしかめっ面で、郁乃が玲於奈を止める。
「そろそろ、前に進まないとマズいんじゃない?」
「えっ? あらっ?」
気がついたら、前方には誰もいなくなっていた。
29:桜の群像 第22話「スーパースイーツスクランブル(後編)」17/23
07/07/29 10:45:24 nU1vq4yC0
「誰も戻って来ませんねぇ」
椅子から足をぶらぶらさせながら、ぽつんと愛佳が呟く。
さっきの続き。
「みんなの分も買ってきたのに、アイス溶けちゃうな。食べちゃお」
「俺も食う」
バニラ二個目に取りかかった少女から宇治金時を受け取って、雄二は言葉を探す。
「まあ、姉貴は置いとくとして、最近チビッコが可愛くなってきたのは事実だがな」
雄二のこのみに対する評価は、どうも貴明以上に大甘である。
「そうですよねえ……」
さらにちっちゃくなる隣の子。
「でもさ、それでも貴明はいいんちょを選んだんだろ」
「……あ」
優しい言葉に、はっとなる愛佳。
「だから、自信持っていいんじゃねえの。いいんちょだって立派なもんだし」
特に、ちょっと玲於奈と比較したかもしれない胸と腰が。
というのは心の中だけに留めて−雄二の最大の成長かもしれない−付け加える。
「うん、ありがとう」
愛佳の表情は、だいぶ和らいだ。
「優しいねえ、向坂くん」
ふふっと余裕を取り戻した笑み。
「玲於奈さんがぞっこんなのも、判るなあ」
「……」
悪戯顔の少女に、しかし雄二は思案顔。
「玲於奈さあ、やっぱクラスで浮いてるか?」
「う、うーん……うん。」
愛佳は悩みながらも、はっきり答えた。
「悪いこと言ってるのは、ごく一部の人だと思いますけど」
2−Aでの会話を思い出しつつ。
「ああなっちゃうと、ちょっと雰囲気というか、そういうのがありますから」
30:桜の群像 第22話「スーパースイーツスクランブル(後編)」18/23
07/07/29 10:49:07 nU1vq4yC0
「そっか。まあ、なぁ……」
もちろん雄二は玲於奈の素直さと純粋さを知っているが、
同時に、それが全ての相手に伝わる種類のものでない事も認識している。
「あっ、えっと、でもね、そんな酷い事にはなってないと思いますよ」
雄二には明確に伝えた方が良いと思っての発言とはいえ、フォローの必要性は感じる愛佳。
「玲於奈さん、美人だし成績良いですから」
「そういうの、やっかまれるんじゃねえの?」
「ありますけど、でも、本当にいじめられたりするのは、強味のない子が多いです」
気休めと流すには、少し重い話。
「だから、きっかけさえあれば、たぶん、大丈夫ですよ。きっと」
それが難しい現状と本人の性格なのだが。
なんにせよ、雄二は玲於奈の恋人で、級友にはなれない。
「俺にできるのは、いつでもアイツの味方になってやる事くらいだ」
「それでいいと思いますよ。っていうか、格好いいね、それ」
「からかうなって、さっきから」
「ホントですよぉ。学校でも、向坂くんをカッコいいって女子は結構いるんですから」
「誰も相手してくんなかったぜ」
「声の掛け方が悪いんです。いきなり「一緒にどう?」じゃ逃げますってそりゃ」
「……いいんちょにナンパを指導される日がやって来るとはな」
「あっ、ツアーの人達」
ロビーに戻ってきた一行を、愛佳が見つける。が、その中に玲於奈と郁乃の姿はない。
「あれ? いない?」
「もしかして、途中で迷子にでもなったか?」
「ど、どうしよう?」
狼狽えた愛佳に、雄二は腕を組む。
「とりあえず、だな」
「はいっ!」
「脇に隠した残りのアイス、一人で食うのか俺に一個くれるのか決めてくれ」
31:桜の群像 第22話「スーパースイーツスクランブル(後編)」19/23
07/07/29 10:52:47 nU1vq4yC0
「……完全に、道に迷いました」
管理棟でツアーからはぐれてから5分後、玲於奈が白状した。
「なにやってんのよ」
「あ、貴方だって何も言わなかったじゃありませんか!」
「自信持ってそうだから任せてたのよ」
反論しつつも、やや歯切れの悪い郁乃。
「まったく……アンタも方向音痴だとは思わなかったわ」
「わ、悪かったですね!」
自覚のある部分をつつかれて、さっきとは違う感情で赤くなった玲於奈だが。
「……あれ?」
郁乃の言葉に覚えた違和感に気づく。
「アンタ“も”?」
「……」
一年生が思いっきりそっぽを向いても、車椅子の上では表情丸見え。
「あははっ、貴方もなんですか?」
「む。アタシはあまり出歩かなかったから、慣れてないだけ」
仲間発見で喜ぶ玲於奈。むすっとした顔で郁乃。
「言い訳ですね。外を歩くようになっても、治らないものは治りませんわ」
自慢にもならない玲於奈の言。
薫子曰く「玲於奈は人に道案内を委ねているから、方向感覚が発達しないんですよ」だそうだ。
まあ、原因や将来性は置いといて、今、途方に暮れる二人。
と、郁乃の目に、見慣れているが場違いなものが映る。
「……あれ? ウチの制服?」
「えっ? こんな所に?」
すっと目の前の十字路を横切った、ピンクな制服に長い黒髪。
「「……」」
二人は顔を見合わせたが、すぐに協調路線を採った。
「「すみませーん」」
32:桜の群像 第22話「スーパースイーツスクランブル(後編)」20/23
07/07/29 10:55:22 nU1vq4yC0
その8分後、ロビーにて。
「おせーぞ、二人とも」
ようやく雄二達と合流した貴明とこのみ。
「ごめんなさーい」
「悪い、係員が親切な人でさ」
「ペンギンさんにエサあげたんだよ!」
「そうなの? 羨ましいなぁ、もう」
「あー、えーっと、後でアイスおごるよ」
「うん……」
「まだ食うのかおい」
話の展開に雄二が呆れていると。
「あ、あら? 着いたみたいですよ」
「……ここに出るんだ」
近くのドアから、車椅子と赤毛の少女が出現。
「なにやってたんだ、おまえら」
「すみません、舞台裏ツアーの途中で迷子になりまして」
「黙って行かないでよぉ」
「いなかったんだもん、仕方ないじゃない」
玲於奈は恐縮。悪びれない郁乃。
「しかし二人とも、どっから出てきたの?」
貴明が疑問を呈する。
「管理棟で迷っていたら、ウチの学校の生徒に会いまして、案内して頂きました」
「会わなかった? 貴明と同学年で高城さんって言ってたけど」
「2年生で高城さん? いたかなぁそんな子?」
「愛佳でもわかんない生徒っているのか。っていうか管理棟に生徒?」
愛佳と貴明が首をかしげる。
が、雄二がもっと根本的な指摘。
「っつーか、そこのドアから出てきたのに会わないなんて事あるか?」
33:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 10:56:04 DXlWa/NA0
34:桜の群像 第22話「スーパースイーツスクランブル(後編)」21/23
07/07/29 10:58:04 nU1vq4yC0
「「「「「……」」」」」
皆が首を捻る。
「ゆ、ゆゆゆゆ、幽霊だったりして?」
「やめてくださいな。でも、超能力者とか?」
「超能力っていうと、テレポート?」
「土曜日の実験室〜っ!」
「それは時間跳躍者。古いネタ知ってんなチビ助は」
「ラベンダーの香り……そういえばお腹空いたわね」
事実関係はよくわからないが、今回の結論はみんなでお昼御飯になった。
およそ1時間後。
「レジで飴もらっちゃった。このみちゃん、どれがいい?」
「うーんとね……酸っぱくないやつ……」
付近のファミレスで昼食って、時刻はまだお昼過ぎ。
「この後、みなさんはどうされるのです?」
愛佳に配布された飴玉をポケットに入れながら、玲於奈が問う。
「俺と愛佳は……とりあえずアイス屋?」
「ええっと、そうだねえ」
貴明は約束を守るつもりで、愛佳はまだ食うつもりらしい。
「アイス、いいなぁ」
「このみはウチ来るでしょ? ケーキあるわよ」
「ホント? やったぁ」
郁乃は、ちょっと未練をみせた相棒をこれも食べ物で釣る。
「じゃあ、ここで解散だな」
雄二の言葉に、玲於奈は寂しさと安堵を同時に覚えた。
35:桜の群像 第22話「スーパースイーツスクランブル(後編)」22/23
07/07/29 11:00:56 nU1vq4yC0
「楽しかったね!」
「まあ、ね」
頷きあう一年生コンビ。
「そりゃお前らはな。俺といいんちょなんて、後半は座って待ってただけだぞ」
別に楽しくなかったわけでもないが、雄二がぼやく。
「それは……私の方も勝手に離れて申し訳ありませんでした」
「首謀者はコイツだろ? 気にすんな」
「……あ、そうだ」
雄二に指さされた郁乃が、ぐるーっと玲於奈の方に車椅子を回してきた。
「な、なんですの」
雄二の彼女は、仏頂面に見上げられて背筋を伸ばす。
「ありがと」
「え?」
「つきあってくれて」
バックヤードツアーの事、らしい。
「ど、どういたしまして」
首を傾けながら玲於奈が頷くと、郁乃がなにもなかったように戻って、そのまま一行は解散した。
「……変な子」
そう呟きながらも、玲於奈は悪い気はしない。
「楽しいもんだろ、こういうのも」
「そう、ですね」
雄二の言葉には、少し微妙な表情を見せる。
「学校でも、仲悪くしたいと思っているわけではないのですけれど……」
気に掛けられている事に自覚はある少女は、不器用に視線を落とす。
「無理する必要はねえよ」
こういう事は、自然となるようになるものだし、ならなくとも構わないとも思う。
ぽん、と雄二は、玲於奈の頭に手を乗せた。
36:桜の群像 第22話「スーパースイーツスクランブル(後編)」23/23
07/07/29 11:02:46 nU1vq4yC0
「それで、午後どうする? 映画でも行くか?」
雄二は、この後について計画は持っていなかったようだ。
「それもいいですけど」
玲於奈は、少し躊躇ってから口を開く。
「どうせなら、雄二さんのお宅にお邪魔したい気もするのですが」
「うっ」
玲於奈は軽い気持ちで言ったのだが、雄二には痛恨の一撃。
「お、俺の家は、ちょっと散らかってて……」
いずれ誘うつもりではいた。ただ、どうにも今日は不意打ち。
「構いませんよ。掃除して差し上げましょうか?」
「いや、えーっと」
男の部屋の詳細なんて書きたくもないので省略するが、それもまずいのである。
その辺、玲於奈が察したのかどうか定かではないけれど。
「ふふっ、それでは、無理にとは言いませんわ」
「ごめん、近いうちに招待するから、宿題にしといてくれ」
ミスったなぁ、と頭を掻いた。
「じゃあ、それが雄二さんの宿題で、私の宿題は、お弁当ですね」
笑って、なにげなくさっき配られた飴玉を取り出す。
「……」
「どうした?」
黙りこくった玲於奈の手元を覗き込む雄二。
「そ、そういえば、ですね」
少女の顔が、急に真っ赤になる。
「その、もうひとつ、宿題が……」
「……あったな」
その手に握られた飴玉の包装を見て、雄二もはたと思い出す、先週のデートの帰り際。
包み紙には、ビタミンCたっぷりの黄色い柑橘類。
物陰を探す二人。
二度目のキスは、ちゃんとレモンの味がした。
37:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 11:05:46 nU1vq4yC0
以上です。支援ありがとうございました。
由真シナリオで水族館の周囲に色々お店が建ってるという一文がありましたが、
第20話で建物ないとか書いてますね漏れ。まあいつもの事ですか(開き直った)
ペンギンのエサやりもバックヤードツアーも経験ないので描写変かも
あと13/23のニシンはホッケの間違……いや、どうでもいいですね
38:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 16:36:31 Nwi/7Zo/0
乙です!
このみの天然っぷりのなかに見える、大人の表情にちょっとドキっとしました。
タマ姉とこのみの両手に花もいいけど、愛佳とこのみの両手に花もいいかも・・・と、ちょっと妄想してましたw
39:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 17:12:26 sDrP6kcf0
>>37
乙です!!
横のつながりが少ないTH2なんで
こんな感じで、特にいくのんと玲於奈とか本編では決して見れない組み合わせがいいですね
恋愛と友情を並行させて扱ってるのも自分は好きです
40:名無しさんだよもん
07/07/29 22:23:25 M8Qfnj1p0
乙。
『高城』を名乗ってるのがすごく気になるなあ。
伏線なのかパラレルワールドか……
41:名無しさんだよもん
07/07/29 23:00:05 ljTrrjY80
以下、前の板に掲載したイルファさん話の続き、というかエピローグです。
激しくご都合主義ですが、ご容赦ください。
42:花嫁は元メイドロボ
07/07/29 23:01:17 ljTrrjY80
5月もそろそろ終わりで、朝とはいえ、だいぶ暑くなってきています。
私は、玄関の鍵をしっかりかけてから、先に家から出て待ってて下さっているあの人に声をかけました。
「貴明さん、お家の戸締まり終わりましたよ」
「お、もういいの? いつも済まないねぇ、イルファさん」
ニパッと微笑みかけてくださるのはうれしいんですけど、一点だけ不満が。
「もうっ、”さん”付けはやめてくださいって、あれほど言ったじゃないですか!」
「ははっ、ごめんごめん、”イルファ”。じゃあ、そろそろ行こうか」
「はい、”あなた”」
差し出された”旦那様”の手を握り、私は彼に手を引かれるままに歩きだしました。
43:名無しさんだよもん
07/07/29 23:01:19 1hgcAs5r0
>>37
乙です。
このみが切な過ぎるorz
誰かこのみを幸せにしてやってくれ(´;ω;`)
44:花嫁は元メイドロボ(2)
07/07/29 23:06:02 ljTrrjY80
貴明さんと私が初めて……その、ど、同衾した次の日はいろいろと大変でした。
あの初めての…”営み”のあと、ほとんど気を失うような状態で、ふたりとも眠りについていたのですが、そのあと真夜中に目を覚まして、そのままもう一戦。
そして、深夜の入浴から、再び気分が盛り上がってしまい(ふ、ふたりとも若いのですから、仕方ないですよね? ね?)、さらにもう1ラウンド……
と、あ、愛の営みをたっぷり堪能したあと、私がメイドロボではなく人間となっている―少なくともそう見える―ことが発覚して、すっかりふたりともパニックになってしまいしまた。
何せ、サテライトシステムは使えないし、自己診断プログラムも立ち上がらなかったわけですから……。
とは言え、さすがにこんな深夜―すでに3時を回ってました―に、研究所に連絡をとるのは迷惑だろうと言うことで、朝になってから研究所を直接訪ねるということをふたりで話し合って決めました。
さて、そうなればあとは朝まで寝るだけです。若いふたりは朝まで、そのまま……と言いたいところですが、さすがにこれ以上は貴明さんの健康に差し支えるということで、いったん眠りにつくことになりました。
貴明さんは別に寝床を用意しようか、と言ってくださったのですが、そんなもったいないことなんかできません。
45:花嫁は元メイドロボ(3)
07/07/29 23:07:49 ljTrrjY80
「貴明さん、今日だけは私をあなたのお嫁さんにしてくださるって言ってくださいましたのに……
新婚初夜に、別々の床につくなんて、ああ、私はなんて不幸な新妻なのでしょう」
よよよ、と泣き崩れながら、チラリと貴明さんの方を見ると、あっさり前言を翻してくださいました。おかげで、貴明さんにう・で・ま・く・らをしていただくこともできましたし(ホウッ)……ハッ!
誰ですか、腹黒なんておっしゃるのは! べ、別に乙女の108の萌えドリームのひとつ、”恋人の腕枕でぐっすり”を堪能したかったから、泣き真似したわけじゃないんですよ?
本当は……恐かったんです。いまが幸せ過ぎて。
これは夢で、目が覚めたら、研究所のメンテナンスベッドに繋がれているんじゃないか。
そう思ったら、少しでも貴明さんの温もりを身近に感じずにはいられなかったんです。
……ええ、わかっています。卑怯な女ですよね、私。瑠璃様や珊瑚様、ミルファちゃんの貴明さんの気持ちを知っていながら、こんな……。
その夜、私は、7割の安息感と3割の後ろめたさを感じながら、貴明さんの腕の中で、生まれてから初めての”眠り”につきました。
いえ、それだけなら大きな問題はありません―小さな問題は山積みですが。
翌朝、先に起きた私が愛しい貴明さんの寝顔を至近距離から堪能していたことも、目を覚ました貴明さんが
”裸ワイシャツ”姿の私の魅力に暴走して、4度目の”営み”に突入したことも、十分計算の範囲内です。
ですが……早朝から、貴明さんのご両親が帰宅され、いくらチャイムを鳴らしても出てこない貴明さんに業を煮やして、
合鍵で入って貴明さんの部屋に足を踏み入れられ、その結果、”ファイナルフュージョン!”状態の私たちを
目撃されることになるとは……イルファ、一生の不覚です(泣)
46:花嫁は元メイドロボ(4)
07/07/29 23:09:27 ljTrrjY80
いろいろ気まずい空気が漂う中、何とか仕切り直して、身仕度を整え、リビングでおふたりとお話をしたのですが……その結果、驚くべきことがわかりました。
お仕事の都合で遠方に出張しておられる貴明さんのご両親ですが、昨晩、おふたりの元に1通の手紙が届いたのだそうです。それは、こんな文面でした。
「私達、結婚しました!
河野 貴明&イルファ」
それは……驚かれたでしょうね。大事な一人息子が、親に断りもなく勝手に結婚したとあっては。
なぜか電話が繋がらなかったため、おふたりはとるものもとりあえず、この家に飛んで来られたのだとか。
なるほど、納得がいく話です。
ですが、私たち自身はもちろん、こんなハガキを出した記憶も、出すつもりもないのですが……。
これも、貴明さんのおっしゃる”るーこの奇跡”の影響なのでしょうか?
(当然だ。るーはアフターサービスも万全なのだ)
……何やら、人間になったはずなのに、どこかから怪しい電波を受信したような気がしますが、きっと気のせいでしょう。
「大体の事情はわかった……と言うか、納得はできないけど、とりあえず理解はしたわ。それで、アンタはどうするつもりなの?」
ハッ! 私が妄想(もうそう)にふけっている間に、貴明つさんとご両親の話し合いは進んでいたみたいです。
「……学生の身分で、生意気かもしれないけど、キチッと責任はとる積もりだよ。イルファさんに異存がなければ、
その……将来の結婚を前提として、交際を続けていきたいと思ってる」
ええっ! そ、そんなうれしい事……いえ大事なことをこんな簡単に決められていいんですか?
「簡単じゃないよ。これでもいろいろ考えた結果なんだし。それともイルファさんは、俺のところにお嫁に来るのはイヤ?」
47:花嫁は元メイドロボ(5)
07/07/29 23:09:59 ljTrrjY80
「と、とんでもありません!!」
はしたないことに、思わず大声で叫んでしまいました。
それにしても……私が、貴明さんのお嫁さん……甘い新婚生活……熱い夜の営み……ああっ、ダメです貴明さん、
裸エプロンなんてマニアックな! いえ、旦那様がそれをお望みなら、つ、妻として従うのはやぶさかではありませんが……。
48:花嫁は元メイドロボ(6)
07/07/29 23:10:55 ljTrrjY80
私が真っ赤になって妄想に沈没しているあいだに、どうやらご両親への説得は無事に終わったみたいです。
意外なことに、お父様もお母様も私のことをいたく気に入っていただけたようで……。
「いやぁ、奥手だと思っていたヘタレ息子に、こんなに早く美人の嫁ができるとは!」
とか
「わたし、娘とお台所に立つのが夢だったのよね〜」
と、お会いして間もないのに、すっかり家族の一員として扱っていただけました。
実際、お義母さまと一緒にお料理したり、お義父さまにお酌して差し上げるのは、私にとっても非常に楽しい経験だったのですが……。
結局、その晩(幸い、土曜日でした)は一泊され、翌日、「くれぐれもよろしくね〜」と貴明さんのことを私に託されて、おふたりは任地に戻られました。
すでに日曜のお昼過ぎですが、今日こそはと意気込んで、貴明さんとふたりで来栖川の研究所へと赴いたのですが、そこでも、意外な事実が判明しました。
私の身体が外形的にはほぼ以前のままなのに、内部構造はすっかり人間と変わらないこと。
いまでは、私も食事をしたり、涙を流したりすることが可能です。
身体構造上は健康な二十歳前の少女と言ってもよいそうで……その、赤ちゃんを身ごもることも可能だとか。
49:花嫁は元メイドロボ(7)
07/07/29 23:11:53 ljTrrjY80
そして……長瀬主任が気まぐれで取り寄せられた(今日は休日のばすなのに、一体どんな手を使われたのでしょう?)、河野家の戸籍謄本の写しには……しっかり、私の名前が掲載されていたのです。
もちろん、貴明さんの配偶者として。
(えっ? 私の戸籍はともかく、日本では男性は18歳以上にしか結婚は認められない? 何言ってるんですか。「この物語に登場する主要人物は全員18歳以上」ですよ?)
「「あははははははははは……ハァ〜」」
”願い事”の手回しのよさに、もうふたりして笑うしかない状態です。
ですが……これは思ってもみないチャンスなのでは?
私が心底嫌がれば、貴明さんも願い事の取り消しを決意してくださるかもしれません。
でも……私自身、いまの状態が決して嫌なわけではありません。むしろ、望むところだ、バッチコイ! というのが本音です。
瑠璃様たちには申し訳ないのですが、私の”初めての男性”となった貴明さんを、ほかの女性に渡すなんて、考えただけでもイヤです。
ですから、私は、改めて河野家の居間で、畳に三つ指ついて、頭を下げました。
「ふつつかものですが、末永くよろしくお願いいたします」
50:名無しさんだよもん
07/07/29 23:12:44 aM/WFWXP0
支援
51:花嫁は元メイドロボ(8)
07/07/29 23:12:48 ljTrrjY80
そのあとも、一連の騒動に収拾をつけるまで、いろいろと大変でした。
瑠璃様たち関係者一同に事態を説明したり、ミルファちゃんが暴れたり、
貴明さんの学校へ私が転入することになったり、ミルファちゃんがスネたり、
貴明さんの幼なじみだと言うふたりの女の子とケンカして和解したり、ミルファちゃんが泣いたり、
貴明さんの親友の雄二さんに言い寄られたので結婚指輪を見せて丁重にお断りしたり、ミルファちゃんが家出したり、
貴明さんがクラス委員の小牧さんや転校生の草壁さんに好意を持たれているのを見て嫉妬したり、ミルファちゃんがヤケ酒煽ったり……。
とはいえ、さすがに2週間もすれば、それなりに事態も収束方向に向かいます。
貴明さんを巡る恋のライバルとは言え、このみちゃんや環さん、優季さん、いいんちょさんとも、いまではいいお友達です。
トラブルメーカーのミルファちゃんも、ようやく最近は大人しくなりました。何やら雄二さんと企んでいるみたいなのが無気味ですが……。
「いやぁ、だいぶ暑くなってきたね」
「そうですね。そろそろ春物をしまう準備をしたほうがいいのかもしれません」
貴明さんと手をつないで、他愛もないおしゃべりをしながら、学校までの道のりをゆっくり歩きます。
「……イルファ、いま、幸せ?」
ふと会話が途切れたとき、貴明さんが少しだけ真剣な瞳をして、私にそんな質問をされました。
私はいったん手を放し、トトッの2、3歩だけ前に歩み出ると、制服のスカートを翻しながら、クルリと振り返って、貴明さんにニッコリと微笑みかけました。
「ええ、もちろんです!!」
−FIN−
52:花嫁は元メイドロボ(end)
07/07/29 23:13:34 ljTrrjY80
以上、蛇足気味ではありますが、新妻イルファの話、終了です。
もともと一発ネタからの派生なので、お見苦しいところがあるとは思いますが、笑ってスルーしていただけると幸い。
53:名無しさんだよもん
07/07/29 23:20:00 aM/WFWXP0
性急な終わり方だな
花嫁までは許せる。新妻イルファって言っておきながら新妻らしいところはなしかよ
新妻編は別だろ期待しちゃうぞ
54:名無しさんだよもん
07/07/29 23:43:28 SKjv0/050
>52
イルファさん可愛くてGJだが、なんか蛇の生殺しみたいなSSですぜ旦那
「新妻は元メイドロボ〜女子高生編〜」に期待してまつ!
55:名無しさんだよもん
07/07/30 00:26:43 WDBdcSR/0
>52
GJ!だがほかの人たちも言うように続編が欲しいな
56:名無しさんだよもん
07/07/30 03:31:40 BTiceTB5O
質問なんだが、AD(というかはるみ)が発表されてからのはるみSSって保管庫のアレ一つのみ?
そうならAD発売までワクテカしながら待つとするぜ
57:37
07/07/30 10:08:31 jPYcyLH70
レスくれた方々どもです。
>40
すみません。草壁さんは本筋とは無関係です。旧姓にも意味はありません。
(あるとしたら貴明を見かけて旧姓を名乗りたくなった、くらいかな?)
そもそも、草壁さんの時間跳躍は貴明の事故を知った事がきっかけで、
草壁ルート限定か、少なくともこんな便利屋的な超能力ではない筈ですが、
神出鬼没な雰囲気があるのと、方向音痴話にオチがなかったので出しました。
でも、普通に玲於奈と郁乃が顔見合わせて「「誰かいませんかー!」」で良かったですね
伏線でもないのに意味深っぽい事を書くのは良くない…他にもありますが…
58:52(花嫁の〜作者)
07/07/30 12:45:26 UwBwqlXv0
感想ありがとうございます。
実は、今回の「花嫁は」シリーズを書いている途中で、ミルファ&雄二な作品も書きたくなってたりしています。
時間軸的には「花嫁は」の後日談、と言うかすぐ直後で、貴明&イルファの熱々カップルをストーキングする
ミルファと、利害の一致(貴明への嫉妬とメイドロボマンセー)から彼女に協力する雄二……という構図。ミルファ視点で、新婚さんの腹が立つほどのラブっぷりも描写する予定です。
ネタ出しにしばらくかかるとは思いますが、しばしお待ちいただければ幸いです。
59:52(花嫁の〜作者)
07/07/30 12:47:47 UwBwqlXv0
びみょーに
何とか姉の邪魔をしてあわよくば貴明強奪を目論むものの、新婚夫婦のLOVE2フィールドにアテられ、
そのヘッポコさからいつも作戦失敗しちゃうミルファーザーと、やれやれと思いつつ一応協力してあげる雄二スキー
という某モモ王的流れも幻視しちゃってるのですが……
60:名無しさんだよもん
07/07/31 02:32:45 Cv4sLaiN0
>>57
草壁さんの能力に関しては問題ないと思うよ。
W会長(ミステリ研&生徒会)ルートでもそんな感じだったし。
高城を名乗る理由は無かったかな・・・
普通なら草壁だし、貴明を意識したなら河野だろうから。
61:名無しさんだよもん
07/07/31 06:55:38 JvYgOxRX0
草壁さんが河野を名乗るなら、他のヒロインも河野を名乗ってもおかしくないな
はるみをきっかけにヒロインが次々と河野姓を名乗りだして……なんてシチュを妄想
62:↑こんな感じ?
07/07/31 20:37:17 7/EQD7Gx0
「皆さん、始めまして。河野優季です」
「「!?」」
〜〜〜〜〜〜翌日〜〜〜〜〜〜〜〜
「河野このみであります!」
「河野珊瑚や〜。んで、こっちは河野瑠璃ちゃ〜ん☆」
「河野郁乃です(なんか語呂悪いわね)」
「ここ、河野愛佳ですぅ〜」
「河野由真よっ!(何であたしまで……)」
(中略)
「るーの名前はるーこ・河野そら。大熊座47番星第3惑星"るー"から、光より速い光に乗って"うー"を探検にやってきた。」
「河野チエっすよ、先輩!」
「河野ミチルだ。よろしくな、先輩」
「あらあら、タカ坊ったらモテモテねぇ〜。でも残念、今日からタカ坊は“向坂貴明”になるの」
「「!?」」
〜〜〜〜〜〜翌日〜〜〜〜〜〜〜〜
「ねえ草壁君、今日のお茶会なんだけどね……」
(以下無限ループ)
63:名無しさんだよもん
07/07/31 22:00:38 jQaK6q/S0
雄二に嫁入りかよ!
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5391日前に更新/486 KB
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