クラナドSS専用スレッ ..
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463:名無しさんだよもん
05/08/11 23:47:53 P8dWWS9kO
今最初から最後まで読み終わりました。
自分SSに向いてないと思うんです。
何故かって、書く理由はサイドストーリー語りてー…なんてもんじゃ無くて完成された物を(ソフトに)汚したいが理由だからです。
それにあのスレで職人だのと好評価をいただきましたがそこも信用できません。
自分が寝る前に適当に打ち込んだものが好評なら、他のどんなエロSSは好評であってそうだろうし、事実そう見えます。
普通のSSの良さもわかりません。最近職人さんが足りなくて飢えているならわかりますが…
事実性格を断りましたが友達に辛口頼んだら文章まるごと否定されました。勿論表現もです。
行き場がわからない自分ですがこんなもんなんでしょうか?

随分、文章中に現行の方を否定する様な言葉が入ってしまったのは失礼しました。
あくまでも個人の考えですので今書いている方は本心から凄いと思います。

長々と失礼しました

464:'ヽ/ヽ ◆DOASFNYARI
05/08/11 23:58:49 GVEQ0vVZ0
まぁSSは読み手あってこそだし、書き手の自己満足じゃやってけないわな。
でもそれはサイトやこんぺなんかで公開するモノであって、全部が全部文章が上手くて完成されたものである必要性はないわな。
サイドストーリーだけが望まれてるわけじゃないし、えろだけが必要とされてるわけじゃない。
SSの良さなんてわからなくたっていいじゃねえか。否定されたっていいじゃねえか。
このスレはそんなしがらみとか関係なしに気楽に自分が書きたいものを書いていいスレなんだよ。
批判がなんだ、スレの流れがなんだ。
書くほうが楽しんで書かなくちゃ読む方だってのってこねぇよ。
世の中には3つのやり方しかねーんだ。
正しいやり方、間違ったやり方、俺のやり方。
どれを選ぶかはお前さんの勝手だ。期待してるぞ。


p.s 杏と渚だけは幸せにしてやってくださいお願いしますお願いします。

465:名無しさんだよもん
05/08/12 00:08:40 2H+ZNwh0O
あ、…いい事言ってると思いました。

本書きの文章は来年のコミケでソフトを出せるように今から頑張っています。
いやホント大作に出来る限りなれれば良いなぁと。なにせ絵から音楽まで自前なんで…アホみたいだなぁと 笑


PS
むしろきょうチャンを汚したいのです。
娘さんをください。です。笑

466:だおもん ◆5jTrVrP7oc
05/08/14 12:40:25 UyT2LCY70
>むしろきょうチャンを汚したいのです。
ナカーマ。

467:'ヽ/ヽ ◆DOASFNYARI
05/08/16 21:41:22 3Uz5NBmu0
でたな鬼畜っ!

468:だおもん ◆5jTrVrP7oc
05/08/20 09:44:10 uNdjku9n0
規制でなかなか書き込み出来ない俺ガイル

469:原点回帰
05/08/27 14:44:56 GxKNledd0
なんだかサッパリ人がいないみたいだけど、とりあえず書いてたSSが一応完成したので投下しまつ(´・ω・`)
一応杏のSSで、規制引っかからなければ16レスぐらいだと思う
タイトルは「椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry」

470:椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry
05/08/27 14:45:40 GxKNledd0
「はぁ……」
 自分の部屋で机に頬杖をついたまま、あたしは思わず溜め息を漏らしていた。
 藤林杏という人間はこんな溜め息なんてつくような性格だったっけ、そんなことをぼんやりと自問してしまったりする。
「自己嫌悪よね、これって」
 誰にともなくそう呟いてみる。一人きりの自室には答えてくれる人なんてもちろんいなくて、なんだかさらに落ち込んでしまった。

 そう。これはきっと自己嫌悪。
 なぜって、あたしは今、嘘をついてここにいるから。
 ……たぶん、いや、きっとそのせいだけじゃないんだけど。

 隣にある椋の部屋には、もうすぐ朋也と椋が学校から帰って来ることになっていた。
 どっちが誘ったのかは知らないけど、今日は初めて妹の彼氏が家に来たってことになる。
 思い返してみると、あの二人が付き合い始めてから結構な月日が過ぎていた。
 そろそろそういうことが起こってもおかしくないなあ、と、頭の中で漠然と思ってはいた。
 それがついに現実になった、ただそれだけのことだ。
 そんなわけであたしは、本当は気を利かせて外に買い物に行っているはずだった。

 はずだった……のに。

(何でこんなところで聞き耳立ててるのかな、あたしは)
 はあ、と、もう一度溜め息が出てしまう。
 今までも二人のデートにこっそりついていったことはある。
 その時はバレてもいいやと思ってたし、バレた時も冗談で済ませてた。
 でも今日は―

 そこまで考えてあたしは、ぼんやりと昨日の椋とのやり取りを思い出していた。


   ※   ※   ※

471:椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry
05/08/27 14:46:31 GxKNledd0
「おねえちゃん」
 お風呂上りに脱衣所で髪の毛を乾かしていると、背後に人の気配を感じた。
 振り返らずに鏡を見ると、そこには着替えを持った椋の姿があった。
「あ、次入る? ごめん、今どくから待っててね」
 そう言うとあたしはドライヤーのスイッチを切り、少しだけ生乾きの髪を手早くタオルでまとめて結い上げる。
「えっと、ちょっとお願いがあるんだけど、いいかな」
「んー?」
 まだ乾ききらない髪をまとめているあいだに、椋が遠慮がちに話し掛けてきた。
「明日ね、朋也君がうちに来ることになったんだけど」
「朋也がぁ? あいつ変なこと考えてるんじゃないでしょうねぇ」
 いつもの調子で笑いながら軽口を叩くあたし。
 ここであたしの知ってる椋ならあたふたしながら否定するはずなんだけど……
 一瞬だけ驚いた表情をした後、顔をゆでだこみたいに真っ赤にして黙り込んでしまった。
「えっ!? 変なこと……するつもりなの?」
 びっくりしたあたしは、反射的に自分でもどうなんだと思うぐらいストレートな質問をしてしまう。
 その問いに椋は、真っ赤になったまま、黙ってうつむくように頷いていた。
 ……我が妹ながらなんて正直な。
「明日はお父さんもお母さんもいないから……」
 そう、明日は二人とも用事で家に帰ってこない。つまり、そういうことなんだ。

472:椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry
05/08/27 14:47:13 GxKNledd0
「あ……あはは、そうなんだ。そうよねえ、もう付き合って大分たつんだし」
 あたしはなんだか凄く狼狽してしまって、少しだけ声が裏返ってしまっていた。
 口の中がカラカラに乾いていて、うまく言葉を紡ぐことができない……
「それで、出来たら放課後、どこかで時間つぶしてきて欲しいんだけど……」
「ああ、うん、おーけーおーけー。しばらく買い物でもして、どこかでご飯食べてから帰るわね」
 それでもあたしは、混乱したままあんまり動いていない頭で、自分でもちょっと白々しいんじゃないかってぐらい明るい声と笑顔を作って答えていた。
 ……今考えると少し引きつっていたかもしれないけど。
「うん、ごめんね」
 気遣わしげな顔で謝る椋。
 ちょっと先に進まれちゃった気がして驚いたけど、こういうところはやっぱりあたしの知ってる妹だった。
 そんな椋を見て、あたしにもようやく少しだけ余裕が戻ってきた。
「いいっていいって。その代わり、あとでおねえちゃんにも詳しい話聞かせなさいよ」
「ええ〜〜っ!? で、でも……」
 あたしの意地悪な要求に小さく叫んだ後、恥ずかしそうに両手で口元を覆う椋。
 こういう照れたこの子は、身内びいきを差し引いても頬擦りしたくなるぐらい可愛いと思う。
 たまらなくなったあたしはそんな椋を軽く抱き寄せ、景気付けのために背中をぽんぽんと軽く叩いてあげた。
「なんて言ったらいいかわからないけど……ええと、おめでとう。失敗しないように頑張りなさいね」
 耳元で精一杯優しくエールを送ると、抱きしめた椋の強張った肩からふっと力が抜けたのがわかった。
 それを確認して身体を離すと、あたしは笑いながら手を振って脱衣所を後にした。

473:椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry
05/08/27 14:47:51 GxKNledd0
 椋が、朋也と?
 部屋に戻って落ち着いてみると、お風呂上りで上気した体が火を出しそうなほど火照っているのに気が付いた。
 よくわからない想いに……違う、わかってるけど認めたくない、認めてはいけない想いに胸を締め付けられる。
(そうよね。彼氏彼女なんだから当然よね)
 当然、自然、当たり前。
 そんな言葉が頭の中を駆け巡る。
 脳みそがぐるぐると撹拌されて、何を考えているのか自分でもわからなくなってきた。
(奥手の椋がここまで進歩したんだもの、姉としては祝ってあげなくちゃ……)
 椋が本格的に朋也と付き合いだしてから、何度自分にそう言い聞かせたことだろう。
 この胸のうちにある朋也への思いは、友情なんて呼べるようなものではないことぐらい自分でもわかっていた。
 でもそれ以上にあたしは、現在の朋也との関係が壊れてしまう事を恐れていた。
 この思いが拒絶されても、そして多分受け入れられても、今の二人の関係は崩れ去ってしまう。
 それだけは嫌だった。
 だから椋が初めて朋也への思いを打ち明けてきたとき、あたしは驚いたとともに、少しだけほっとしたのだった。
 どうせ手に入らないものなら、近くで見ているだけで我慢しよう。
 あたしはそう思って椋の恋を手助けしてきた。
 今まではそうやって自分を抑えることができたのだ。

474:椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry
05/08/27 14:49:16 GxKNledd0
 でも、今度は?

 心の中で自問すると、本棚の中で伏せられた写真立てを手に取った。
 そのなかでは浴衣姿の朋也と、あたしと……春原と。他にも何人かの友達が笑顔をこちらに向けていた。
 あの時は朋也がふざけて後ろから抱きついてきたっけ。それで照れたあたしは思い切り枕を投げつけたっけ。
 思い出すと切ない甘さが胸に広がり、少しだけ苦笑が漏れてしまう。
 楽しかった修学旅行。あたしにとってかけがえの無い思い出。
 そういう思いは胸の奥に大切にしまったまま、あたしは椋の恋を応援してあげるつもりだったのに。
(椋が……朋也に抱かれる……)
 抱かれる、という言葉を思い浮かべると、胸の奥にひときわ熱い何かが湧き出るのを感じる。
 あたしはその思いから逃れるように、手に取った写真立てをもう一度元あった場所に伏せた。

 これまでも漠然といつかはそうなると思ってはいた。
 でも、明日はそれが現実になってしまう。朋也が椋と結ばれてしまう。
 ずっと目を背けていたそのことが、否応なしに具体的なイメージを伴ってあたしの心にのしかかってきて。
 あたしはまるで逃れるような気持ちでベッドに寝転んだ。

475:椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry
05/08/27 14:49:52 GxKNledd0
 どうしてあたしじゃないの?
 ――それは自分でそう望んだから。

 どうして椋なの?
 ――それは自分でそう仕向けたから。

 後悔を伴う自己嫌悪と、嫉妬にまみれた羨望と。
 身を切り裂かれるような焦燥と、噴き出て止まない恋慕の情を抑えきれず……
 枕に伏せたまま、嗚咽とともに頬のあたりを熱い物が流れていた。


   ※   ※   ※


 次の日。
 眠れない夜を過ごしたあたしは、椋から逃げるように学校に行き、授業中も休み時間も一人で悶々としていた。
 先生の言うことも友達の言うことも全部上の空で右から左。
 今日一日何があったかなんてまるで覚えていなかった。
 そして夢の中にいるような一日が終わり、放課後の鐘の音を聞いたあたしは。
 愛車を飛ばして椋より先に家に帰ると、スクーターと靴を隠して自分の部屋で息を殺していた、というわけだった。

476:椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry
05/08/27 14:50:40 GxKNledd0
(はぁ……)
 嘘をついてここにいることに対する後ろめたさから、まだ誰もいないのについ声をひそめてしまう。
 でも同時に、何かいけないことをしているようで興奮するのか、自分でも嫌になるぐらい動悸が激しくなっていた。
 一人でじっとしているせいか、いろいろと余計なことを考えてしまう。
 昨日のこと、そしてこれからのこと。二人のこと。 ……自分のこと。
 考えれば考えるほど気持ちが落ち込んでいくのはわかっているのに。
(これから……これから二人が隣で……)
 甘いキス、震える身体に伸びる手、優しい愛撫、熱い抱擁、絡み合う舌先。
 やっぱり興味があるのか、上気した頭でこれから隣で繰り広げられるであろう光景を想像してしまう。
 そこで朋也は一体どんな顔をしているのだろう。
 顔を赤くしてだらしなくニヤけているだろうか。
 案外余裕で微笑んでいたりするかもしれない。
 ……それとも、自分には見せたことの無いような表情をするのだろうか。
 考えると同時に、疼きに似た暗い痛みが胸の奥深くから湧き上がってくる。
「……!」
 その痛みに飲み込まれそうになった時、玄関の扉が開く音がして、あたしは文字通り飛び上がってしまった。
 すぐに廊下から足音と話し声が聞こえてくる。
 楽しそうに笑う椋と朋也の声。ほどなく隣の部屋のドアが開き、そして閉まる音が聞こえてきた。
(椋、朋也も、帰ってきたんだ)
 胸に手を当てると、心臓が口から飛び出しそうなほど暴れまわっているのがよくわかる。
 心の準備が整わないうちに来るべき時が来てしまった……いや、そんなもの、いつになったって整うわけがなかった。
 あたしは息を殺して椋の部屋がある方の壁際まで行くと、そっと壁に耳をつけた。

477:椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry
05/08/27 14:51:57 GxKNledd0
「……!」
「……」
 壁越しでは普通の会話なんてもどかしいほど聞き取ることが出来ない。
 それでも、とにかく二人が何か歓談しているということだけはわかった。
(うまくいってるみたいじゃない)
 ……この気持ちをどう表現したらいいのだろう。
 二人がうまくいっているという事を確認して、あたしは確かにほっとしている部分もある。それは偽りの無い思いだ。
 でもそれと同じぐらい……それ以上に、息苦しくなるほどの苦い想いがあたしの胸を灼いていた。

 しばらくすると、一つの足音がこちらの壁際まで近づいてくるのがわかった。
(あっ!?)
 直後、ゴソッという思いのほか大きな音が鼓膜を震わせ、あたしは思わず仰け反っていた。
(うそっ……ばれた!?)
 頭の中が真っ白になったまま、音が聞こえてきた壁の方を見つめる。
 しかし幸い、隣の様子に変化があったような気配はなかった。
(び、びっくりさせないでよ、もうっ!)
 さっきの音がこちらの壁際に置いてある本棚から、何か大きな本を取り出した音だということに気が付くと、大きく安堵の息が漏れ出てしまった。
 そう。普段の言動とは裏腹に、本当に後ろめたいことがあるときのあたしは小心者なのだった。

478:椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry
05/08/27 14:53:16 GxKNledd0
 気を取り直してもう一度壁に耳をつけると、さっきと変わらないぼそぼそとした二人の話し声が聞こえてきた。
 子供の頃のアルバムでも見ているのだろうか。からかうような朋也の声と、少し怒ったような椋の声が聞こえてくる。
(あいつら、なんてベタなことしてんのよ)
 普段なら苦笑いしてしまうようなことでも、今はとてもそんな気になれなかった。

 本当にアルバムを見ているのなら、そこには椋本人だけでなく、あたしの姿も少なからず写っているはず。
「…………」
 ふと、奇妙な感覚に捕らわれる。
 今でこそ髪の長さが違うが、小さい頃は二人とも同じように肩のあたりで切り揃えていた。
 生まれつきどういうわけか瞳の色が違う二人だが、それを除けば殆ど違いらしい違いはないはずだ。
 子供の頃の椋は、そしてあたしは、朋也の目にどう映るだろう。
 あたしの子供のころを見て、可愛いなんて思ったりしているかもしれない。

 ……というか、あいつは二人の見分けがつくだろうか。
 つかないかもしれない。つくかもしれない。
 その想像は何か、あたしの心の奥にある、開けてはいけない扉を無理やりこじ開けてしまった。

479:椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry
05/08/27 14:54:22 GxKNledd0
 それは心の深いところにずっとわだかまっていた、黒くて醜い自分。
(あたしは最初から、椋を身代わりに、自分を椋に投影して逃げていたのかも)
 自分と同じ顔、同じ髪の色……
 その椋が愛されることで、自分が愛されているという錯覚の中に逃げ込んでいた。
(……そして多分、椋がふられたときは……)
 違う瞳の色、長さの違う髪、正反対の性格……そんなものを理由にして。
 ふられたのはあたしじゃないって、そうやって傷つくことから逃げようとしていたのかもしれない。
 今の関係が壊れることが怖かったんじゃなくて。
 朋也のより深いところに踏み込んで、もしかしたら拒絶されるかもしれない……そう思うことがたえられなかった、ただそれだけのことだったんだろうか。
 自分から近づくことを怖がって、逃げ出して。
 椋に、妹にそういう嫌な部分を押し付けて、自分は一歩離れて幸福な思いだけを得ようとしていたのだろうか。
 そう思い至ると、自分が情けなくて、悲しくて、辛くて……惨めで。
(そうよ、その結果がこれなんだから、自業自得じゃない)
 そう自嘲してぎゅっと唇を噛むと、滲んできた涙を服の袖で強く拭った。

 しばらくして、ふと、隣の部屋の気配が変わる。
 話し声が聞こえなくなり、緊張が走ったというか、微妙に張り詰めた空気が壁越しに伝わってきた。
 続いてドサッという重い物音が聞こえてくる。
 これはそう……
(……ベッドに倒れこんだ音よね、今の)
 これから何が始まるのかは容易に想像できる。
 鼓動が意思を無視して勝手にどんどん加速していく。心臓がドクドクと暴れまわって呼吸困難に陥りそうなほどだった。
 シャワーとか浴びたりしないんだ、なんて、どこか妙に下世話な考えが一瞬だけ頭をよぎったことが、後から考えるとおかしかった。

480:椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry
05/08/27 14:55:04 GxKNledd0
 壁に耳をつけても物音一つ聞こえてこない、息が詰まりそうな沈黙がしばらく続く。
 この壁の向こうで、ついさっき頭の中で思い描いた光景が展開されているのかもしれない。
 見たい、と思う気持ちと、絶対に見たくないと思う気持ちが自分の中で交錯する。
 でもあたし自身の行動はと言うと、そんな葛藤などお構いなしに、痛くなるほど壁に耳を押し付けていた。
 何も聞こえてこないことがもどかしい。
 昨日のうちに壁に穴でも開けておけばよかった、なんてバカなことを本気で思ったりもした。
 終わらない静寂に自分ひとり取り残されたような気分にさせられて、でも元から取り残されているという現実にすぐ気が付いてしまって。
 もどかしくて悲しくて、気が狂ってしまいそうになる。

 そして。
「……ぁ……」
 壁越しでもわかる、艶を帯びた、甘い「女」の声が耳に届いてきた。
 隣で何が始まったのか、そんなことは推測するまでもなかった。
 限界だった。
 頭の中で大事な何かがぷちぷちと音を立てて千切れていくような錯覚に陥る。
 椋の……双子の妹が洩らした嬌声は、あたしの中の大事な何かを引き裂いてしまって。
(んっ……)
 緊張と興奮と悲しみに耐えきれなくなったあたしは、無意識のうちに口に含んでいた右手の指で、自分自身を慰めていたのだった。

481:椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry
05/08/27 14:56:18 GxKNledd0
 唾液で充分に濡らした指を敏感な部分にゆっくりと這わせる。
(あ……ふ……っ)
 たまらずに漏れ出る熱い吐息。
 こんな最悪の状況で興奮してしまっているのか、ひざが抜けてしまったかと思うほどの快楽に襲われ……そのまま床にへたり込んでしまった。
 声を殺し、唇をかむようにして自分を昂ぶらせていく。
 布越しでの愛撫に耐えられなくなったあたしは、ショーツの中に手を入れると、親指と人差し指でつまむようにして包皮にくるまれた敏感な肉芽を刺激した。
(はあぁ……っ!! んんっ……!)
 湧き上がる強烈な快感に思わず腰が跳ね上がってしまう。
 いつも独りでしているときとは比べ物にならないほどの快楽の波に、漏れ出そうになる声を必死に噛み殺していた。
 壁の向こうから聞こえてくる嬌声は徐々にその大きさを増し、二人の行為が深くなっていることが容易に想像できる。
 それに伴いあたしの手の動きも大胆になり、入り口だけでなく誰も……自分でも触れた事のない膣の中までその指を這わせていく。
 いつもは入り口に触れるだけで痛みを覚え、その奥に刺激を求めることなど考えもしなかったのに。
 とろとろになっていたそこは、自分でも驚くほど滑らかにその指を受け入れた。
 その指を押し戻そうと指先に当たる粘膜の感触。
 まるでそれは、あたしと朋也を隔てているいろんなものの象徴のような気がして。
(やぁ……朋也ぁ……あたし……)
 あたしの肢体の奥深いところに、ある強い衝動がこみ上げてきた。
 その衝動を満たそうと、ぼおっとする頭で夢中になってあたりを見回す。
 なんだっていい、この情欲をぶつけられるものならどんなものだってよかった。

482:椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry
05/08/27 14:58:37 GxKNledd0
 目に入ったのは、机の上にあるペンケース。
 床を這うようにして机の方までいくと、もぎ取るようにそれを手にとった。
 女性向に細長いつくりで、ペン数本しか入らないプラスチックの赤い箱は、乱暴な扱いに抗議するかのようにカシャッっと軽い音を立てた。
 行為に夢中になっていたあたしは、その音が隣に聞こえているかもしれない、なんてことすら思い浮かばない。
(これで……これを………………朋也……っ!)
 無我夢中で握り締めると手近にあるベットに座って、水音を立てるぐらい愛液で溢れた場所に擦り付けるようにしてそれを押し付ける。
(はぁっ……あぁっ……!)
 自分の指ではないものが触れたその少し冷たい感触と、隣に朋也がいる……そう思うだけで、達してしまうのではというほどの快感が脳髄に突き上げてきた。
 その強い刺激に腰が抜けてしまって、うつ伏せの状態でベットに倒れこむ。
 薄青いシーツに顔を埋めると、没頭の邪魔をしていた視界が無理やり閉ざされて、より一層感覚が鋭敏になっていく気がした。

 もう止まらなかった。

 べとべとになるまで擦り付けたペンケースを、ゆっくりと大事な部分に挿しいれていく。
 ……痛い。
 いたい。
 いたいいたいいたいいたいなにこれ助けてっ……!
( ……………………………ともやぁっ!!)
 たまらずに漏れ出る叫びを、手近にあった枕に押し付けて殺す。
 破瓜の痛みがその一言で幾分やわらいで、代わりに例えようのない悲しみと後悔に襲われる。
(ともやともやともやぁ……)
 一度堰を切ってしまった言葉は、駄目だと分かっていても止まることなく溢れ出てきて、少しづつあたしの心を暗い方に蝕んでいった。

483:椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry
05/08/27 15:00:22 GxKNledd0
 血の混じった愛液が多少の潤滑油になっても、初めて異物を受け入れた膣奥の痛みはなくなったりはしない。
 体の痛みが脳髄を焼く。
 心の痛みが魂を灼く。
 たまらずに零れ落ちる涙が、顔を押し付けた枕に大きな染みを作った。
 こんなに痛いのに、辛いのに、どうしてあたしはこんなことをしているんだろう。
 ぼんやりと疑問が浮かんでも、あたしはその自傷とも言える行為を止めなかった。
( ……んん……とも、やぁ……)
 朋也の名前を呼びながら続けているうちに、自分が今何をしているのかということすら曖昧になっていく。
 壁の向こう、すぐ近くでは椋が登りつめている……朋也の手で。
 好きな人にしてもらっている椋は、どれだけ幸せな気持ちでいるだろう。
 それに引き換え、あたしは……
 考えると胸が痛い。大事なところが痛い。心が張り裂けてしまいそう。
 こんなに辛いなら、いっそ狂ってしまいたかった。
 それでも、どんなに辛くても手を止めたりはしない。
 多分それは、壊れてしまったあたしの心が、自分は今朋也と結ばれているんだと錯覚したかったからなんだと思う。

 そして少しづつ。
 身を切り裂かれるような想いに耐えながら、ひたすらに行為を続けていくうちに、徐々に快感が痛みを上回るようになってきていた。
 それは慣れてきたなんていいものでは絶対になくて……
 朋也と結ばれているという錯覚を、脳が現実と思い込むことに成功していっただけで。
(あっ……きもちいいよぅ……ともやぁ……)
 痛みすら快楽に思えてくる頃には、あたしは多分狂ってしまっていたんだと思う。

484:椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry
05/08/27 15:04:47 GxKNledd0
 ……と。
「はああぁっ……んんっ!!!!」
 ひときわ大きな椋の声が響き、それっきり隣から声が聞こえなくなってしまった。
 そのことに気が付くと、頭から冷水を浴びせられたように我に返る。
(まだ……なのに……)
 このまま行為を続けていたら、静かになった隣の二人にその音を聞かれてしまう。
 絶頂に達する前にお預けされた状態で、あたしは、理性を総動員してペンケースを大事な所から引き抜いた。
「……ぃ……っぅ……!」
 ぬらぁっと赤い糸を引いて引き摺り出されるペンケース。
 破瓜の傷口に触るのか、鋭い痛みが下腹部に走ってあたしは小さく声を洩らしてしまった。
 下手に動かすと音がしてしまうので、濡れたまま拭いもせず、そのままベッドの上へと置くことにする。
 すっかり醒めてしまった今、さっきまで確かに感じていた快感が引き潮のように薄れていくのが実感としてわかる。
 何か、大切なものを失ってしまった。
 引き抜いたペンケースを持つ右手に、行為中には感じなかった生暖かいプラスティックの硬さを感じてそう思った。
 そして後に残っているのは、じっとりとした全身を覆っている汗の不快な冷たさと、後悔を伴った痛みだけだった。

485:椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry
05/08/27 15:05:51 GxKNledd0
 ふと。
 自分の……自分だけの体液で濡れて光るペンケースに、言いようの無い嫌悪感が湧き上がってきた。
 力の限り床に叩き付けたい。粉微塵に壊して捨ててしまいたい。
 そんな衝動が湧き上がり、強く握り締めた手を頭上に振り上げる。
 きっとそれはさっきの行為を、というより今日の出来事全部を無かったことにしてしまいたいという気持ちの発露だったのだろうと思う。
 でも現実は、ペンケースを叩きつけるわけにもいかず、今日のことが無かったことになんてなるわけもなく。
 ……太ももを伝う血の混じった愛液も、当然消えてなどくれなかった。
 子供のように大声で泣き出してしまいたいのに、そんな簡単なことすら許されず。
 涙で霞む目で、赤黒く汚れたシーツを呆然と見つめていることしか出来なかった。
 このシーツをどうやって片付けようとか。
 椋と顔をあわせた時どんな顔をすればいいのかとか。
 どうやって二人に気づかれずに外に出ようかとか。
 問題はいろいろあるけど、一番困るのは、二人と今までどおりに接していく自信が無いということ。

 ……あたしはこれからどうしたらいいの?
 わからない。誰かに教えて欲しい。助けて欲しい。
 でもさしあたって今のあたしに出来ることは、ただベットに顔をうずめて泣くことだけだった。

486:原点回帰
05/08/27 15:07:57 GxKNledd0
何の救いもなく終わり(´・ω・`)
まさにバッドエンドだね!( ゚Д゚)
というかエロを書こうとしたらあまりエロくなかったというオチ
最初はほのぼのまったりエロを描こうと思ってたのに、どうしてこうなってしまったのか……(;´Д`)

487:名無しさんだよもん
05/08/27 17:47:40 Mz7V84g+O
GOOD JOB!
そして乙!

488:だおもん ◆5jTrVrP7oc
05/08/28 07:36:54 AuWsDWcz0
>>486
墓穴掘るって感じでいいね。エロかった。

489:原点回帰
05/08/28 19:30:58 qFCQaWif0
>>487
当日レスせんきぅ
楽しんでもらえたかなあ

>>488
エロっていうより鬱になっちゃったよ(´・ω・`)
もっとギャグっぽい感じで墓穴を掘らせようかと思ってたんだけどね

490:名無しさんだよもん
05/08/28 21:24:52 HPLs8Flt0
イイヨイイヨー

491:名無しさんだよもん
05/08/28 21:41:24 Gk6phYM80
>>486
おーけい、なかなか楽しめた

492:名無しさんだよもん
05/08/31 23:15:54 N5CbOUXl0
初ss。
続編が読みたい方がいれば書くかもです。
ぶっちゃけ、序章のみ見たいな感じですけど、投下します。
初投稿だから、変になるかもですがご了承を。

493:restart1
05/08/31 23:17:21 N5CbOUXl0
出会いとは、人生において大きな影響を及ぼすものである。
善し悪しは別として。
例え、大きな出会いが訪れたのが他人であろうと、訪れた人が自分に近ければ近いほど、自分の人生にも影響を与える。
そして、ある出会いが偶然、岡崎朋也の父、岡崎直幸に訪れた。
その出会いは、連鎖的に朋也にも影響を与え、そして朋也の周りにも影響を与えることになる。
それは朋也が高校3年になり、渚と付き合い始めた頃であった。

すでに日は傾き、空は、きれいなオレンジ色に青黒い色が混ざり始めていた。
直幸はドラッグを顧客へ流す仕事を終え、帰途に着いていた。
帰途の途中直幸はふと、腹が減ったな、早く夕食をとろうと思った。
普段はこの男、自宅でカップラーメンを食べているのだが、今日は外食にしようと思いついた。
それは、神の気まぐれか、それともタダの偶然か。
その思いつきが、後に自分の息子を中心に大きな影響を与えることになる。
帰り道にあるファミレスに、直幸は入った。
実はこのファミレス、岡崎家のすぐ近くにあるのだが、直幸は普段はこういうところは好かないので一度も入ったことが無かった。
からんころん

ドアに掛かっている鈴がやかましく鳴く。
食事時なので、店内はかなり混んでいたが、入れ違いで窓側の二人がけのテーブルが開いたらしく、直幸は待たずに席につけた。
注文をして、食事が来る。
混雑しているにも関わらず、料理はすぐに来た。
熱々のスパゲッティと、はふはふいいながら格闘してると、ウエイトレスが声をかけてきた。
「あ、あの。相席はよろしいでしょうか?」
どうせもうすぐ食い終わるし、良いよ、と直幸は返事をする。
しばらくして、そこに現れたのは、妙齢で背の高い女性だった。
端正な顔のつくりと、着ているジャージの上からでも分かる、抜群のプロポーション。
長い髪をポニーに結んだ後ろ髪も印象的だった。
その女性は、直幸の顔を見た瞬間、驚いた顔をした。

494:restart2
05/08/31 23:19:07 N5CbOUXl0
「あなた、朋也君のお父様ですよね?」
今度は直幸が驚いた顔をする。
「ええ、そうですけどあなたは?」
「私は、朋也君の中学の時のバスケ部顧問、桜井です。」
そう言いながら、桜井は直幸の向かい側に腰をかけた。
「なぜ私を知っているんです?」
直幸が二ヘラとした笑みを浮かべながら聞いた。
「卒業式の日にお見かけしまして。」
「なるほど。」
桜井は、メニューから料理を選び、ウエイトレスに注文する。
あの時は覇気があるお父様だと思ったんだけど、なんか弱弱しくなったなぁ。
そういや、朋也君はどうしたんだろ。あの頃はかわいかったから、さぞかし美男子になってるんだろうなぁ。
桜井がそんなことを考えていると、いつの間にかテーブルが沈黙に支配されていた。
その沈黙に耐え切れなくなった桜井が、少し作り笑いを浮かべながら話を切り出した。
「朋也君はどうですか?あれだけの素質を持ってるから、高校のバスケでも暴れてると思ったんですけど、不思議と話題になってませんよね。」
「いや、朋也君にも色々あるんですよ。」
「はぁ、色々ですか。」
「帰ってくるのはいつも深夜。私には構ってくれないし。」
なんてね、と直幸は苦笑いをする。
「しかし、バスケをやめるなんて勿体無いです。あれだけの才能を持ちながら・・・」
その才能をぶち壊した直幸の心が、ちくちくと痛み出す。
「なにがあったんでしょうか。今度会って問いただして見ますよ。」
桜井がそう言うと、直幸があわてて切り返す
「い、いえいえ、それは親の仕事でもありますから、気にしないでください」
朋也を壊したことなど、もう誰に知られても良いと思っていたが、やはり自分は責任を逃れたいみたいだな。と直幸は心の中で自嘲的に笑った。


495:restart3
05/08/31 23:20:19 N5CbOUXl0
「あれだけの才能を埋もれさせておくわけには行きませんから。やっぱり、親子関係で話しにくいこともあると思いますし。」
桜井の一歩も引かない様子に直幸はあわてている。
「大丈夫ですから、本当に。心配してくれるのはありがたいですけど、お気持ちだけで結構です。」
直幸が何故息子に会って欲しくないようなことを言うのか、桜井は徐々に疑問に思い始めた。
「結構も何もあるものですか。とにかく一度会いに行きます。」
「いえ、結構です。私はもう食べ終わったので、これで失礼します。」
伝票をもち、席を立とうとする直幸の手を桜井は握った。
そして、とうとう疑問に思っていることを直幸にぶつけた。
「まだ話は終わってません。あなたは何故朋也君と私を合わせないようにするんですか?」
「離してください。大声出しますよ。」
何言ってるんだ、このくそジジィは。と桜井は思った。
「あなた、朋也君になにかしましたね?」
図星をつかれ、触れられたくないコトに触れられそうで、直幸の心は急激に苦くなり始めた。
「・・・だとしたらどうするんです?私を警察に突き出しますか?」
いつもの二ヘラとした笑顔をかろうじて保ちながら直幸はそう返した。
「ということは、あなた、朋也君に何かしたんですね。」
段々と、自分にとっては一生思い出したくないことを強制的に思い出され、直幸の心がどんどん揺れていく。
そして、何かあったことを確信した桜井は命令口調で止めを刺す。
「言え。何があったのか。」

496:restart4
05/08/31 23:22:18 N5CbOUXl0
その瞬間、直幸の心はリミッターが外れたエンジンのように暴走し、めちゃくちゃになった。
赤の他人に、最愛の息子に対して行った最悪の行為を知られる。
羞恥と自分に対する嫌悪感。

「ウオオォオオオオオオオォォォォ!!」

直幸は狂ったような雄叫びを上げると、地面にしゃがみ込んで、顔を手で覆い泣き始めた。
桜井に料理を持ってきたウエイトレスが、信じられないという顔をしながらテーブルに料理を載せて戻っていく。
どうしたもんか、桜井がしばらく悩んでいると、急に直幸が泣きやんだ。
「・・・。すみません、大丈夫ですか?」
桜井は声をかけてみる。
「ああ。まさか年下の女に泣かされるとは思わなかった。」
直幸はそういうと席に戻った。
手で覆われていた顔は、もう二ヘラ笑いが消え、目には力がこもっていた。
「全て話そう。何もかも。」
そういうと、直幸はコーヒーを一杯注文した。
急変した態度に、戸惑いを隠せない桜井は、口をあんぐりとあけたままだった。
「あんたは俺の話を聞く気があんのか?」
あ、はい。と、変わった口調にも驚きつつ何とか桜井は返事をする。
直幸は、運ばれてきたコーヒーを一口のみ、苦いなぁとつぶやく。
そして、直幸は全てを語りつくした。
時には涙を流しつつ、時には自分に対して腹を立てながら。


497:restart5
05/08/31 23:22:58 N5CbOUXl0
全てを語り終えた頃、すでに時間は深夜になっていた。
「そうだったんですか。」
今までずっと相槌しか打っていなかった桜井が、口を開いた。
なんで、こんなに不幸なんだろう。
ただ桜井にはそれし思い浮かばなかった。最初は、直幸のせいで朋也に何かあったのなら、何か言ってやろうと思ったが、そんな気など起きなかった。
不慮の事故。ただそれだけで、岡崎家は狂ってしまったのだ。
そして、桜井は直幸と朋也を救うために、いや、本来あるべき形に戻すために直幸に言う。
「朋也くんの怪我の件は、ちょっと調べてみます。私の知り合いに医者がいるんですけど、もしかしたら、直るかもしれません」
直幸の心に、正気に戻ったが荒れ果てていた直幸の心に、小さな希望が生まれた。
直幸は再び席を立つと、床に頭を擦り付け、土下座した。
「頼む。金なら必ず用意するから、あいつの方を治せるならいくらでも払うから、お願いします」
深夜で人のいない店内に、直幸の大声は響き渡った。
「お父様、頭を上げてください。そんなことされると困ります。」
「お父様などと言わないでくれ。私はもはや父親でもない。」
「いえ、息子のために土下座できるのは立派な父親ですよ。」
「土下座なんか安いものだ。多分今日は、土下座の叩き売りになる。」
桜井は、今日で、話で聞いた枯れきった親子関係が、元に戻るのだろうと思うとうれしくてたまらなくなった。
「さて、そろそろ帰るか。いつもだと、朋也もそろそろ帰ってくるだろうしな。」
店内の壁時計を見ながら直幸が言う。
「そうですね。怪我の件は後ほど連絡します。」
「お願いします。」
深々とお辞儀をすると、直幸と桜井は伝票を持ち、レジに向かう。
そして、ファミレスから出て桜井と別れると、直幸はすぐ近くの家に向かう。
「さて、朋也に何回土下座すればすむかな。」
そう言いながら、自然に流れてくる涙を拭きもせず、直幸は歩き始めた。

498:名無しさんだよもん
05/09/01 17:40:36 aSPE6rfm0
>>492-497
ざっと見て、読みにくいと思った。まず、3行目の

>例え、大きな出会いが訪れたのが他人であろうと、訪れた人が自分に近ければ近いほど、自分の人生にも影響を与える。

この部分がすでに、言い回しがわかりにくい。ここで読むのを止める人は多いと思う。
続いて、直幸がファミレスに入るまでの描写。風景描写と状況説明が長すぎる。特に重要な箇所でもないので、もっと短く
できるはず。
この場面に限らず、全般的に説明的描写がくどいと思った。

また、話の内容について。まず、桜井が何故そこまで直幸に突っかかるのか、不自然に感じた。
直幸も、ちょっと他人と言い争いしたくらいで泣き喚くというのは不自然。その行動に至るまでに説得力がない。

俺はSS書きじゃないので、参考にならないかもしれないけど、以上が感想です。きついこと言ってすまない。
どうやって練習したらいいかとかアドバイスできないけど…精進してください。

499:名無しさんだよもん
05/09/03 13:17:05 BMiq0zb40
>>497
語りたがりなのはわかったから推敲してから投稿してくれ、な?

500:名無しさんだよもん
05/09/04 13:36:22 oXdEmxtEO
初めて書いただの言うと大抵叩かれるな
やっぱり言い訳臭くて見苦しいんだろうか

つか、ぶっちゃけ読む気が削がれるから読んでないが

501:名無しさんだよもん
05/09/04 15:07:47 UerzEnioO
う〜ん…叩かれまくってるからアドバイスすると…
まず読みにくい等は既に言われたのでスルー。
次にだけど、まあ方向性によりけりだが、小説を書く際の注意事項に『てあかのない表現を』と、ある。
ストーリーは泣けるけど、事実を綴った感じしか受けなかった。

やっぱり、自分の味を出して欲しい。俺が書いたんだって、文を読んだらわかるようなヤツ。

めげないでまた投稿してください。その時にかいてくれればなんか言えるかも知れません

502:名無しさんだよもん
05/09/04 15:17:35 UerzEnioO
例えば、私ならこんな感じするかな…

時に運命とは、ドミノ倒しと同じものである。
たとえあなたが拒絶した人間であろうとも、一旦他の駒を倒すと、それはあなたの元にくるのかもしれないのだ。

503:名無しさんだよもん
05/09/04 19:47:44 UerzEnioO




504:'ヽ/ヽ
05/09/04 21:05:06 rvb4O06v0
>>2の金玉は爆発する

505:名無しさんだよもん
05/09/13 01:26:03 OSWN8TxbO
誰も来ないナァ…
(´・ω・`)

506:名無しさんだよもん
05/09/13 01:41:14 bHONeakJO
いるさ!俺が

507:名無しさんだよもん
05/09/14 07:52:48 BtadIDXqO
(´・ω・`)

508:原点回帰
05/09/16 04:32:05 QEZkreSG0
過疎ってるなー

509:名無しさんだよもん
05/09/17 04:53:55 DmvtMYuQO
>>492はコメントないのかな

510:名無しさんだよもん
05/09/17 17:41:02 CurvBviDO
TH2SSスレが土曜日で盛り上がってるからこっちにもきてみたら

(´・ω・`)ショボンヌ

511:名無しさんだよもん
05/10/04 10:33:45 2nVUz91kO
人いないな、、、
上げとくか

512:名無しさんだよもん
05/10/23 21:16:04 mRW+0vfMO
ギャルゲ板の貴方が選ぶ理想の家族ってスレにあるSSがおもろかった。

513:名無しさんだよもん
05/10/27 01:35:25 rxKRdEU5O
>>512
ずばり春原だな。あのスレはマジで神揃いだ。

一度はおいで〜♪

514:名無しさんだよもん
05/11/06 16:00:52 WsPsDPdM0
へー

515:名無しさんだよもん
05/11/08 19:12:02 H4xPXy04O
藏ってあんま人気なかったのかな

516:名無しさんだよもん
05/11/26 12:07:05 +ficMd1S0
そうでもないよ

517:名無しさんだよもん
05/12/10 12:23:05 0pWsuGrU0
あげる

518:名無しさんだよもん
06/01/03 23:18:57 Lq77vNWx0
HOSHU

519:名無しさんだよもん
06/01/13 14:05:39 vKscGxsS0
DNML、SS共に終わったね…。

520:だおもん ◆5jTrVrP7oc
06/01/18 22:53:11 xXEUqVDJ0
まだこのスレ残ってたのな。

521:名無しさんだよもん
06/01/24 23:55:16 v9Dlmx6w0
うん

522:張り直し
06/02/02 23:05:29 6BcMntj90
手の中で、温もりがなくなっていく汐
「…汐っ!…うっぐ・・だめだっ…いっちゃだめだ・・っしお…」
「ひっぐ…ごめん汐っ…やっと気づけたのに…やっと…」
願いは届かず、優しく冷たく雪は降り続ける

「たのむよ…もう嫌なんだ…なぎさっ…助けてくれっ!」

空しく声が空に響いた
今、この世界には汐と俺しかいない
そう思えるほど、静かで寒い夜だった

「汐…、渚の…ママのいる部屋に帰ろう」

まるで人形の様に冷たく動かなくなった汐を抱いて
俺は家に戻った。ドアの前に人影が2つ
「バカヤロウッ!!!!てめぇ、何で俺に相談しなかった?!汐はっ、汐は大丈夫なのか?」
俺は無言でおっさんと早苗さんの前に歩いていく
おっさんの顔が見る見る内に白くなっていった
早苗さんは涙を流しながら、俺ごと汐を抱きしめてくれた

結局、俺は何がしたかったのだろう
今まで何をやっていたのだろう
何も与えられなかった…
思い出すら…まともに与えられなかった・・・
疲れた…もう何も考えたくない
目の前が真っ白に染まり
ゆっくりと意識が遠のいていった…


523:張り直し
06/02/02 23:07:05 6BcMntj90
一面、白い世界…雪…そう、雪だ
今なお、それは降り続け、僕の体を白く覆っていく
声が聞こえる。誰の声だろう…とても懐かしい気がする
      
         「この町は、好きですか」
     「わたしはとってもとっても好きです。
    でも、なにもかも…変わらずにはいられないです。
     楽しいこととか、うれしいこととか、ぜんぶ。
      …ぜんぶ、変わらずにはいられないです」
     
     「それでも、この場所が好きでいられますか」
       
            「わたしは…」
     
     「俺が見つけるから!渚の、次の楽しいこととか、うれしいことを俺が見つけるからっ! 」




・・・・・・・・・。
今何時だよ。たくっ・・・ん?涙…?俺泣いてるのか?ま、いっか
今から行けば、なんとか間に合いそうだな、とりあえず行こう

524:張り直し
06/02/02 23:07:54 6BcMntj90
          校門まで残り200メートル。

             そこで立ち尽くす。

               「はぁ」

           ため息と共に空を仰ぐ。
           その先に校門はあった。

     誰が好んで、あんな場所に校門を据えたのか。
       長い坂道が、悪夢のように延びていた。


              「はぁ…」


     別のため息。俺のよりかは小さく、短かかった。
             隣を見てみる。

      そこに同じように立ち尽くす女の子がいた。
       同じ三年生。けど、見慣れない顔だった。

     短い髪が、肩のすぐ上で風にそよいでいる。


         「この学校は、好きですか」

525:智代あふたー
06/02/03 08:31:22 E58wsdQ+0
台所では、智代がいつも通りに料理を作ってくれている
正確に言えば、『いつも通り』というのは少し違う
俺は、ともに学校を作ってあげている途中で、後頭部を強打し
それが原因で3年もの間、1週間毎に記憶を失い続けるという状態を繰り返していた
手術をすれば、記憶が戻る可能性がある…しかし、失敗すれば…
智代は俺を失うのが怖かった。例え、記憶がなくとも、俺に生きていて欲しかったらしい
智代に手術を決心させた日、智代は永遠の愛を信じる強さを手に入れた
記憶がなくても俺は、智代に「愛してる」と言ったからだ
「へへっ…」そう言えた自分が、誇らしくも思う反面、恥ずかしくて思わず顔がニヤけてしまう
智代の包丁を動かす手が止まり、後ろを振り向く
「ん?朋也…また変な事を考えているんじゃないだろうな?あまり変態な事は、やめてくれ」
「違う、こうやって智代の料理姿見れる俺は、幸せだな〜と思ってさ」
「そういってもらえるのは、凄く嬉しい・・・。」
智代が恥ずかしそうに、頬を染めながら言う
「そうそう、なんなら期待通りに変態な事しようか?」
「ばっ、馬鹿!朋也のせいで、私まで変態に目覚めたらどうしてくれるんだ」
「はは、まあ、冗談冗談。手術成功して良かったなと思ってさ」
智代の表情が、弱い女の子の表情へと変わって行く
「本当に…本当に心配したんだ。どんなに強がっても、私の居場所は朋也の傍にしかないんだっ!」
「もう二度と、私を悲しませるな…1人にするな…忘れるっ…」
とうとう、智代の目からは大粒の涙がこぼれ落ちていた
自分の事を、これほど心配してくれる。泣いてくれる。愛してくれる
俺は、これほど愛しく思えるものを他に知らない
我慢出来ずに、智代を強く優しく抱き寄せる

526:智代あふたー
06/02/03 08:33:17 E58wsdQ+0
「朋也…。」
「智代…愛してる。大丈夫だ、もうお前を忘れない。1人にしない。悲しませない」
「本当…だな?…嘘じゃないな?もう何処にも行かないでくれ…朋也っ」
「ああ、嘘じゃない。俺は、お前の傍にいる。これからもずっと一緒だ」
智代が強く抱きしめ返してくる。どうやら、余計に泣かせてしまったらしい
智代の目からは、先ほどよりも涙が流れ出ている。俺は、智代の涙を舌で舐めた
突然の事に驚いて、頬を染めながら智代が口を開く
「なっ、なっ、なにをしているんだ朋也」
「ん?涙を舐めてただけだ。智代の涙は美味しい」
更に、智代の顔は赤く染まった
「変態だ…ここに変態がいる」
「お前は、その変態の彼女だ」
「くっ、…ぷははは!」「ぷっ、…あはははっ!」
堪え切れず2人同時に笑い出す
いつの間にか、智代の涙は止まっていた
俺は、こう言う馬鹿な会話のやりとりが、また出来る事にとても幸せを感じていた

527:智代あふたー
06/02/03 08:34:18 E58wsdQ+0
「ガチャリッ!」玄関のドアが勢い良く開く
「うわっ!姉ちゃんごめん…って、あれ?今日は、やってないんだね」
鷹文が驚いた表情で喋る
「鷹文…お前にとって、私はどういう風に見えているんだ…?」
下を向きながら智代が言い放つ
まるで新手のスタンド使いの様に、智代の背後には禍々しいオーラが見える
「ちょっ、うわっ!兄ちゃん助けてよ。」
「鷹文っー!」
とうとう、最終兵器智代が目覚めてしまったらしい
智代に肩をポカポカ殴られている鷹文から、せんべいを奪いとり
TVを見ながら食い始める。
「ガチャッ!、たっだいまー!」
河奈子が勢い良くドアを開く、両手には全部でアイスが8本
「お前は、バルログかっ!」
思わず突っ込まずにいられなかった
そもそも、そんな状態でドアが開けられるものなのか…


528:智代あふた―
06/02/03 21:12:59 eeoAG4+eO
「とりあえず四人集まったから4Pするか!!!!」
ぼくらの肉欲の日々は始まったばかりだった。

529:名無しさんだよもん
06/02/13 21:52:10 Ljrn2GXy0
いいね。

530:智代あふたー
06/02/16 00:55:20 t7c6mUSP0
相変わらず、俺の周りには規格外の人間が多い様だ
一息ついて、視線をTVに戻す
ほどなくして、死にかけの鷹文がテーブルについた
「あーっ!兄ちゃん、僕のせんべい全部食べちゃったの?!」
「ああ、食った。代わりと言ってはなんだが、河奈子のアイスをやろう」
「え?もう全部食べちゃったけど?」ケロッとした表情で言う河奈子
「はー…まぁ、いいけどね。なんとなく予想出来てたし」半ば諦め気味で鷹文は呟くと
パソコンの前に行ってしまった。追いかける様に河奈子もパソコンの方へ行く
「あ、そうそう。鷹文、私の作ったゲームどうだった?」
「いんじゃないの」適当に流す鷹文
「ブーン…」突然、パソコンの画面が真っ黒に変わる
「あぁぁぁあああああ!!!!!」壊れ気味に叫ぶ鷹文
隣では抜いたコンセントを手に持つ河奈子がニコニコ笑っている
「あ、そうそう。鷹文、私の作ったゲームどうだった?」
「はい。最高です…感動です…助けて下さい」どこか虚ろな目で言う鷹文
その目からは、まるで生気が感じられない
「鷹文、日本語がおかしいぞ。大丈夫か?河奈子もほどほどにしてやれよ」
パソコンより、鷹文の方が先に壊れる様な気がした
「んー、分かった。今度からはブレーカー落とすね」
どうやら、ここにも日本語が不自由な人が居たらしい
「明日も晴れるといいなぁ」軽く現実逃避をしている自分が居た

531:智代あふたー
06/02/20 11:37:55 pykDDUo40
*河奈子のいうゲームとは、タカラブオルタネイティブの事です
DUNGEON TAKAFUMI'Sではありません


532:名無しさんだよもん
06/02/21 23:48:38 ZlwXwyTn0
タカラブオルタネイティブは発売を延期させていただきます
なお正式な発売日は未定です

533:智代あふたー
06/02/22 20:58:44 EVwtzSMz0
所で、智代は何をしているのだろう
気になって視線を智代に向ける
「智代、何してるんだ?」
「ん?ちょっと料理のレパートリーを増やそうと思ってな」優しく微笑みながら言う智代
(うがぁああああああああ!!!)所謂、これが萌え死ぬと言う事なのだろうか?
智代が愛し過ぎて、頭がどうにかなりそうだった
口の中は唾液が溢れて止まらない
鷹文と爪が取れたバルログが部屋に居なければ
すぐにでも襲っていたと思う
「とも…や?」そんな俺の顔を覗き込む様にして、じぃーっと見つめる智代
まるで許しを請う子犬の様に、不安げな表情で俺を見ている
(あぁああぁぁぁぁああアアアァァァ!!!逃げ・・ろっ…俺の理性が働く内にニゲテクレ…)
と思った次の瞬間、既に俺は智代を押し倒していた
「なっ、なっ、な、何をするんだ!朋也!」赤面しながら智代が言う
すかさず開いた智代の口にキスし、舌を滑り込ませる
「んっ!んふっ…んぐぅ…はぁはぁ…」智代の息が荒くなり、目が潤む
服の上から胸を揉み、智代の股間に手を這わせたと同時
「ぶべらっ!」俺の股間に智代の料理本がクリティカルヒットしていた
「はぁはぁ…いっ…いくら朋也でも、河奈子や鷹文のいる前でなんて嫌だ」肩で呼吸しながら言う智代
「いえいえ、お構いなくー」爽やかに返す河奈子
「私が困るんだっー!!!」恥ずかしさの余り、大声で叫ぶ智代
「うぅ…」なんとか致命傷にならなくて済んだ様だ。徐々に意識が戻る俺
「朋也、もう少し理性と言うものを持って欲しい。べ、別に朋也と…するのが嫌という事ではないんだ。むしろ…」
前半はハッキリと、後半は小声で言う智代
「すまない、智代。俺も少し悪かった」
「うん、分かってくれればそれで良い。私の方こそ、乱暴だった。叩いてしまってすまない。大丈夫か?」心配そうに言う智代
「あぁ、平気平気。むしろ、たまにはこう言うプレイもアリだな」まるで新大陸を発見した様な気分になる俺
「通報だ…通報するしかない」うなだれながら言う智代
「あ〜あ、つまんないの」とその背後で呟く河奈子
何故かその手にデジカメが握られていた事について、あえて触れるのは止めておこう


534:名無しさんだよもん
06/03/06 23:26:46 rhVNG18Q0
>>522-524
kwsk

535:智代あふたー
06/03/07 18:34:02 KuJuIDR90
>>534
それも僕が書いた奴です
汐END後の事を書いてみました
渚の幸せを叶える為に、何度も同じ時間を繰り返し
光の玉を手に入れ、渚を幸せにするという物語です


536:名無しさんだよもん
06/03/08 18:33:01 FPS6ILL+0
>>535
そうなのか…、ゾクゾクしたよ。
ゲームでもこんな感じで2週目始まればよかったのにと思ったよ。

「張り直し」って事は過去スレにでも書いてたのかな?
これの続きとかはない?あるならもっと読みたいと思ったんだけど。

537:智代あふたー
06/03/09 19:45:43 HL8FI27j0
>>536
ありがとうございます。最高の誉め言葉です
あれは最初クラナド関係スレで張ったんですが
「どうせなら、クラナドSSスレあるからそっちに張れば?」
と言われ、張り直したものです
続きはないです。すいません
気に入っていただけた様で、満足しています

538:名無しさんだよもん
06/03/10 00:20:29 OZt25nqH0
岡崎朋也と汐〜父子家庭の日々〜
URLリンク(makimo.to)

これの2スレ目で投下されたものの修正かとおもた。

539:名無しさんだよもん
06/03/22 20:13:58 J1Kla7cY0
sage

540:智代あふたー
06/03/23 11:28:46 wX2MkmnG0
             「え…?」


      いや、俺に訊いているのではなかった。

       「わたしはとってもとっても好きです。
    でも、なにもかも…変わらずにはいられないです。
     楽しいこととか、うれしいこととか、ぜんぶ。
      …ぜんぶ、変わらずにはいられないです」

       たどたどしく、ひとり言を続ける。

    「それでも、この場所が好きでいられますか」


            「わたしは…」


        「見つければいいだけだろ」

            「えっ…?」

          驚いて、俺の顔を見る。

541:智代あふたー
06/03/23 11:29:28 wX2MkmnG0
「次の楽しいこととか、うれしいことを見つければいいだけだろ。
あんたの楽しいことや、うれしいことはひとつだけなのか? 違うだろ」

               そう。

          何も知らなかった無垢な頃。

             誰にでもある。

            「ほら、いこうぜ」


            俺たちは登り始める。

             長い、長い坂道を。


542:智代あふたー
06/03/23 11:31:36 wX2MkmnG0
ちょっと追加してみました
やっぱ渚は、可愛いですよね
心の綺麗さに、とても惹かれます


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4734日前に更新/380 KB
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