クラナドSS専用スレッド その3
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400:『Before8/10』 05/03/21 23:10:20 R0u7aovC0 あの人たちが、ようやく別れるのか。 当然の結果だろう。むしろ、別れることに対して二人が向き合ったことの方が不自 然に思えるくらいだ。私に感傷など、あるはずもない。 「そうか」 鷹文は、それを伝えるためにわざわざここまでやってきたのか。 「それで、お前は、どちらに付くんだ」 親権も全て、向こうで勝手に決めるのだろうが、鷹文とは別の方を選びたかった。 「……ねえちゃんは、どうするの?」 鷹文は、少し戸惑ってから、そう訊き返す。 訊いているのは、私の方なんだが。まぁ、言っておくべきかもしれない。 「私は、今年で16だ。結婚もできる。子供も産める。勝手に一人で暮らすさ」 こんな時だけ、女を理由にするのは可笑しかったけれど、離婚するもしないも、あ の人たちのどちらに付くことになっても、それだけは決めていた。 「それで、ほんとにいいの?」 再度問い掛ける鷹文に、ああ、とはっきりと頷いてみせる。 「違う」 鷹文の声の調子が、まさに今までと違った。 「ちがう、違うよ。いいわけ無いよ。みんな、ばらばらになっちゃうんだよ」 今まで、溜め込んでいたものをはき出すかのように、鷹文の語気が荒くなっていく。 だが、言っていることは、今更確認するまでもないことだ。 「最初から、ばらばらだったはずだ」 「違うっ!!」 初めてみる鷹文に呆気に取られるばかりで、その頑なな態度は崩れない。 「だって、だって…… 僕たちは――」 それは、何時かのやりとりの続きだった。 私は、その先を聞きたくなくて、何かが身体の奥底から膨れ上がっていく。 「――家族、じゃないか」 かぞく―― ずっと、この言葉を聞きたくなかったのかもしれない。 でも、一度ふたを開けてみると、何とも陳腐な響きの言葉だった。
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