【おは】もっぴ(*・ω ..
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323:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/25 16:46:04 ERXwqneM0
「ある日常風景 〜僕の決意〜 三の巻」 お小説w

その夜を境に、もっぴちゃんは段々と元気を取り戻していった。
八百屋さんの仕事にも身が入り、店長をいたく喜ばせていた。
「もっぴのやつ、元気になったようだな」日に焼けた大きな四角い顔をほころばせながら
店長は笑った。 その横で奥さんも微笑んでいた。 僕も嬉しかった。

バイトが終わると僕たちは夕食を一緒に食べに行ったり、札幌の街へ繰り出したり、
二人の時間を満喫した。 もっぴちゃんは、音楽のこと、ブログのこと、時には
愛犬りんごの事なども話してくれた。 それはもう一杯話してくれた。
大きな手振りで一生懸命に話してくれるもっぴちゃんの笑顔がまぶしかった。
僕も一生懸命に聞いた。 二人の楽しい時間は、瞬く間に過ぎていった。
「もっぴちゃん ほんとに元気になって良かった」…
僕はもっぴちゃんの笑顔を見つめながら、胸の中に静かにゆっくりと満ちてゆく
不思議なやわらかい気持ちを感じていた。
夜空には、太古の昔から変らぬ星たちが、僕たち二人を見守っているかのようだった…

そんなある日、バイト帰りにもっぴちゃんはなじみの楽器屋さんへ、僕は本屋さんへと
久しぶりに別々の帰路を取ることにした。
一人で歩く街の景色は、いつもの街と違いひどく寂しげに見えた。 
「つまんないな」 僕は心の中でつぶやいた。 すぐ会えるのは分かっているのに、
もっぴちゃんのいない街も景色も、そして僕自身でさえも、ひどくつまらない存在に
思えてしまう。 本屋を出た時は、すでに日は西へ傾き帰宅を急ぐ人々のせわしげな姿が
夕暮れ時の景色に溶け込んでいた。
僕は人々の群れから少し離れ、小さな路地へと入っていった。 もっぴちゃんのアパート
への近道だった。 あの夜、二人で腰掛けた神社の小さな階段の前を歩いていた、
その時だった―
星が一つ大きく輝いた。 それに共振するかのように僕の心の中で何かが震えた。
暮れ行く空に輝く星と僕の心が響き合い、やがて体全体を包み込むような声となった。
その姿なき声は言った
― はるか昔より、出会いと別れは定まっている そして何かを与え合う ―
― 誰? 僕は神社の階段の前で立ち止まった。


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