【フジゲン】 FUJIGEN ..
[
2ch
|
▼Menu
]
■コピペモード
□
スレを通常表示
□
オプションモード
□このスレッドのURL
■項目テキスト
760:ドレミファ名無シド 08/07/26 21:14:33 G7i2UKxF そしてある時、そいつのバンドを見に大きいレーベルのスカウトマンが1週間後やってくることになった。 俺たちは喜んだ。この街で育った俺たちの仲間がプロのミュージシャンになるかもしれない。 あの街があんなに盛り上がったのを、後にも先にも知らない。 だが、悲劇は起こった。 アイツのギター、fender カスタムショップ製ストラトキャスターはめちゃめちゃに壊されていた。 どこの世界にもずば抜けた才能を賞賛するものもいれば妬むものもいる。 アイツの才能に嫉妬した奴らの仕業に違いなかった。 アイツは絶望していた。 アイツの家は決して裕福ではなく、寧ろ凄く貧乏だった。 アイツは兄弟4人を抱え毎日、新聞配達をして家庭を養っていた。 そのストラトは、アイツを大切にかわいがったお爺ちゃんが、死ぬ間際、孫のために自分の貯金で買ってあげた唯一の遺産だった。 そしてアイツは泣いていた。 新しいギターを買おうにも、丁度アイツの母親が病に倒れてそんな余裕はない。最悪のタイミングだった。 絶望にくれる中、ライブ当日がきた。 アイツにはギターがなかった。 「どうせ俺の人生なんてこんなもんなんだよ。俺は不幸な星のもとで生まれた人間なんだよ」 やけっぱちになったアイツはライブに楽屋に篭っていた。 だが、アイツのギターがないバンドなんてただの高校生バンドでしかない。 レーベルのスカウトも苦い顔をして帰ろうとしていた。 もうだめかと思った時、声がした。 「おい、お前のギターを聞かせてやれよ!」 そういって街の仲間たちはアイツにギターを差し出した。 それは、初心者セットで2万円ぐらいのメーカーもよく分からないギターだった。 サステインも鳴りもボロボロ。だが、ギターのことを何も知らない仲間たちが、 一生懸命自分のアルバイト代を出して買ったギターだった。 アイツはステージに上がった。 そして、アイツのギターが鳴った瞬間、空気が、いや、世界が変わった。 あの時のスカウトは今も俺は思い出せる。 そして今、アイツは武道館を完売させるほどの大物になった。 だが、忘れないアイツのギターとアイツのボロカスのギターを。
次ページ
最新レス表示
スレッドの検索
類似スレ一覧
話題のニュース
おまかせリスト
▼オプションを表示
レスジャンプ
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch
4347日前に更新/200 KB
担当:undef