【ひの饅】痛いレビューを晒すスレ5!玉座【自演】 at CLASSICAL
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08/09/08 17:33:49 RQvMKz+L
「グレムザーのバッハ」
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 ポール・ジェイコブスの衣鉢を継いだというべきグレムザーですが、
このバッハアルバムにはジェイコブスの演奏解釈をそのまま踏襲したというべきブゾーニ編曲のオルガンコラール・プレリュードの演奏のほかに、同じブゾーニ編曲のシャコンヌ、
BWV.532とBWV.552の二曲の前奏曲とフーガ、ラフマニノフ編曲の無伴奏ヴァイオリンパルティータ第三番ホ長調の編曲が収められています。
ブゾーニ編曲によるバッハはブゾーニ自身が手を加えた書法によりロマン派風の肥大した響きになるのを演奏家も追従して、
ただ肥った巨大な和音の響きが移動しているだけという印象の演奏が大半なのですが、ジェイコブスと同じ、グレムザーがそのようなくびきに陥ることは全くありません。
こういう編曲ものの選曲で予想されるとおり、
彼のバッハの各々の曲に対するアプローチは観念論者としてのそれで(テューレックもそうですが)、
楽曲の構造を完全に掌握して、一貫した流れの中で見事に見通しよく最初から最後までの音楽の流れを示すというものであり、
鋭いピアニズムを持つ彼がこういったヴィルトゥオーゾ系の編曲作品の演奏を得意とするのは無論ですが、
特にBWV.552の変ホ長調の前奏曲とフーガにおいて、
ブゾーニがバッハの原曲の旋律に手を加えて複雑にした三度、六度、オクターブの重音を縦の線をピシッとそろえてあたかも一つの音かのように示した上、
本来の対位法の旋律は見事に分離してそれぞれの声部が澄明に独立するように演奏し、それでいて音色はきれいというのですから驚くほかありません。
モーツァルトが「本当に上手い演奏は聴き手に(その曲の演奏が)易しいと感じさせるような演奏のことだ」という言葉を残していますが、
この演奏も単にスコアを見ずに、演奏を聴いているだけではどれだけ困難なことが達成されているかを気付かせないほど「きれいな」演奏が達成されています。
シャコンヌの演奏も、ブゾーニ編曲による厚塗りな和音のかもし出す「ロマン的な」雰囲気に溺れず、(編)曲本来の持つ構造的な面を示したバッハ自身の原曲に匹敵する説得力を持つブゾーニ版による(テューレックを除く)唯一の演奏です。


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