【フバーハ】ミネアに萌えてみるスレ【メガザル】
at FF
981:名前が無い@ただの名無しのようだ
04/09/10 02:51 o4q14KPz
ごっめ〜ん、ズレちゃったよミネアさん。
982:名前が無い@ただの名無しのようだ
04/09/11 00:01:20 oGfx06q0
983:名前が無い@ただの名無しのようだ
04/09/11 02:14:38 /SJcD5Nd
>>980
いつものミネアタンよりほっそりとして見えるのは気のせいかな。
984:名前が無い@ただの名無しのようだ
04/09/11 09:36:55 w40NSP4Y
,.'´,^!´ヽ 人_人
i卅<0>》 从 ヽ
川.゚Д゚ノ ヽ ゚Д゚从
巛(づ○つ] 从 ノ
./_,バ) ヽ /
ん,__!_リ V
ミネアはラーの鏡を使った!980の正体はマネマネだった!
985:名前が無い@ただの名無しのようだ
04/09/11 11:18:55 w40NSP4Y
マネマネだったのね… __,,:::=====:::,,__
...‐''゙ . ´ ´、 ゝ ''‐...
,.'´.^!´ヽ ZOOOOO― ..‐´ ゙ `‐..―OOOOONNNN!!!!!
i卅<0>》 イ オ ナ ズ ン !! / \
|!lリ^ヮ゚ノ! .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´ ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
lと◇◇⊃ .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙ .' ヽ ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
ノリ(~廿! ;;;;;;゙゙゙゙゙ / 人_,;;. ゙: ゙゙゙゙゙;;;;;;
.し',ノ ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............ ;゙ ;: ;;;;;;;;;;;;;ヽ←980 ゙; .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
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986:名前が無い@ただの名無しのようだ
04/09/11 15:43:32 PeCMD11s
お絵かき
URLリンク(otoge3.web.infoseek.co.jp)
987:名前が無い@ただの名無しのようだ
04/09/11 15:46:50 b6dErE/W
>>986
ウイルス注意
988:名前が無い@ただの名無しのようだ
04/09/11 17:22:33 w40NSP4Y
,.'´,^!´ヽ ≦_ ̄≡_= ̄≡=≧゜+ : _
i卅川<0》 ウイルス張らないでね… + ゜: ゜ ≦_≡_=≡=≧ザクザクドガガガガガガッ
川川 ^( バギクロスーッ! ≦─ `Д´)/_≧ ←>>986
巛(づ○⊃ ゜+ :≦ ̄=_ ≡=≧゜ ゜ + :
./_,バ) + ゜: ゜≦_=≡─ ≧
ん,__!_リ ≦__ _≧゜+ :
989:3巻230ページ〜
04/09/11 23:30:17 d5KMunYo
わたしが勇者ユーリルに逢ったのは、イヌワシ座のふたつ星が南天高く冴えざえと輝く宵のこと。
エンドールは秋のはじめでした。
ご城下は、リック王子とモニカ王女さまのご婚礼に、にぎにぎしく沸きかえっていました。
華燭の宴はかれこれひと月と半もの間、夜毎続いておりました。
お城の奥の矩形競技場(コロシアム)の玉の台(うでな)のご両人を、拝謁する幸運に恵まれた
武将、豪商、遠国よりの御客人はもちろん、ただそのお伽噺めいて豪華なお祝いのご様子を
ひとの噂に聞くだけの町人たちも、みな、飽きることなく、酔い痴れ、歌い踊って、
このご良縁を言祝いて(ことほいて)いたわけです。
おかげでエンドールの巷では、どぶ川にも花びらと葡萄酒(ワイン)が流れ、
物乞いたちですら、日々ありつく残飯の栄養に丸々太っていたほど。
わたしは、正直言って、あまりいい気持ちはしませんでした。
ご城下の目抜き通りに、辻占いの卓を出して、行き交うひとびとに水晶の秘術を披露しながら、
時々、そっとため息をつかずにはいられませんでした。
なにしろご当地で善男善女が占い師にお尋ねになることといえば、十中八九が恋のゆくえ、縁の良否。
ロイヤル・ウェディングの感動に、ほだされてしまって真似をしたくなるのは無理もないことなのかもしれませんけれど、
あまりといえばあまりに軽々しい。誰もかれもが恋人を探してるみたいで、
なんだか、夏の夜の屋上の猫たちの騒ぎの真っ只中に取り残されたような気分になります。
990:名前が無い@ただの名無しのようだ
04/09/11 23:34:29 d5KMunYo
こんなご時世だというのに。恋だなんて。いい気なもんだわ。みんな、魔物たちの怖さを忘れてしまったのかしら。
武術大会に現れたという謎の男のことを、本気で考えてみようとはしないのかしら。
イライラしていると、姉のマーニャに「あんたみたいなネンネには、この町は刺激が強すぎるのねー」
などとからかわれてしまって、ますます腹がたちます。
そう。誰より、わたしを憂鬱な気分にさせてくれたのは、他でもない、我が姉である踊り娘マーニャです。
姉はもともと、ものごとを深く考えない性分。態度ばかりは豪壮で、出たとこ勝負の節操のなさ。
お魚がいっぱい取れると思えば、荒れ狂う海にも真っ先に船出するようなひとだし、きれいな花を見れば、
毒があろうと棘があろうと、平気で摘んでしまうようなひとですから。
今のこのエンドールの雰囲気、快楽主義者たちの饗宴に、こころ惹かれぬはずはありません。
たちまちのうちに夢中になり、大衆に交じって王さまバンザイを叫びに行くわ、酒場という酒場を渡り歩いて
しどけない踊りを披露するわ。それをまた町のひとびとがやんやの喝采で迎えてくれるんですもの、どうにも止まらない。
わたしは、指さされるのが恥ずかしくって、一緒に出歩くことだってできません。
別行動をとるようになってしばらくすると、マーニャはすっかり町の人気者になってしまって、
賭博場(カジノ)に入り浸ってはひと晩じゅう戻って来やしません。
991:名前が無い@ただの名無しのようだ
04/09/11 23:42:53 d5KMunYo
「忘れてしまったの!?」ある日、わたしは、ようやくつかまえた姉をなじりました。
「父さんのことを。キングレオ城の王さまのことを。あの国を逃げ出す時、離れ離れになってしまったオーリンのことを。
そして、わたしたちの尊い使命のことを」
「忘れたわけじゃないけどさ」姉はうるさそうに肩をすくめます。
「だって、しょうがないだろ。勇者くんがみつからないんだから。この町から出られないんだもん。
愉しくやるっきゃないじゃんさ」
「みつからないって……姉さん、ちゃんと探してる?」
「探してるよ。いまやあたしゃ、人気者だもの。この町で起こる替わったことはなんだって即座ににわかるのさ。
誰かがきっと教えてくれるからね。そういうあんたこそなんなのさ。ありがたい占いに、この町で勇者が
みつかるはずだって出たのはいいけど。いったい、このエンドールがどれほど広いと思っているんだい?
もうちょっと、はっきりしたことはわかんないのかい?勇者くんの住所氏名年齢性別、外見、生まれの星、
ほくろの位置、色の好みとか、犬と猫のどっちが好きかとか、酒ならなにがいけるクチなのかとか……
もうちょっとなんかヒントになるよーなことは教えてくれないのかい、そのあんたの鉱物のお師匠さまはさ?」
「お……お告げは神聖なものよ」わたしは怒りを抑えて言いました。
「茶化さないで。水晶は絶対よ。疑っちゃいけないわ!」
「疑ってなんかいないよ」姉はニヤリと笑います。
「あたしゃただの一度もそいつを疑ったことなんかない。ミネア、あんたが自分に自信をなくしてるだけさ」
そのとおりです。
どんなひととでもすぐに打ち解けで、親しくなれる姉。知らないひとの前ではあがってしまって、
本来以上に暗くなってしまう、ひと見知りのわたし。こんな華やかな町では、落ち着くことなんかできません。
占いの腕だって、ひょっとしたら、乱れているかもしれない。
はやく勇者が見つからないかしら。そうして、ここを出てゆくことができないかしら。
わたしは切実にそう願っていました。
992:名前が無い@ただの名無しのようだ
04/09/11 23:54:27 d5KMunYo
その夜もわたしは、町のもっともひっそりとした一隅の街灯の下に、占いの卓を出しておりました。
いつものように、お城や町の繁華街から賑やかな騒ぎが聞こえてきます。
この通りにも、時には互いに肩を貸しあった酔っ払いだの、なぜか暗がりを求めて漂い来る男女だのが
迷いこみます。が、わたしの卓に足を止めてくれる人ばかりではありません。
その日は、殊に客の少ない日でした。時間はねっとりと粘りながら、過ぎてゆきました。
長い退屈な時のつれづれに、なにげなく水晶に手をかざし、なにげなく世界のことを考えていると、
まだうら若い兵士がひとり、目の前を横切ってゆきました。
「もし」わたしは声をかけました。
「もし。占いのご用はいりませんか」
兵士は振り向き、わたしの顔を、そこに何か文字でも書いてあるかのように、じっと見つめました。
若いも若い、まだ少年といってもいいような年頃です。街灯に緑色に透ける髪のせいか、
すっくと立った姿勢のためか、どこか、樫の若木のような、穏やかで爽やかな風情がありました。
兵士と見たのはあやまちか、腰に剣を帯びてはいるが、それは護身のために形ばかりぶらさげている
偽物にすぎぬのではないか、そんなふうにも思いました。
そう、少年は美しかったのです。時には身を守らねばならぬこともあるに違いないほど、美しかったのです。
993:名前が無い@ただの名無しのようだ
04/09/12 00:02:57 o+9frqdv
「占いは、闇夜を照らす月の明かり」わたしは言いました。
「あなたの歩みにはどこか不案内なところが見られます。ご自身の望む場所に向かっているやら、いないやら、
わたしならば、確かに見てさしあげられますよ」
「不案内ですか」
少年は笑いました。微笑むと、ますます、あどけない、無垢このうえない顔だちになりました。
そして、不意に決意を決めて、大股に近づいてきました。
「そのとおり。ぼくは道に迷っているんです。お願いします」
「十ゴールドいただきます」
言いながら、わたしは水晶に手をかざしました。その途端、水晶球と手の間に、ばちばちと稲妻が散りました。
間近に立った少年のからだから、途方もない力が……黄金に輝く光の波動が……発散して、あたりじゅうの空気を
馨(かぐわ)しく尊い香りと、柔らかな温もりで満たし、ピリピリさせています。わたしは髪が逆立つのを感じました。
こころの目で見れば、ここはすでに真昼のよう。闇夜を照らす月の明かりどころか、この少年は、
まるで地上に降り来たった太陽そのものなのです。
「な…七つの星が……光が見えます」わたしはわたしの唇がおののきながら呟くのを聞きました。
「あなたのまわりに。それは、まだ、互いに互いを求めてさまよう小さな光たちですが、
やがて、導かれ、ひとつの大きな光となり……」
わたしは目を見張りました。
わたしは悟ったのです。
「勇者さま……!」
わたしは思わず立ち上がって、彼の手を取りました。ばちん、と火花が爆(は)ぜました。
彼は痛そうに顔をしかめましたが、手をひっこめはしませんでした。
994:名前が無い@ただの名無しのようだ
04/09/12 00:13:17 o+9frqdv
「ああ……あなたをずっとお探ししていました。お待ちしておりましたわ!邪悪なるものどもを倒す力を秘めた、
この世にただひとりの予言の勇者を!どうか、わたしをお連れください。わたしは、あなたとともに歩むべく
さだめられたもののひとり。モンバーバラの姉妹のかたわれ、占い師のミネアにございます!」
わたしは、勇者のことばを待ちました。
激励の、感動の、あるいは、驚愕の叫びを。
けれども、少年は、ただ怪訝そうに眉をひそめて、わたしの顔を眺めているばかりなのです。
わたしは戸惑いました。占いが間違っていたはずはありません。
「勇者さま……?」
おそるおそるささやきますと、少年は、瞬きをひとつし、ああ、と息を洩らしました。
「ミネアさんと言いましたね」少年は、無理な微笑を浮かべました。
「ぼくはユーリル。少なくとも、自分では自分のことをユーリルだと思っているものです……ともかく、
あの村ではそう呼ばれていた……あっ」
苦しそうに顔を背けた拍子に、少年は占いの卓に膝をぶつけました。卓が揺れ、水晶球が転がり落ちて、
甲高い音をたてて割れました。
「すみません!大切なものだったのでしょう?」
少年は青ざめました。
わたしが、それはもう必要ないから自分から割れたのだ、石はいくらでも代わりがきくものだし、
勇者というひとはそうではないのだから、気にしてくれるなという意味のことをいいますと、少年は顔をしかめました。
「勇者?それは何ですか」怒ったように呟きます。
「ぼくはただの無力なこどもです。誰か、別のひとと勘違いしてるのじゃないですか」
「いいえ、そんなはずはないわ。あなたこそ、この世を救うたったひとりのひと」
「この世を救うですって?」少年は泣きそうな顔をしました。
「そんなはずはない。育った村ひとつだって救えなかった。いや、あそこは、ぼくのために……
ぼくのせいで滅ぼされてしまったんだ!」
995:名前が無い@ただの名無しのようだ
04/09/12 00:23:51 o+9frqdv
だんだん事情が呑みこめてきました。魔物たちは勇者を抹殺しようと躍起になっていたはず。
けれども、勇者は守られていた。赤子の時からつい最近まで、密かにどこかに匿われていた。
そして、そこにもとうとう魔の手が伸びて……村のひとびとは、少年を守るために犠牲になったのに
違いありません。惨劇のあとから、どこをどうたどってエンドールまでやって来たのでしょう?
まだ勇者としての自覚を得ていない、この優しげな、幼子のような瞳をした少年。
森の匂いのする、美しい若者。
ひとりぼっち。何も知らず、汚れもなく。
わたしは胸の奥が熱く疼くのを感じました。この子は生まれたての星。世界の宝。わたしたちの希望。
この子を守ってあげよう。きっと、何があっても、このわたしが。
そんな気持ちが、ふつふつを沸いてくるのです。
「いらっしゃい、ユーリル」いつしかわたしは、小さなこどもに話しかけるような口調で、彼にささやいていました。
「よくがんばったわね。もう心配いらないわ。これからは、わたしたちが一緒よ……!」
ユーリルを伴って、わたしは姉を探しにゆきました。宿で一人で待たせておくのは心配だったのです。
何だか、また、夢でも見ているような顔をしているんですもの。
そのまま、ふらふらと、どこかに行ってしまいそうで。
例によってマーニャは賭博場の喧騒の中でもひときわ目立ち、燦然と輝きわたっていました。
男や女、年寄りやこども、大勢のひとびとを子分のように引き連れて、女王さながらの優雅な様子。
その手の中に扇のようにひらいた賭け札があるところからすると、たぶん、またたっぷりと勝ったのでしょう。
996:名前が無い@ただの名無しのようだ
04/09/12 00:32:57 o+9frqdv
あっけらかんと大口を開けて笑う横顔を見つけた途端、わたしの胃はズキンと痛みました。
マーニャは大輪の薔薇。少年の目に、美貌の姉がどう映るやら。マーニャにユーリルを見せたくないのか、
それとも、ユーリルにマーニャを見せたくないのか。どっちなのかわかりません、とにかく、ふたりを
逢わせたくないような気がしたのです。けれども、そんなのわたしのわがまま。
「ちょっと来て、姉さん」
人垣をかきわけて袖を引くと、姉は、今いいとこなんだから、とブツブツ言いながらも抜け出してきてくれました。
ポーカー台の脇で待っていた少年をみとめ、たちまち目を丸くします。
「おやまぁ、ずいぶんきれいな、あどけない坊やちゃんだこと。ミネアも隅におけないわねぇ。
どこでひっかけたのさ」
「ふざけないで」わたしはあわてて姉を睨みました。こんなひどいことを言うなんて。
ユーリルが吃驚(びっくり)して、逃げてしまうかもしれないじゃありませんか。
「大声もなしよ。とうとう見つけたわ。このかたが、あのかたなの」
「あのかたって……ええっ、勇……!」思い切り足を踏んでやると、マーニャは目を白黒させ、
ようやく小声になりました。「……なの?」
「ユーリルです」
少年は、短く行って、口をつぐみ、そっぽを向きます。マーニャのぶしつけな値踏みするような視線に
気圧されたか、賭博場のいかがわしい雰囲気に、あがっているのか。つややかな頬が薔薇色に上気して、
金色のソバカスがいっそう目立ちます。
「勇者には見えなかった」あとで姉は言いました。
「けど、いかにも大切に育てられた、やんごとないお坊っちゃまには見えたわね。
ミネアでさえ、母性本能をかきたてられちゃうような」
997:名前が無い@ただの名無しのようだ
04/09/12 00:44:26 o+9frqdv
宿に戻って、夜食を取りました。姉のカオで、酒場のご馳走が次々に運びこまれました。
男たちが、年増ふたりにはさまれて途方にくれたような顔をした少年に、やっかみ半分の
あてつけがましいことをいろいろ言っていくので、わたしはハラハラしましたけれど、
マーニャはてんで気にもとめていません。
「まずは」と姉が言います。
「あたしたちのほーにあったことを話すから、納得したら、あんたのほーの話をしてちょーだい」
アッテムト鉱山やキングレオ城でのできごとを聞くにつけ、ユーリルは次第次第に瞳の力を
取り戻しました。そして、いったん口火を切ると、抑えに抑えていたものを吐き出すように喋り続けました。
山奥の村の平和な暮らし。突然の侵入者、黒い騎士。ほんとうの両親ではなかったかもしれない両親。
妖精(エルフ)のような少女の身代わり魔法。襲撃。隔離。焦土。ひとり旅のはじまり。
森のとば口の小屋であった老人と犬。生まれて初めて見た大きな町ブランカ。地獄の帝王の復活を阻止しようと、
旅立ってゆく多くの戦士たち。
この子は、戸惑い、恐れ、驚きながら、旅を続けてきたのです。見るもの聞くものがみな珍しく、
なじみがないうえ、自分が、どこの誰で、なぜそんなにみんなに大切に守られていたか……
何をしなければならないかもわからないままに。
(ミネアたんのセリフがないので中略)
998:名前が無い@ただの名無しのようだ
04/09/12 00:57:20 o+9frqdv
「『国』ってものがよくわからなくて……ブランカの他にもまだ町があるなんて思ってもいなかったから、
すごく吃驚しましたけれど。……とにかく、何かわかるかもしれないと思って、トンネルを渡ってきたんです。
でも、ここのひとって、みんなすごく忙しそうで。ぼくが話しかけると、知らんふりしたり、邪魔そうにする。
いいこと教えてやるからお金を出せっでひともいて、けど、何だかわけのわからないこと……ぱふぱふとかいう
もののこと、教えてくれただけだった」
わたしは顔を赤くしました。わたしも、ユーリルに、十ゴールド寄越せって言ったひとりなんですから。
「坊やまさか」マーニャがニヤニヤします。
「世界中のありとあらゆる人間を話をしてみようなんて思っているんじゃないだろうね?」
「おかしいですか」
「無理だ」
「どうして?」
「どうしてって、莫迦だね」マーニャはやれやれと肩をすくめました。
「見ただろ、この町の広さを。人間の多さを。世界はもっと広い。人間は星の数ほどいるんだよ。
爺ぃになるまで喋って回ったって、全員と口をきくことなんてできやしないさ。あったりまえじゃない」
ユーリルは黙りこみ、唇をとがらせました。
「……これで十七歳だって?……っ!」
わたしはマーニャのふくらはぎを蹴りつけました。マーニャは何か言いたそうに振り返りましたけれど、
わたしが睨むと、ため息をつきながら腕を組みました。
999:名前が無い@ただの名無しのようだ
04/09/12 01:01:00 iK3BGXo1
999
1000:名前が無い@ただの名無しのようだ
04/09/12 01:01:22 o+9frqdv
「ユーリル」わたしはできるだけ柔らかく言いました。
「ただ大勢と話をしたって、真実が見つかるとは限らないわ。それよりも、まず仲間を集めることよ」
「仲間?」
「そう。わたしたちには、あと五人さだめられた仲間がいるはずなの」
わたしはキングレオ城の前の王さまに聞いた話を繰り返しました。バトランドの戦士ライアン、サントハイムの
王女アリーナとふたりの連れ。そして武器屋トルネコのことを。
「トルネコですって?」少年は目を見張ります。
「その人の噂は耳にしました。ブランカで。あの町とエンドールを結ぶ道を拓いた人でしょう?
そのために魔物に狙われているとか。なんでも、なんとか言う貴重な武器を探しに、東に向かったって聞きましたけど」
「東に?」
わたしと姉は顔を見合わせました。
以上、小説版第3巻、第5章導かれし者たち第1部、"2 ミネア" より。230-245頁。
1001:1001
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