FFDQバトルロワイ ..
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85:2/2
02/11/25 19:49
「結局、お前の知り合いとは会えん様だな、千載一遇の好機だと思ったのだが。」
「???」
理由はまだ言わない方が良いだろう、ただ事実だけを伝える。
「先程の戦闘の影響だと思われるが、わしの魔力の使用期限が更に短くなった、今日を含めてあと二日ぐらいだ。」
「!!」
だからこそ、戦力を補充したかったのだがな。
「それにあの四人組の件もある、戦力はなるべく増やしておきたい。」
実際あの四人…スライムが戦力になるとは思えんから三人がべホマスライムと組んだら我々に勝ち目は無かっただろう。
何故有利な状況で逃げたかは理解に苦しむ所では有るが。
「さて、授業に入るぞ。」
扉の近くの水晶に遠見の水晶をあわせてわしの授業が始まった。
【ハーゴン(あと二日で呪文使用不能) 
武器:グロック17、グレネード複数、裁きの杖、ムーンの首、グレーテの首、首輪×3
現在位置:神殿内の執務室 行動方針:ゲームの破壊】
【マゴット 武器:死神の鎌 
現在位置:神殿内の執務室 行動方針:ゲームから脱出、仲間と合流】
※授業中

86:ライアンとか
02/11/25 20:33
「…ねえ、ここ、さっきも通らなかった?」
この台地に降り立ってから三時間。ルーキー達は思いっきり道に迷っていた。
「たぶん、そうでござるな。足跡も残っているでござるし」
「う〜ん。この森、なにか魔力でもかかってるのかな?」
抜群のサバイバビリティを持つとんぬらでさえ惑わされるほどだ。

密林の枝には重く雪が積もり、木々の隙間から見える青空は小さい。
地形は平坦な部分の方が少なく、崖や壁にいくどとなく出くわす。雪の台地に根付く森は
魔の地に相応しい死の樹海。時々見かける巨大生物の白い骨がこの森の厳しさを垣間見せる。
「…これで雪でも降り出したら抜けられなくなるかもな」
「やめてよ」

さすがに冷えるのでライアンの肩の上に乗っているルーキーはブルッと体を震わせた。
「あ〜あ、前の町でぼくも毛皮持ってくるんだった」
ルーキーはうらやましそうにとんぬらのマントを見る。アレを着てても十分寒いだろうが。
「これこれルーキー殿、コレくらいの寒さで音をあげてちゃいけないでござるよ」
神経切れてんじゃないんか?このおっさん。ゾンビ状態のアイラさんはともかく、このおっさんは
雪国では目も疑うような露出度の高い鎧をしているのに、寒そうなそぶりは一切見せない。

「ハハハ…。あれ?森をぬけたようだよ」
薄暗い森の中を照らす、とても強い光が木立の間から漏れる、
一同は森の外に出て、絶句した。
「…ここ、スタート地点、だよね?」
「たぶん、そうでござるな。足跡も残っているでござるし」
森の中の、少し開けた空間。ここには木々の屋根が無い為、光が満ちていた。
ご丁寧に空間の真ん中から森の中に続く足跡も残っている。

87:ライアンとか
02/11/25 20:34
「あ〜も〜!!」
ルーキーは思いっきり雪の中にへたれこんだ。
「なにか対策を練らなきゃなぁ」
「う〜む。しかしワシはこういう事には専門外でござるしなぁ」
二人があーでもないこーでもないと話をしている最中に、雪の中で寝ている
ルーキーの真上の空間が歪んだ。

「…ん?」
ルーキーはなんとなく自分の頭上を見上げた。――デジャ・ビュ
ぽっかり開いた穴の向こうから、物凄い速度で金槌が落ちてきた。
「どひいいいいいいぃ!!!」
ルーキーは叫び声をあげて、身をかわす。森の方に。しかし、それがいけなかった。

金槌はなんの抵抗も受けないまま地面に接触し、激しく地面を揺らした。

「…イタタタ。ライアンさん、大丈夫ですか?」
たまらず転んでしまったとんぬらは身を起こしながら問い掛ける。
「うむ。大丈夫でござるよ」
ライアンも立ち上がる。アイラは無言で立ちあがり、髪についた雪を払う。
「…うーん、なんでハンマーがぼっ」
身を起こしかけたルーキーに、木々に積もった大量の雪がルーキーごと地面を埋め尽くした。

「おーい、ルーキー殿〜、生きてたら返事するでござる〜」
森の開けた場所にいて雪に埋もれなかった三人は、懸命にルーキーを探していた。
そこら中掘り返したが見つからない。早くしないと死んでしまうだろう。
誰もがあきらめかけたその時、雪の下からのびた炎の息がちょうどそこにいたライアンを包みこんだ。

「ケホケホ。あんな死に方じゃ、死んでも死にきれないよ」
自分で雪を溶かして出てきたルーキーは、となりでとんぬらの回復魔法を受けている
ライアンを見ないように呟いた。
「いやあ、ルーキー殿が無事でよかったでござる」
この人がこういう人で良かった、とルーキーはつけたしておいた。

88:ライアンとか
02/11/25 20:35
「ん?アイラさん、どうしたんだい?」
アイラがじっと、積もった雪を見つめていた。よく見ると、そこが微かに揺れている。
「…いったい何でござろうか…ム!?」
ライアンが言い終わる前にソレは姿をあらわした。

しかし、姿をあらわしただけだった。ソレは一抱えくらいの大きさの、
瞳を思わせる紋様を彫りこんである球状の物体。少し浮かんで、そのまま動かない。
「…なんでござろう、あれ」
ライアンが回収しようと近づき、手を伸ばす。ソレはあっさり捕まりライアンの腕の中に浮かんでいる。
「なにか魔法がかけてあるようでござるが」

「……このパターンはたぶん、マヌーサのようだけど」
「うん。ぼくもそんなカンジがする」
二人はライアンから手渡された球体をいろいろ弄くり回す。
「…なかなか高度な魔道技術だね。……設置されてだいぶたってるみたいだ」
「だとすると、コレを壊せばこの森からでられるの?」
「たぶん。やってみよう」

とんぬらは球体の隙間に剣を当て、一瞬で縦に貫く。
爆発するかと思ったが、その球体は魔力を失い小さなノイズをたてて瓦解した。
「強度はそんなでもないみたいだ。地面にぶつけても壊れるんじゃないかな。
 木の上にあればそうそう発見される事はないだろうからね」

「…でも、こんなのが何個もこの森の中にあるの?」
「ずいぶん昔のモノみたいだから壊れてるモノもあるんじゃないかな?」
「なに、迷った時はまた同じ事をすればいいんでござるよ」
ライアンはいつのまにか拾ってきたハンマーを片手で軽々と振りまわしている。
「……やめて。また生き埋めになりたくないよ」

89:ライアンとか
02/11/25 20:38
ルーキーは特別暗い声で言った。とんぬらも曖昧な笑みを浮かべている。
「大丈夫でござるよ。操作もそんなに難しくないでござるし」
「…なるべくアレを使ってもらわないようにしないとね」
「…うん」
なんども試し撃ちをしているライアンを横目に、二人はため息をついたのだった。

【ライアン/ルーキー 所持武器 大地のハンマー/スナイパーアイ ブーメラン
 現在位置:台地の北中央の森 行動方針 仲間を探す】
【とんぬら(DQ5主人公) 所持品:さざなみの剣 現在位置:台地の北中央の森 
 行動方針:王子と王女を助ける、パパスに会う アイラの呪いを解ける人を探す】
【アイラ(ゾンビ) 所持武器:死者の指輪 マンイーター 現在位置:台地の北中央の森 
 行動方針:ゾンビ状態中はとんぬらについていく。死者の指輪が外れたら???】
(フライパン×2は放置) (流出アイテム 残り3個)
(森の中に妨害装置確認  範囲は一マス  強度 弱  数はそんなに多くないかも)

90:1/3
02/11/25 23:35 4S5yLfma
ロンダルキアの大地は、これまでにない寒さであった。
水の巫女たるエリアにとって、それはある種心地よいものであったかもしれないけれど、
先ほどの悲劇、すなわちファリスの夭折から、自身の無力さにひどく慚愧の念に駆られていた。
物陰ひとつない白銀の寂寥たる世界もまた、それに拍車をかけている。
とはいえ、いつまでも悲しんでいるわけにもいかない。
今自分を惨めな思いにさせている今は亡き彼女は、決してそのようなことを望んでいないだろうし、
エリア本人もまたこれ以上ただ悲嘆にくれることは嫌だった。

一方彼女と同じ時を過ごしたロックはといえば、現在その思考は遙か別の世界へ向かっている。
今になって再び、かつての仲間たちのことが彼の頭を擡げてきたのだ。
彼はこのゲームにおいて、身近な人物の死というものを初めて見た。
これまでにも散々見てきた筈であったのに、それとはまた違う不思議な感覚が彼の身体を駆け巡っている。
それはまさしく、『不安』に相違ない。
どこかにいる筈の仲間は、果たして今何をしているのか、まだ生きているのか、そのような思いが彼の頭を占領しており、
なんといっても自身の死への恐怖さえ彼の心に本格的にわき始めたことは否定する余地がない。
思えば、彼の仲間たるセッツァーの訃音を聞いたとき、いったい自分は何故平然としていられたのか不思議で仕方ない。
自分は何をすべきなのか、彼はここにきてようやく真剣に考え始めたのだ。

そんなロックを忖度してかどうかは定かではないが、
比較的早く心の整理のついていたエリアは彼に話しかけることはなかった。
ただ、目を瞑って、あたりを警戒している様子であった。
だが、ついに沈黙を破るときがきた。
エリアは「あっ」と短く叫んだ後、逡巡し、ゆっくりと言ったのだ。

「水の反応が、消えました」


91:2/3
02/11/25 23:36
その瞬間、飛んでいたロックの思考は戻り、目を見開いて絶叫した。

「なんだって!?」
「違いありません。つい先ほどまで感じることができたのですが…」
「…じゃあ、それは、つまり、その、なんだ…」

エリアはこれ以上なにも言わなかった。ただとても、暗い顔をしていた。
北に風を感じ、西には土を未だ感じるが、水はない。これが意味することは―

「北に行きましょう。まだ、風の反応があります。西にも土の反応がありますが、ここからはだいぶ遠いですし」
「…ああ、わかった」

ロックは暫くの間なにか考えたあと、言った。
本来ならもっと慌てふためく状況であるのだろうが、不思議と落ち着いていた。


二人はそのまま無言で歩いていたが、ふとエリアが怪訝な表情になって立ち止まった。

「どうしたんだ?」
「…いえ、なんでもありません」

ロックは妙な顔をしたが、「そうか」とだけいって再び歩き始めた。
エリアが立ち止まった理由―それはひどく奇妙なことに、
以前とはまったく違う、しかし他ならぬ水の反応がまた感じられたからだ。
ただ、それはとても弱く、ちょっと気をぬくとすぐに感じられなくなってしまう。
以前の人物とは違うことは明らかだった。
それが何故かはエリアにはわからなかったが、なにか恐ろしいように思え、
ファリスの意志に反するかもしれないが、まず北へと向かうことにした。
気になることはその水の反応は存外自分たちの近くにあり、
さらにそれは北、つまり自分たちのほうへと向かっていることである。相変わらず、反応は弱々しい。

エリアは地平線まで続く白銀の世界に終わりのあることを祈りながら、ただただ歩いていた。

92:3/3
02/11/25 23:36
【エリア/ロック 
 所持武器:妖剣かまいたち・水1,5リットル・小型のミスリルシールド・ミスリルナイフ・加速装置・食料2ヶ月20日強分&毒薬 水1,5リットル×2 吹雪の剣 小型のミスリルシールド・クイックシルバー フィアーの書×7
 小型のミスリルシールド 現在位置:ロンタルギア東の端の雪原
 行動方針:クリスタルの戦士との合流(ロックは今行動方針についてやや考え直していますが、基本的にはファリスの意志を継いでいます)】
(エリアは一度だけ召喚魔法『シルドラ』を行使可能)


ageてスマソ

93:名前が無い@ただの名無しのようだ
02/11/25 23:41
見える。次の大地が─
オルテガは呼吸を整えて大地に降り立つ。
降り立った衝撃は微塵もない。雪がクッション代わりだった。
ほぼ同時にオルテガを追ってきたチョコボも降り立つ。
「…全く、お前というやつは…」
クェー…とないて顔をオルテガに摺り寄せる。
やれやれといった顔でオルテガはチョコボの頬をなでる。
「さて、どうするか。」
前を見る…水。右を見る…水。左を見る…水。
考えたくもないが後ろを見る。
…やっぱり水。
ここはどうやら湖に浮かぶ孤島。やれやれといった様子だ。
どうしようか。そう思っているうちにあるものを握り締めている自分に気がついた。

覆面。

次の瞬間ロンダルキア中になんともいえない叫びが響いたのであった。

「HAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!!」
見る人が見たならこう言うだろう。「マッスルダンス」と。
一通り踊りきった後高く跳躍する。
「クローーースッッ!!!!アウツッッッ!!!!!!!」
三回転半ひねり。それを見ていたチョコボが楽しそうに嘶く。
「行くぞ!」
「クェーーーー!!!!」
オルテガは颯爽とチョコボに飛び乗る。
「東だ!そこに向かうぞ!」
チョコボはそれを聞くと湖の中に飛び込んでいった。

【オルテガ(あらくれ状態) 所持武器:水鉄砲 グレートソード 覆面 現在位置:南の湖、島から東に約二マスくらい 行動方針:東へ】
(チョコボが一匹います。オルテガを乗せて湖を渡ってます。)

94:名前が無い@ただの名無しのようだ
02/11/26 00:14
数分後。だれもいなくなったはずの孤島に何者かの人影が現れた。
それはついさっきこの島を出ていったはずのオルテガであった。
島を回り、脱ぎ散らかした自分の衣服を集め、いそいそとたたんでいる。
変身が解けた時、覆面マントにパンツだけでは相方がカワイソウだとおもったからだ。
変身直後のハイテンションも少しだけ冷め、オルテガはある事に気がついた。

「そうか。泳がなくても氷の上を走れば良いではないか」
ひとしきり高笑いをあげ、気合の声をあげて高く跳躍をしチョコボに飛び乗る。
「いくぞ!」
「クェーーーーー!!!」
そしてチョコボは氷の上を走り出した。

そばで死にかけている二人に気付くには、まだまだテンションが高すぎた。

【オルテガ(あらくれ状態) 所持武器:水鉄砲 グレートソード 覆面 現在位置:南の湖、島から東に約二マスくらい 行動方針:東へ】

95:名前が無い@ただの名無しのようだ
02/11/26 00:49
ここはハーゴンの城の一室。
そこではマゴットがかなりのスピードで本を読んでいた。ハーゴンが言うには、
「兎に角、この本を理解できなければ話にならん。正午までに覚えろ」
との事だ。当の本人は机の上でよくわからない物をいじっている。
不意にハーゴンの顔に笑みが浮かんだ。ハーゴンは立ち上がり、言った。
「マゴット。授業は中止だ。着いて来い」

「???」
二人は長い洞窟の中を歩いていた。城の中からのびた、おそらく隠し通路というモノだろう。
「だまってついて来い。仲間がみつかった」
「!!!」
「だまっておれといったであろう。着けばわかる」
「………」

どのくらい歩いただろうか。不意にハーゴンが立ち止まり、簡単な呪文を唱える。
すると頭上の岩盤が裂け、そこから光が漏れた。

「………」
「ここか?地図で言うとここだな。」
ハーゴンは地図の一点を指差す。そこは城から南東、湖に浮かぶ小島だった。
「………」
「まっておれ。占いによるとここらヘンに…」

96:名前が無い@ただの名無しのようだ
02/11/26 00:50
程なくして二人は死にかけているジタンとビビを発見した。
「やはり酷いな。マゴット、べホマだ」
マゴットはうなずくと二人を回復する。彼女の実力もあって二人はすぐに危機的な状況を脱した。
「一寸見せてみろ。なに、我が教団の簡単なまじないだ」
不思議そうな顔をしているマゴットを手で制して、二人の首筋に複雑な紋様を彫りこむ。

「これでいいな」
ハーゴンは呪文を呟き、一回手を叩いた。すると二人は立ち上がり虚ろな瞳でハーゴンを見る。
「…………」
「まだ目を覚まさんようだ。こいつ等を城まで運ぶのはちと骨だろう」
もちろんそれだけの術ではない。心配そうな顔をしているマゴットを口先三寸で丸め込む。

「では我が城に戻るぞ。授業はまだまだ先が長いのだ」
「………」
そしてハーゴンは、ジタンとビビを引きつれて城に帰っていった。

【ジタン(人形)/ビビ(人形): 所持アイテム:仕込み杖/ギザールの笛 現在位置:小島隠し通路 
 行動方針:?】
【ハーゴン(あと二日で呪文使用不能) 
武器:グロック17、グレネード複数、裁きの杖、ムーンの首、グレーテの首、首輪×3
現在位置:隠し通路 行動方針:授業 ゲームの破壊】
【マゴット 武器:死神の鎌 現在位置:隠し通路 行動方針:ゲームから脱出、仲間と合流】

97:1/2
02/11/26 01:00
荒涼とした丘の上でエドガーは腰を下ろすと、
バックの中からマランダの道具屋から持ってきた工具を使い、自分の支給武器である、
ボウガンの改造に着手していた。
「連射機能は無理としても射程や威力に関しては改造の余地がまだあるはずだ...うん?」
自分の背後で何か様子をうかがうような気配を感じる、エドガーは鏡状になっている、
工具箱のフタで背後の風景をそっと確認してみる....と、そこにはまだ幼い少年が映っていた。

エドガーの顔に一瞬緊張が走るが、すぐにもとの表情に戻る。
敵かと思ったが、この少年は自分の気配を押さえる術もまだ知らないようだ、それでいて
必死で隠れている様子が、エドガーには何だかほほえましかった。
「かくれんぼは楽しいかい?」
エドガーは振り向くと少年が隠れている、背後の木陰に向かって声をかける
と、わっ!という声がして、木陰ががさがさと揺れる。
そこをすかさずエドガーは木陰へと滑りこみ、少年の肩を掴む。
「おっと、捕まえたぞ」

必死でもがく少年だったが、その時その腹がぐぅ〜と大きく鳴る。
それを聞いてエドガーは笑顔でパンを少年へと差し出す。
「腹が減っているんだろ?ほら」
だが、少年が無言でパンを手に取ろうとしたとき、エドガーはパンを持った手を少年から離す。
「ママに教わらなかったかい?何かをしてもらったときは”ありがとう”だろ?」
「うん....ありがとう、僕はテリーって言います、おじさんの名前は?」
ありがとう、を聞いてようやくエドガーはテリーにパンを渡す。
「良く出来ました、けれどな俺はおじさんじゃないぞ、おにーさんだ。俺の名前はエドガーだ。」
「うん、わかったよ、エドガーおじさん」


98:2/2
02/11/26 01:01
ちょっとだけ溜息をついて、また工具をいじりはじめたエドガーの隣で、
無言でしばらくパンをもふもふと食べていたテリーだったが、不意に口を開く。
「所でおじさんって、強い?」
「ああ、弟には負けるが強いぞ」
「だったら僕に戦い方を教えてよ、僕には倒さなきゃいけない相手がいるんだ」
その言葉を聞いてエドガーの目が鋭く輝いた。
「理由がありそうだな、正直に話せば考えてやらんでもないぞ」
「なるほど....」
テリーは自分が見たまま、聞いたままのことを包み隠さず正直にエドガーに語った。

セッツァーの死を聞いたとき、エドガーは一瞬叫びたくなったが、すぐに思いととどまった。
アイツの死を涙で送るのは似合わない、そう思ったエドガーは、
空に向かって餞のワインを振りまいたものだが、
まさかその最期を演出した当事者の1人にお目にかかれるとは思わなかった。

「おじさん、いいでしょう、僕は絶対仇を取るって決めたんだ」
「そうだな....」

確かにこのまま放っておく訳にもいくまい、
ティナはおそらくバカ正直にテリーに殺されてやるつもりであることは間違い無い。
それでは何の解決にもならない、いや、だからといって自分が出来る事など無いに等しいが.....
ならば、その無きに等しいことだけでも、とりあえずはやろうではないか。
そう思ったエドガーはテリーへと優しく微笑む。
「いいか、おじさんがこれから言う事をちゃんと守れるのならおじさんが戦い方を教えてやろう」

「一つ、その女の子に出会ったら、おじさんの名前を名乗った上で、必ず正々堂々と戦いを挑む事」
「一つ、女の子にも本気を出してもらうよう必ず頼む事」
「一つ、もしもおじさんが途中で死んでも、殺した人を憎んだり仇を取ろうとか思わないこと」

とりあえずテリーの憎しみを取り除く事は出来なくとも、暴走だけは押さえなくては.......。
あとはティナの行動にかかっているが、こればかりはその場にでもいない限り対処はできない。


99:3/2
02/11/26 01:03
テリーは予想外の言葉に戸惑っていたようだが、やがて唇を引き締めて強く頷く。
それを見てやや複雑な表情でエドガーもまた頷くのだった。
(とりあえずティナを探さないことには話にならんな......)

【テリー/エドガー 所持武器:チキンナイフ/ボウガン&天空の鎧(装備不可)
 現在位置:ロンダルキア中央西よりの山地 行動方針:謎の剣士の敵(ティナ)を取る 
 強くなりたい/魔法使い、デッシュを探し首輪を解除する、ティナを探してテリーのお守】

100:名前が無い@ただの名無しのようだ
02/11/26 08:13
「ここがロンダルキアかあ。本当にあたり一面山と雪ね。」

ティファは木越しに見える雪山を見てそう思った。

「あ、山の向こうに何か見えるなあ。何だろう、よく見えないけど。傷が癒えたら行ってみようかな。」

ティファは視線を南の方に移した。すると20m程先に腕輪が落ちている。

「何かしら? 腕輪? どうやら邪気はなさそうだけど…。」

彼女はしばらく悩んでいたが自分のカンを信じることにしたようだ。
腕輪をつけてみる。

「ん?」

体が躍動感に満ち溢れてくる。ためしに蹴りを放ってみる。シュッ。
いつもより素早い蹴りが繰り出された。今度は正拳突きを出してみる。シュッ。

「やっぱりスピードが上がっているわ。これはいいものを拾ったわね。」


【ティファ(負傷) 装備品 星降る腕輪 現在位置 台地西の森 行動方針 クラウドたちを探す/傷の治療後、神殿に行く】

(流出アイテム 残り2個)

101:1/5
02/11/26 11:54
雪原の中、エビルプリーストは道に迷っていた、彼の現在の位置はロンダルキア北東、確か祠があるはずだが、
そこには木々が生い茂っているだけで、他に何の痕跡も無い。
「おかしな話だのう」
そう思い首をかしげるエビルプリーストだったが、不意に現れた青年に目を見張る。
その青年は確かに何も無い空間から出てきたように見えたのだ。
しばらく凝視していると、青年はまた空間の中へと消えて行く。

「そういう事か....くくく」
恐らく敵の侵入を防ぐために、保護色か何かで建物を隠していたのだろう、
これで納得がいく。
と、どうやら出発するようだ、青年と男に率いられ、3人の子供たちが後から続く。
エビルプリーストは変化の杖で念じるとその姿をアリアハン地下で1度見かけた少女
モニカの姿へと変える。
そしていかにも道にはぐれた風を装って彼らへとゆっくり近づいてゆく...そして、

「じゃあ、そろそろ出るか」
バッツの声に、は〜いと3つの声が重なる、まるで幼稚園の先生になったみたいだ。
苦笑するバッツだったが、こういうのも悪くは無い。
と、ピピンが何かを見つけたようだ。バッツの肩をせわしなく叩く。
「バッツさん、あれを見てください」
ピピンの指が指す先に、1人の少女がいかにも疲れ果てた風にこちらに向かってくるのが分かる。
ふらふらと足取りもおぼつかなく歩くその姿は、手を差し伸べずにはいられなかった。
「どうしたんです.....」
バッツとピピンが少女へと駆けより、声をかけようとしたその瞬間だった。

「イオナズン!」
少女の声と同時に、閃光と爆発が周囲を包んだ。

102:2/5
02/11/26 11:55
「くっ!」
至近距離からの大規模呪文.....一杯食わされてしまった。
バッツの目にごろごろと斜面を転がり落ちていくピピンの姿が見える。
そうだ、クーパーたちは?逃がしてやらないと、
少なくとも背後には彼らの気配は無い、どうやら祠に逃げ込んでくれたようだ。
とりあえずバッツはひたすら少女の行く手を阻むように剣を振るい、牽制を続ける。
(どうする.....)

このまま魔法剣士で戦うか、それともジョブを変えるか......
と、バッツが迷っている間にも少女はバッツには構わず、祠の方へと攻撃を仕掛ける。
(迷っている暇は無い!、やるしかない)
バッツはジョブを竜騎士へとチェンジすると、竜剣の構えを取ろうとする。
だが、少女の方が早かった、少女はバッツの手首を取ると早口で呪文を唱える。
「イオラ」
強烈なショックが全身を襲う中で、バッツは悟っていた。祠への攻撃は誘いだった事を、
(ちくしょう、こんな事なら最初から竜騎士にチェンジしてれば良かった....)
そして少女が手を離すと、バッツはそのままの姿勢でスローモーションのように地面へと倒れた。

「他愛も無い」
モニカという少女の姿をした、エビルプリーストは気を失ったバッツを嘲る。
「戦場では一瞬の迷いが死に繋がる、まだまだ青いよの」
余裕の表情のまま、エビルプリーストは祠の中へと入って行く、あとは子供3人
どれほどのことがあろう......、だが祠の中は衝撃で多少散乱していたものの
そこには子供たちの姿は無かった、何処に行ったのかと、部屋の中を色々と捜す
エビルプリーストだったが、ふと床板が微妙にずれているのに気がつく。
床板を外すと、そこには6段ほどの小さい階段があり、その下では旅の扉が渦を巻いていた。

ここは邪教のお膝元である場所柄、当然魔物等の襲撃にも2重3重の備えがある。
そう、本来のものとは別に、床下には小規模ながらも予備の旅の扉が設置されていたのだ。
エビルプリーストが続こうとしたとたん、扉は消滅する、後を追って来れないように、
一回限りの使い捨てなのだろう。

103:3/5
02/11/26 11:55
憮然とした表情で祠から出てきたエビルプリーストへとバッツが罵声を浴びせる。
「俺を殺すつもりか.....だが俺1人殺しても無駄な話だぞ」
その声に無念さはあれど、恐怖は微塵も感じられなかった。
(気に入らんな.....)
ただ殺すのでは収まらない、さてどうやって、と思ったエビルプリーストに妙案が浮かんだ。

「くくく......貴様は殺さんさ、貴様が死ぬと放送でばれてしまうではないか」
モニカ.....いや、エビルプリーストは手に待った杖に軽く念じる、と、
その姿が一瞬でバッツへと変化したではないか。

「今日からワシがお前の代わりを勤めてやる....くくく、というわけじゃしばらく眠っておれ」
余りの事に呆然とするバッツへ、エビルプリーストはラリホーを唱える、
戦闘による消耗、そして目の前での出来事、隙間だらけの心を突かれ、
バッツは深い眠りへと落ちていった。

それからしばらく後、エビルプリーストはバッツを身包みはいだ上で凍らせ、
仮死状態にした上で橋の上から湖へと投げ落とした。
ぶくぶくと水底深く沈んでいくバッツ....これで当分発見されることは無いだろう。

そして後始末を終わらせ、立ち去ろうとしたエビルプリーストに声を掛ける者がいる。
「バッツさん、無事だったんですね」
バッツ....いやバッツの姿をしたエビルプリーストへと安堵の表情で近づくピピン、
そんな彼にエビルプリーストはメラゾーマを持ってして応えたのだった。
特大火球に直撃され、業火に包まれるピピン、
「バッ....ツさ、どうし....て」
虫の息の中、途切れ途切れの声で叫ぶピピンへ構うことなくバッツ...いやエビルプリーストは
さらに火球をピピンへと放つ。さらなる業火の中、灰になっていくピピンの顔は涙に濡れているように見えた。


104:4/5
02/11/26 11:56
完全に黒焦げになったピピンの亡骸を踏み砕き、やはり湖へと蹴りこみながら、
エビルプリーストは淡々と呟く。
「立つ鳥跡を濁さず.....」
そうやって今度こそ後始末を終えると、エビルプリーストは北に向かって歩き始めた。

【バッツ(仮死状態)所持武器:無し 現在位置:ロンタルギアの祠近くの湖底
 行動方針:レナ、ファリスを探す】
(身包み剥がれてます、素っ裸です)

【エビルプリースト 所持武器:危ない水着 変化の杖 現在位置:ロンタルギアの祠から北へ
 行動方針:天空の勇者(ソロ・クーパー)の始末】
(現在はバッツの姿です)

【ピピン:死亡】


105:5/5
02/11/26 11:57
「ここどこだろ?」
偶然見つけた旅の扉、行き先が何処かよりも一刻も早く逃れなければという気持ちの方が強かった。
そしてその結果、クーパーたちは暗闇の中で目を見合わせる始末だった。
本来麓の街へと脱出できるはずの旅の扉であったが、やはり強大な結界の力の前では効果を発揮できなかったようだ。
彼らは今、ロンダルキアに向かう洞窟の4階にいた。

「もしかしたら、外に逃げられるかもって思ったのに」
だが、考えて見れば彼らは幸運だったのかもしれない、
境界線に阻まれれば、彼らは間違い無く爆発四散していただろうから。

「とにかく外に出よう」
クーパーの声にエーコとリディアも歩き出そうとするが、その瞬間エーコの姿が消える。
「!!」
2人は慌ててエーコが立っていた場所を調べて見る、案の定そこは巧みにカモフラージュされた、
落とし穴になっていた。

「どうしよう....」
「放っとけないだろ、行くしかないよ」
そしてクーパーとリディアも覚悟を決めると、落とし穴の中へと飛びこんでいった。

【クーパー/リディア/エーコ/
 所持武器:天空の盾、ロングソード/なし/なし
 現在位置:ロンダルキアの洞窟3Fへ
 行動方針:父親、アニー探し/セシルを探す/仲間探し】

106:名前が無い@ただの名無しのようだ
02/11/26 16:57
>>104の修正です。
 
【エビルプリースト 所持武器:危ない水着 変化の杖 ブレイブブレイド(バッツの所持物全て)
 現在位置:ロンタルギアの祠から北へ 行動方針:天空の勇者(ソロ・クーパー)の始末】
(現在はバッツの姿です)


107:メルビンとか
02/11/26 19:28
「…どうやら現在地は地図によると中心から北東の森でござるな」
メルビンは太陽の光と、周囲の地形から判断した。
目の前には鬱蒼と茂る森。背後には壁のようにそびえる山脈が連なっていた。
今いる場所は、そのちょうど中間のほんの少しひらけた平地だった。
「…南の小島に祠があるな。まずそこに向かうとしようか」
「それならまず湖岸に出た方がいいでござるな。この森、いやなカンジがするでござる」

「…寒いですわね」
「…雪国だからな。そんな靴では歩けないだろう」
モニカのはいているハイヒールを指してアーロンは言った。
「大丈夫ですよ。…キャア」
アーロンは軽くモニカを持ち上げ、抱える。
「無理するな。雪はお前が思っているほど甘くはない」

「…アーロンさんこそ。…ケガがまだ治りきっていないんでしょう?」
「…祠についたら続きをやってもらう。オレも一秒でもはやく祠に着きたいからな」
軽口をたたくアーロンに、モニカはそっと首に手を回した。
「わかりました。…ダメですね、私。皆さんに迷惑かけてばかり……」
「おまえにしか出来ない事が何かあるはずだ。そう悲観するな」
(私にしかできないコト。かぁ)
アーロンの言葉に、モニカは深く頭を悩ますのだった。

「…この山脈を辿って南に歩く。森の中には入らない方がいいようだ」
「そうでござるな。それでは行くでござる」
「ガウ!」
「…あの、メルビンさん。」
「なんでござるか?」
「もしかして、体を温める魔法ってしっていますか?」
そこまで言って、モニカは後悔した。なにバカなコトを聞いているんだろう私は。
アーロンもたぶんあきれた顔をしているだろう。
「ああ、知っているでござるよ。その服じゃさすがに寒いでござるな」

108:メルビンとか
02/11/26 19:29
平然と言い放つメルビンを、二人は不思議生物でも見るかのような目で見た。
そんな二人の視線に気付いていないのか、メルビンは袋の中をまさぐる。
「…あった。ウールガード〜」
メルビンが取り出したのは、純白の羊毛のモコモコした服だった。
「心配しなくてもいいでござるよ。とりあえず四人分あるでござるし。」
二人のなんとも言えない表情を、メルビンはそう解釈したのだった。

「…あっ。これあったかい。アーロンさん、似合ってますか?」
手渡された服を着たモニカはクルリとターンする。
「…ああ。よく似合っているぞ」
「アーロン殿は着ないんでござるか?」
ガウに服を着せ終わったメルビンは、手に服を持ったまま硬直しているアーロンに問い掛けた。
前に大怪我した時、着ていた赤のコートが台無しになったので今は黒のアンダーシャツしか着ていない。

「…オレは、いい。」
アーロンは手に持ったもこもこをメルビンにつき返した。
「あー。もしかしてアーロンさん、はずかしいんですか?」
モニカが下からアーロンを覗き込む。アーロンは顔を赤らめて視線をそらした。
「ははーん。モニカ殿、コレには……(ごにょごにょ)」

「アーロンさん。ちょっとソコに立ってください」
「…何をする気だ?…なに!」
モニカは羊毛の塊をアーロンに投げつけた。羊毛の塊が瞬時にほどかれ、アーロンを包む!
「はい。私が着せたんですから脱いじゃだめですよ」
アーロンは純白のモコモコに身を包み、顔を赤くしてフルフル震えていた。

「無理しちゃだめですよ、アーロンさん。雪国の寒さは甘くないんですから」
「…誰のマネだ?」
「アーロンさんのです。…似てませんか?」
返事の代わりにアーロンはモニカを持ち上げる。今度なモニカも何も言わない。
「すまなかったな。コイツが我侭を言って」
「いやいや。それでは出発するでござる」

109:メルビンとか
02/11/26 19:34
【モニカ/アーロン:所持武器:エドガーのメモ(ボロ)/鋼の剣(中古) 現在位置:台地最北東  行動方針:南の祠に 仲間を探す】  
【メルビン/ガウ 現在位置:台地最北東 所持武器: 虎殺しの槍 /なし 行動方針 南の祠に 仲間を探す ホフマンの仇をうつ】

モ「そういえばこの剣、折れちゃったんですよね」
メ「壁おばけの時でござるな。」
ア「ああ。しかし無いよりマシだろう?」

110:名前が無い@ただの名無しのようだ
02/11/26 22:20
>>101-105
は無効とさせていただきます、ご迷惑をおかけしました。

111:次元 ◆yGAhoNiShI
02/11/27 00:09
【ルパンごっこ】

1. コンビニにいく。
2. 普通に買い物をする
3. なにくわぬ顔で店を出る
4. 数分後、息を切らしてコンビニのレジにかけよる
5. 「お、おい!さっきこんな顔をした奴がこなかったか!」と叫ぶ
6. 「あなたがさっき買い物していったんですよ?」と店員に言われる
7. 「ば、ばかもぉ〜ん!それがルパンだ!追えぇ〜!」と、叫びながら店を出る

112:1/
02/11/27 00:47
何も無い空から二人は飛び出した。
―足場がない!
今の今まで大地に足を降ろしていた二人は、突然の事に為す術も無く大地に落下した。
フライヤは硬い地面で背中を打ち、
少し遅れてピエールは、人間の上に落ちた。
「うごぇっ!」
下敷きになった男の悲鳴が、スライム部分の下から洩れる。
ピエールは慌てて男から飛び退った。 今度は確かに冷たい大地の感触がスライムに伝わる。。
「も、申し訳ない!」
相手が自分たちの命を狙うものであろうとなかろうと、まずは謝るのが礼儀。
もし打ち所が悪ければ、回復魔法もかけてやるべきだろうと思ったが、
男が起き上がろうとするのを見て大丈夫だと判断した。
所持品らしいスーツケースも傷一つついていないようだ。

男の後ろでフライヤが背中を押さえながらこちらを覗っている。
ピエールは苦笑いを浮かべながら手を振った。
フライヤは笑うでもなく、目配せして応じる。
ややあって、男は立ち上がった。

「くそっ、僕が何をしたっていうんだ…」
ピエールのボディプレスの洗礼を受けた男はソロだった。
彼は立ち上がると、綺麗な顔立ちを歪めてピエールを憎憎しげに睨む。
「ち、違うんです。旅の扉の出口が空中だなんて予想でき…」
ピエールの口が止まった。ソロの目に異様な光が帯びているのを見た。

113:2/
02/11/27 00:48
「なんだ……魔物じゃないか。いっちょまえに言葉を話すのか。
僕の前に出てくるなんていい度胸だな」
ソロから発せられるものは殺気。
―この人は一体!?
「退がれ!」
言われるままに退がる。
ビュッ!!
ソロの剣がピエールの体をかすめた。
フライヤが叫ばなかったら、今ごろ胴体は真っ二つだったろう。
「もう一匹いるのかあ!」
ソロは後ろを振り向き、今度はフライヤに襲い掛かった。
「フライヤ殿!」
フライヤの武器は小剣のみ。
ソロのエンハンスソードと比べて性能の差は明らかだ。
(自分が助けなくては…)

あの前大陸でセシルに襲われたとき、ピエールは旅の扉に逃げ遅れたジタンとビビを助ける事が
できなかった。 紅蓮の炎を目の前にして尻込みしてしまったのだ。 
―自分は騎士失格だ、iいや、ビビ殿という恩人を見捨てて逃げるなど獣以下だ!

激しく自己嫌悪し、苦悩していたところいきなりの第三舞台、ソロと対面。
そしてフライヤが危機に見舞われている。

あの二人に何としても詫びたい。
どんなに軽蔑されようと、どんなに罵られようとも構わない、許してくれるまで。
だが、二人はここにはいない。 
ならば、今はフライヤ殿を守るのが、このピエールの役目。 ビビ殿の仲間はこの私が守る!


114:3/
02/11/27 00:48
ピエールは珊瑚の剣を高く掲げ、咆哮を上げながらソロに向かって突進した。
あと数メートル。
しかし既にソロは、フライヤを捉える間合いに入っていた。
どうやっても間に合わない。
絶対に埋められない距離。 
ソロの咆哮。
光を断つ剣。
景色が、歪む。

ピエールは息をのんだ。
ソロの斬撃をフライヤが避けたのだ。
しかも剣が振り下ろされた後に回避行動をとったように見えた。
すぐさまフライヤはソロを突き飛ばして大きく間合いを取った。

ピエールはフライヤを、そしてソロは自分の手を見つめてただ呆然とするだけであった。

【ソロ 所持武器 スーツケース核爆弾、エンハンスソード 現在位置;ロンダルキア南  行動方針?
フライヤ、ピエール 所持武器 エストック、珊瑚の剣  行動方針 ジタンとビビを探す】

115:名前が無い@ただの名無しのようだ
02/11/27 19:40
ロンダルキアの西、断崖絶壁の崖付近…。
空から何かがふわりふわりと舞い落ちてくる。
どうやら羽がついた帽子のようだ…。

※使い古しのはねぼうしがロンダルキア西に置かれました。
(流出アイテム 残り1個)

116:1/4
02/11/27 19:57
セシルが今立っているのは闇の中、時折蝋燭の炎に似た灯が通り過ぎる以外、
何の光も存在しない。
そしてその炎が照らすものは、見渡す限りの無数の屍の山だった。
そこにはカインがいた、リディアがいた、テラが、エッジが、ギルバートが.......
皆、無念の表情で息絶えている。
しかしセシルは構わず進んでいく、彼らの屍を踏みしめて......

やがてセシルの目の前に1人の女性が姿を現す、彼女はまだ生きているようだ。
それを見たセシルの瞳に初めて表情のようなものが浮かぶ、
「ローザ!.....良かった、戻ってきてくれたんだね」
しかし、ローザはセシルを拒絶するかのように怒りと悲しみの表情で弓を構える。
セシルにはそれも分かっていたようだ、両手を広げ、自らの心臓を射手へと晒す。

「いいんだよ、だけど君だけは生きて、僕が奪った命の分まで」
そしてローザの矢をその心臓に受け、セシルもまた無数の屍の中へと落ちていった。


「......夢か」
セシルが目を開けるとそこは一面の雪化粧で覆われた森の中だった。
目覚めると同時にカインの嘆きにも似た叫びが頭の中に甦ってくる。
だが、その叫びをもってしてもセシルの心は動く事はなかった。

彼には罪の意識と悲しみは存在すれど、もはや迷いは存在しない、
自分にとって唯一無二の輝ける太陽を再び甦らせるため、
永遠の夜にその身を堕とそうとする、悲しき騎士の姿がそこにはあった。

ただ一言、
「ごめん.....」
と口の中で呟き、彼はまた新たな戦いを求め白銀の世界へと踏み出していった。

117:1/4
02/11/27 19:58
ひとまず話を止めます。申し訳無い

【セシル 所持武器:暗黒騎士の鎧 ブラッドソード 源氏の兜 リフレクトリング 弓矢(手製) 
 ギガスマッシャー  現在位置:ロンタルギア東の森  行動方針:皆殺し
 (ハーゴンorエドガーを最優先ただし遭遇すれば他のキャラでも殺す)】


118:1/2
02/11/27 20:26
デ「はぁはぁ。おい少年。こいつなんとかしろって!」
導「なんとかしたいところなんですが……、エアロが効かないんですよぉ!!」

デッシュは変な機械においかけられていた。それはアークマージのキラーマシーンである。

新しいフィールドにきて、現在の位置がロンダルキア西部の森だと分かりこれからの対策を考えていたところ、
いきなり矢がデッシュの左腕にささり、その後、キラーマシーンが2人の前に姿を現した。

どうやらキラーマシーンはデッシュをターゲットにしたらしく、右腕のブレードでデッシュに襲い掛かる。
デッシュは逃げ始め、その後をキラーマシーンが追い、その後ろをまた導師が追うという形になった。
導師は走りながらエアロを唱えるも殆どきかなかった。
木が多いのでボウガンは使えないというのもキラーマシーンは理解しているようだ。

導『もしかしたらホーリーなら効くかもしれないけど、下位のエアロならともかく上位のホーリーは、
  走りながらじゃむりだし……。せめて戦士系のジョブならなあ。』

先頭を走るデッシュとキラーマシーンとの間が詰まってきた。人間の機械の差だろう。

119:2/2
02/11/27 20:27
とその時、導師の後方から女性の声がした。

「わたしに任せて。」

というと、その女性は全力で走っている導師を軽々と抜き去り、あっというまにキラーマシーンに追いつき、
キラーマシーンのボディに裏拳を叩き込む。キラーマシーンの動きが遅くなる。

キラーマシーンも目の前の敵の排除を優先させたのか、女性に攻撃を開始した。
キラーマシーンの攻撃もかなり激しかったが、女性の攻撃は機敏な動きでそれをかわし、キラーマシーンに的確にダメージを与えた。

デッシュも何時の間にか走るのをやめ、痛みをこらえ1人と1体の戦いを口をあけてみていた。
導師も自分が同じように口をあけてみていることに気づき、口を閉じる。

戦闘はスピードで勝る女性が徐々にマシーンの動きをおさえ、最後はアッパーからのハイキックをマシーンに叩き込むと、
マシーンは動かなくなった。

女性は「この腕輪がなかったら危なかったわね。」とひとりごちると、2人ににっこり微笑んだ。
「あ、まだ名乗ってなかったわね。私の名前はティファ。」


【導師/デッシュ 所持武器:天罰の杖/なし
 現在位置:新フィールドへ 行動方針:エドガーに会う・首輪の入手】
【ティファ 装備品 星降る腕輪 現在位置 台地西の森 行動方針 クラウドたちを探す/神殿に行く】
※ロンダルキア巡回のキラーマシーン動かなくなりました。
※デッシュとティファの怪我は導師が回復しました。


120:↑修正
02/11/27 20:28
【導師/デッシュ 所持武器:天罰の杖/なし
 現在位置:台地西の森 行動方針:エドガーに会う・首輪の入手】
【ティファ 装備品 星降る腕輪 現在位置 台地西の森 行動方針 クラウドたちを探す/神殿に行く】


121:オルテガとか
02/11/27 20:48
ロンダルキア大雪原地帯
洞窟を抜けてきた者への、第二の洗礼。
遠目には平坦な雪原に見えるソコは、歩みを拒む深い雪と山地特有の急な斜面。
そして犠牲者を求む数多くのクレバスが聖なる者の侵入を拒む。
この地には珍しい青空の下、黄色い影がこの台地の創生以来のスピードで駆け抜けて行く。

「クエーーーー!!」
嘶きも鮮やかに、チョコボは羽をはばたかせながら一際大きな裂け目を飛び越える。
それに乗っているのは覆面マントにパンツ一丁。荒くれ戦士オルテガだった。
しかし華麗に着地するチョコボの表情とは対照的に、彼の顔はすぐれない。
「むう、やはり充電が少なかったか……。そろそろ変身が解けてしまうな」

おもむろに地図を広げ、どこか休めそうな場所を探す。
「ふむ。北の森で休憩を取るか。どこか隠れる場所があるだろう」
オルテガは進路を変え、北の森にまっすぐ向かって行った。
「…相方にも困ったものだ。何か手紙でも置いといてやるか」
とりあえず変身のシステムを説明しなければな。消耗が激しいのだ、コレは。

変身してから20分。もうすぐオルテガが眠りにつく時間だ。
森の中は非常に入り組んでおり、所々に巨木が聳え立っている。
「…ふむ、あそこが良いか。」
オルテガの言葉の意図を読み取り、かなり高く跳躍した。
チョコボは頭上の巨木の枝に飛び乗り、再び高く跳躍する。
そして三度目に跳躍した時、チョコボは木の洞に着地した。

「…高低差はほとんど無視か。よくやった」
チョコボから降りたオルテガはやさしくチョコボの首をなでる。
チョコボもオルテガを甘噛みする。
「時間も少ない。はやく手紙を残さなければな」

122:オルテガとか
02/11/27 20:49
〜覆面の使い方〜

このたびは当社の製品を…  (この辺は省くか)
この覆面はあなたの内面に眠るもう一人のあなたにアクセスする手段の一つです。
この覆面に封印されし荒くれ達の記憶は以下の通りです。
・荒くれ戦士 ・荒魔道士 ・慰安夫 ・武器防具屋

もう一人のあなたの活動時間は、あなたの意識のある時間によって回復していきます。
健全な成人男性の場合、一時間で約20分の活動時間が回復します。
最大活動時間は約四時間くらいです。また、変身が解けた時に気絶する恐れがあります。

説明は以上です。それでは快適な荒くれライフを御送り下さい。


「…こんなものか。余計な脚色が入ってしまったがな」
大剣で器用に木の壁にメッセージを彫りこんだ
「…ここまでか。今度は長い眠りになりそうだ」
オルテガは側に腰を下ろしているチョコボにもたれかけ、ゆっくりと覆面を外した。

【オルテガ(眠り) 所持武器:水鉄砲 グレートソード 覆面 現在位置:洞窟北西の森の巨木の洞 行動方針:休憩】

123:>>91修正
02/11/27 22:24
>>91最後の段、 ロックは妙な顔を〜反応は弱々しい。 までを以下に修正します。ご迷惑おかきしまう。

ロックは妙な顔をしたが、「そうか」とだけいって再び歩き始めた。
エリアが立ち止まった理由―それはひどく奇妙なことに、
以前とはまったく違う、しかし他ならぬ水の反応がまた感じられたからだ。
ただ、それはとても弱く、ちょっと気をぬくとすぐに感じられなくなってしまう。
以前の人物とは違うことは明らかで、 何故かはエリアにはわからなかったが、それは恐ろしいように思えた。
しかし、自分たちよりは遙か西の方向にいる。ちょうど、城の南にある森のあたりだろう。
結局今のところはとにかく北へ向かうことに変わらないのならば、この問題はとりあえず放擲し、騒擾して心配をかけることのないようにしたほうがよい。
水の反応もまた北へと向かっている。相変わらず、反応は弱々しい。


124:2/4(116の続きです)
02/11/28 00:01
「くそっ!なんでこんなっ」
ロックとエリアは雪の平原をひたすら逃げつづけていた。
雪道で倒れている少女を助けようとしたら、その少女がいきなり攻撃を仕掛けてきたのだ。
「メラミ」
少女の手から火球が放たれる。
エリアに放たれたそれをロックがミスリルシールドで防ぐ、
「ぐうっ」
いかにミスリルと言えども呪文を受けとめた衝撃までは吸収しきれない、
強烈な痺れにロックは盾を落としそうになるが、
それでも何とか2人は森の中へと逃れる。

そして逃げながらもロックは心の中でずっと考えていたことがあった。
(俺の行為だ.....)
ロックはずっと後悔していた、あの時、先走って拳銃を射たなければ、
ファリスが傷つくことも無かったし、アモスが囮になることもなかったと。
だから....今度こそ俺が守らなければ、たとえ死ぬことになったとしても、

「俺がコイツを引きつける!アンタは必ず俺が守る!だから生き延びてくれよ!」
ロックはクイックシルバーを握り締め、盾を構えるとそのまま少女へとこれ見よがしに
その姿をさらし、南の方角へと逃げていく。
「お前の相手は俺だっ!」
「ほう」
少女、その正体は変化の杖で変身したエビルプリーストだ、は、禍禍しい笑顔を見せると
嬉々としてロックの後を追う。
(ふふふ、自分から別れてくれたわ、これは都合が良い、逃げろ逃げろ、くくく)
彼の目的は相手を倒す事でなく、自分が成り代わるべき確実な対象を拉致するためだ。
(死人が甦るわけには行くまいて、それにいつ本人と鉢合わせするかもしれんしの、
 にしても、工場で出会ったお主とまた会えるとは思いもよらんかったわい)
そう頭の中で語りながらエビルプリーストは、あえて距離を置き、まるでロックを誘導するかのように
火球を放っていくのであった。

125:3/4
02/11/28 00:04
それからしばらくまた時間が経過する、と、森の中に潜むエリアの耳に足音が聞こえる。
(ロックさん.....!)
一瞬そう思ったが、どうやら違うようだ。
やがてその足音の主はエリアの前へとその姿を見せる、影のように黒い鎧をまとった青年だ。
エリアの存在は彼にとっては予想外だったようだ。
彼女を前にして少しだけ固まってしまうが、思いなおしたように剣を取る、その時、
「私を殺すつもりですね」
機先を制するようなエリアの声に、またその手が止まってしまう。

「ええ、まさかこんなところで会うとは思いませんでしたけど、ごめんなさい」
そう言って、ぺこりと頭を下げる青年。
その瞳はあまりにも哀しく、そして美しい色をしているとエリアは思った。
これほどの戦士を殺戮に走らせるには余程の理由があるはずだ。

エリアは迫り来る死の恐怖よりもその理由について知りたいと思った。
だからエリアは優しく微笑むと、青年へと問いかける。
「逃げも隠れもいたしません、ですが少しだけ理由をお聞かせ下さいませんか?」
青年はその言葉と表情に少し驚いたような感じだったが、そして......。


126:4/4
02/11/28 00:04
【セシル 所持武器:暗黒騎士の鎧 ブラッドソード 源氏の兜 リフレクトリング 弓矢(手製) 
 ギガスマッシャー  現在位置:ロンタルギア東の森  行動方針:皆殺し
 (ハーゴンorエドガーを最優先ただし遭遇すれば他のキャラでも殺す)】

【エリア 所持武器:小型のミスリルシールド・ミスリルナイフ・加速装置・食料2ヶ月20日強分&毒薬 
 水1,5リットル×2 吹雪の剣 フィアーの書×7 小型のミスリルシールド 現在位置:ロンタルギア東の森
 行動方針:クリスタルの戦士との合流】
(エリアは一度だけ召喚魔法『シルドラ』を行使可能)

【ロック 所持武器:クイックシルバー 小型のミスリルシールド 現在位置:ロンタルギア東の平原
 行動方針:エリアを守る】

【エビルプリースト 所持武器:危ない水着 変化の杖 現在位置:ロンタルギアの祠から北へ
 行動方針:天空の勇者(ソロ・クーパー)の始末 ロックを確保し成り替わる】

127:修正
02/11/28 00:05

【エビルプリースト 所持武器:危ない水着 変化の杖 現在位置:ロンタルギア東の平原
 行動方針:天空の勇者(ソロ・クーパー)の始末 ロックを確保し成り替わる】

128:名前が無い@ただの名無しのようだ
02/11/28 03:52
ロンダルキアの祠から西へ二つ目の橋の上。ミレーユは占いを再開していた。
近くにいる。
それだけはわかる。
けど…
「あの森の中で人を探すとなると厳しいわね。」
落ち着いていそうだが、彼女は焦っていた。
占いで守るべき人の反応が一つ消えた。
再び占いをしてみると二人が離れ離れになっているではないか。
「お願い。…アモス。私を導いて…」
そう思った瞬間。
──爆音が聞こえる。
「近い…?」
確かに近い。今、この橋の上から煙が見える。
そう思った瞬間、体が走り出していた。

【ミレーユ 所持武器:ドラゴンテイル・妖剣かまいたち・小型のミスリルシールド・水筒1.5ℓ 現在位置:ベクタから旅の扉へ 行動方針:占いで見た三人に会う(ロック、エリア)】


129:名前が無い@ただの名無しのようだ
02/11/28 06:31
訂正です。
【ミレーユ 所持武器:ドラゴンテイル・妖剣かまいたち・小型のミスリルシールド・水筒1.5ℓ 現在位置:ロンダルキアの祠の西の橋の上 行動方針:占いで見た二人に会う(ロック、エリア)】



130:アルス組
02/11/28 06:36
「冷たっ!!」
降り積もる雪に顔からダイビングしてしまい、アルスは思わず声を上げる。
荒い息のまま、アルスは立ち上がって首に手をあてた。
どうやら時間には間に合ったらしい。安堵感がこみ上げてくる。
(あぁ、精霊ルビス様ありがとうございます。
 さっきは暴言吐いちゃってすみませんでした。
 これからも毎日お祈りします)
本当に時間ギリギリだった。
時間切れで死亡、なんて情けない死に方は死んでもごめんだ。
いや、情けなくない死に方ならいいってわけでもないんだけど。
自分でツッコミを入れつつ、アルスはティナの方に顔を向ける。
ティナは息を整えつつ、その場にしゃがみこんで雪を掬い上げていた。
手の上で雪がゆっくり溶けていくのをじっと見つめている。
神秘的な姿に一瞬見惚れてしまったが、すぐに頭を振って気を取り直した。
「ティナは、雪を見るのは初めて?」
「ううん、私達が元いた世界には、年中雪に覆われた炭鉱都市があるの。
 とても・・・思い出深い所」
あの地――炭鉱都市ナルシェは、ティナ=ブランフォードという
人間にとって第二の始まりの地といえる。
ナルシェで氷付けの幻獣に出会ったこと。
あの瞬間から全てが始まったのだ。
もういちどナルシェに行きたい。今も炭鉱に住むモグに会って、抱きしめたい。
ささやかな願いではあったが、それだけに本心からの想いであった。
「そっか。もう一度行けるよ、きっと」
「そうだと・・・いいね」
弱々しく微笑むティナ。

131:アルス組
02/11/28 06:37
話題が途切れる。痛々しい沈黙。
(ど、どうしよう。雰囲気が重くなっちゃった。なにか話題は〜っと・・・)
「あ、あのさ、これからのことなんだけど・・・」
さんざん知恵を絞った挙げ句出てきたのは、
ヒネリもウィットも効いていない、あまりに現実的過ぎるセリフだった。
世界を救う勇者だなんだと言われても、ここらへんはまだまだ16歳の子供である。
「あ、ごめんなさい。そうよね、私達にはやることがあるものね」
微妙に情けない気分になりつつも、
アルスはティナの隣に腰を下ろし、考えをまとめる。
「やっぱり、仲間を探すことから始めようと思うんだ。
 またティーダ達と会えればベストだね」
「そうね。あのゾーマっていう魔王を倒すにしても、
 このゲームを抜け出すにしても、私達だけじゃ力不足だし」
アルスは周りを見渡した。
周囲は360度完全に険しい山脈で閉ざされている。
その頂は深い雲に覆われ、どれほどの高さなのか見当もつかない。
「あの山は丸1日かかっても越えられない。
 きっと参加者は山に囲まれたこの土地の中に全員飛ばされてるんだ。
 だとすれば、ここはさっきまでいた帝国領よりだいぶ狭いから、
 誰かを探すだけならそう難しくないと思う。この杖もあることだし」
対人用のレミラーマの杖。
今までに試してみたが、感知できる範囲は半径100メートルといったところだ。
杖を手に取って念じなければ効果が現れないという欠点はあるが、
これさえあれば少なくとも不意の遭遇は免れることができる。
「問題は、『誰に会えるか』ね」
ゲームが始まってから2日以上が経過している。
この期に及んで単独行動をしているのは、ゲームに乗った人間である可能性が高い。
しかし、パーティを組んでいても全面的に信じることはできない
(デスピサロとサマンサという、アルスにとって信じたくない実例がある)。
安全度が高いのは3人以上のパーティだろうか。
とはいってもそういうパーティが都合よく見つかるかどうかは未知数だ。


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