FFDQバトルロワイ ..
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46:5/5
02/11/24 10:07
超低温の刃が水面へと殺到し、もうもうと煙がたつ、それが晴れたとき、
ジタンは、水面に片手をわずかに覗かせたまま完全に凍り付いてしまっていた。
急速冷凍のためか未だに心臓は動いてはいたが、このまま放っておけばやはり凍死するだろう。

「止めは差さぬのか?」
デスピサロはサマンサへと問う。
「どうせ2人とも、長くもって正午過ぎまでの命でしょう」
サマンサは思い出したように、ビビの身体に威力を弱めてヒャドを唱える、
これで命が延びるわけではないが苦痛は和らぐだろう。
(奇跡が起きるかも・・・ですか)
「そうか・・・サマンサよ、お前は自分で思っているほど冷たい人間ではなさそうだな」
デスピサロのその言葉にサマンサは不思議そうな顔をする。

「ともかくここから出るか、捕まってろ」
デスピサロはサマンサを抱きかかえると、まるで無重力のような身軽さで湖へと飛び出していく
そのつま先が湖面に触れる寸前、
「ヒャド」
足場を瞬間的に魔法で固め、着地するとまた宙を舞う、それを何回か繰り返し、
2人は陸へとたどり着いた。

デスピサロはサマンサを下ろすと、また何事も無かったかのように先へと進む。
それを追うサマンサの頬は、やや桜色に染まっているようにも見えた。

【デスピサロ/サマンサ: 所持アイテム:正義のそろばん、『光の玉』について書かれた本 勲章(重装備可能)
 現在位置:ロンダルキア南の湖 行動方針:腕輪を探す】

【ジタン(瀕死)/ビビ(瀕死): 所持アイテム:仕込み杖/ギザールの笛 現在位置:ロンダルキア南の湖の小島 
 行動方針:?】
(2人とも、正午過ぎまでに処置されなければ死亡)


47:ライアンとか
02/11/24 12:26
「……いったいなにが起こったんでござるか?」
旅の扉の中で、突然の事態について行けなかったライアンはひとり言のように呟いた。
「…ぼくが見たのは、あの時町の広場の入り口からホイミンさんがきたんだ。
 そのあと、後ろにいた誰かがイオナズンを…。でもそれなら何で…」
「うん。…ちょっと待って」

とんぬらはアイラからさざなみの剣を受け取り、さっき彼女のやったように振りかざした。
すると光の壁がうっすらとあらわれた。
「やっぱり。マホカンタだ」
とんぬらは小さい魔力の塊を壁にぶつけながら言った。
「アイラさんはこの事をしってたみたいだね。

「待って、マホカンタって、それじゃあホイミンさんは四人分のイオナズンを
 くらったってことじゃないか!」
「…うむ。おそらく」
「おそらくって、ホイミンさん死んじゃったかもしれないんだよ!?」
「たぶん、ひとたまりもなかっただろうね」

「そんな……」
「…この方が良かったのかもしれないでござる。もうどうしようもないところまで
 行っていたようでござるし、あやつが誰かを殺してしまう前に……」
ライアンはルーキーを諭すように言っていたが、おそらく自分自身に言い聞かせていたのだろう。
一度は接触できていたのだ。そこから逃げ出したのも彼自身。一番悔しいのは自分だろう。

48:ライアンとか
02/11/24 12:27
「あの、聞きたい事があるんですけど…」
沈んだ空気に耐え切れず、とんぬらが口をひらいた。
「…なんでござるか?」
「息子と娘を探しているんです。二人とも紫の髪をした、10歳くらいの」
「見ていないでござるな。ルーキー殿は?」

「ううん。見てない」
ルーキーの口調は重い。ホイミンの死は自分の責任でもある、と思っているのだろう。
「そう…ですか。…40歳くらいの、髪の長い剣士には?」
二人とも首を横に振る。二人のしぐさを見てとんぬらははっきりと落胆の色を見せた。
足下から、扉の出口がゆっくりと近づいてきた。

「二人とも、これからどうするんですか?」
着陸地点は、寒冷地にはふさわしくないうっそうとした森の中だった。
「仲間を探すでござる。…もしそちらがよろしければ、行動を共にしたいでござるが」
「もちろん、よろしくお願いします」
「ねえ、とりあえず、アイラさんの呪いを解かない?」

さっきから黙っていたせいで忘れていたが、ルーキーはアイラが呪われている事を説明した。
「そうだったんですか。でも、壊したりするのは反対です」
「うん。呪いがどんなのかわからないもんね」
「うむ。やはり解呪の術者を探した方がいいでござるな」
「娘が確かシャナクを使えたはずです」

そして四人は森の中をあるきだした。

【ライアン/ルーキー 所持武器 フライパン×2/スナイパーアイ ブーメラン
 現在位置:台地の北中央の森 行動方針 仲間を探す】
【とんぬら(DQ5主人公) 所持品:さざなみの剣 現在位置:台地の北中央の森 
 行動方針:王子と王女を助ける、パパスに会う アイラの呪いを解ける人を探す】
【アイラ(ゾンビ) 所持武器:死者の指輪 マンイーター 現在位置:台地の北中央の森 
 行動方針:ゾンビ状態中はとんぬらについていく。死者の指輪が外れたら???】

49:とんぬらとか
02/11/24 14:00
(…あれ?シャナク使えたのクーパーの方だったっけ?…だめな父親だな。ぼく。)
子供の事を細かく思い出せなかったとんぬらは、重いため息をついた。

50:名前が無い@ただの名無しのようだ
02/11/24 14:52
>>41
ロック達の所持武器を
所持武器:ミスリルナイフ・加速装置 食料2ヶ月20日強分&毒薬 水1,5リットル×2 吹雪の剣 小型のミスリルシールド×2 クイックシルバー フィアーの書×7
に変更します。ご迷惑お掛けしました。

51:713
02/11/24 19:51
「……やっぱりここ、ロンダルキアの洞窟だ」
見覚えのある風景。何度も落ちた落とし穴の痛みが、ここがそうだと確信させる。
おそらく始めに入り口のほうにいたのだろうが、落盤でふさがっていたためわからなかったのだ。
記憶を頼りに稲妻の剣のあった所へ行ってみたのだが、残念ながらナニもなかった。
「…あ〜あ、あの剣があったらよかったのに」
アーサーはそう言いながら手に持ったひのきの棒を振り回す。

「…ここにいれば隠れられるし、旅の扉もここにでるだろうし……」
この洞窟の中は少し湿ってはいるが、外の寒冷地に比べたらずいぶんましだろう。
それにここの台地は高低差がキツイが、決して広くない。この目立つ服装。
やる気のある奴に見つかったらまず助からないだろう。ならばここにいた方が……
「…ひぃっ!」

アーサーは息を飲んだ。悲鳴をあげそうな口をなんとか両手でふさぐ。
視線の先。無限回廊の手前に男が立っていた。絶対忘れない。
アリアハンで自分を殺そうとした男。青の、赤い刃の男。あの身の毛がよだつ感覚がよみがえる。
(早く!早くそこに入っちゃえ!)
アーサーは身を隠し、その男に向かって電波を飛ばす。

アーサーの祈りがつうじてか、その男は回廊に姿を消した。
アーサーはそれを見届けて、ゆっくり今来た道を引き返す。できるだけ早く遠ざからなければ!
しかしその願いもむなしく、背後から誰かが走ってくる足音がした。
(まずい!気付かれた!!)
アーサーは慌てて走り出す。しかし体がついていかず、足がもつれて転んだ。
(もうダメだ!)
アーサーが死の覚悟をした時、走ってきた男に思いっきり頭を踏まれてアーサーは気絶した。

52:713
02/11/24 19:54
「…あれ?ここは…」
あれから少ししてアーサーは目を覚ました。
「おう、気がついたか」
アーサーは息を飲んだ。しかし、それが自分の見間違えだったんだとわかった。
目の前の男は、例の男に似ていたが全然違う。なんとなくだけど、雰囲気が。
「ふんずけたりして悪かったな。でもあんなトコで寝てるおまえさんも悪いんだぞ」
…なるほど。さっき回廊の方に走ってったにもこの人だろう。
「ああ、大丈夫です。もう痛くないですし」

まだ痛む後頭部をさすりながらアーサーは言った。
「それにしてもあの回廊にはまいったな。まさかUターンしてるとは思わんかった」
「……そうですか」
重度の方向音痴なのだろう。アーサーはそう確信した。
その時、不意に背後の空間が歪んだ。そこから何者かがこぼれおちてくる。

「…どうしましょう、これ」
「…とりあえず目を覚ますまで待った方がいいんじゃないか?」
アーサーとラグナの二人は呆けた顔をしてマリベルを見ていた。
彼女は扉の出口から頭から落ちてきて、そのまま気絶したのだ。
とりあえず回復魔法をかけ、二人はマリベルが目覚めるのをじっと待った。

【マリベル(気絶)/アーサー/ラグナ 現在位置:ロンダルキアへの洞窟(無限回廊手前)
 所持武器:エルフィンボウ・いかづちの杖・エドガーのメモ/ひのきの棒/???
 行動方針:マリベルが目を覚ますのを待つ】



53:712 1/3
02/11/24 20:06
―気がつくと、マリベルは不思議な場所にいた。
大地も天空もない、延々と続く白一色の世界。
そして。

『全く、何をやっておるのじゃ』

死んだはずの人間が、目の前に立っていた。

「グレーテ……」
呆然とするマリベルに、彼女―グレーテ姫は、矢継ぎ早に言葉を浴びせた。
『そなた、それでも我がマーディラスを救った英雄の一人か?
 我が盟友が今のそなたの姿を見たら、何と思うであろうな』
「あんたに言われたくないわ。それに、参加してないあいつは関係ないでしょ!」
フィッシュベルの幼なじみの姿を思い浮かべ、マリベルは顔を真っ赤にして叫ぶ。
だが、グレーテは彼女の言葉を無視するように、言葉を続けた。
『だが、そなたしか頼める者はおらぬと来ている。
 歯がゆいが、そなたの記憶と知識に頼るしか……じゃ……』
その声が、聞き取れないぐらいにかすれていく。
『かつて我…国を………うに、……友を…ってくれ…―』
グレーテの姿が、幻のように薄れていく。
「待って、待ってよ!」
マリベルは彼女に駆け寄った。
だが、その手がグレーテに触れる前に、彼女の姿は虚空に溶けて、消えていた。

54:712 2/3
02/11/24 20:09
―……回復呪文はかけましたけど、大丈夫でしょうか?
―思いっきり、頭打ってたからなぁ。ま、息はしてるし、平気だろ。

近くで、誰かの声が聞こえる。
マリベルがゆっくり目を開けると、そこには二人の男が座っていた。
頼りなさげなヒマワリ頭の少年と、年齢不詳の長髪の男性……
風景もマランダとは一変し、どこかの洞窟といった趣だ。
「おう、気がついたな」
長髪の男が、マリベルに微笑を向けた。その顔から、敵意は感じられない。
だが、彼らがセーラのような人間ではないという保証もない。
「ここはどこ? あんた達は誰?」
もしものために、気付かれないようにいかづちの杖を引き寄せながら聞いた。
「オレはラグナ、んでこっちはアーサー。
 ここは『ロンダルキアへの洞窟』って言うらしい。良くは知らねーけど。
 で、あんたはあそこらへんから落っこちて、今の今まで気を失ってた、と」
ラグナ、と名乗った長髪男は、天井の一角を指した。
「ロンダルキア?」
「ハーゴン率いる、邪教の総本山……雪と魔物が支配する、人外の地です。
 まさか、またこの場所に来るハメになるなんて……
 どうせなら、稲妻の剣も元通り置いておいてくれれば良かったのに」
ヒマワリ頭、もといアーサーがため息をつく。
口ぶりからするに、この場所にかなり詳しいようだが。
「ふーん……って、そういえばハーゴンって人、参加者にいなかったっけ?」
「ああ、いたな。そーいや」
「……え゛?」
アーサーはマヌケな声を上げた。
1番早い時期に出発していた彼は、今までハーゴンの存在に気付いていなかったのだ。

55:712 3/3
02/11/24 20:14
唖然とするアーサーに、ラグナはふくろから1冊の本を取り出し、見せた。
「ほら、ここにも乗ってるぜ」
『参加者リスト』と題された本―
そこには、各々の名前と顔写真・支給武器・簡単な経歴が記されていた。
「ホントだ……」
忘れもしない、大神官・ハーゴン。その写真を、アーサーは複雑な表情で睨みつける。
そんな彼の手元から本をひったくり、マリベルはページをめくった。
(いた!)
「エドガー・ロニ・フィガロ……この人が、どうかしたのか?」
後ろから覗きこんだラグナが、怪訝な表情でマリベルを見る。
(この二人は信用しても良さそうだけど……どうしよう)
少しだけ考え込んだ後、彼女はふくろからメモを取り出した。
そこにさらさらと文字を書き加え、二人に手渡す。
「………!!」
二人は驚きを隠しきれないまま、メモと彼女を何度も見返した。
彼女が書き加えたのは、たった1行。
"首輪を解く手掛かりは、もう掴んでる。"
さっきの光景が、夢か幻かはたまた現実なのか……なんて、どうでもいい。
グレーテの言葉が、あの呪文を思い出させてくれた。それだけで十分。
(マジャスティス。……あの呪文さえあれば、脱出も不可能じゃないはず)
「私と手を組まない? 一緒に、この下らないゲームを抜けてやりましょうよ」
強い意思を湛えた瞳を向け、マリベルは手を差し出す。
二人はゆっくりと頷き、彼女の手を取った。

【マリベル/アーサー/ラグナ 現在位置:ロンダルキアへの洞窟(無限回廊手前)
 所持武器:エルフィンボウ・いかづちの杖・エドガーのメモ/ひのきの棒/参加者リスト
 行動方針:首輪を外してゲームを抜ける】

56:1/5
02/11/24 21:53
「ここが新しいフィールドね」
「寒いよう…」
レナとバーバラは身を寄せ合う。
どうやら森の中のようだ。樹の上にも足元にも冷たい白い物が積もっている。
「これが雪っていうのね。はじめてみたわ」
「えっ、そうなんだ。お姉ちゃんのいた世界は雪は降らなかったの?」
「ええ。暖かい所だったから…。小さな頃、雪の絵本を読んでもらって姉さんと一緒にいつか見にいこうね、って言ってたわ…」
レナは静かに幼い日の思い出に目を伏せる。
そして、いつも自分を安心させてくれる大好きな姉の綺麗な笑顔を。
「お姉ちゃん…」

「あ、ごめんなさいね。もう大丈夫よ。そういえばイリーナさん、どうしたかしら」
「うーん。また会えるといいんだけどね。誰か会った人がいるかもしれないから、そうしたら聞いてみようよ!」
「ええ、そうね。でも気をつけて。今は決して安心できる人ばかりではないから…」
レナは言い聞かせるようにバーバラに念を押した。
その時。
「あ、あそこに誰かいるよ!」
森の木々の間から薄緑色の髪の毛の少年の姿が見えた。
おそらくバーバラよりも少し年上だろう。
少年は必死に何かを探すかのようにさまよっている。
「ねえねえー!そこのあなたー!!」
レナが止める間もなくバーバラは少年の元へ走りよる。
少年は驚いたようにバーバラを振りかえったがそれがまだ子供だと気付きいくらか安心した表情になった。
レナもあとから追いかけて少年に尋ねた。
「あなた、一人?名前は?」
「う、うん…僕はソロ…」
2人に殺意や闘気がないことを察し少年はおどおどと口を開いた。
「ソロっていうの?あたしはバーバラ!このレナお姉ちゃんと一緒に、お姉ちゃんのお姉ちゃんをさがしてるの」
バーバラが元気に自己紹介し、それにあわせてレナも頷く。
「ねえ、君達は信用してもいいよね?僕を裏切らないよね…?」
2人の笑顔をソロは泣き出しそうな目で見上げた。


57:2/4
02/11/24 21:55

「ところで君達の探してるお姉さんって、どんな人?」
もしかしたらそれがティファかもしれないと一瞬ソロの目が光った。
「僕も女の人を探してるんだ!もしかしたらその人かも…」
「え、ええ。髪の長い…」
レナがそこまで言っただけで間髪入れずソロが問い返す。
「色は!?」
「綺麗な紫色の…」
それを聞いてソロの顔が曇った。ソロの記憶するティファの髪は黒色だった。
「違う人みたいだね。残念だよ」
すかさずバーバラが言った。
「あ、そうだ。あたし達もう一人人を探してるんだけど、知ってるかな?」
「それは?」
「あのね、こう短い金髪でスーツを着たお姉ちゃんなんだけど…」

ソロの頭の中をイリーナの姿がよぎる。
そして目を覚ます殺意。狂気…
「お前達もか…」
その声は先ほどと打って変わって低かった。
レナとバーバラは背筋に寒気を走らせる。
「お前達もデスピサロの仲間だったんだな!?また僕を裏切るんだな!!!」
「ちょ、ちょっと待ってよ!!なんであたし達が裏切り者なの!?」
「バーバラちゃん、この子変だわ!逃げましょう」
とっさにレナがバーバラの手を握って走る体制に入る。
「変?僕が?変なのはお前達だろう?あの女の仲間なんだろう!?」
「こ、怖いよう…」
一刻も早く走り去ろうとするがバーバラの足がすくんでなかなか立ちあがれない。
「もう嫌だ…せっかく信じられると思ったのに…みんな僕を裏切るんだ…みんな、みんな…」
ソロが呟きながら鞘からエンハンスソードを抜いた。


58:3/4
02/11/24 21:56
危険を察し逃げることを諦めたレナはメイジマッシャーをソロめがけて投げ付けた。
しかし、手に持った長剣で跳ね返されてしまう。
「バーバラちゃん、早く逃げて!!」
武器を失ったレナは観念した。が、この少女だけでも生かそうと大声で叫ぶ。
「お姉ちゃん!!」
バーバラはなんとか立ちあがり叫ぶがもう遅い。
次の瞬間、レナの腹から背にかけて長い剣が突き刺さっていた。
雪の上のその身体がどさりと倒れる。
「に…げて…」
バーバラに声をかけるのがせいいっぱいだった。
「姉さん、バッツ…ごめんなさい…私、もう…」
どくどくと赤い血が流れ白い雪を染めていく。
レナの薄れ行く意識の中では数々の人々の姿が浮かんでいた。
勇ましい父。
優しい母。
そしてかつての戦友、ガラフ。ゼザ、ケルガー。
ふっとその中かから白い手が差し伸べられる。
レナは暖かいその手に自分の手を重ねその人物の顔を見る。
穏やかに微笑むその人物は紛れも無く最愛の姉の姿だった。
「レナ…」
エメラルドの宝石のような4つの瞳が見つめ合う。
2人はお互いに手を伸ばし、抱き合った。
「ねえ…さ…ん…」
それがレナの最後の言葉だった。
【レナ:死亡】



59:4/4
02/11/24 21:56
「お姉ちゃん!!」
ソロは完全に事切れたレナの腹から剣を抜くとバーバラに向き直る。
「こ、こないでよ!!化け物!!!! 」
バーバラは足元の雪を掴んで投げつけるのがせいいっぱいだった。
ソロは血の滴る剣をバーバラに容赦なく振り下ろそうとする。
「もう嫌だよおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
その瞬間バーバラの身体からものすごい魔力が放たれた。
ともすれば大爆発をおこしそうな勢いの魔力だ。
「いやーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
ソロはその魔力に当てられ、一瞬目を瞑る。
次に目を開けたとき、そこに少女の姿はなかった。
「しまった!逃げられた!?」
ソロは走り出した。
もしもあの少女に自分のことを触れまわられたら、そしてそれがティファの耳に入ったら…
想像すると寒気がする。とにかくあの少女だけは殺さなければならない。

ふと横に倒れたレナの死体が目に入る。
一体どれだけの人物が自分のせいで死んでいったのだろう。
恐ろしいほどの罪悪感がソロを支配せんとする。

「なんだってみんな僕を…みんなあいつが、デスピサロが悪いんだ…」
「僕は悪くない…僕は悪くないぞ…」
ソロは再び森の中をさまよいはじめた。

【レナ:死亡】
【ソロ:所持武器:スーツケース核爆弾/エンハンスソード 現在位置:ロンダルキア南の森 行動方針:バーバラを殺す(最優先)】  
【バーバラ:所持武器:果物ナイフ・ホイミンの核 
現在位置:ロンダルキア南の森 行動方針:ソロから逃げる(森の中を逃走中)】
(核には記憶とかいろいろ詰まってますが、そこから肉体は再生できません)



60:名前が無い@ただの名無しのようだ
02/11/24 21:58
訂正
>>56は1/4でした。

61:名前が無い@ただの名無しのようだ
02/11/24 23:47
「うん?」
資料の整理をしていたエビルマージだが、奇妙な事に気がつく、
参加者から没収し、研究用に保管していたアイテムの1部がどこかに行ってしまったのだ。
「まさか、あの時」
エビルマージはデジョンでアークマージを葬った時のことを思い出す。
おそらくその時、異空間に流れ出てしまったのだろう。
「足りないのは...6個か、どれもまだ確認していないものだな」
ちゃんと整理整頓をしておくべきだったか、少しだけもったいないことをした。
と、思いながらエビルマージは持っていた書類を無造作に床に放リ投げた。


【何らかのアイテムが6個、ロンダルキアに流出しました】


62:名前が無い@ただの名無しのようだ
02/11/24 23:53
空…天空(ソラ)が近い。
さぞかしここは高い場所にあるのだな…
空気を胸いっぱいに吸う。ああ。気持ちよい。
視線を上空から地面へと落とす。湖が広がっている。
それはまるで水鏡のような…
「…凍っているだけか。」
まどろみの剣でつつく。氷が割れる。湖一面に氷が広がっているがおそらく乗ったら割れてしまうのだろう。
この地で何をしろというのか。友は語りかけてはくれない。
地図を眺める、人が集まりそうなのは三ヶ所。神殿…に、祠…に洞窟。
さて、如何したものか。湖の真ん中に島がある。おそらくここは南の湖の近くだ。
「ふむ、神殿とやらに、行ってみるか。」
なぜ、そう思ったか定かではない。とりあえず、進路を北にとった。

【リバスト 所持武器:まどろみの剣 現在位置:ベクタの城の中の旅の扉から新天地へ 行動方針:今のところ無し】


63:バーバラ
02/11/25 00:39
「ハァ、ハァ、何で…なんでわかるのよ!?」
バーバラは森の中で逃げていた。背後から誰かが追ってくる音がする。
感覚でわかる。さっきお姉ちゃんを殺したアイツだ。
でも、なんで?さっき巻いたはず。それに森の中なのに……
払いのけた枝から跳ねかえってきた白い粉を見て、バーバラは愕然とした。

(雪!足跡!アイツはコレを追ってるんだわ!)
なんで気がつかなかったんだろう。さっきから雪を踏みしめる音を聞いているのに。
原因がわかったからといって、どうしろというのだ。解決案が浮かばない。
何かこんな時につかえる魔法があったはず。頭を急速に回転させていたバーバラは不意に走る事をやめた。
「…うそ…でしょ……?」

バーバラはその場に座りこみそうになるのをなんとか耐えた。森を抜けたそこには、
青空がひろがっている。さっき見たのは間違い無い。森を抜けたそこは、切り立った崖だったのだ。
迂回ルートは無い。飛び降りるにしては高すぎる。引き返す事もできない。アイツが近づいてくる。
「どうしよう……誰か、誰か助けてよぅ」
自分の仲間とレナの事を考えながらあたりを見まわす。
しかし、無常にも助けは来ず、替わりにソロが森の切れ目から姿をあらわした。

「…ここで足跡が途切れているな」
(え?どういう事?私はここにいるわよ?)
バーバラは自分の手を見た。透けてない。月鏡の塔の時とは違う。
「…下に飛び降りたのか? ちっ。早く見つけ出して殺さないと…」
そう言い残してソロは森の中に戻っていった。

64:バーバラ
02/11/25 00:41
(どういう事?)
バーバラは不思議そうにソロの消えていった森の入り口を見つめた。
確か、前にもこんな事が…。
そうだ。今日の夜明けに、お姉ちゃんがやった、あのコワイおじさんに鉢合わせそうになった時。
お姉ちゃんが何か呟いて、そうするとあの人達が気付かずにいっちゃったんだ。

(お姉ちゃん。助けてくれたの?)
バーバラはやさしかったレナの姿を思い出し、次に雪の中で淋しそうなレナの事を思い出した。
バーバラは立ちあがり、もと来た道を引き返した。足跡と、レナの血痕を頼りに。

「…お姉ちゃん」
バーバラはレナの死体の前で座っていた。
「ゴメン。…私、何もできなかった。…私がヘンな事言ったから…」
バーバラの目に涙が浮かぶ。
「…ゴメン。…ゴメンね」

不意にバーバラの袋から、赤い光が漏れる。
「…これは……。町で拾った宝石……。」
宝石はゆっくり回転しながらレナの死体の上に浮かぶ。
「…一体なにが……」
そして宝石の光がレナの死体を照らし、頂点からレナの姿が浮かび上がった。

65:バーバラ
02/11/25 00:48
「お姉ちゃん…なんで……」
「ゴメンね、バーバラちゃん。わたし、死んじゃったみたい。
 これは私が残せる、最後のメッセージ。一度しか言えないから、ちゃんと聞いて」
「あなたを助けてくれる人は、ここから北にいる。でも、決して北西には行ってはダメ。
 あそこに行ったら、必ず良くないことが起きる。北東に行けば砂漠があるはずだから、そこを行きなさい」

「それと、これは私からのお願い。私のペンダントを、姉さんか、バッツという人に渡して。
 この中に、手紙が入ってる。…でも、バーバラちゃんは見ちゃダメよ」
にっこりと微笑みかけるせいで、バーバラの涙腺が壊れた。胸が、すごく、くるしい。
「二人に、大好きだって、愛してるって伝えて」
「…うん。わかったよ。お姉ちゃん」

「もう、時間がないわね。最後に、私のことを埋葬してくれるなら、この子を使って」
さしだしたレナの右手から、小さな、炎の鳥がうかびあがる。
「このコが、あなたを護ってくれるはず。このコを、私だと思って。」
鳥が小さくいななき、バーバラの胸に跳びこむ。熱くは無かった。
「もう、これまで、かな?バー、バラ、ちゃん、死んじゃ、だめよ、絶対、生き残って」
もう、声が出ない。何度も、何度も首を振る。
「ありが、とう。あなた、に、会えて、よかっ、た……」

赤い宝石が静かに光を失い、ゆっくりレナの上におちる。
バーバラはその宝石を取り、首にかかっていたペンダントを取る。
「…絶対、絶対約束護るから。…私、ちゃんとやるから」
バーバラは涙を拭い、立ちあがり、魔法を紡ぐ。

「クリスタルに込められし風の記憶。翼を広げ死者を導く不死鳥の御名。出でよ、フェニックス!」
転生の炎とは違う、雪をも溶かさない真紅の炎と、暖かい光の羽がレナを包む。
バーバラはレナを包みこんだ炎を、消えるまで見つめていた。

【バーバラ:所持武器:果物ナイフ・ホイミンの核・ペンダント・メイジマッシャ―
現在位置:ロンダルキア南の森 行動方針:北へ・レナの遺言を果たす】
(ホイミンの核に特殊能力確認・バーバラがフェニックス(転生の炎無し)を仕様可能)

66:1/2
02/11/25 01:04
ロンダルキアのほぼ真北の林の中でアリーナとアニーはさくさくと雪を踏みしめながら、
あても無く歩いている。
「心細いなぁ、やっぱり」
武器や防具は全て奪われてしまった。己の拳と体術のみで戦う格闘家、
本来、武具頼りの戦いを展開することは、ほとんど無いのだが、
それゆえに愛用の武具に対する思い入れ、こだわりは戦士のそれよりも強い。

(ちょっと寒いなぁ、あれを着てれば寒さなんてへいちゃらなのに)
と、思っていた木の枝にはためくピンク色の布が目に入る、あれはもしかして、
アリ−ナが気がつくと同時にそれは風で煽られ、ひらひらと彼女らの方へと飛んでくる。
そして彼女らの目前に落ちたそれは、
胸の部分になにやら紋章が入った、きわどいハイレグカット&臍だしスタイルのレオタードだった。
アリーナは慌ててそれを拾い上げ、自分の物であることを確認する。

「随分大胆なレオタードですね....はしたないです」
レオタードを見てアニーが嫌悪の表情で呟く。
「失礼ね!これでも私の長年愛用している立派な防具なのよ..ちょっと待ってて」
そう言ってレオタードを両手でしっかりと抱えると、そのままアリーナは木陰へと入って行った。

しばらくして、木陰で着替えを済ませて出てきたアリーナは、もう肌もあらわなレオタード姿だった。
鍛えられ均整の取れた美しい身体がさらにレオタードによって引き締められ、その美しさを
より一層際立てている。

しかし女性であるアニーにとっては、別に面白くもなんともないようだ。
「それがですか?」
と、明らかに疑いの眼差しを向けている。
アリーナ愛用の自慢の防具らしいが、正直こんなレオタードに防御効果があるとは思えない。
「ふふん、このレオタードはね、肉体の本来持つ感知能力を最大限まで高めてくれるの、
 それに魔法のバリアも張ってくれるから、下手な鎧より防御力は高いわよ」

67:2/2
02/11/25 01:05
アニーは未だに疑わしい目で見ている。
「おまけに夏はひんやり冷たくて、冬はあったか....!!」
その時アリーナは何かに気がついたらしい、アニーの手を引き、林から出る。
と、同時にみしみしという音と共に彼女らが立っていたあたりの地面が陥没していた。

アリーナは地盤が緩み、木々の根がきしむわずかな音を、直接聞こえたわけではないが、
何らかの感覚として察知していたのだ。
「ね、さっそく役にたったでしょう?」
こうなってみればアニーも納得せざるを得なかった。

しかし助かったのはいいが、木陰にたたんで置いていたアリーナの服はマントを除き、
全て雪の中に消えてしまった、おかげで彼女はレオタード1枚にマントという、
とても恥ずかしい格好で、これから先、過ごさねばならなくなった。
もっとも、本人は気にしてはいないようだが....。

【アリーナ/王女アニー 所持武器:イオの書×4 リフレクトリング ピンクのレオタード /マンゴージュ 
 現在位置:ロンダルキア北部の林 
 行動方針:アニーを託せる人物を探す ソロを止める(倒してでも)/両親探し。クーパーも探す】

(流出アイテム 残り5個)


68:1/2
02/11/25 05:40
「ぶえっくしょーーーーーーーーいっ!!!!」
突如くしゃみが響いた。
あまりにも無防備ではあるが、当の本人は全く気にしていない。
なぜならこの「ゲーム」に参加する気はもちろん、身を守ろうとする気はからっきしもないのだから。
どうせ死ぬならこの大地に抱かれて死にたい、そう考えていたのだ。
…が、とにかく寒い。
「ぶえっくしょーーーーーーーーいっ!!!!」
空に城を構えている王、ゼニスがもう一発派手なくしゃみをする。
辺りを見回す。ここはロンダルキアの中でも最も高い位置にあるようだ。
西に神殿、東の湖の島に一つ家が見える。
「おお!あれはたいそうな建物じゃな。」
ゼニスの目に留まったのは神殿のほう。民家のほうは目に入らなかったようだ。



69:2/2
02/11/25 05:40
しばらく歩いた。ほどほどに体が温まってきた。
砂漠地帯を南に。ここから砂漠ではなく草地。そんな場所。
足元に感触がある。そう思ったときはもう滑っていた。派手にすっ転ぶ。
「な、なんじゃ?」
腰を強く打ったか、腰に手を当てて起きる。目の前にそれはあった。
それは光を放っていた。地面に無造作に放り出された巻物。手にとって…
…あれ?
「なんじゃ?この巻物?地面にぴったり張り付いて取れないわい。」
踏ん張って地面からはがそうとするもどうにもならない。
それは聖域の巻物。エビルマージの研究所から流れ出たもの。
この地に流れ着いたときはまだその効果を発揮してなかったがゼニスが踏んだ瞬間、その巻物は宙に舞った。
そして再び地面にその巻物が落ちたときにそれは発動した。
その巻物の近くに結界が張られたのである。
それは発動主であるゼニス以外は何人たりとも決して通さない結界。
いかなる善たる者も邪なるものも足を踏み入れることができない結界。
当の本人はそんなことは知ったこっちゃないが。
兎にも角にも、ここに一つ、何人たりとも足を踏み入れることができない“世界”ができたのである。

【ゼニス 所持武器:アンブレラ 現在位置:中央の山脈の砂漠地帯とその南の草地地帯との境界部 行動方針:ハーゴンの神殿へ 物見遊山】

(流出アイテム 残り4個)
(中央の山脈砂漠地帯と草地との境界線付近に聖域の巻物が発動しました。ゼニス以外は誰も足を踏み入れることはできません。聖域の巻物を燃やすなり何なりしない限り効果は永続します。)


70:1/2
02/11/25 11:58
ロンダルキアの西南に位置するハーゴン神殿のいずこか、
うずたかく積まれたガラクタの山の頂上で、アークマージはゴキブリのように這いずっていた。
「おにょれぇ〜っ」
もはや、頭の中にあるのはただ憎悪と執念のみだ。
(ワシはまだ生きておるぞ、エビルマージよ....その手でワシを縊り殺すべきであったよな)

必ず生きて帰り、復讐を果たし、そして魔界の王になる。
妄執を動力源にガラクタの山を這いずる、アークマージであったが、やがて妙な音を耳にする。
「何じゃぁ?」
その音はアークマージへと近づいてくるようだ。
やがてキチキチキチキチという機械音と共に、3体のロボット-----キラーマシーンが姿を現した。
「イオナズン!」
完全に及び腰になっていたアークマージは思わず呪文を唱えてしまう。
強烈な爆発と閃光....しかしそれが晴れたとき彼が見たものは、ほとんどの損害を認められすに
相変わらず機械音を鳴らしながら、アークマージへと近づくキラーマシーンたちの姿だった。

よく見ると通常のキラーマシーンと違い、そのボディ全体にわたってルーンが彫られている。
そう、こいつらはプロトタイプ.....通常型を超える攻撃力と、魔法に対しての防御力を持つ
もし生産性やその他諸々の問題で開発が見送られる事無く配備されていれば
ロトの勇者たちを、より窮地に追い込んだことは言うまでも無い。
そうこうしている中に、彼らはアークマージの周囲を取り囲む
「ひいい」
情けない悲鳴を上げて、アークマージは頭を抱える。
ワシはここで死ぬのか.......。
だが、そんな絶望的な気分のアークマージへと彼らは意外な言葉を発した。


71:2/2
02/11/25 12:03
「Master Command Please」
「?・・こいつらワシを主人だと思っておるのか?」
「Command Please Master」
「やはりそうか....ふふふ」

偶然とは恐ろしい、アークマージが転移した時の衝撃で、廃棄状態だった彼らの命令認識システムが初期化され、
結果、アークマージを主人として登録するという奇妙な事態が起こっていたのだ。
「ならば皆殺しじゃあ!エビルマージよ、貴様のシナリオ通りに事は進ませんぞ!」

無論、彼はここがどこで、そして外がどうなっているかなどと、知る由もない。
しかし、それでも何か怒りのぶつけどころが欲しかったのだ。
「Yes Master」
命令を受けて、キラーマシーンたちはそれぞれの配置につく。
こうして3体の殺戮機械が野に放たれたのだった。


72:3/2
02/11/25 12:05
プロトタイプキラーマシーンが3体、起動を開始しました。
A.B.Cの3体の中で
Aはロンダルキアを巡回し、Bはハーゴン城外、Cは城内を守っています。

武装
右腕に高周波ブレード、左腕にオートボウガン、ホバーで移動。

装甲
特殊な金属で出来ており、地火風水のいわゆる元素の力を必要とする呪文に関しては
ほぼ8割を無力化させ、微妙な曲線を描いたボディは刃を滑らせ、弾きます。
その反面打撃に弱く、当たり所が悪いと、
熟練の戦士のキック一発で機能を停止する場合もあります。

また、元素の力を必要としない、無属性の攻撃呪文やルナカン・スロウといった物理的な効果の呪文は有効です。

行動パターン
温度センサーによって敵の体温を察知、追跡し、
1度ターゲットとした相手を完全に見失うまでひたすら追跡します。

また常に単独行動を取るため、2体同時の行動はほとんどありえません。
アークマージの魔力を遠隔感知し、それを動力源の1部としているので
アークマージを倒せば行動を停止します。


73:1/3
02/11/25 12:33
《午前8時20分前後》
「……お早う。」
「…おはよ。」
…何が「おはよう」なんだろうと思いつつ、バッツは寝ぼけた頭を降って起きあがった。
ぐっと上半身を起きあがらせた次の瞬間には、もうすでに意識は覚醒している。
…狭い、石畳の殺風景な部屋。その隅っこの方に寝ていたみたいだが…。
ぐるりと頭を巡らすと、こっちに駆け寄ってくるクーパーと、つい今さっきまで(バッツの感覚では)背負っていた少女。
それに見知らぬ青年と少女の姿も見えた。
こっちに駆け寄ってくるクーパーに右手を上げて挨拶し、自分の近くに座っている緑の髪の少女に笑いかけてやる。
「おお、気がついたのか。ええと…。」
「リディア。私、リディア。」
「そっか、リディアちゃん、よかったな。」
バッツの笑顔に、リディアは精一杯の笑顔で答えた。バッツも、もう一段階笑顔を明るくしようとして…。
「バッツ兄ちゃん、起きたんだ!」
クーパーの声に遮られた。
何となく、リディアとの笑顔の交流を妨げるような意図がある感じなのは気のせいだろう。きっと。
「ああ、起きた……いつから眠っちまったのかわかんねぇけど。」
「ずいぶん寝てたよ。もう次の場所に移動したんだ。」
そんなに寝ていたのか……。
「悪いな。苦労かけた。」
「ううん。ゆっくり移動したおかげで知ってる人にも会えたから。ピピンって言うお城の兵士なんだよ!エーコって言う女の子も一緒でね!それで…。」
「ん、大体分かった。」
クーパーの言葉から大体の状況を把握して、バッツはすっくと立ち上がった。
そのまま見知らぬ男…ピピンとエーコの方に歩み寄ると、軽く手を挙げて礼を言う。
「なんか…クーパー達を助けてくれたみたいだな。サンキュ。」
「いえ…実を言うと私もクーパー様に助けてもらったんですよ。兵士として情けない事です。ホントに。」

74:2/3
02/11/25 12:34
「クーパー…様?」
バッツの疑問の声…ピピンが予想していたのとは違う場所に疑問点を上げられて、ピピンは一瞬戸惑って…すぐに意味が分かって笑った。
「クーパー様はグランバニア王室の王子であらせられます。普段はそんな事気にも止めてないみたいですけど。」
ピピンの隣に座っていたエーコが、ウソぉ、と声を上げる。
だがバッツは「ふーん…。」と生返事を返しただけだった。周りが王女様だらけだったので、そう言う感覚が麻痺してしまったのだ。
クーパーもそう言う事を気にしていないのなら、別に対応を変える必要も感じないし。
ふと、泳いでいたバッツの視線がピピンの脚で止まった。
めくり返したズボンの下の脚が、赤く腫れ上がっているのが見えた。
「おい、ひょっとして…。」
「はい、足が折れてるんです。エーコちゃんの呪文のおかげでだいぶ良くなりましたけど。」
と、ピピンがそう言って脚をさすった。
(…脚…か。)
バッツが一瞬思案する。
今は三日目。人数は五人で内3人が子供。一人が負傷…。
ぎり…と歯がみする。
もうすこし早めにレナ達を捜索して、見つけだしておくべきだったか…。
もう三日目、人数はどれくらいだろう?二人は生きているのか?確かめようにも、ピピンの脚がこれでは動く事も出来ない。
「大丈夫…か?」
「はい、もうしばらくすれば、動けます。」
ピピンは答えて、立ち上がった。とんとんと軽くジャンプしてみせる。
むう、としばらく考え込んでから、バッツは何となく狭い部屋…ロンタルギアの祠の外に出た。

75:3/3
02/11/25 12:36
つめたい外気。凍てついた風。足の踝までが埋まる。ほとんど隙間無く生えた樹木のせいで、3メートル先も直視できない。
ロンタルギアの大地を踏みしめながら、バッツは慎重に辺りを観察した。
どうやら、ここは狭い島のようだが…。
そう思いながらバッツは振り返って…唖然とした。祠が無い。
ついさっきドアを開けて出てきたはずなのに、彼の真後ろにはただ森が広がっているだけで…。
何となく、つい今さっきまで祠のあった空間に手を伸ばしてみる。
じゃりっと、石壁の感覚が掌に伝わる。しっかり見なければ分からないほどに、祠は周囲に溶け込んでいた。
「カモフラージュにしても凄いな…全然分かんなかった…。」
呟きながら、バッツは『何もないように見える』空間を手探りでまさぐった。
その内に、ドアのノブが手に触れて、ソレを引っ張るとがちゃりとドアが開いた。

ロンタルギアの祠は、魔性のモノを退けるべく周囲と同化する呪文がかけられている。
ロトの血を引くモノ以外が見ても、それは周囲に溶け込んでほとんど分からなくなってしまうのだ。
全然分からない、と言うほどでもないけれど。

【クーパー/バッツ/リディア/エーコ/ピピン(脚を負傷。ほとんど回復)
 所持武器:天空の盾、ロングソード/ブレイブブレイド/なし/なし/なし
 現在位置:ロンタルギアの祠
 行動方針:とりあえずアリーナ(アニー)を探す。レナ、ファリスを探す。/父親、アニー探し/セシルを探す?/仲間探し】

76:1/2
02/11/25 12:40
魔王ゾーマ城の一角。エビルマージの研究室と王の間へと続く通路。
そこをゆっくりとしたペースで歩きながら、エビルマージは一人眉をしかめながら歩いていた。
何しろ丸々1日半、仕事を…ゲームの管理をサボってしまった。
究極生物の研究と、アークマージの抹殺に熱中していたためなのだがまさかゾーマにそんな報告はできまい。
言い訳しなければゲームの仕事から外される。外されれば、これまで以上にゲームに『干渉』しにくくなるだろう。
かと言って正直に話せば、あの大魔王の手で体も心を無へと消し飛ばされてしまうだろう、が…。
(まあいい…ゾーマもある程度は知っているはずだ…ある程度は。)
自分が『何か』を企んでいる事をあの大魔王は知っているはずだ…『何か』の正体に気づいているとは思えないが。
まあ、事実に多少のアレンジでもくわえて報告すればいいだろう。
ゾーマは、少なくとも今のところは自分を泳がせておくつもりだろうから。
エビルマージは王の間に向けて歩いていった。

暗黒の王の間、その真ん中にうずくまる巨大な玉座。
その玉座に鎮座する存在はゾーマと呼ばれている。今は。
ゾーマ、永劫の時間に存在し続ける彼は今、笑っていた。
彼の目の前の水晶玉にはふてぶてしい顔のエビルマージの姿があった。
全てを知っているゾーマにはソレが滑稽で、思わず笑いを漏らしてしまう。
とても珍しい…と言うよりは、絶対にあり得ない事だが…ゾーマはそのように笑っていた。
「エビルマージのヤツめ…思ったよりも肝が据わっているようですな。」
足下のバラモスゾンビは、こちらはエビルマージの態度が気に入らないようだ。
「かまわん…。最後にこの闇の大地に君臨するのはこの儂だ。」
ゾーマの顔から笑みがすっと抜け落ちる。
「…下がれバラモス。ヤツにお前の事に気づかせる訳にはいかんのでな…今のところは。」
「は…。」
バラモスゾンビが一歩、闇の中へと下がる。
そのとたん、その巨体は闇に解けて消えた。

77:2/2
02/11/25 12:43
「くあぁぁ〜…。」
ゾーマ城の一角、エビルマージの研究室の前で、巨大な動く石像が大きな欠伸を一つした。
扉を守ると言うただ一つの目的のために作られた彼は今…疲れていた。とても。
エビルマージは秘密の研究をしていて、ちょっと覗こうとしただけで半殺しにされるし、
少し前にはいきなりアークマージが訪ねてきてやっぱり殺されかけた。
おまけになにやら悲鳴も聞こえてきたし…。
「ゾーマ様にも言えぬ秘密の研究…か。」
動く石像はポツリと呟いて、忠実に己の仕事を続けた。

…だから、気づいていなかった。研究室の水槽の中の、変化に。
その水槽の真ん中に浮いている肉塊の変化に。
ソレは、様々なモノから出来ていた。
『生命でない力』から、『悪意の結晶』から、『無を呼ぶモノ』から、違う世界の『大魔王』の躯から。
メインとなっているのは『生命で無い力』アルテマウェポン。そして、ゾーマの手駒魔王バラモス。
しかしバラモスは生きて…『存在して』いる。
エビルマージより忠実な手駒として、ゾーマがアンデットとして復活させたのだ。
では、エビルマージが水槽の肉塊…彼曰く「究極生物」に使われたバラモスの躯とは、いったい何だったのか?
ソレは、卵だった。ゾーマに取ってもっとも邪魔で…不必要な存在、『龍の女王』の卵。
変化の呪文を使ってソレっぽく見せかけるだけで、ものの見事にエビルマージは騙された…まあ、その当時はばれていないと言う自負があったからだろうが。
…邪魔な存在である龍の女王の子の消去と、エビルマージの究極生物完成の阻止…ソレが目的だった。

だが、限りなく全能に近いゾーマであっても、真の『全知全能』ではあり得なかった。
遠い未来、龍の女王の子がどうなるのかを知り得なかったのだから。
…すでに卵は孵り、肉塊と一つになって成長を続けている。
それは、今より未来に『竜王』と呼ばれる事になる。大いなる畏怖を込めて。

78:1/2
02/11/25 13:16
夜、港から見えた光景.....それは炎に包まれるアルブルグの街
その炎を見ながら俺はエアリスとティファのことを思い出していた。
そして朝、あの2人がまだ死んでいないことを知って、心から安心している自分に、
気がついたんだ。だから....

「それで2人を探そうと思ったわけか」
「ああ....」
ロンダルキアの中心に位置する砂漠、そこの岩場に腰掛けて、エッジとクラウドは話しこんでいる。
お互いの知っている限りの情報を交換しあった後、急にエッジがにやけ顔でクラウドに話を振る。
「で....お前は結局エアリスとティファって娘とどちらが好きなんだ?」
「そ、それは」
口篭もるクラウドには構わず、エッジは話を続ける。
「迷う事ねぇと思うけどな」
エッジはまだティファには会った事はなかったが、エアリスとはしばらく行動を共にしている。
だからどうしてもエアリスに肩入れしたくなってくる。

それにその時、彼女は言葉にこそ出さなかったが、クラウドに並々ならぬ思いを抱いている事は、
この手のことには基本的に鈍感なエッジにも理解できたし、片思いの切なさは痛いほどわかっているつもりだ。
だから煮え切らないクラウドを見ていると、エッジは苛立ってくる。


79:2/2
02/11/25 13:16
うつむき加減で、黙り込んだままのクラウドを見て、エッジは何やら考え込んでいたが、
やがてクラウドの手をおもむろに掴んで立ちあがる。
「よし、決めたぞ、俺はお前をどんなことがあっても、エアリスなりティファの所に連れていく」
「お、おいアンタ....」
「もう会えねぇかも知れないんだぜ、お前がどちらを選ぶのか知らないけどよ、ちゃんと、
 言ってやらなきゃいけねぇだろうがよ、答えを」

まったくとんでもないお人よしのお節介焼きだぜ、俺は.....
俺だってリディアに会わなきゃいけねェのに。
心の中でそうぼやきながらも、エッジはクラウドの手を引いて北の方角に進んでいった。

【エッジ/クラウド:所持武器:忍者ロング/ガンブレード 現在位置:ロンダルキア中心部の砂漠 
 行動方針:仲間(リディアたち)を探す】


80:孫悟空 ◆yGAhoNiShI
02/11/25 13:37
ドラゴンボールZ
フジ(関東)で毎週月曜16:30〜放送中!!

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81:名前が無い@ただの名無しのようだ
02/11/25 13:47
>>79の最後は間違い。
 
【エッジ/クラウド:所持武器:忍者ロング/ガンブレード 現在位置:ロンダルキア中心部の砂漠 
 行動方針:仲間(エアリス&ティファ)を探す】


82:孫悟空 ◆yGAhoNiShI
02/11/25 13:55
ドラゴンボールZ
フジ(関東)で毎週月曜16:30〜放送中!!

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83:孫悟空 ◆yGAhoNiShI
02/11/25 14:12
ドラゴンボールZ
フジ(関東)で毎週月曜16:30〜放送中!!

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84:1/2
02/11/25 19:28 hkrC/qHG
「散っていった多くの同朋の為に、教団の栄光の為に、ロンダルキアよ、私は帰って来たぁ!」
「??」
「お約束だ、気にするな。」
ここは神殿の一角にあるわしの執務室、その荒らされた部屋の窓際に我々はいる。
それにしても今日は暖かいな、こんなに暖かいのは夏でも滅多にないだろう。
「紙は幾らか残ってるな、授業に入りたい所だが、その前に…」
「……」
ああ、その事か。
『構わんよ、どうせわしの手の内は奴に知られておる、知識としてはな。』
そう書いた紙をマゴットに見せるとわしは素早くそれを飲み込んだ。
普通このゲームに放り込むなら相手の手の内ぐらいは把握しているに決まっているだろう?
特にわざわざ蘇らせるような相手に対してはな。
後はその相手の手を封じる手段を用意しておけば良い、逆にそこまで判っていれば裏をかく方法など幾らでもある。
「さてと…」
執務室の机の上にあった水晶玉に手をかざす、遠見の水晶の類だがコマンドワードだけで動く様になっている。
「ふむ……」
範囲は神殿内部の対応する水晶のある場所だけなのはまぁ仕方あるまい、まずは書庫の様子を見る。
「ぬぅぅぅぅ!」
殆どの書物が焼かれていた、壁に大きく炭で『アーサー参上!』などと書かれてある。
「この分だと一階の幻術も破られたままか、人影は無い様だが…」
全ての水晶を点検してみたが稼動しているのは半分以下、人影も無いが機械が一つ。
うん?あんなものを出してどうするつもりだ?あれが参加者を全滅させてしまっても良いのか?
わしと同じ意味である可能性も有るが、だったら最初から放てば良かろうに。
「一応会ったら自爆コードを試してみるか、基本構造までいじった形跡は無いから
どうにでもなるな。」

85:2/2
02/11/25 19:49
「結局、お前の知り合いとは会えん様だな、千載一遇の好機だと思ったのだが。」
「???」
理由はまだ言わない方が良いだろう、ただ事実だけを伝える。
「先程の戦闘の影響だと思われるが、わしの魔力の使用期限が更に短くなった、今日を含めてあと二日ぐらいだ。」
「!!」
だからこそ、戦力を補充したかったのだがな。
「それにあの四人組の件もある、戦力はなるべく増やしておきたい。」
実際あの四人…スライムが戦力になるとは思えんから三人がべホマスライムと組んだら我々に勝ち目は無かっただろう。
何故有利な状況で逃げたかは理解に苦しむ所では有るが。
「さて、授業に入るぞ。」
扉の近くの水晶に遠見の水晶をあわせてわしの授業が始まった。
【ハーゴン(あと二日で呪文使用不能) 
武器:グロック17、グレネード複数、裁きの杖、ムーンの首、グレーテの首、首輪×3
現在位置:神殿内の執務室 行動方針:ゲームの破壊】
【マゴット 武器:死神の鎌 
現在位置:神殿内の執務室 行動方針:ゲームから脱出、仲間と合流】
※授業中


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