FFDQバトルロワイアル PART3 at FF
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146:名前が無い@ただの名無しのようだ
02/11/29 06:34
「ちく....しょう」
あと数メートル先に進めば外に出られるというのに・・・・
ラグナは腹立ち紛れに、自分の目の前で出口を塞いでいる岩を殴りつける.....痛い。
どうやら大人しくしていた方がよさそうだ、ただでさえかなりヤバイ状態なのだから。

そう、マリベルは何とか助かったものの、ラグナは岩盤の下敷きになってしまっている。
その膝から先については痛みはおろか感覚すら感じない、どうやら潰れるどころかそこから千切れてしまったらしい。
「必ず助かるから......泣くなよな、おい」
ラグナはそれでも自分の傍らのマリベル----ラグナの位置からだと足しか見えないが、へと優しく話しかける。
「泣いてなんかいないわよっ!」
「何だよ、俺の為に泣いてくれてんのかと思ったのに」
強がる割りに瞳は真っ赤に充血している、とにかくマリベルは通路をびっしりと塞ぐ岩を色々と調べている。

(今のままでラグナさんを助けるのは無理ね)
崩れ落ちた岩と岩との微妙なバランスによってラグナの身体はペシャンコ寸前で保たれている、
もし下手に崩せば今度こそ本当にペシャンコになってしまうだろう。
ならばまずは何とかして通路を開通させて、誰か助けを呼ばないと、
マリベルは比較的頑丈でなおかつ安定している岩に目星をつけると、イオの力を一点に凝縮させて、
少しずつだが砕いていく、それは気の遠くなるような作業だった。

イオナズンやベギラゴンを使えばもっと楽なのだが、強力な分だけ制御が難しいし、
もし失敗すれば、ラグナが巻き添えになってしまう。
ラグナにもマリベルが何をしているのか分かったのだろう、嗜める声が飛ぶ。
「おいよせ、この岩がどれくらいあるのかわかってんのか!?」
しかしマリベルはそれには応じず、酸欠気味の洞窟内で早くも意識を朦朧とさせながら、
うわごとのように小声で呟くのみだった。
「それでも、何とかしなくちゃ.....何とか」


147:名前が無い@ただの名無しのようだ
02/11/29 06:34
【マリベル/ラグナ(重傷) 現在位置:ロンダルキアへの洞窟(出口手前、ただし岩で遮断されている)
 所持武器:エルフィンボウ・いかづちの杖・エドガーのメモ/参加者リスト
 行動方針:首輪を外してゲームを抜ける・洞窟から脱出する】

(もし全体攻撃呪文等で岩を破壊しようとした場合、100%ラグナは巻き添えになります)

148:1/3
02/11/29 06:41
 世界を渡る旅の扉、抜けた先にあったのは銀世界だった。
 雪に覆われた山道に自分は立っている。
「…さむ」
 吹き付ける風に、マントをすり合わせるセリス。
 辛い事はこれまでにもあった。雪山で剣を振るった事もあった。
 でも、その時にはそばに誰かがいてくれた。…『あの人』がいてくれた。
「……ロック……」
 今は誰もいなかった。それが、堪らなく寒かった。

 何でも、今自分達は殺し合いをしているのだという。
 聞こえてくる放送では、仲間であるセッツァーがすでに誰かの手に掛かったそうだ。ケフカも、逝ったらしい。
 だが、セリスには信じられなかった。仲間たちの強さは自分が一番知っているし、
 それに自分は…この『ゲーム』が始まってから、誰にも会っていなかった。
 実際にはすぐ側で殺戮が繰り広げられていたのだが、神懸り的な偶然でセリスはそれらに遭遇もしていない。

 だが、それは逆にセリスの孤独を煽った。
 もう、自分ひとりしかいないのではないか。いや、最初から誰もいないのではないか…
 寂しさと不安がセリスを包む。
 私は…たった一人で、朽ちていくのだろうか…?
 耳の奥で、ケフカの笑い声が聞こえてきた。マリオネットを操る道化師の笑い声だ。
 ああ…気が、狂いそうだ。

 思い切り叫ぼうとした、そのときだった。
 人の気配に気付いたのは。

「…誰」
 思わず、口に出していた。
 自分の命を狙う者かもしれない。それでも、出さずに入られなかった。
 そして、物影から一人の男が現れた。
「こんにちわ。あなたも、今回の事に巻き込まれた人ですよね?」
 一見友好的な態度。ヘンリーだった。


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