FFDQバトルロワイアル PART3
at FF
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02/11/29 00:01
ぽとり....ぽとり.....
セフィロスの肩に地下水の雫が落ちる。
ロンダルキアから下界に向かう洞窟の入り口付近で、セフィロスは何をするでもなく佇んでいた。
その表情にはわずかながらも苛立ちのようなものが見える。
デスピサロ.....そしてアモス、自分こそ最強を信じて疑わなかったセフィロスにとって、
昨夜からの一連の戦いは不快きわまりない苦い思い出として胸の中にくすぶり続けている。
これを払拭するにはやはり戦いしかない。
セフィロスに生き残りたいという欲求は正直乏しい、とりあえずはルールにしたがっているのみに過ぎない。
だがそれでも最強の座についた者こそ、生き残るべきだとも思っているし、
それが自分であると信じて疑ってもいないことも事実だ。
そんなことを考えているセフィロスだったが、やがてこちらに向かう何者かの足音と気配を察知すると、
わずかに唇を笑みの形に歪ませ、背中の正宗へと手を伸ばした。
「ありがとよ、お前さんのおかげで楽に抜け出す事が出来そうだぜ」
「いえ、そんなことありませんよ」
無限回廊を突破したラグナの感謝の言葉に、アーサーは少し照れたようなそぶりを見せる。
出口が近くなってきた安心感もあるのだろう、3人の表情に少しだけ余裕が浮かんでくる。
余裕が出来れば口も軽くなる、誰からとも無く雑談が始まる。
もちろん1番かしましいのは1番後ろを行くマリベルだ、ぺちゃくちゃと口が止まらない。
「それにしてもあのギルガメッシュって男は情けなかったわよぇ、なーにがセフィロスに出会ったら逃げろ、よ
そのセフィロスって奴がどれほどの者だってのよ、箱に隠れて振るえていた奴が言っていても説得力ないんだっての」
マランダの街で自分が犯した大失態を棚に上げて、マリベルは強がっている。
つられてラグナも笑うが、アーサーは笑う気持ちにはなれなかった、同じ事をクラウドにも言われていたからだ。
140:2/5
02/11/29 00:02
「大体、こんなビジュアル先行の男が見かけ通り強かった試しがないわよ、
ホントは顔の1/10の実力も 無いんじゃないの?」
と、相変わらず軽口を叩くマリベルだったが、先頭のラグナが突然立ち止まったためにその背中に
鼻をぶつけてしまう。
「ちょ、いきなり」
「おい....そのビジュアル男がいるぜ」
そう、確かにラグナの指差した先にはマリベル言うところのビジュアル先行の男、
すなわちセフィロスが出口の光を背負って立っているのであった。
セフィロスは待ち構えていた相手がようやく現れたのを見て、正宗を抜き放ち3人へと襲いかかる。
「ベギラマ!」
マリベルとアーサーの声が同時に洞窟に響く、先に発見した分彼らの方が迎撃が早い。
だが、セフィロスの踏みこみは彼らの予想を遥かに超えていた、
ベギラマによる炎の壁が出来たのはセフィロスの遥か背後だった。
「こっちだっ!」
洞窟の奥へと退避しながらラグナがマリベルから借りていた、エルフィンボウを発射する、
セフィロスがそれを防ごうと正宗を構えた時、マリベルが同時にいかづちの杖を振りかざし、
また再びアーサーがベギラマを唱える。
2重にとどろく閃光、だがしかしそれでもセフィロスはとっさに上に向かって飛ぶと、
天井に正宗を突きたてて、呪文も弓矢も回避する、まさに凄まじいまでの戦闘能力だった。
天井に張りついたまま、セフィロスはマリベルへと尋ねる。
「どうだ?、これでもセフィロスはビジュアル先行の男か?」
聞こえていたらしい、頭上の声にマリベルは思わす口を押さえてしまう、自分が勝気な分、
マリベルは敵を楽観視する傾向があるが、今回は見事にそれが裏目に出た。
(いまさらあやまっても許してくれないわよね.....どうしようか)
悩んでいる間にセフィロスが動く、一旦正宗を引きぬくとそのまま空中で天井めがけて何度も
斬撃を繰り返す、まさに一瞬の早業、そして地上に着地するとそのまま出口へとバックステップで退いてゆく。
141:3/5
02/11/29 00:04
「?」
その行動の意図が掴めず、困惑する3人だったが天井から落ちる砂と水滴を見て、はっと気がついたように、
ラグナが叫ぶ
「崩れるぞ!」
もともと造られてかなりの歳月が経過していたのだろう、その上この周り一帯は地下水脈が通っている様だ。
そのため、水を含んだ天井は、わずかな衝撃にも絶えられぬほど脆くなっていたのである。
しかし恐るべきは、それを見抜いたセフィロスである。
自分めがけて崩れ落ちる岩盤を見て、立ちすくむマリベル、それを、
「あぶねぇ!」
ラグナがマリベルを抱きかかえ洞窟の奥へと飛び退さる、そして土煙と轟音
それが収まったとき、洞窟は岩盤で完全に塞がれてしまっていた。
そしてその場に残っているのはセフィロスとアーサーの2人だけになった。
出口側にいるセフィロスは正宗を青眼に構え、余裕の表情を見せている。
一方、アーサーはがくがくと笑い出しそうな膝を必死でこらえながら、呼吸を整えている。
「戦えるのは僕だけか......」
アーサーにはたった一つだけ策があった、これを実行すれば間違い無くセフィロスを倒せる、
だが、それは同時にアーサーの死をも意味していた。
142:4/5
02/11/29 00:05
その脳裏に魔法の師の声が聞こえる。
『よいか、この呪文は成功・不成功に関わらず術者は必ず死ぬ、術者の生命が発動の触媒なのだ』
(死にたくない......死にたくないよ.....でも.....)
アーサーは、これまで出会った数々の人々の顔を思い出す......
(誰かの為に死ねるのなら、この命が無駄にならないのなら......)
幸い、ここには自分とセフィロスの2人しかいないし、後ろは分厚い岩盤で塞がれている、
使っても誰も巻き添えにはならない。
そして、アーサーもまたゆっくりとひのきの棒を構え、セフィロスへと叫んだ、
精一杯の勇気と覚悟を込めて.......。
「行くぞ!」
【マリベル/ラグナ 現在位置:ロンダルキアへの洞窟(出口手前、ただし岩で遮断されている)
所持武器:エルフィンボウ・いかづちの杖・エドガーのメモ/参加者リスト
行動方針:首輪を外してゲームを抜ける】
【アーサー 現在位置:ロンダルキアへの洞窟(出口手前・洞窟側)
所持武器:ひのきの棒 行動方針:何とかしてセフィロスを倒す】
【セフィロス:所持武器:正宗 現在位置:ロンダルキアへの洞窟(出口手前・ロンダルキア側)
行動方針:全員殺す・勝ち残る】
(5/5はありません、失礼)
143:名前が無い@ただの名無しのようだ
02/11/29 02:28
青眼に構えたセフィロスからの一撃がアーサーへと迫る、アーサーはひのきの棒でそれを受けるが、
それは一瞬で手元から切断され、さらに返す刀が、
そのままアーサーの左脇腹から右脇までをも一気に斬り裂いていた。
アーサーも決して剣が不得手なわけではないが、だがいかんせんひのきの棒ではどうしようもなかった。
しかし、そうなるのは覚悟の上だった、アーサーは歯を食いしばり正宗を脇に挟み最期の力を振り絞り
呪文を・・・・・自分の生命を代償に、究極呪文の一つメガンテを唱え始める。
が、その時アーサーの視界に人影が入る、セフィロスの背後だ。
逃げてと言いたいが呪文の詠唱に入っているため声を出せない、究極呪文だけあって、
かなり長い詠唱が必要なのだ。
(だめだ・・・・これじゃ使えない)
今メガンテを唱えれば、確実にセフィロスは倒せる、しかしそれは背後の人を巻きこんでしまうことになる
(出来ないよ・・・・出来ない・・・よ・・・で・・も)
アーサーは呪文の詠唱を止める、と同時に正宗が閃き、アーサーの身体はバラバラになっていく、
薄れ行く意識の中で飛び散る自分の肉片を眺めながら、ぼんやりとアーサーは呟いていた。
「これで・・良かった・・んだ・・・・・そうだよ・・・ね」
ごとりという自分の首が地面に落ちる音を合図に、アーサーの視界は闇に閉ざされた、永遠に。
セフィロスはアーサーに止めを刺してから、ゆっくりと背後の気配を確認する。
「逃げたか・・・・」
つまらなさそうにセフィロスは呟いたが、彼はその人物に感謝すべきだろう、
そいつがあと1秒立ち去るのが早ければ今ごろセフィロスはアーサーもろとも、
粉微塵になっていたのだから・・・・
【アーサー:死亡】
【セフィロス:所持武器:正宗 現在位置:ロンダルキアへの洞窟(出口手前・ロンダルキア側)
行動方針:全員殺す・勝ち残る】
(逃げたキャラは不明・お任せします)
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