【妄想】SIREN(サイレン)2の予想スレ【専用】
at FAMICOM
959:なまえをいれてください
07/02/09 22:40:00 DtlpNFhn
終了条件1:「止衰神社への道」へ到達。
其の四
(まぁ、いいか……、そんなこと……。)
早枝子はポケットからハンカチを取り出し、そのハンカチで口と鼻を包み隠すように押さえると、
巨大な蚊柱に向かってゆっくりと歩き始めた。
一歩一歩と近づくにつれ、その全貌が次第に明らかになってくる―。
(―ひゃぁ、すごい、あんなのありえない……。)
その異常なまでの大きさを目の当たりにし、早枝子は次第に恐怖を感じ、吐き気を催してきた。
蚊柱は早枝子の身長を優に超える高さを持ち、近づいた人間を一瞬で喰らい尽くすかのような―、
そんな殺気を帯びている。
早枝子は蚊柱を凝視しつつ、いつでも駆け抜けられる体勢を取りながら徐々に間合いを詰めてゆく。
.......50メートル.......45メートル.......40.....35.....30...
しかし、蚊柱との距離が縮まるほどに早枝子の体は強張り、足はどんどんと竦んでいった
960:なまえをいれてください
07/02/10 17:40:45 eJFJoApY
終了条件1:「止衰神社への道」へ到達。
其の伍
.....29.....28.....27...26...25...
(……え!?)
25メートルほどの距離に近づいた所で、早枝子の足がピタッと止まった。
早枝子の目が蚊柱とは別の“何か”を捉えた。
(……な……に、あれ……。)
蚊柱が聳える電灯の奥―、ちょうど常夜燈の辺りの空間が不自然に揺れ動いている。
まるで炎熱が充満しているかの如く、そこ一帯の空気がゆらゆらと揺らめいているのだ。
(……よく……見えない……。)
早枝子は目を細め、一生懸命にそれが“何か”を探ろうと試みるが、一向に見えてこない。
何度もまばたきを繰り返すが、それでもやはり見えてこない。
空間の中の景色が歪んでいるせいか、次第に異世界を見ているような奇妙な感覚に囚われてきた。
961:なまえをいれてください
07/02/10 17:44:15 eJFJoApY
終了条件1:「止衰神社への道」へ到達。
其の六
(―あ。)
常夜燈の辺りで揺らめいていた“何か”が突然動き出した。
早枝子は慌ててその場にしゃがみ込むと、不安定に揺れ動く自転車を左手1本で必死に支えながら、
“何か”の様子を息を凝らして見つめ始めた。
(……もしかして……幽……霊?)
早枝子は心霊・霊魂といった非現実的な存在を信じたことはないし、今までに見たこともなかった。
だが、眼前で揺らめく“何か”を見て、幽霊だと思い込んだ途端、言い知れぬ恐怖が襲ってきた。
全身の毛は一瞬で逆立ち、顔はみるみるうちに青ざめてゆく。
早枝子の目は“何か”に完全に釘付けになり、巨大な蚊柱のことなど、もはや眼中になかった。
“何か”は常夜燈の背後の茂みから溢れるように路上へ飛び出すと、すぐ傍にある電灯に近づき、
そこに聳える巨大な蚊柱を“何か”で包み込んだ。
962:なまえをいれてください
07/02/11 00:45:01 u9BGGBmM
もうすぐ終わりか・・・。
種子島沖で漁船が行方不明だってね。
なんとなくサイレン2を連想してしまいます。
963:なまえをいれてください
07/02/11 10:41:30 zCbijsig
なんか……飽きてきた……。
“何か”の妄想バレ= >>902-905
終了条件:「蛇墜児」を「朽ノ畝の水田」に誘き出す。(という妄想もありました)
・「蛇墜児(ミズチ)」の姿は肉眼ではほとんど見えませんので、水稲が揺れる水田地帯に誘い込み、
その姿を水田に映しこませないと倒せません。目が退化しているので「幻視」も無効です。
・蛇がもつピット(赤外線探知器官)のような器官で、相手の体温を感じ取ります。
・全身から「冷気」と「熱気」を放出します。使い分けて「蜃気楼」を作り出します。
964:なまえをいれてください
07/02/11 10:43:30 zCbijsig
・「蛇墜児」は恒温動物と変温動物が融合した「超温動物(造語)」です。
・「蜃気楼」作り出して姿を隠し、「冷熱変化」と「ピット」を使って襲い掛かります。
・「クセ(化物)」と「辰谷弥々子(人間)」の子供ですので人間的な一面も持っています。
妄想の中では3日目―「現世」と「常世」が融合した「異界(真紅に染まった世界)」の水田で
「須田」や「永井」のような奴とドンパチやっているんですけどねぇ。(唯一のアクションステージ)
関連妄想:「絶死」・「忘れ形見」(書けませんけど……)
965:なまえをいれてください
07/02/11 10:52:00 zCbijsig
終了条件1:「止衰神社への道」へ到達。
其の七
―と、次の瞬間、今までそこに聳えていたはずの巨大な蚊柱が跡形もなく消え失せた。
一瞬の出来事に、早枝子は一体何が起きたのか理解できなかった。
早枝子は未だそこに居る“何か”を捉えつつ、周囲の状況を窺う。
すると蚊柱があった電灯の下、薄明りに照らされたコンクリートの道路上に1つの黒山ができていた。
(……え、うそ……。)
早枝子は理解した。
先ほどまで、あれだけ勢いよく飛び交っていた揺蚊が、“何か”に触れた途端に死滅してしまったのだ。
早枝子は口と鼻を覆っていたハンカチを隙間なく、そしてより強い力で押さえつけた。
火山ガスのような毒性を持った気体かもしれないと考えたからだ。
しばらくすると、電灯の前に居た“何か”が再び動き出し、水田に向かって道路を横断し始めた。
早枝子の眼球が“何か”に釣られるように、左から右へとゆっくり動いてゆく。
966:なまえをいれてください
07/02/11 11:00:00 zCbijsig
終了条件1:「止衰神社への道」へ到達。
其の八
(……さ、さむ……い。)
早枝子は“何か”の姿を目で追ううちに、寒さで体がぶるぶると震えてきた。
それは恐怖という感情からくる寒さではなく、気温の低下からくる本物の寒さだった。
“何か”が早枝子の前で揺らめくたびに、とてつもない冷気が早枝子の体を吹き抜けてゆくのだ。
(は、はやく……はやく……。)
早枝子の手足はみるみるうちに冷たくなり、ハンカチで押さえた口と鼻からも冷気が進入してくる。
“何か”が道路を完全に横断しきるまでには数十秒を要した。
“何か”が水田へと消えてゆき、周囲の温度が上昇しても、早枝子の体はがたがたと震えたままだった。
(……な、何なのよ……、い、意味わか、わかん……な……い。)
早枝子は小さな体をより小さく縮こませ、その場に10分近くへたりこんでいた。
目の前で起きたことが頭の中で整理つかず、ついには放心してしまったのだ。
967:なまえをいれてください
07/02/11 11:06:30 zCbijsig
終了条件1:「止衰神社への道」へ到達。
其の九
10分後、早枝子はようやっとのことで立ち上がると、県道88号線を自宅へ向かって再び歩き出した。
しかし、その足取りは鉛のように重く、全身はとてつもない疲労感に包まれていた。
早枝子は恐怖が蘇らないよう、“何か”が居た常夜燈付近から目を逸らし、俯きながら進んでいった。
―と、早枝子の視界の左端に赤いものが映った。
反射的に視線がそちらに引っ張られ、早枝子は思わず顔を上げてしまった。
(―うわぁ!)
早枝子は視界に飛び込んできたものに衝撃を受け、驚きの余り自転車のハンドルを放し、
沿道の草地に片足を突っ込んでしまった。
―ガシャァァァァァン!!!
自転車は激しい音を立てながら転倒すると、籠の中の荷物を道路上にぶちまけた。
968:なまえをいれてください
07/02/12 17:43:22 x/EoQkAV
終了条件1:「止衰神社への道」へ到達。
其の十
―早枝子の目の前に真紅の道が現れた。
常夜燈の横には今は使われなくなった山道があり、その道が血の色に染まっていたのだ。
(……血……かな……。)
早枝子はゆっくりと自転車を起こし、散らかった荷物を拾いながら、その色が何なのか見定めようと、常夜燈に近づいていった。
(……何だろう、この……匂い……。)
仄かに甘い匂いが早枝子の鼻腔をくすぐった。
山道の奥から吹きぬける風と共に、何ともいえない心地よい香りが漂ってくる。
(あ……これ、花だ……。)
山道を真紅に染め上げていたもの、それは一面に咲いた真っ赤な花だった。
何かがその上を摺り歩いたのだろうか……、真っ赤な花はほとんどが潰れされていた。
969:なまえをいれてください
07/02/12 17:45:37 x/EoQkAV
(こんな花、昨日まで見なかったけど……。)
早枝子は初めて見る花に興味津々の様子で、潰れた花の中から、形の崩れていない花を探し始めた。
(……あ、あった。)
◎ 拾う 『蛇血ノ華(カガチノハナ)』を手に入れた。(>>896-898)
早枝子は真紅にそまった山道を眺めながら、その道がどこまで続いているのか気になった。
道があることは以前から知っていたし、今は利用されなくなった廃道だということも分かっていた。
親からはその道には熊が出るから絶対に足を踏み入れてはいけないと教えられている。
(……この先、何があるんだろう……。)
早枝子は山道を覗き込むが暗闇の中では何も見えない。
―ゥゥゥゥゥン。
(うわっ!)
突然、早枝子を大量の虫が襲った。手で必死に払いながら後方へ飛び退く。
(また、あの虫だ……。)
早枝子を襲ったのは先ほどの揺蚊だった。
山道の奥から再び大量に押し寄せてきたらしい。
970:なまえをいれてください
07/02/12 17:48:18 x/EoQkAV
揺蚊といい、花といい、そしてあの“何か”といい、すべてが山道から現れる。
早枝子はその先に何があるのか気になりつつも、早いとこ退散した方がようさそうだと考え、
常夜燈を後にし、家路を急いだ。
早枝子の手には8枚の花弁をつけた真紅の華が握られ、県道には甘い残り香がいつまでも漂っていた。
……朽ノ畝の廃道、
県道88号線とぶつかるように、また同線を起点とした廃道が朽ノ畝には2本ある。
1本は山の起伏に沿って走る山道である。沿道には常夜燈が立てられ、夜間の通行も可能であった。
1本は山に穴を開けたトンネル道である。車一台分が通れる程の幅と高さしかない。
2本は旧消神村の平野部と山間部の集落を繋ぐ重要な交通網であったが、いずれも1976年に閉鎖された。
早枝子は自宅まで後300メートル程の距離までやってきた。
左手には杉林があるのだが、カーブを曲がりきるとその杉林の陰から自宅がひょっこり顔を出す。
971:なまえをいれてください
07/02/12 17:51:06 x/EoQkAV
楠井家は朽ノ畝の旧家であり、代々この土地を守ってきた由緒ある家柄である。
居宅は朽ノ畝の水田の中にあり、県道88号線からは水田を突っ切る形で私道が走っている。
沿道に建てられた楠井家含めた4件の家がその道を利用している。
私道はそのまま真っ直ぐ突き進むと、やがて国道666号線へとぶつかる。
カーブを曲がりきった早枝子の目の前に自宅が姿を現した……
(……あれ、見えない……。)
道が開け、広大な水田の中に現れるはずの早枝子の家が見えない。
(え……、どうして……。)
普段であれば玄関には明りが灯り、居間の光も外に漏れているはずなのだ。
ひと目で自宅がそこにあると分かり、早枝子はその光に導かれるようして自宅に向かうのだ。
しかし、今日は玄関の明りも灯っていなければ、居間の光も外に漏れていない。
しかも早枝子の家だけならまだしも、隣家3件すべてが真っ暗なのだ。
972:もう、よそうか……。
07/02/12 17:59:13 x/EoQkAV
やべぇ、マジで苦痛だ。
973:なまえをいれてください
07/02/13 23:21:51 gRBY5iAL
>>972
もうちょっとです。がんばって!
2のタイムアタックに挑戦してるんだけど、最初の藤田で詰まっちゃった。
屍霊って暗闇でも避けていけないもんですかね。
974:もう、よそうか……。
07/02/14 20:07:56 OGaoeyHS
(つД`) なんてお優しい。
975:もう、よそうか……。
07/02/14 20:12:32 OGaoeyHS
(うそ……、何で……。)
早枝子はその場に立ち止まり、あらゆる可能性を考えた。
しかし、いくら考えても納得できる答えが見つからず、可能性をひとつ追加するほどに不安が募る。
(……皆で……お祭りに行った?)
今日は止衰祭りの日だ。当然、早枝子を除いた家族全員が祭りに出掛けたという可能性も考えられる。
(いや……そんなの……ありえない……。)
学校から自宅に電話をした時、母親と祖父は家にいると言っていた。
第一、祖父は祭りに出掛けられるような状態ではない。祖父は足腰が弱くほとんど寝たきりなのだ。
自分を最も安心させられる答えは、可能性として現実的には最もゼロに近かった。
(……もしかしたら、お爺ちゃんに何かあったのかも……。)
早枝子はそんなこと考えたくなかった。しかし、そう考えざるを得ない状況が目の前にあるのだ。
976:もう、よそうか……。
07/02/14 20:17:44 OGaoeyHS
早枝子は暗闇に包まれた自宅を見つめながら歩き進み、県道88号線と私道が交わるT字路まで
やって来た。
後は水田の中を通る私道を突っ切るだけで、100メートル先にある自宅へと辿り着ける。
しかし、早枝子は動けなかった。自宅を目の前にしながら足が一歩も前に進まなかった。
早枝子は真っ暗な自宅に不自然な光景を見た。
(……玄関の扉が……開いている……。)
――何だか今日はパトカーがよく走ってるみたいだから――
母親の言葉を突然思い出し、早枝子の心臓が早鐘を打ちだした。
眼前の未知なる状況に頭は混乱し、経験したことのない恐怖が心底から湧き上がってくる。
早枝子は懐から携帯電話を取り出すと、どこかに電話を掛け始めた。
電話の調子が悪いことなど記憶からすっぽり抜け落ちていた。
977:もう、よそうか……。
07/02/14 20:21:21 OGaoeyHS
No.001[****‐***‐****]・[発信]
―プップップップップップップ…………プルルルルル……プルルルルル
(……私……何やってんだろう……。)
……プルルルルル……プルルルルル……プルルルルル……プルルルルル…
早枝子は自分の取っている行動に馬鹿馬鹿しさを感じた。
…プルルルルル……プルルルルル……プルルルルル……プルルルルル……
(……誰も出るはずないじゃん……。)
プルルルルル……プルルルルル……プルルルルル……プルルルルル………
しかし、現実を受け入れるにはそうするより他なかった。
早枝子が電話を掛けた先は目の前の自宅だった。
…プルルルルル……プルルルッ―
―――!!!
誰かが受話器を取った―。
有り得ない展開に早枝子の背筋が凍りついた。呼吸は乱れ、心臓が締め付けられるように苦しい。
978:もう、よそうか……。
07/02/14 20:24:49 OGaoeyHS
「…………。」
受話器を取った相手は一言も喋らない。
「……も……、もし……もし……。」
早枝子の口からか細くて弱々しい、吐息のような声が漏れる。
「………………。」
相手は相変わらず押し黙っている。
「……もし……もし、お……おかぁ……、おかぁさん……で……しょ?」
返事はない。
「……ぁ……あ、あたし……サエ……コ……だよ。」
早枝子は相手が母親だと信じ、母親がいたことへの安堵の気持ちを表現しようと、一生懸命に笑みを
浮かべるが、早枝子の表情は引き攣っていた。
「……ちょっと、お、おかぁ……さん、からかわないで……よ……。」
「………………。」
―沈黙。
「……もう! いい加減にして! 聞いてるんでしょ? 返事くらいしてよ!」
早枝子は恐怖を押し殺すかのように声を荒げ、目の前の自宅を睨みつけた。
「………………ぇり…………ぇこ……。」
(へ!?)
受話器に囁くような声が聞こえた。
979:もう、よそうか……。
07/02/14 20:28:01 OGaoeyHS
早枝子は自分の頭髪が逆立ったのが分かった。
「…………な……に? 何て……言ったの?」
「…………ぇり…………ぇご…………、え゛っ、え゛っ、え゛っ、え゛っ、え゛っ。」
電話口の相手は何かを口にした後、喉を鳴らすように低い声で笑い始めた。
「いやああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
早枝子に巣食った恐怖という魔物がとうとう口から吐き出された。
携帯電話を私道へ投げ捨て、その場に蹲ると、がたがたと震える体を両手で抱き締めた。
(何で、何で、何で、何で、何で、何で、何で……。)
早枝子の中である自問が繰り返された。
(……あれはお母さんじゃない……、あれは……。)
早枝子の記憶の中からある人物が……、ある人物の顔と笑い声が鮮明な映像と音声となって甦ってきた。
……あれは……お婆ちゃん―。
最新レス表示スレッドの検索類似スレ一覧話題のニュースおまかせリスト▼オプションを表示暇つぶし2ch
5388日前に更新/416 KB
担当:undef