○福島鉄平「サムライ ..
508:名無しさんの次レスにご期待下さい
07/03/22 22:13:39 gzYkvGKSO
小説は想像力の産物である。たとえば歴史小説にしても、
いくら事実を積み重ねてもそれだけで小説が出来るわけではない。
そこによき想像力が働きかけて、はじめて小説が生まれる。
まして時代小説は、ひとことで言えば想像力が命だろうと思う。
こういう考え方からすると、時代小説を書く場合には、
想像力の自由な飛翔を妨げる制約は、少ないに越したことはない。
一例をあげれば、
裏長屋に住む素姓も知れない浪人者などというのは格好の素材で、
私がむかしから夢みている物語の主人公と言ってよい。
しかし実際にはそういう小説はなかなか書きにくくて、
私は謎の素浪人を書くかわりに、
大ていは日日の城勤めに追われる微禄の藩士の話などを書く。
なぜそうなるのかといえば、
ひとえに物語に真実らしさを付与したいからにほかならない。
嘘が見え透くような小説を書いても、人は読んではくれないだろう。
といっても、真実らしさ、
つまり現実感を取り入れることが物語の虚構性をうすめるなどと言っているわけではない。
話はむしろ逆で、現実もまた虚構の巨大な集積なので、
現実に似ている虚構が、
描こうとしている真の虚構により近いと言っているにすぎない。
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