むかしむかし
..
263:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 20:59:28
それでもいいんで次の作品も期待してます
264:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 21:07:19
最後が駆け足ぎみな
265:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 21:16:56
小魔玉が出てこなかったのが唯一不満かな
266:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 21:20:32
同意
267:無名武将@お腹せっぷく
08/01/12 21:21:31
>>263
もう当分は書きません。なんか終わって、開放された気分です。
>>264
はやく終わらせたかったからです。
>>265
そうでしたか。
268:ROM
08/01/13 10:58:21
非常に面白かった
次も期待しています
269:無名武将@お腹せっぷく
08/01/13 13:12:16
全米が泣いた
270:無名武将@お腹せっぷく
08/01/13 13:19:21
次の物語にむけてどのコテをだすか、どんな物語にするか、どのスレを参考にするか考えようぜ。
271:無名武将@お腹せっぷく
08/01/13 13:46:57
前が三国志だったから、次は日本が舞台が良いな
272:無名武将@お腹せっぷく
08/01/13 15:44:17
日本史なら新党の知行スレから人パクればOK
273: ◆vGzK94OFlQ
08/01/14 16:22:06
うん、面白かった。
274:無名武将@お腹せっぷく
08/01/14 16:24:46
誰か書かないか
275:無名武将@お腹せっぷく
08/01/14 18:55:06
……二度と再びめぐってこないから、人生とは甘美なのです。
二世紀。相次ぐ政争により、社会から秩序が失われつつあったその時代。
麻のように綻びた天下の収束を試みた、一人の英傑が現れた。
獅子のような気高さも持たず、狐のような才智も持たず、ただ人の和のみを武器とする
その天子の名は、ひょーりみといった。
〜主要登場人物〜
【新党朝】前後併せて四百年の歴史を誇る朝廷だが、老帝国ゆえに綻びが深刻である。
学徒出陣:皇帝。かつては多大な支持を得ていたが、加齢とともに政治を腐敗させる
小魔玉:丞相。功臣を各地に封建し、その力で新党朝の中興を試みる
魔法剣士情熱的:尚書令。寒門ながら、帝の補佐に尽力して大役を得る
ロコ三郎:新党朝の名門ロコ家の出身だが、もはや権威の保持すらままならない
【老党】新党朝の政治に不満を持った一部の老臣が、半独立の様を呈した勢力。
ぷらっと:かつては政権の中枢に座していたこともあるが、現在は中央からは身を退いている
中野区民憲章:名門の出身でぷらっとの同僚。官職に固執する悪癖を持つ
小銀玉:上記二名とは距離を置き、政権の獲得に尽力している
【在野】在野には、将たる器を持った有望な人士が数多く散らばっている。
ひょーりみ:無官だが新党朝との関わりも深く、美貌の誉れも高い
聖天使ザビエル:基督教の宣教師だが、乱世の渦に巻き込まれる
偽クマッタ:太守クマッタを殺害して名を騙る賊。その正体は元官吏・向こうの888
張春華:かつて三戦皇帝と称した女傑だが、栄光はすでに失われている
【八戸家】新党朝に封建された八戸のぶながが築いた、強大な国力を誇る地方政権。
八戸のぶなが:成切族の出身。異民族ながら人望篤く、多くの配下を抱える
276:無名武将@お腹せっぷく
08/01/14 19:01:47
乙
これは期待
277:無名武将@お腹せっぷく
08/01/14 19:09:19
>>275
まあ、頑張って。
278:無名武将@お腹せっぷく
08/01/14 19:21:35
>>275
期待しているよ。頑張れ
279:無名武将@お腹せっぷく
08/01/14 19:29:32
前後併せて四百年の歴史を誇る新党朝は、皇帝学徒出陣の治世にあって、空前の危機に瀕していた。
仮に政治に無頓着であっても、補佐にあたる人材が優秀であれば問題はないが、
学徒は国家の現状を知らぬままに政治に介入を続け、それが相次ぐ失政を生み出していたのである。
「どうして税収が不足しているのだ!臣民が怠慢であるからであろうが、ボケ!」
丞相小魔玉の報告書に目を通すと、顔を赤く染めて一喝する学徒。
初代皇帝とはいえ、名家出身であった彼には、一日の生活にも窮する民のことが理解できないのだ。
小魔玉は諫言は無意味だと判断して代わりにひとつの策を提言した。
各地を功ある臣下に分配し、その統治を委任しましょう、と。
学徒は無能であるが小人ではない。小魔玉の提言を即諾すると、早速詔勅を発した。
司隷に小魔玉を、
?州に魔法剣士を、
予州にロコ三郎を、
冀・幽・并・青州に八戸のぶながを、
雍州にぷらっとを、
涼州に小銀玉を、
徐州に自治新党は文化を、
荊州に損権を、
揚州に金宰陽を、
益州に孔明を、
交州に金四郎を、
それぞれ侯として派遣する、と。
280:無名武将@お腹せっぷく
08/01/14 19:30:29
続き来た〜!
281:無名武将@お腹せっぷく
08/01/14 19:47:04
益州。魔玉を頂点とした地方政権が存在した州であり、厨国のなかでも辺境に位置していた。
かつて魔玉の軍師を務めていた小魔玉は蜀の経国は難儀であることをよく知っており、
経験豊かな孔明を侯に封じたのだが、孔明は任地に赴任すると私利私欲に走り政治を顧みなくなった。
そのしわ寄せは民草に降りかかり、不満を募らせた者は場末の酒場に集まって鬱憤を吐き出していた。
「新党朝の問題といえば、蓋しぬるま湯に浸り続けた古株をのさばらせていることだね。」
涼しい顔で語るのは基督教を信仰するザビエル。
「その通りだ。あいつらは下々の事を目にも入れねえで、内輪揉めに興じてやがるからな。」
それに呼応する果物キラーに続き、触発された民は喧々囂々と不満を声高に叫んだ。
「………」
喧噪の中、ひとり沈黙を保つひょーりみ。それに気づいたザビエルが声をかける。
「ひょーりみ殿、どう思われますか?」
「……ごめん、寝てた」
ひょーりみの気の抜けた一言に、一気に緊迫感の失せる酒場。
眉目麗しきこの少年がいずれ厨国を統一することを、この場にいる者はまだ誰も知らなかった。
282:無名武将@お腹せっぷく
08/01/14 20:08:16
職人待ってたぜ!
頑張れ
283:無名武将@お腹せっぷく
08/01/14 20:45:49
揚州に派遣された金宰陽は、権力欲こそ強かったものの、至って真面目に揚州の経営に取り組んでいた。
新党朝の丞相を務めた経験もあり、人々は揚州の将来に希望を見出したが、
もともと保守的な思想を抱いていた金はやがて反動政治を強行した。
「何ぃ?税率を四公六民にせよとな?…バカめ、揚州の税率は昔から五公五民と決まっておるわ!」
「リンリン大友という者が仕官を希望している?なかなか見所のある男だとな?」
「フン、追い返せ!寒門を召し抱えるほど、ワシの政治は腐ってはおらん!」
「後は南越族が最近調子づいているようだから、難越族と改名するよう上奏してやろうかのう!」
このような調子であったから、次第に人心は離れ、
心ある者は金宰陽の副官、雷音に不満を訴えるようになった。
宇喜多直家信者「雷音将軍、揚州の政はもはや限界でございます。何卒、将軍から侯にお口添えを…」
仙台藩百姓「宇喜多に同意する訳では御座いませんが、それがしも同感でござる。」
雷音「…わかった。考えをまとめておこう。皆、きょうのところはお開きとしよう。」
一同「ははっ」
雷音は解散を宣言すると、集会に名を連ねた一同のアリバイ工作を済ませ、自邸へと帰還した。
「侯は諫言をお受けくださるかな。どう思う?」出迎えた家令に問いかけると、家令は所見を述べる。
隠れ麋竺オタ「さあ、何せ伝統を重んじるお方ですからね。丞相のお達しでもあれば、別なのですが」
雷音「私は一武官だ。丞相が、腐るほどの兵隊蟻の中から私を見出してくれるものだろうか?」
隠れ麋竺オタ「確か将軍はKowLoon殿と懇意でございましたね。そしてKowLoon殿は丞相と懇意だとか」
雷音「なるほど、それでも容易ではなかろうが、行動しないよりはよほどマシだろうな。」
揚州にも、変革の風がながれ始めていた。
284:無名武将@お腹せっぷく
08/01/14 20:57:51
今日はこのぐらいで。次回は華北の八戸家をえがきます。
285:無名武将@お腹せっぷく
08/01/14 21:29:00
乙。楽しみに待ってる
286:無名武将@お腹せっぷく
08/01/15 18:15:49
華北四州に封じられた八戸のぶながは北方の異民族、成切族の出自である。
厨華の人間でないことを考えればこの出世は例外中の例外であり、
新党朝の権威の低下を露呈する措置でもあった。
のぶなが「まさよし、なおまさ、なおよし。よく集まってくれた。大儀である。」
まさよし「ハッハッハ、のぶなが殿の飛躍を伺うては、黙っておれませぬわい。」
なおまさ「我らにそれぞれ一州を分け与えてくださったご厚恩、忘れませぬぞ。」
なおよし「左様左様。のぶなが殿の新党朝の中興を、精一杯お支えいたしますぞ。」
そのなおよしの言葉を聞くと、八戸のぶながは穏やかな顔を一変させ、声を低める。
「…余に新党朝に屈せと申す不忠の舌を、いますぐに抜けい。」
一瞬の間。命令一下、青州刺史八戸なおまさは衛兵によって舌を抜かれ、処刑された。
「青州刺史の座は、八戸まさつねが引き継げい。」
「…よいか。本朝の四百年は、余の代で八戸家が引き継ぐことになろう。」
「志半ばで道が潰えることになれば大逆の謗りは免れまいが、」
「一国を取ってしまえば既にそれは英傑である。」
「学徒出陣は軍神の異名をとる戦上手だが、政治に疎く、また女には滅法弱い。」
「その弱点に付け込めばわが天下は目前であるが…なおよしの後を追いたい者はおるか。」
周囲を威圧しながら滔滔と革命を語るのぶながに反論できる者がいるはずもなく、
全会一致で八戸家の方針が決定された。
287:無名武将@お腹せっぷく
08/01/15 18:17:38
訂正
× 一瞬の間。命令一下、青州刺史八戸なおまさは
○ 一瞬の間。命令一下、青州刺史八戸なおよしは
288:無名武将@お腹せっぷく
08/01/15 18:32:55
「それにしても…のぶなが殿、学徒は今現在も数多くの美女を囲っておりまするが、」
「完全に国を傾けるほどの堕落はしておりませぬ。後宮の側室を遥かに凌ぐ美女を探すとなれば…」
主君の威容がやわらぐのを待って、そう提言する八戸まさよし。
それに答えて、のぶながは不適な笑みを浮かべながら口を開いた。
「お主らは知らぬであろう。冀州には張春華が逗留しておるとな。」
その言葉にどよめく政庁。張春華といえば、かつて学徒にただならぬ寵愛を受け、
一族の張春房、張孟達を外戚として政治に参画させたばかりか、
伽羽波の変(きゃははのへん)を契機に自ら三戦皇帝と称した女傑である。
栄光は長く続かず、反対派によって一族もろとも宮中を追われる身となったが、
学徒が今でも張春華を恋い慕っていることは暗黙の了解だった。
「あの女狐め、再び三戦皇帝への即位を手伝うと申したらすぐに了解をしてきおった。」
「後は冀州に傾国の美女ありとの風聞を八方に流し、学徒が食いつくのを待つのみだ。」
「はははは…今しばらく甘美な夢の中で踊るがよいぞ、皇帝陛下。」
こうして、八戸の手の者は首都洛陽に忍び込み、各所で美女の噂を流し始めた。
289:無名武将@お腹せっぷく
08/01/15 18:56:19
洛陽。功臣の封建後、学徒は徐々に政治への介入を控えるようになっていた。
その様子を侍従の報告で知ると、小魔玉は端整な顔に笑みを浮かべる。
「それでいいのだよ。陛下はひとえに象徴としてご健勝であらせられればそれでいい。」
「皇帝は執政ではなく、祭りの牛であるということを…少しずつお分かりくだされば嬉しいね。」
「そうであってこそ、私も丞相を引き受けた価値があるというものだよ。」
…彼が忠誠を誓うのは新党朝ではなく、厨国そのものであった。
厨国の安寧のためであればいかなる無法も厭わない姿勢は後に
ひょーりみの天下取りに莫大な恩恵をもたらすのだが、それはさておき。
「何ぃ!? 冀州に絶世の美女がいるだとォ!? おい、早く車を用意しろ、ボケ!」
八戸方の流した風聞が耳に入るやいなや、学徒は冀州への行幸を決断する。
群臣の諫言を振り切って冀州へ入り、八戸のぶながと会談するとすぐに噂の美女を入室させた。
学徒「し…春華…ッ!」
張春華「陛下…ああ、陛下、お会いいたしとうございました!」
八戸の計略は図に当った。学徒は張春華を再び側室とすると贅沢の限りを尽くし、
心ある臣下は不敬罪の名のもとに粛清されていくことになるのである。
290:無名武将@お腹せっぷく
08/01/15 19:10:35
前の話のイメージが残っている状態で新作を読むのもギャップがあって面白いw
291:無名武将@お腹せっぷく
08/01/15 19:17:52
リンリン大友の登場に意味も無く吹いた。
292:八戸まさよし ◆HU7XfvOYA2
08/01/15 19:24:40
どうやら忠臣らしく安堵しています
293:無名武将@お腹せっぷく
08/01/15 19:37:26
前作以上に気合いの入った職人に期待大!
>>292
コテが出てくると荒れる可能性があるから控えるように!
どうしても出たい場合は名無しにすること!
294:無名武将@お腹せっぷく
08/01/15 19:54:47
『学徒は無能だが昏君ではない。』誰もが抱いていた認識は、
彼が張春華を娶って以来、瞬く間に音を立てて崩れていった。
「学徒陛下!…民草は明日の食を得ることすらままならず、餓死者の数は計り知れませぬ!」
「どうか税を減らしてくださいますよう、切に嘆願申し上げます!」
血の涙を流して叩頭する朝倉渦中を前にしても、
学徒は恍惚とした表情で隣に侍る張春華の顔を眺めてばかりいる。
呆けた学徒に代わって、口を開いたのは張春華であった。
「ふふ…おばかさんねえ…米や麦がないのなら、お肉を食べればいいじゃなぁい?」
現状をわきまえない発言に憤った渦中は学徒に向かい、さらに一喝する。
「…この朝倉渦中、失望いたしましたぞ! 数ある忠臣を顧みず、」
「女狐張春華と贅の限りを尽くし、お家の財も食いつぶすばかりか民草から搾取するとは!」
「昔の陛下はどこに行かれたのか! 目を覚ましてくだされ!」
これには学徒も堪えたと見えて、後悔の念を顔に浮かべるが、いかんせん張春華が一枚上手であった。
彼女はそのガラスのような目に涙を浮かべ、声を震わせて学徒に泣きついた。
「ひどいわ…女狐だなんて…ああっ、私がいけないのね! 私の過去がいけないのね!」
「私がむかし…あんな恐ろしいことをしたから…全部…私が…」
学徒は美しい泣き顔に惹きつけられたのも束の間、憤怒の形相すさまじく朝倉に向き合うと
「てめえ…春華を侮辱するのは俺を侮辱するのと同じだろうが! 死ね、死んでしまえ、ボケ!」
「ああ、新党朝も終わった。」小さなため息とともに諦めを受け入れ、朝倉渦中は獄に繋がれた。
295:無名武将@お腹せっぷく
08/01/15 20:11:59
その翌日。刑場に引き立てられた朝倉渦中を、群臣はさまざまな思いで見つめていた。
忠烈ぶりに感じ入る者。処刑を惜しみ悲しむ者。無残な最期をあざ笑う者。
そんな衆目を一切顧みることなく、渦中は歩みを進める。
渦中「…ははは、炮烙ですかな。恐縮に存じますぞ、はるか殷代の刑罰をご用意になるとは。」
学徒「ふん、てめえのような不届き者は、このぐらいしないと分からねえだろうからな。」
渦中「それでは、ひとあし先に業火に焼かれて参ります。陛下のご到着をお待ち申し上げておりますぞ。」
学徒「減らず口を…早く行けや、ボケ!」
こうして、新党朝随一の忠臣とうたわれた朝倉渦中はむなしく帰らぬ人となった。
丞相小魔玉は一部始終を見ると、涙を流すこともなく頭をめぐらせる。
「そういえば、江南の統治には綻びが生じているという報告があったね。」
「すぐさま官憲を送って風紀を糺そうと思っていたが、やめておいたほうがよさそうだ。」
「新党朝には、もはや厨国の安寧はもたらせまい。そうなれば、希望の芽は残しておきたいものだから。」
「さあ、たまには寝ておくとしようか。明日からは休む暇もないだろう…。」
296:無名武将@お腹せっぷく
08/01/15 20:13:17
きょうはこのあたりで締めます。
次回はひょーりみ達を題材にします。
297:無名武将@お腹せっぷく
08/01/15 20:17:07
>>296
素晴らしくオツカレ。
風邪で倒れぬように頑張ってくだされ。
298:無名武将@お腹せっぷく
08/01/15 20:23:42
渦中退場はえー
299:無名武将@お腹せっぷく
08/01/15 20:42:05
学徒の暴君。
小魔玉の策略。
朝倉の忠節。
八戸の謀略。
春華の悪女。
そしてひょーりみの希望。
前作と違いオリジナルな話だからどう進むのか楽しみ。
300:無名武将@お腹せっぷく
08/01/15 20:43:51
良コテが・・・
301:無名武将@お腹せっぷく
08/01/15 20:48:37
>>298 >>300
また男塾方式で生きているんですよ。
302:無名武将@お腹せっぷく
08/01/15 20:50:25
>>293
前回とは別の方が書いておりますよ。
303:無名武将@お腹せっぷく
08/01/15 21:01:29
>>293
コテハンの小説を書いといてコテお断りもないんじゃねーの
304:無名武将@お腹せっぷく
08/01/15 21:26:42
>>303
八戸まさよし自演乙
305:無名武将@お腹せっぷく
08/01/15 21:36:40
自演認定厨まだいたのか
306:無名武将@お腹せっぷく
08/01/15 21:40:28
両方とも、そろそろ黙って欲しい
307:無名武将@お腹せっぷく
08/01/15 21:59:54
あんまり黙っていると作者が書く気をなくしてしまう場合がある。
読みやすいようにまとめる計画があるからちょっと待ってくれ。
308:聖天使ザビエル∬》`_ゝ´》つ† ◆llkBnTV0DI
08/01/15 22:00:48
作者様毎日乙です
309:無名武将@お腹せっぷく
08/01/15 22:04:36
作者様が嫌がらなければ予想なんかもしてもOKだと思うぞ。
書き手は長文を書いた後、無反応なのが一番つらいはず。
読者がいることをちゃんとアピールしよう。
310:無名武将@お腹せっぷく
08/01/15 22:07:54
やっぱWikiだよな。
311:二番手の作者
08/01/15 22:10:54
私個人は>>307の方の計画も展開予想も大歓迎です。
書いた後に反応があるととても嬉しいですし、モチベーションの維持もできます。
ただ、予想に関しては、その通りに書けないことがありますことを
ご了承いただければ嬉しく思います。
312:無名武将@お腹せっぷく
08/01/15 22:21:58
>>311
予想などじゃんじゃん裏切っちゃってください。
「へたくそな予想だな〜」って裏で笑っているのが作者の特権ですよ。
313:無名武将@お腹せっぷく
08/01/15 23:20:00
ひょーりみ=劉備、学徒出陣=董卓、小魔玉=陸遜、朝倉渦中=王允、八戸=劉淵、張春華=楊貴妃、ザビエル=ザビエルがモデルそうだな?
これはまとめサイトを作るべきかもな?
314:二番手の作者
08/01/15 23:43:41
少し創作意欲が湧いてきたので、もう少し投下します。
>>313
舞台背景は後漢末期なんですが、
人物のモデルは三国志の人物じゃなかったりします。
ネタバレになる箇所が多少あるので、誰が誰なのかはまだ秘密ということでw
315:二番手の作者
08/01/15 23:44:21
学徒が日一日と堕落していくなか、圧政下の益州では相変わらず不満が募っていた。
没落したとはいえ官吏の子息であるひょーりみ、教養のある異国人ザビエル、
郡の顔役の子息である果物キラーはいつしか声望を集め、民衆に慕われるようになる。
酒場では、この日も三人を中心とした会合が開かれていた。
果物キラー「ったく、愚痴の言い合いに始終してんじゃねえよ。グダグダだろ。」
ひょーりみ「仕方ないよ。何か対策があれば、とっくに動いてるでしょ?」
ザビエル「…決起のみは避けたいものです。勝ち目はございませんし、人が死にすぎますな。」
ひょーりみ「お酒でも飲もうよ。喉が渇いてイライラしてたら、浮かぶ案も浮かばないよ。」
会合は踊る、されど進まず。このまま無為に時だけが流れていくかと思われたその時、
この場にはあまりにも似つかわしくない、一人の身なりの良い紳士が戸を開けて入室した。
「失礼。ああ、警戒なさるな。私は官吏だが、近頃声望高き御三方と腹を割って話したいのだ。」
「…私も男だ、疑ってくれるな。ほら、私は丸腰で君たちの輪の中にいる。」
「もしも私によからぬ考えがあると思うなら、すぐにでも斬ってくれ給え。」
そう言って酒場の中で手を上げて戦意のないことを示す紳士。それでも訝る者もいたが、
「この人は信用できるよ」というひょーりみの一言で場の空気は柔らいだ。
話によると、その紳士の名はクマッタといい、この広漢郡の太守をしていた。
良心を持ちながら、監視の目のために方針を転換できないことを詫びると、
彼はひょーりみに一つの依頼をする。
すなわち、監視の目にとまりにくいひょーりみに洛陽宛ての書状を運んでもらい、
朝廷に孔明の政治の不手際を報告してほしい…そう熱弁を振るうに及び、ひょーりみはこれを快諾。
クマッタの紹介状を携え、ザビエル、果物キラーとともに一路洛陽を目指した。
316:無名武将@お腹せっぷく
08/01/16 00:05:34
>>294
どうみても藤崎封神演義です。本当に(ry
317:無名武将@お腹せっぷく
08/01/16 00:08:14
偽クマは梁キに似る
318:無名武将@お腹せっぷく
08/01/16 00:09:08
クマッタは偽クマに殺されるのかな…
319:二番手
08/01/16 00:14:48
洛陽への道中。人の世は乱れているとはいえ、花鳥風月の美しさは変わらない。
三人はふと立ち寄った渓流で魚を釣り、腹ごしらえをすることにした。
ひょーりみ、果物キラーが二尾、三尾と魚を釣り上げるなか…
果物キラー「ザビエルはまだ釣れてねえのか…ちと下手すぎるんじゃねえの?」
ひょーりみ「というか、ちゃんと糸に針は付けた?」
ザビエル「あ…どうやら忘れてしまったようです。」
果物キラー「おいおいおいおい、他のことは何だって上手くやっちまうくせによ。」
ひょーりみ「仕方ないな、僕の魚を一匹あげるよ。」
ザビエル「ありがとうございます。。。」
このように途上は和やかなものであったが、彼らの足取りは洛陽に近づくにつれて重いものとなった。
都の惨状を目の当たりにして改めて世を嘆いているうちに宮城にたどり着くと、
彼らはめいめいに言葉を交わした。
「綺麗なお城だね。外の世界が嘘みたいだ。」
「お気をつけなさいませ。道中のことを鑑みれば、クマッタ殿の洛陽に対する認識は」
「いささか古きものになっておりましょうことは明らかでございますから。」
ザビエルの言葉にうなずき、ひょーりみは気を落ち着けると、門衛に紹介状を渡した。
「広漢郡太守、クマッタ殿の名代として参りました。舎人のひょーりみと申します。」
320:渦中の司馬懿 ◆jKdJ051mHQ
08/01/16 00:27:10
一番手の作者様、力作をありがとうございます!
いろいろとキリハリされたとのことですが、少しも気が付きませんでした。特に、地名がポンポン出て、当時の雰囲気が伝わって「相当の歴史好きなのだろうな」と感心しました。
お休みされるとのこと、残念です。毎回、とても楽しみでした。
また、書く気が向きましたら、是非よろしくお願いします!
二番手の作者様、今後の展開楽しみにしています。頑張ってください!
321:無名武将@お腹せっぷく
08/01/16 00:47:19
>>316
普賢タンが反則可愛い漫画ですね。
322:二番手
08/01/16 13:26:27
謁見の受付は比較的滞りなく進んだ。というのも、堕落した学徒に謁見を申し込む者は
今ではほとんど居らず、賄賂を扱って順番を早めてもらう必要がなかったからである。
中には舎人風情が無礼な、と息巻く者もいたが、状況を察した小魔玉がこれを制したことで
さしたる問題にもならず、謁見の日が訪れた。
果物キラー「いいか、私情を交えず簡潔に事態を説明するんだぜ。」
ザビエル「失言は命を失うもとになりましょう。言葉はお選びくださいませ。」
ひょーりみ「……………。」
二人の同胞の言葉を背に、ひょーりみが傾首の礼を取ると、学徒は彼に声をかける。
「何て服着てやがんだ! 場ぐらい弁えろや、ボケ!」
その言葉を受け、ひょーりみは用意していた言葉を全て捨てると、学徒の視線を直視して返答を述べた。
「陛下。陛下はいったい、何をご覧になっていらっしゃいますのでしょうか。」
ザビエル&果物キラー「!?」
「思うに、美しい宮殿の景色でしょうか。また、美しいご寵姫さまでしょうか。」
「陛下がご覧になるべきは、新党朝…いや、広い広い厨国のはずではないでしょうか。」
故事の引用をすることもなく、言葉を飾ることもなく、ただ率直に述べられた疑問。
それゆえにひょーりみの言葉は学徒の胸に鋭く突き刺さったが、
もはや皇帝は過日には戻れないところまで堕落しきっていた。
張春華「くすっ…」
学徒の気色を伺い、先が見えたと笑みをもらす春華。
学徒は言葉をつまらせていたが、口の中で斬れ、早く斬れと呟いていた。
323:無名武将@お腹せっぷく
08/01/16 13:39:51
こんな時間に乙
324:二番手
08/01/16 13:55:31
「いや、まことに怪しからぬことです。この寒人の処分は、私にお任せください。」
張り詰めた静寂を破ったのは、そう述べながら昇殿した小魔玉であった。
処刑であれば私がと渋る春華であったが、早く連れて行けとの学徒の鶴の一声で
一行の命は小魔玉に預けられることになった。
小魔玉は彼らを洛陽の郊外へ連れて行くと、人払いをして縄を解き口を開く。
「困ったものだよ。未来への希望の芽を、刹那の憤りで摘み取ってしまってはね。」
「クマッタに何を頼まれたのかは知らないが、これではその役目も果たせまい。」
「まあ、問い詰めずとも容易に想像はつくことではあるが。…孔明のことは、可能なかぎり善処しよう。」
何か言いたげなひょーりみであったが、果物キラーとザビエルが同時に彼の頭を押し下げ、
めいめいにお礼を述べて場を収めようとはかった。
「いや、彼の申さんとすることはよくわかっている。私が陛下をお諫めしないのを、責めているのだろう。」
「これは大人になれば分かることだが…肝要なのは外形ではなく、ただ本質なのだ。」
「私が何も考えていないとは、思ってほしくないものだね。…それから、これは金子だ。」
「しかるべき時のために、とっておきなさい。」
一行は改めて謝して辞去すると、益州への帰路につく。
直後に受難が待ち受けていることを、誰一人として予想してはいなかった。
325:二番手
08/01/16 13:55:53
いまはここまで。また、夜に投下します。
326:無名武将@お腹せっぷく
08/01/16 16:09:46
乙です
小説の参考になれば
URLリンク(www.wikiroom.com)
327:佐倉広夢 ◆IENTwyoWGs
08/01/16 18:56:25
URLリンク(www13.atwiki.jp)
昨日の約束どおり、作って来ましたよ〜♪
328:ひょーりみ ◆7rAzqBFcf.
08/01/16 18:59:49
未完成じゃねーか、死ねカス。
329:無名武将@お腹せっぷく
08/01/16 19:14:59
時を同じくして、善政が敷かれていた広漢にも暗雲が立ち込めていた。
「あまり清廉な顔をしてると俺みたいなのに付け入られるんだぜ、太守さんよ…」
怪しげな雰囲気の酒場でひとりごちる山賊の名は向こうの888。
寒門ながらぷらっと、KowLoonに認められて政界に入ったものの、
権力を得ると反対派を次々に粛清したことで忌み嫌われ、宮廷を追われた男である。
元来卑しい性根を持ち、山賊入りをしてからは同じような男達とともに略奪に明け暮れていた。
「又吉、お前は屋追族が不穏な動きを見せているとの偽報を用いて州軍を州境あたりに釣り出せ。」
「AaAは要所要所を打ち壊し、州軍…とくに騎兵隊の帰還を遅らせろ。」
「この首府を戦力の空白地にしてやれば、一郡を得ることも容易いからな。」
「肥沃な広漢があれば、ひいては一州、一国を得る足がかりにもなるだろうよ。」
「これでようやく政界に復帰できるというものだ。もう一度民の怨嗟を肴に酒が飲みたいねえ。」
賊軍の目論見は完璧といっていいほどに図に当った。
クマッタは民政の手腕こそ一流であったが、善良であるがために偽報を偽報と見抜くことができず、
また善良であるがために積極的に大規模な援軍を編成し、首府は空き家も同然となったのである。
888を先頭にした賊軍は人気の無い夜間に広漢の政庁に突入し、クマッタを追い詰めた。
「やれやれ。この政庁の物資は、それなりの由緒あるものばかりなのだ。」
「もう少し大切に扱ってはくれないかね。」
そう言って動じる様子も見せないクマッタに冷笑を浴びせると、888はただ一言のみを発した。
「やれ。」
無残に切り刻まれたクマッタの屍骸は秘密裏に廃棄され、その死は隠された。
330:佐倉広夢 ◆IENTwyoWGs
08/01/16 19:21:15
>>328
そんなにすぐにはできません。
331:無名武将@お腹せっぷく
08/01/16 19:30:59
>>326-327
覗かせていただきました。ありがとうございます。
励んでまいりますので、これからもよろしくお願いします。
332:無名武将@お腹せっぷく
08/01/16 19:43:22
>>331
職人乙
毎日楽しみにこの超大作を見させてもらってます。
333:無名武将@お腹せっぷく
08/01/16 20:01:32
クマッタを殺害した888は彼に成り代わってその名を用い、
広漢を怨嗟のこだまする生き地獄へと作り変えていた。
口でこそ版図の拡大をうたっていたものの、器の小さい偽クマッタは
覇業よりも民を虐げることに快感を覚えていたのである。
民は過日の善政を思い出しては、太守の変貌ぶりを嘆いていた。
「ああ、どうにも刺激が足りないな。もっと盛大な阿鼻叫喚を聞きたいもんだが。」
「いっそ州城を燃やしちまうか。広漢郡は不穏分子のたまり場だったからな。」
「ちょっと“言い繕って”孔明に報告すりゃ、歓心を買えるだろうしな…。」
自分の良からぬ思い付きに酔いしれると、偽クマッタは早速腹心に仔細を言い渡した。
すなわち四方の門に魚油を滲みこませた枯芝を配置し、三更に火を放てと。
もちろん、その直後に888は郡城を抜け出すと、遠望のきく山へと向かったことは言うまでもない。
三更の頃。
たちまちに放たれた火はその勢いを増し、風に煽られて郡城を埋め尽くした。
逃げ場を失い焼け死ぬ者、城壁から飛び降りて死ぬ者は数知れず、
偽クマッタはそれを眺めながら大いに笑い、孔明の赴任している成都へと発った。
一方、とある山中にて。
果物キラー「おっ、見ろよ。すっげえ流れ星だぜ!」
ザビエル「ほお…これは見事な。いったいどれほどの数が降り注いでいるのでしょうな。」
ひょーりみ「本当に綺麗だ。そうだ、願い事でもしちゃおうかなあ〜」
334:聖天使ザビエル∬》^_ゝ^》つ† ◆llkBnTV0DI
08/01/16 20:21:16
偽クマッタwwwコテの特徴が上手く書かれていますねwww
335:無名武将@お腹せっぷく
08/01/16 20:23:02
ザビエルは美化されてるよなw
336:無名武将@お腹せっぷく
08/01/16 20:25:12
>>335
ザビエル自演すんなや
337:聖天使ザビエル∬》^_ゝ^》つ† ◆llkBnTV0DI
08/01/16 20:27:58
>>336 自演してませんよ。吉野家スレを懐かしく見ていました
338:無名武将@お腹せっぷく
08/01/16 21:03:15
広漢の郡城に帰り着いたひょーりみ一行は、その惨状を目の当たりにした。
もはや区別もつかないが、累々の焼死体の中には彼らの知人も多いことだろう。
「ちっ…畜生、畜生、畜生!」 瓦礫を蹴り、行き場のない怒りをぶつける果物キラー。
「どなたも、助かってはおりますまいね。」 肩を震わせ、静かに涙を流すザビエル。
「多くのものを、失ってしまったね。」 無感動に、ぽつりとこぼすひょーりみ。
三人はしばらく無言のまま立ち尽くしていたが、やがてひょーりみが口を開く。
「…僕は関中に向かおうと思う。自分に力がないことが悔しくて、苦しむのはもう嫌だから。」
「関中に行って強い力を味方につけようと思う。広漢の、天下の仇を討つためにさ。」
「ザビエル、果物キラー、君たちとはここでお別れかな。今まで、ありがとう。」
「何を仰るのです。ひょーりみ殿がお立ちになるなら、私もぜひお手伝いをいたしますぞ。」
そう反論するザビエル。その隣で激しく首を縦に振って同意を示す果物キラー。
ひょーりみ「君たちの気持ちは嬉しい。でも、人生は二度とめぐってはこないんだよ。」
ザビエル「…ええ、ひょーりみ殿。二度と再びめぐってこないから、人生とは甘美なのです。」
果物キラー「ああ、その通りだぜ。安穏と暮らしてても、世がこんなじゃあちっとも安まらねえや。」
二人の言葉を聞くと、ひょーりみは嬉しそうに微笑む。
「ありがとう。それじゃあ、いずれ君たちの力を借りようと思う。必ずね。」
「だけど、今はここで別れたほうがいいよ。三人がそれぞれの行き先で自分を磨き、」
「味方を見つけ、力を得て、そしてまたここで会おう。次に会うときは、出陣の時だね。」
三人はしばらく友の顔を惜しむように眺め、やがて異なる道を歩みだした。決して振り返ることなく。
339:ひょーりみ ◆7rAzqBFcf.
08/01/16 21:05:16
前々から思ってたんだけどザビエルと組まさんでもらいたいんだよネ
おじさん彼が嫌いなんだ^^
340:二番手
08/01/16 21:06:06
>>339
路線の変更は、多分もうできないと思います。
341:二番手
08/01/16 21:29:26
わかりにくいと思ったので、現在の位置関係を地図にしました。
URLリンク(www6.uploader.jp)
342:無名武将@お腹せっぷく
08/01/16 21:38:15
>>339
最初に言うべきだったな
ま、何はともあれ乙
343:魔法剣士情熱的 ◆DWSEsadVNQ
08/01/16 23:53:32
二番手こそ天下無双のもののふよ!
344:無名武将@お腹せっぷく
08/01/17 15:59:13
実はあるコテだけど、俺もこのスレ楽しんでる。
どんなチョイ役でも、出してくれるとうれしいな。
(まだ一度も出て来てないコテです。)
345:二番手
08/01/17 16:13:27
予想以上に多くのコテさんが読んでいらっしゃるのを見て驚きました。
ご覧になっているのを知ってしまうと、書いていて心苦しいこともありますが、
必ずしも全員のお気持ちを汲み取ることはできないかもしれません。
それでも宜しければ、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
346:無名武将@お腹せっぷく
08/01/17 17:54:26
>>344
自分で小説を書けばOK。俺もそうしたのだww
347:二番手
08/01/17 20:59:29
時代錯誤的な復古政治で混乱していた揚州の転換期は、まさにこの日であった。
かつて朝廷の高官であり、現在は職を辞して地方に下っていたKowLoonと会見した雷音は
切々と現状の打破のために力を貸して欲しいと説いたが、
徹底した原則主義者のKowLoonは建前上法を遵守している金の排斥をよしとしなかった。
雷音「…ですから、是非にKowLoon殿のお力が必要なのです。どうか、何卒…」
KowLoon「困りましたな。現状に些かの問題はあれ、金侯は何ら法を犯してはいないのですよ。」
雷音「KowLoon殿、揚州の深刻な飢餓を「些かの問題」とは、お言葉が過ぎましょうぞ!」
KowLoon「…私が心配するのは民草の飢餓よりも、むしろ無法な政変がまかり通ることでござる。」
雷音「KowLoon殿!」
KowLoon「雷音将軍。そもそもあなたは分を弁えられよ。一武官が政治に介入するなど、前例がない!」
雷音「……。何を申しても暖簾に腕押しのようでございますな。御免!」
雷音は席を蹴って退席し、自宅へとって返す。
隠れ麋竺オタは雷音の気が鎮まるのを待ち、次善の策を説いた。
「『江南の二絶』と呼ばれる名文家、渦中の司馬懿とsleepknotをご存知でしょうか。」
「上からの改善が成り立たぬのであれば、下からの改善をなすほかはあるまいかと。」
雷音はこの提言を受け入れると、家人の星英をして秘密裏に二人を呼び寄せ、
大衆の心を巧みに煽動するように文面を凝らした檄文をしたためさせた。
金宰陽自身の行状はおろか、父・金正日、祖父・蕎序に及ぶまでの誹謗中傷を連ねた
この檄文は本来非難されてしかるべきであるが、非常に美しい修辞を用いて書かれていたため
後世では名文とされ、漢文の教科書にも採用されることになるが、それはさておき。
この文章が揚州全土に流布すると、各地の太守はおろか、民衆までもが義勇兵となる
大規模な反乱が勃発した。
348:無名武将@お腹せっぷく
08/01/17 21:07:59
お、来てた。お疲れ様です
349:無名武将@お腹せっぷく
08/01/17 21:16:32
金かわいそうだろ
350:無名武将@お腹せっぷく
08/01/17 21:18:30
>>349
ネタはネタとして(ry
351:二番手
08/01/17 21:37:37
古今東西、反乱軍は指揮系統が惰弱だという弱点を内包している。
まして豪族の連合体である揚州にあって指揮系統を一本化させることは
中堅の武官である雷音には到底不可能であったため、彼女は、
かつて鬼神と称されながら病を得て昏睡状態にあるムコーニン将軍を旗頭に擁立し
その代理という名目で各地の太守に命令書を発行した。その陣容は以下のとおりである。
【総大将】 車騎将軍のムコーニン
【機密担当軍師】 会稽太守、討逆将軍の雷音
【書記官】 記室参軍の渦中の司馬懿
【書記官】 記室参軍のsleepknot
【金銭糧食担当頭領】 盧陵太守、威虜将軍のはいだらー
【騎兵軍頭領】 豫章太守、破虜将軍の宇喜多直家信者
【歩兵軍頭領】 ?陽太守、宣徳将軍の仙台藩百姓
【水軍頭領】 新都太守、討寇総軍の無双ファン
【騎兵軍将校】 義勇軍のリンリン大友
【歩兵軍将校】 義勇軍のはにわ様
【水軍将校】 義勇軍のアダルト日出夫
序列が定まった後、反乱軍は一斉に丹陽郡へと侵攻する。
攻勢を維持できるか否かは、丹陽を落とせるかどうかに懸かっていた。
352:二番手
08/01/17 22:26:20
陣幕にて、反乱軍の諸将による会談が行われていた。
宇喜多直家信者「…ついにこの時が参りましたな。武者震いがいたします。」
仙台藩百姓「ははは。臆病風に吹かれたの間違いではないですかな?」
宇喜多直家信者「何だと!?」
いつものように口論を始める二将。雷音はやめないか、と嗜めた後に口を開く。
「揚州の危急存亡の秋に際しての諸将の義挙、ムコーニン将軍に代わって御礼申し上げます。」
「至らぬ身ではございますが、粉骨砕身努力いたしますので、何卒お力添えをお願いいたします。」
雷音が一礼すると、暖かい拍手が挨拶を締めくくる。陣幕には良い雰囲気が流れていた。
無双ファン「それにしても両先生の檄文には感動したぜ。なんかこう、熱くなってくるんだよな。」
リンリン大友「分かりますよ。私も、仕官を断られた時は諦めて故郷に帰るつもりだったのですが…。」
渦中の司馬懿「なんの。思いのたけを紙にぶつけただけですよ。そうでしょう、sleepknotどの。」
sleepknot「(うほっ、いい男が多いな…)」
はにわ様「そうだ、これからの団結を期して酒盛りと参りますか!」
アダルト日出夫「おお、良いですなぁ!」
この二人の提言に続き、そうだ、そうだという声があがる。
雷音はこれを一蹴すると、その理由を説明した。
「古来、いくさの勝利は、将才をもって天運を引き付けて初めて得られるのです。」
「一瞬の油断は将才のある者のすることではないし、天運にも見放される行為でしょう。」
この諸将はこの言葉に納得すると、おのおのの持ち場に着いた。
353:二番手
08/01/17 23:02:55
交州に派遣された八戸ロコ金四郎という男をご存知だろうか。
出自は不明ながら処世術に長け、婚姻を利用して八戸家、ロコ家、金家の戸籍を得た男である。
当人にはさしたる才知はなかったが、日の出の勢いの八戸家、名門ロコ家・金家の家格は
彼にとって大いに有利に働き、今では交州の軍政を統括する侯となっていた。
「ほ〜お、揚州の南部が決起、宰陽大人が苦境に立たされている、か。」
「ここは静観して勝ったほうに恩を売るのが賢いが、俺が流れを変えるのも一興だぜ。」
「どのみち俺が宰陽大人につけば反乱軍は挟撃を受けてにっちもさっちもいかなくなる。」
「ハハハハハッ、また出世の神様が俺に微笑んでるのかもしれねえな。」
金四郎は出陣を即断、二万余の軍勢を率いて揚州の南部に向けて出陣。
北上した反乱軍の虚を突き、一気に瓦解させるのが目的である。
一方、反乱軍の陣幕では。
はいだらー「雷音将軍。念のため斥候を放っておいたのですが、厄介な報せが届きましたぞ。」
雷音「厄介な知らせ。というと…?」
はいだらー「交州の八戸ロコ金四郎が、血縁と新党朝への忠義を楯に揚州南部へ進撃中とのこと。」
雷音「…なるほど。それは迂闊でしたね。」
はいだらー「酒盛りをお止めになったことが、不幸中の幸いでした。今ならばまだ間に合います。」
雷音「ええ。一挙に丹陽を落とし、短期決戦で揚州を席巻できなかったのは悔しいけれど…。」
はいだらー「長期戦は必至、ですな。…兵站と財務はお任せを。」
こうして、雷音は諸将に撤退を命令する。反乱軍は烏合の衆とはいえ、この危機に際してよく団結し、
南北に抱える敵の侵入を決して許さなかった。まさに呉越同舟の言葉どおりだろう。
これ以後、金軍と雷音軍は睨みあいを続けたまま、時を過ごすこととなる。
354:二番手
08/01/17 23:04:40
きょうはこのあたりで。
次回はひょーりみと老党の接触を書きます。
355:二番手
08/01/17 23:33:29
そういえば、話も長くなってきましたし、
さまざまな境遇のコテも出てきましたが、
これまでのこと・これからのことでご意見がございましたら
どんなことでも書いてくださいますと、
今後の細部の作り込みの指針になりますので大変嬉しいです。
356:無名武将@お腹せっぷく
08/01/17 23:50:28
今年の3日目くらいから見ています、頑張ってください。
あ、でも作者さんは違うんですよね?
357:二番手
08/01/17 23:56:50
ありがとうございますw
はい、私は>>275以降ネタを投下してるんです。
ひょーりみさんとザビエルさんを組ませたのは、
前の職人さんのネタを参考にさせていただきました。
358:無名武将@お腹せっぷく
08/01/18 12:25:07
あわびも出してあげて!
359:猿コテ
08/01/18 20:37:54
好きに書いてみて欲しい。
一番良くないのはコテハンへの遠慮なのだから。
360:無名武将@お腹せっぷく
08/01/19 10:12:45
>>351
はにわ様=八戸のぶながだぞw
361:二番手
08/01/19 10:27:39
ご意見、ありがとうございます。
昨日は疲れてて、更新を欠かしてしまいました…
今日は投下しますね。
362:無名武将@お腹せっぷく
08/01/19 10:49:43
無理すんなよ、気長に待ってるから。
363:無名武将@お腹せっぷく
08/01/19 15:54:44
まさに三戦板、唯一の良スレ。
364:無名武将@お腹せっぷく
08/01/19 17:37:01
「うほっ」ワロタ
365:無名武将@お腹せっぷく
08/01/19 18:40:54
そろそろ投下?
366:二番手
08/01/19 19:13:28
漢中の豪族、剥家の当主剥離は仁者として知られ、よく旅人を遇することで知られていた。
ひょーりみは関中への途上でここに立ち寄ると、剥離と歓談して宿舎の提供を受ける。
「気楽でいいねえ。やっぱり旅は一人に限るよ。」
義舎で空腹を満たしながらそんな事を考えていると、一人の書生風の青年が声を掛けた。
青年「いや〜、突然すみませんね。話し相手が欲しかったものですから。」
ひょーりみ「いえいえ。どちらからいらしたのですか?」
青年「ああ、僕は先月まで鮑家荘に逗留していたのですが、そろそろお暇して…関中へ向かおうかと。」
ひょーりみ「関中へ! 偶然ですね、僕もこれからそちらの方に。」
青年「あはは、そのようですね。旅のご無事をお祈りしますよ。それでは。」
ひょーりみ「ええ、僕もお祈りしています。ところで、お名前をお聞かせ願えますか?」
青年は、自らを諸葛均と名乗った。ひょーりみも名を名乗ると支度を済ませて
邸を出ようとしたところ、そこで家人に呼び止められる。
どうやら主人剥離がひょーりみに興味を持ち、少し時間を割いて欲しいということであった。
彼はこれを承諾すると、剥離に面会した。
「いや、申し訳がございませんな。慌しいところを引き止めてしまいまして。」
「それにしても…あなたをひと目見た時から、不思議に思っておりましてね。」
そう述べる剥離。ひょーりみが詳細を訪ねると、彼はさらに言葉を続けた。
「このようなことは滅多にないのですが…先日あなたのお話を伺い、五行に照らし合わせて」
「みましたところ…あなたは必ずや大望を果たし、至尊の位に就かれると出ました。」
「いえ、これのみならば良いのです。気がかりなのは、この後のこと。」
「私は些か人相見のわざも心得ているのですが、相を見ます限り、あなたは類稀なる凶相の持ち主です。」
「かならずや本懐を遂げられず、非業の死を遂げることになる…としか読めないのです。」
「いや、不可思議なことです。」
367:無名武将@お腹せっぷく
08/01/19 19:14:07
逸る気持ちは分かるが、急かすもんじゃない
368:二番手
08/01/19 19:40:58
ひょーりみ「…なるほど。五行に照らし合わせれば吉と出るのに、相を見れば凶と出たと。」
剥離「ええ、申し訳ございませんな。旅立ちの日にこんな話をとは思いましたのですが。」
ひょーりみは暫く考え込んでいたが、やがてふっと笑う。
「それなら僕は五行の方を信じますよ。先の事はわからないのだから、前向きにね。」
そう言い残すと、彼は一路長安をめざして駒を進める。
長安を治めるのは、かつて政権の中枢を担ったものの新党朝の腐敗に失望した老臣たちである。
いまだ隠然たる勢力を抱える老党、そして彼らの背後に控える涼州の軍閥。
どうやって接触を果たそうか、そんなことを考えていると、後ろから声をあげて呼び止める者がいた。
剥離「ふう、やっと追いついた…。よかった、もうお会いできないかと思いました。」
ひょーりみ「どうかなさいましたか? ご当主自ら僕を追いかけられるなんて。」
訝るひょーりみに対し、晴れやかな顔で応答する剥離。
「はははっ、いや、もう当主ではございません。荘は先ほど弟に譲って参りました。」
「…いえね、私も占術を扱って久しくなりますが、このようなことは初めてでございましたので。」
「やはり興味を抑えることが出来なくなりまして…ひょーりみどの、どうかご同行をお許し願えますか。」
「微々たるものではありますが、私の名は些か関中にも知れてございます。」
「あなたがただ戦乱を避けたいがために関中へ往かれるなら、私は無用の道連れとなりましょうが、」
「もしもあなたに大望がおありならば、きっとお役に立てるのではないかと。…いかがでございましょうかな。」
ひょーりみ「考えるまでもありませんよ。ご同行、感謝いたします。」
この出会いはひょーりみに人脈が与えられたことを意味した。
彼が歴史の表舞台に立つきっかけは、これであったと言っても過言ではない。
369:無名武将@お腹せっぷく
08/01/20 00:09:13
続き来た〜!
370:無名武将@お腹せっぷく
08/01/23 00:19:54
急に書き込みが・・・
371:無名武将@お腹せっぷく
08/01/23 09:17:44
続きが待ち遠しい
372:無名武将@お腹せっぷく
08/01/23 15:48:17
だったら俺が別の話を書こうか?
373:無名武将@お腹せっぷく
08/01/23 17:27:52
頼む
374:無名武将@お腹せっぷく
08/01/23 18:23:24
むかしむかし、あるところに。
ひょーりみという青年がおったそうな。ある時、ひょーりみの一族は武田信虎
とかいう極悪人に襲われ、一家離散。ひょーりみは復讐を誓って近畿地方へ
落ち延びていった・・・。
375:無名武将@お腹せっぷく
08/01/23 18:29:50
1918年、近畿でひょーりみは復讐代行の張春華の山寺を訪れていた。
ひょーりみ「永楽銭、7,000文だ!これで俺の一族の仇をとってくれ!」
張春華「え〜!?7000文!いいね〜!OK!」
ひょーりみ「おおっ!それでは早速、武田家当主、武田信虎の首を・・・」
「ブッ!!」すると春華は濃茶を噴いた!
春華「無理!無理!無理だって!さすがに大名は無理!もっと小物にしてよ!」
ひょーりみ「そんなこと言わずに!お願いします!!」
とひょーりみは頼み込んだ、すると春華は困ってしまった。
376:無名武将@お腹せっぷく
08/01/23 18:37:04
春華「そ〜だね〜!仲間とか集めなきゃいけないから300000文くらいあれば
いけるかな〜」
ひょーりみ「そんな!そんな大金は・・・ありません。」
春華「はいはい。そうだろうね。帰った帰った!」
こうしてひょーりみは手荒く、山寺から追い出されてしまった。
ひょーりみ「お金お金、300000文もどうやって集めようかな〜」
こうしてひょーりみは途方にくれていると、張り紙が
「ん〜何々。私と一緒に日本海で黄金の鯨をとりに行きませんか?成功報酬は
一人報酬は200000文・・・小銀玉by」
ひょーりみ「黄金の鯨?わけがわからないけど、儲かるなあちょっと足りないけど
参加するしかないか!」
377:無名武将@お腹せっぷく
08/01/23 18:40:03
・・・で指定された場所へ向かったひょーりみ。そこに立っていた浅黒い漁師に
声をかけた。
ひょーりみ「あの?黄金の鯨を取る会の小銀玉さんですか?」
小銀玉「オウヨ!黄金の鯨を取る会会長の小銀玉さんだよろしくな!」
378:無名武将@お腹せっぷく
08/01/23 18:40:40
一応、10日くらいで完結する話です。たぶん・・・。
379:無名武将@お腹せっぷく
08/01/23 18:47:33
ひょーりみ「ところで、黄金の鯨ってなんですか?」
小銀玉「オウヨ!黄金の鯨ってのは全身がまさに黄金で出来ている伝説の鯨だ!
俺の村では小さい頃からよく聞かされている。」
ひょーりみ(うさんくさ〜そんなのいるわけないじゃん、辞めようかな)
小銀玉「オウヨ!黄金の鯨が取れなくても日給はちゃっと支払うから安心
してくれ、まあ安い給料だがな、そのうえ釣った魚を食うから食費もかからんぞ!」
ひょーりみ「ええっ!そうか!それならやる!やります!」
小銀玉「ところで、アンちゃん、結構華奢だけど大丈夫か?毎年、黄金の鯨探索で
結構若いのが死んでるんだぞ、体力ないと危ないぞ!」
ひょーりみ「は・・・・はぁ・・・・死人が出てるんですか・・・」
380:無名武将@お腹せっぷく
08/01/23 18:48:15
とりあえず今日はこの辺で。
381:無名武将@お腹せっぷく
08/01/23 18:49:03
乙
382:無名武将@お腹せっぷく
08/01/23 20:10:38
>>379
正直つまらない。
何を語りたいのかも判らんし話の組合せが最悪。
前二回ともひょーりみが主役で三回目にまた同じだとはっきり言って興ざめ。
383:無名武将@お腹せっぷく
08/01/23 20:15:57
同
384:二番手
08/01/23 20:50:57
お騒がせいたしました、ここ数日書く意欲が減退していて・・・
これから続きを投下してもよろしいですか?
385:無名武将@お腹せっぷく
08/01/23 20:51:15
いいよ
386:無名武将@お腹せっぷく
08/01/23 20:52:22
>>384
ktkrまあ自分のペースでやってきゃいいよ
387:二番手
08/01/23 20:53:39
秦嶺山脈。漢中より関中へ抜けようと思えば、この天然の要害を避けては通れない。
厨華に広く口伝される伝説において、益州に存在したとされる蜀の宰相諸葛亮が
桟道を築いて交通の便を図ったとされるが、実際に着工にあたったのは新党朝の宰相こおろぎである。
それはさておき、秦嶺の桟道を越えたひょーりみと剥離はまともな足場に辿り着き、一服していた。
ひょーりみ「はあ…はあ…いや、疲れたよ…」
剥離「ひょーりみ殿、あなたを先ほどからずっと負ぶっている私の方が、より疲れております。」
ひょーりみ「ごめん…」
一刻の後、漸く息も落ち着いてきた二人がそろそろ発とうと話を決めたとき、
複数の騎馬の足音が近づいてきた。咄嗟のことで隠れることもできず、
騎馬の大将と思われる男は二人に目を留めると、隊を留めて声をかける。
「そこなるは何者であるか。情勢が情勢だ。素性が分からぬとあらば、間者の嫌疑は免れまいぞ。」
渋い顔をするひょーりみに笑いかけると、剥離はよく通る声でこれに答えた。
「私は南鄭の剥離と申します。旧知を訪ねて長安へ赴くのに、何か不都合がございましょうか。」
これを聞くと大将は気色を改めると、言葉を続ける。
「左様か、失礼致した。余は長安のきどたかよしと申す。朝廷は露も知るまいが、」
「先日陛下に謁見を請うて処刑された益州のひょーりみという寒人の生存説が老党内で浮かび、」
「ぷらっと将軍より、その者の捜索と確保を仰せつかっているのだ。」
思わず顔を見合わせるひょーりみと剥離だが、いずれ目的を果たすためには
老党との接触は不可欠であり、これがそのきっかけになるだろうと判断した彼らは真実を告白した。
「僕がひょーりみでございます。」
388:二番手
08/01/23 21:18:31
ひょーりみの賭けは、どちらかといえば吉と出た。彼にとって不本意だったのは監視のもとに長安へと連行され、
京兆の廷尉にあたる京極に厳しい審問を受けた程度のことで、その後には手厚くもてなされたからである。
新党朝の中枢に失望して半独立の状態にある京兆、涼州の為政者の方針としては自然なことといえよう。
食事会のおり、老党の巨魁で京兆尹を務めるぷらっとは、ひょーりみにこう述べた。
「諫言の結果、命を奪われた忠臣は数多くいる。お前はたまたま生き延び、党内に支持を得ただけだ。」
「これはお前ではなく、お前の強運のたまものだ。くれぐれも、勘違いはせんようにな。」
ひょーりみはこれに同意した後に口を開いてぷらっとを炊きつける。
「僕は何の力も持たない寒人ながらも生き延びただけで支持を得られたのならば、」
「確たる力を持っていらっしゃるあなたが動くことがあれば、どれほどの声望が集まりましょうか。」
「その利益があれば、とうに動いているさ。動くよりもこうして地方の支配を確固たるものにし、」
「豊かに暮らすに越したことはない…そうではないのかね?」
ぷらっとのこの返答に対して口を開いたのは剥離であった。
「ところがぷらっと翁、そうもいかなくなってまいったようですよ。」
「地方分権を推し進めよ、とは丞相のご意向だそうでございますが、近頃は春華派が首をもたげて参りました。」
「対応が遅れましては、伝説上の人物ではございますが、韓信や英布といった輩の後を追うことになるかと。」
ふーむ、と唸り、暫く腕を組み目を閉じて考え込んでいたぷらっとだが、やがて結論を述べる。
「老党の抱える人脈、物資、兵力は貸してやろう。だが、ワシは表に出る気はないぞ。」
「もしも事が成れば、老党の幹部を政権の中枢に置く…という条件を飲めるならの話だがな。」
話はまとまった。ぷらっとは涼州の小銀玉に書状を送り、羌族の首魁とひょーりみとの面会を取り付けた。
次ページ最新レス表示スレッドの検索類似スレ一覧話題のニュースおまかせリスト▼オプションを表示暇つぶし2ch
5139日前に更新/412 KB
担当:undef