阪神タイガースバトルロワイアル第八章
at BASE
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07/07/29 23:19:50 3wqs3kpm0
>>602
153.笑顔の行方
憎悪と復讐。
今の自分を突き動かしているのは、ただそれだけの感情だ。
思い出すのは冷たい雨の音と―暗い夜の森。
(行かなきゃいけないと思ったんだ)
彼の死を―確かめに。
鳥谷が殺したのなら、彼を問いつめるのが一番早道だったはずだ。
本当に、鳥谷が殺したのならば。
(でも)
警告のように「彼」の顔が過ぎる。
(なんか、お前が違うって顔すんねんもん)
人を食ったような笑み。
その男だけを残して、場面が変わる。
青と茶のコントラストが太陽の光に照り映えるグラウンド。
甲子園。青い芝。
草の匂いが心地よい。
いつかの、何と言うこともない会話。
縦縞のユニフォーム。
『まーた、そんな難しそうな顔しちゃって』
(なんやねん。面白くもないのに笑えへんわ)
『眉間に皺、寄せてばっかいると老けますよ』
(ええもん、俺もうおっさんやし)
『ホラホラみんなが喜ぶ矢野スマイル』
(お前は―)
「お前はいつもへらへら笑っとるな」
ふいに視界が広がる。目に入ったのは、薄暗い天井と、枕元に座る無表情な
青年の顔。
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