阪神タイガースバトル ..
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07/06/25 00:07:20 ACk+8ffA0
「……はい。今なら、俺にも分かります」
浅井は神妙な面持ちでうなずいた。
「俺も、こいつを持っている以上は新井と同じことになっても不思議じゃない
 わけですから。でも、できれば人殺しなんかしたくないと思ってます。
 できることなら、使わないでも済むようにって」
そう言って浅井は後ろポケットからベレッタを抜き出し、両手に持ってじっと
見つめた。彼が気を失っている間は久慈が拝借していたものだ。

「けど、だからって手放すことはできないんですよね。使いたくないとは
 思ってるんですけど、ないとやっぱり心配っていうか……」
どことなく気まずそうに浅井は手の中で拳銃をこねくり回した。
「それ、返していいかどうか結構迷ったんだよ」
久慈は拳銃を指差した。
「え?」
「もちろん浅井のものだから返すのが当然なんだけどさ。さっき言ったように、
 俺はそれを借りてた時は誰かを撃つのも仕方ないと思ってた。浅井に渡すと
 いうことは、そういう重い役目も押し付けることになる気がしてね」

「久慈さん……」
浅井は再び手の中の武器に目をやり、少し間をおいて久慈を見た。
「大丈夫です。なんか、さっきから話聞いてるとすごく気を遣ってもらってる
 みたいですけど、要するに俺ってぜんぜん信用されてなくないですか?」
微苦笑を浮かべつつ浅井が抗議する。久慈もつられて笑った。
「ごめんごめん。でも今は違うよ。だからこうやっていろいろ話せてる」
「そうですか? だったら、いいんですけどね」
今度は正真正銘の笑顔だ。それを見て久慈は立ち上がった。
「さてと、そろそろ寝るかな。あの爆発も、結局その後は何もないみたいだし」
腕時計を確認すると、午前7時の放送まではまだ数時間ある。
久慈は心の中でつぶやいた。
(新井、死ぬなよ?)

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