阪神タイガースバトル ..
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07/06/17 22:05:44 0VNpoGLL0
>>466
150.回想・桧山と矢野
「何です? 俺の顔、そんなに男前ですか?」
年齢より若く見える顔を上げて、桧山進次郎(背番号24)は糞真面目な顔で
見返してきた。
「アホか」
「いやー、矢野さんに見つめられるとなんか照れますねぇ。男前に男前と思われる
俺って超男前? みたいなー」
「アホやな」
自他ともに認めるナルシスト男のふざけた台詞を、矢野輝弘(背番号39)は
容赦なく切り捨てた。
部屋にいるのは、矢野と桧山の二人だけだ。
昼の定時放送の時に仮眠を取っていた鳥谷敬(背番号1)は別室に籠もっている
はずだ。
放送後、目を覚ました鳥谷に、矢野は放送内容を告げた。
普段ポーカーフェイスの男が蒼白になって、ふらふらと部屋の隅に座り込んで
しまった痛々しい姿に、今は一人にしておいた方が良いと判断し、二人は静かに
退室した。
とはいえ二人でいたところで、何か明るい話題があるわけでもない。
あまりにも多すぎる死者と、そこで呼ばれた名前に、沈黙というには長すぎる
沈黙が続いていた。
小さなテーブルを挟んで暗い顔を付き合わせ、ようやく口を開いたかと思えば
こんな気の抜けた会話だ。
「ひーやん」
窘めるように、矢野は男の渾名を呼んだ。
この家に一つしかない簡素なソファに身を沈め、呼吸のついでに溜息を吐く。
「誤魔化すなや」
我ながら随分と尖りのある声だと思った。
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