阪神タイガースバトル ..
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07/04/10 23:31:52 QZzdt7eb0
 今ここで彼を追いかけることで、あの反吐が出るような主催者共の懐に潜り込める
かもしれない。
(千載一遇のチャンスだ)
 今ここでこのチャンスをみすみす見過ごし、数日の延命を選ぶことで、万に一つ
の希望が潰えるかもしれない。
(どうする……?)
 考えるべくもない。
 ゴレンジャーに仲間として迎え入れられた時、彼らの志についていこうと心に
決めたのだ。
 だとすれば、迷う時間はない。
(ここで逃げたら、みんな死ぬ)
 中村は胸元で拳を握った。
 縦縞のユニフォームに皺が寄り、『0』の文字が奇妙に歪んだ。
 心拍数が上がる。無意識に足が震えた。どれだけ意気のいいことを言っても、
本能的な恐怖心というのはぬぐえない。
 一歩入り込めば、首から上が吹き飛ぶ空間。そのイメージが鮮やかに脳裏を過ぎり、
中村は慌てて振り払った。
 奥歯を噛み締め、中村豊は黒々と口を開く夜の森を睨み付けた。
 秀太も、あの大荷物ではそれほど早く移動はできないだろうが、急がなければ見失って
しまう可能性はある。
(今更ビビんなや!)
「―おっしゃ!」
 握った拳を小さく振り、その勢いで足を前に出す。
 パチン、と軽く両頬を叩き、真っ直ぐと前を向いた。
(金本さん……俺が―道を拓きます!)
 信念を胸に、中村豊は背番号00を追って森の中へと駆け込んだ。

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