阪神タイガースバトル ..
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256:924(3/5) 07/03/01 01:09:07 H6qWW3SF0 すでに昨夜、三東が牧野を襲う場面を桟原は目の当たりにしている。 だが、今はその時とは比べ物にならない打撃を受けた。当の自分が殺され かけたというだけではない。牧野が「魔がさした」と解したように、三東の 凶行は恐怖と疑心暗鬼と衝動につき動かされての結果ということで説明が つく。桟原もそう思おうとした。しかし、喜田は違う。 「そんでお前が助けてくれた後、平気であの人を殺そうとしたことも、同じように ショックやったんや。……なんでみんな、こう簡単に殺そうとできるんや?って」 自分を殺そうとした喜田と、助けてくれた桜井。しかし、彼らはともに躊躇なく 他人を殺害できる人間として冷然と桟原の前に立ちはだかった。 「けど、もっとショックやったんは――俺がほんまは、心ん中のどっかで お前らのことを『すごい』と思ってしまってることなんや」 桜井の手が離れると、桟原は頭痛をこらえる時のように片手で額を押さえた。 「なんか、俺もだんだん壊れてきてるんと違うかって……」 自分の内なるまがまがしい変化については、既に一度自覚している。首輪を いじる桜井を止めたことを後悔しかけた時、おのれの心が恐ろしくなった。 そして今、常識もモラルも軽々と飛び越えて殺人を実行できる喜田と桜井の 人間性を厭う一方で、まったく矛盾する気持ちがじわじわと広がりつつあった。 それは、かの三東が殺人者に寄せる畏敬の念と羨望にどこか似ている。 むろん桟原には三東のように殺人者をあがめたてまつり、そうありたいと願う つもりは毛頭ない。しかし先ほど喜田と桜井に向かってことさら「殺すな」と 言いつのった根底には、自分にはできないことをなす者たちに対する一種の コンプレックスが確かに存在し、彼らのみならずそのように感じてしまう 自分自身を否定したいという思いもあったのだ。 「喜田さんに言われたように、俺が殺さへん、ていうか殺せへんのは、ただ 臆病で嫌な思いしたないだけなんやな。そやから、あの人にとどめを刺せん かった俺がお前にどうこう言う資格なんかあらへんのやけど……。なんかもう、 そういういろんなことが頭ん中でワーッとなって、自分でもかなり混乱して しもて……。助けてもらっといて、お前には悪いと思うんやけど……」
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