阪神タイガースバトル ..
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07/02/20 23:24:20 QLuZ9j4e0
「行くぞ」
木戸を背負った金本が立ち上がり、号令をかけると同時に全員がもと来た道を
引き返し始めた。
(秀太―)
赤星はそっとズボンのポケットに触れた。中には先ほど拾った秀太の地図が
小さく折りたたまれて収まっている。ぐっしょりと雨に濡れたそれが、肌にまで
染みとおってくるほどやけに冷たく感じられた。
(お前は大丈夫だよな?)
赤星は心の中でもう幾度も繰り返した呼びかけを、今どこで何をしているか
分からぬ友に向かって送った。


秀太はウィリアムスとアタッシュケースを携えまっすぐF-3を目指していた。
金本が近付こうとした時にはもはやこれまでと引き金に指をかけたが、
思いがけず事態は急転した。「ゴレンジャー」たちが突如として現れた第三者に
気を取られ、その何者かの方へ走り去って行った時、秀太は取るものも
とりあえず逃げた。彼らを殺すなら十分にチャンスはあったが、やはり今は
与えられた任務の遂行を最優先すべしと考えたのだ。
(それだけ―か?)

ちがう。
一方で、撃たずに済んだことにどこか安堵しているのもまた事実だった。
自分はまだ、彼らを―。
(もう、何も考えるな)
秀太は左右に頭を振った。自分の生きる道は、彼らとともに歩めはしない。
今はただ、学校へと急ぐのみだ。平塚と連絡を取って禁止エリアを一時的に
解除してもらい、ウィリアムスを送り届ければ当面の重苦しい仕事から解放
される。秀太は、足をはやめた。

【残り34人】


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