阪神タイガースバトル ..
230:924(1/5)
07/02/20 23:21:27 QLuZ9j4e0
>>182より
145.それぞれの道
「なに!?」
金本が藤本に渡しかけたサブマシンガンをひったくった。
「まっすぐこっちに来ます! 一人です」
赤星は探知機を皆に見せた。スピードは遅いが、光が一つ確実にこちらへ
向かってきている。
「とりあえず、そっちに移動じゃ」
全員、金本がSMGで指し示した木々の陰に急いだ。
ほどなくして、濡れそぼった落ち葉をゆっくりと踏み分ける音が聞こえ始め、
次第に大きくなってきた。金本がSMGを胸元で構える。赤星は様子を
うかがおうとそうっと木の陰から顔を出した。その瞬間、近付きつつあった
人影が不意に崩れた。
「大丈夫か!?」
金本が一目散に飛び出して行った。三人が慌ててあとを追う。
「!? ―しっかりしてください!」
いちはやく相手を認識した金本の言葉づかいが急に変わった。地面に
うつぶせに倒れたその男は、二軍監督の木戸克彦(背番号70)だったのだ。
「木戸さん!?」
金本が抱き起こすと、木戸の右の鎖骨付近は血で真っ赤に染まっていた。
赤星は一瞬、思わず目をそむけた。
「……違う。俺は……敵やない」
木戸はうっすらと目を開けると、弱々しい声でつぶやいた。
「安心してください! 僕らも敵じゃありません」
藤本が声をかけたが、木戸の目はうつろで焦点が定まっていない。
「俺は……お前らを……」
そこで木戸の言葉は途切れた。同時にまぶたが閉じられ、彼はそれきり
動かなくなった。
次ページ最新レス表示スレッドの検索類似スレ一覧話題のニュースおまかせリスト▼オプションを表示暇つぶし2ch
4616日前に更新/228 KB
担当:undef