阪神タイガースバトル ..
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07/01/27 23:43:27 E5f1KWJy0
「何もないです」
「そんな泣きそうな顔で普通ぶられても、俺には何も分からん」
「…………」
「俺は超能力者じゃないからお前が黙ってても何考えてるんか分からんし」
「…………」
「お前も超能力者じゃないから、誰にも言わずに全部、何でもかんでも解決できる
わけちゃうやろ」
「…………」
 なぜバレたのだろう、と考えるのも無駄なことだ。矢野輝弘がそういう男だという
だけだ。
 こういう力強い言葉を、相手が望んでいる時に自然と口にしてしまうのが、彼が
精神的支柱と言われる所以の一つかもしれない。彼相手に、隠し通そうとした自分
の甘さを痛感する。
 ポーカーフェイスは得意だったはずだが、こんな時に使えないなら何の役にも
立たない。
 喉の奥から込み上げてくる熱を飲み込み、鳥谷は拳を握りしめた。
(強くなりたい)
 もう少しでいいから強くなりたい。
 こんなところで泣き崩れ、先輩に縋るような弱い人間ではいたくない。
「俺は役に立てへん先輩やけど」
 すっと、差し出された右手。 
「泣きそうな後輩の話を聞いてやるくらい出来るから」
 差し伸べられた手に触れた瞬間、鳥谷は声を上げて泣いた。

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