阪神タイガースバトルロワイアル第八章 at BASE
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137:174(1/13)
07/01/27 23:29:30 E5f1KWJy0
>>129
143.Thank you for your everything

「こんな夜中に木登りですか」
 世間話のように切り出してくる伊代野に、葛城は一歩下がって相手の様子を探った。
「さっきの爆発、聞きました?」
「ああ……」
 だが、木の陰から出てきた伊代野は、それ以上近づいてくる気はないようだった。
向こうも警戒しているのかもしれない。
「何が……起こってるんでしょうね?」
 こちらに分かるわけもないことを問いかけてくる声は、落ち着いてはいるが、不安
に揺れてるようにも聞こえた。
 薄暗い中、目を凝らしたらやっと見える、泥にまみれたユニフォーム。雨上がり
の森で木登りをしていた自分も、たぶん向こうから見たら同じように泥まみれに見
えるのだろう。
「葛城さん」
 十分な距離を置いたまま、相手を観察していた葛城に、積極的に声をかけてくる
のは伊代野の方だ。
「ご相談したいことがあるんです」
 もう一歩、下がった。
「警戒しますよね?」
 読めない相手の動向に、明らかに警戒心を増した葛城に気付いたらしい伊代野が
苦笑する。
「俺が危ないと思ったら、いつでも逃げてください」
 そう言って伸ばされた人差し指の先を、伊代野が懐中電灯で照らした。
 一本の倒木が横たわっていた。
 

 伊代野が倒木の端に座った後、葛城は逆の端から恐る恐る近づき、バッド一本半
程距離を空けて座った。
 落ち着かない空気の中、お互いが体勢的には落ち着いたところで、沈黙が背に
のしかかった。


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