中日ドラゴンズバトル ..
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313:代打名無し
02/11/10 15:29 rp4+63ed
hoshu

314:代打名無し
02/11/10 23:19 JgT6h7Lh
がんがれあげ

315:代打名無し
02/11/11 09:18 FWqtHdRi
保守

316:代打名無し
02/11/11 12:08 Wk06U1qq
保守あげ

317:代打名無し
02/11/11 17:41 LiFxtxsd
age



318:代打名無し
02/11/12 00:38 AHnc1tDz
ほしゅり

319:代打名無し
02/11/12 10:38 NYTDF5V4
ほっしゅ

320:代打名無し
02/11/12 16:06 IKulfsbi
補習

321:代打名無し
02/11/12 19:22 ABNWatmI
ほっしゅ

322:代打名無し
02/11/13 01:02 Wtozj/5Q
保守

323:代打名無し
02/11/13 09:45 dw8+faxo
職人さん降臨を期待しつつ保守sage

324:代打名無し
02/11/13 14:25 pWlaz/hM
age

325:代打名無し
02/11/13 19:48 sMjWB1pb
ほしゅってよし

326:代打名無し
02/11/14 01:58 iTYxpkRE


327:代打名無し
02/11/14 13:06 A79Mc24F
hoshu

328:代打名無し
02/11/14 20:22 1HDQ9EPT
(・w・) ホシュ!!

329:代打名無し
02/11/14 23:34 YmmcOvpW
保守あげ

330:書き手A
02/11/15 05:05 UuShUZTB
捕手。

今はこれくらいしかできません、スミマセン(;´Д`)

331:代打名無し
02/11/15 20:11 4ryR99F9
ほしゅ

332:代打名無し
02/11/15 20:18 Bir9/iLL
ほしゅ

333:代打名無し
02/11/16 02:20 THq/kqw5


334:代打名無し
02/11/16 03:02 v+qMIrWa
立浪だっちゅうの。
立波じゃねえぞ。

いまさらだけど。

335:代打名無し
02/11/16 13:43 wxzwoOnI
ホシュ

336:代打名無し
02/11/16 21:28 hOuLU0+l


337:代打名無し
02/11/17 03:44 +k6I9AsL


338:代打名無し
02/11/17 12:57 2vem91z4
ほしゅかな

339:代打名無し
02/11/17 20:34 IQrYwajw
保守

340:代打名無し
02/11/18 03:01 BaNP+YTk
職人さん降臨を待ちつつ保守sage

341:代打名無し
02/11/18 11:26 ck5Hg2yc


342:代打名無し
02/11/18 21:24 JVK3SIz2


343:代打名無し
02/11/19 02:00 be1VeKE0
がんがれホシュ

344:代打名無し
02/11/19 09:52 0vsCD+C9
ほしゅ

345:代打名無し
02/11/19 17:41 KeUTYELM


346:代打名無し
02/11/20 05:15 elQka9uf
age

347:代打名無し
02/11/20 11:28 kx5aZjTN
ほしゅすっぺ

348:代打名無し
02/11/20 20:35 Q3Ur1pw/


349:代打名無し
02/11/21 07:10 920rJPxH
ほしゅ

350:代打名無し
02/11/21 16:07 IfcOIuEK
あげ

351:代打名無し
02/11/21 21:33 YbwKKm+o
age

352:代打名無し
02/11/22 00:46 7kxdxSDh
 

353:代打名無し
02/11/22 00:48 30LrzP7S
182 命をかけて

「ちぃ…なんでこんな事にッ」
司令室から締め出され、古田は全身から冷たい汗が噴き出すのを感じていた。
ほんの一瞬の隙を突いて、中村と今中は司令室を占拠したのだ。
あれほど警戒していたのに…まさか二人だけで突入する覚悟はないだろうと、たかをくくっていたのがいけなかったか。
ここで武装した参加選手たちがドームに乗り込んできたら、すべては水の泡だ。
それに、たとえ暴動を鎮圧できたとしても…
思い出されるのは三月の始め、ある都内のビルに呼び出されたときのやり取りだ。
突然の呼び出しに面食らっていた古田は、さらに恐ろしいプロジェクトの全貌を聞かされ、すぐさま席を立とうとした。
殺人プロジェクトの運営に携わり、さらに進行役まで務めろと言われ、誰が首を縦に振るだろうか。
『どうして僕が…こんなとんでもないプログラムの進行役をやらなきゃいかんのですか!』
『古田君。君の力が必要なんだ。君は頭もいいし、話術にも長けている。知名度もある』
『そんなん関係ないでしょう!だいいち中日のプログラムやないですか、これは。僕はヤクルトの人間で』
『そうだ、飽くまでも「これは」、な』
『…どういう意味ですか』

354:書き手A
02/11/22 00:48 30LrzP7S
『もし、君がスタッフとして参加してくれず、そしてプログラムが失敗に終わったら…
我々は次の球団を探さなければならない。止むを得ないことだ。
…そうだな、在京球団がいい。それも優勝したばかりなら、なお良いな』
『そんな…馬鹿な』
『どうかね?運営スタッフとして参加してくれるかな?
嫌なら無理にとは言わんよ』
血がにじむほど唇を噛んだ。嫌だなどと言えるはずがなかった。
どうして、ヤクルトを、大切な同僚たちを惨劇に巻き込むような真似ができるだろう。
そうだ。
だから自分は、このプログラムを「成功」させなければならないのだ。絶対に。
「人を馬鹿にすんのもたいがいにせぇよ…」
中村と今中は命を賭してでも中日の選手を守りたいしかもしれないが、
自分とてそれは同じだ。手元には拳銃。周りには鈍いがスタッフたちがいる。
「…どっちの覚悟が強いか勝負したるわ」
負ける気など、勿論ない。
このドアを破ってしまえば勝算はある。
【残り5人】

355:代打名無し
02/11/22 02:08 fd5oGWBk
新作キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
書き手A様、乙です。

356:代打名無し
02/11/22 03:31 o/4cPyp3
新作アッタ━━:y=-( ゚∀゚)・∵;;━━ン!!!!
お待ち致しておりますた。
書き手A様、お疲れ様です。ドキドキ

357:代打名無し
02/11/22 16:20 is0eiDaG


358:代打名無し
02/11/23 01:21 UqZgq9Fs


359:代打名無し
02/11/23 01:22 UqZgq9Fs


360:代打名無し
02/11/23 12:07 gy63GvNh


361:代打名無し
02/11/23 15:21 XHQlzjqv
ヴォケ志&今中占拠キタ━━(゚∀゚)━━!!
どうなっちゃうんだドキドキワクワク


362:代打名無し
02/11/23 16:20 C00xgJxG
生存者が集まってナゴヤドーム決戦のヨカーン。

363:代打名無し
02/11/23 16:35 KgatQQ/V
ファン感記念ホシュ

364:代打名無し
02/11/23 21:58 2MadhEM0
 

365:代打名無し
02/11/24 13:26 IMFg4bzB
捕手

366:代打名無し
02/11/24 14:44 LNgvkP/3
ビスマル

367:代打名無し
02/11/24 23:18 V+Q0fDTQ
捕手

368:代打名無し
02/11/25 10:34 buB5zXYe
age

369:代打名無し
02/11/25 20:58 HuMJvwx0
hosyu

370:代打名無し
02/11/25 22:29 Rpty4tPe
ヌッヘッホー

371:代打名無し
02/11/26 07:05 M8bzHt/f
ほしゅ

372:代打名無し
02/11/26 21:47 coFq+jKT
保守

373:代打名無し
02/11/27 02:26 m++VLvET
age

374:代打名無し
02/11/27 02:33 SuiqVWji
捕手

375:代打名無し
02/11/27 14:22 oQbzpYSY
保守

376:代打名無し
02/11/27 20:32 sCExY1Mw
前田Aはいつおとうさんの死を知るんだろう…
その時の事を思うと苦しい。
保守。

377:代打名無し
02/11/28 14:09 iWd800F6


378:代打名無し
02/11/29 00:33 m6aqAo45
183 ここまでおいで

ビルの陰に身を潜ませて、井上は周りの気配に全神経を集中させた。
重苦しい静寂。風の音さえ聞こえなかった。
それにしてもこうした体勢をとるのは何度目だろうか。
井上は朝から一人の謎の外国人にその身を狙われていた。
――いや、相手の身上は分かっていた。
キューバの英雄、オマール・リナレス。
井上もその名と顔くらいは知っていた。
謎なのは、そのキューバの英雄様がなぜ中日のユニフォームを身に着けてこのプログラムに参加しているのか、だ。
リナレスは肩に大きなバッグを軽々と担ぎ、手にはその体格でなければ扱えまいと思われるようなゴツいマシンガンが握られていた。
それが自分に向けられたとき、井上は咄嗟に手榴弾を投げつけて逃走を開始した。
背後から手榴弾の弾ける音と、悪魔のような哄笑が聞こえた。
その後、井上がどんなに走り、身を潜め、体勢を整えては反撃出来るスキをうかがっても、リナレスは瞬く間に追いつくとニヤリと笑い、井上の潜む物陰に銃口をピタリと向けてきた。
もっともリナレスのような者が参加しているのはどうせ本部の差し金だろう。
ならば本部を介してリナレスに井上の場所は筒抜けに違いない。
そうして井上を追い詰めながらも、銃弾を撃ち込まずにわざと逃しているようなのも、本部からの指示なのだろうか。
井上は手の平の上で転がされているのを感じながらも、向かう方角は間違わなかった。
もうすぐ自分のアジトに着く。
あの自衛隊駐屯地から持ち出した残りの武器が眠る場所。
あそこまでおびき寄せれば形勢は逆転する。
幸いリナレスはこの追いかけっこを楽しんでいるようだ。
井上がそこに着くまではこのまま追いかけっこをしてくれそうだ。

井上はふと顔を上げた。
遅い。遅すぎる。
リナレスの気配が一向に近付いてこない。
井上は慎重に身体を起こした。それでもリナレスの姿は見えなかった。
いつでも体を翻せるように足を少しずつ残すようにしながら、井上はビルの陰から出た。
不気味なほどの静寂。強い日差しに陽炎がユラユラと立ち昇っていた。
そこで井上は先ほどの変な放送を思い出した。
プログラム生存者へのドームへの集合を呼びかける、ノイズだらけのメッセージ。

379:代打名無し
02/11/29 00:35 m6aqAo45
確かに中村武志の声であった。
しかし井上はその呼びかけに応じる気は全く無かった。
本部側の罠。そう井上は解釈した。
なんで中村がいるのか分からないが、その分からなさが余計に怪しく思えた。
もっともこれに限らず、井上は誰も信用する気はなかった。
プログラムが始まった時からそう決めていたし、そうして井上は生き残ってきた。
その処世は間違いではなかったと自負していた。

それにしてもリナレスの気配が全く無いのが気にかかる。
さっきまでは井上が息を整える頃には必ずリナレスは追いついてきていたはずなのに。
井上の額から汗が一滴伝い落ちた。
ピクッと目元を痙攣させ、井上は再びビルの陰に体を沈ませた。
物陰に飛び込む直前、動くものは陽炎による揺らぎだけだった視界の端で動くものを見た。
あれは、福留孝介。
間違えるはずはない。
そして手にしていたものは、リナレスの持っていた・・・
途端に激しい音が周囲に響いた。
福留にはさすがにあのマシンガンは扱いきれないのか、狙いが滅茶苦茶なのが幸いだ。
しかし、だからと言ってすぐに反撃にも移れない。
こんな風に撃ちこんでくる福留は以前会った福留とは違うようだ。
井上は大きく息を吸い込んだ。
やはりアジトまでおびき寄せよう。
井上はニヤリと笑うと、ビルの陰を飛び出していった。

【残り5人】

380:代打名無し
02/11/29 00:47 m6aqAo45
自分で書いておきながら「【残り5人】て誰だっけ?」と
指折り数えてしまいました・・・
落合さんを忘れてたよ。ごめんよ。

381:代打名無し
02/11/29 13:40 M/X/zVNI
あぶねえなage

382:代打名無し
02/11/29 21:48 djxRXAOR
ついに井上VSドメ直接対決か?
ん〜ドキドキするねぇ
職人さん乙!!

383:代打名無し
02/11/30 03:38 Un7XSjap


384:代打名無し
02/11/30 09:36 efnl3NGx
age

385:代打名無し
02/11/30 10:56 oaGWc+FB
忙しいのかな(´・ω・`)
更新頻度が…

年末になるとさらに遅くなるだろうしがんがって保全しないとな

386:代打名無し
02/11/30 22:55 KJ7QquaB


387:代打名無し
02/12/01 10:08 prMHej7R
「皆さんどう思います? (1億円に)いかないとおかしいと思いませんか。
5年やってみて、自分としては、これ以上の成績は残せないという思いがあるんです。
『よくやった』とか、言葉だけじゃ絶対にサインはしません」

( ´,_ゝ`)プッ ケンチンヒッシ


388:代打名無し
02/12/02 02:13 2TOZhZtY
保守

389:代打名無し
02/12/02 12:47 8rVgT23u
>>387
川上しくスレ違い
カエレ(・∀・)!!

390:代打名無し
02/12/02 16:32 m/e3jTuu
agev

391:代打名無し
02/12/02 21:38 G5itk1Tx
捕手
URLリンク(www.geocities.co.jp)

392:代打名無し
02/12/03 11:56 WZ8yMOmt


393:161
02/12/03 22:20 Ke5YFBVN
184  選ばれし者達

「第一班、第二班整列しました!」
男達の青ざめた顔を見渡しながら、古田は静かに頷いた。荒事とは程遠い世界で生き
て来た者達。既に膝が笑っている者もいる。

急遽現場スタッフの中から選抜した、司令室制圧チームである。第一般は突入、第二
班は−−支援と名付けられてはいるが、ありていに言えば督戦隊である。第一班のす
ぐ後ろに付き、命惜しさに突入をためらう者がいれば直ちに射殺するのが任務だ。

第一班のメンバーに取っては、無茶は承知で突入するか、後ろから撃たれるかの選択
となる。素人集団に自殺同然の突入作戦をやらせる以上、必要な戦術ではある。彼等
は一気呵成に突入し、今中中村両名を排除せねばならない。その過程でかなりの犠牲
が出るだろう−−−−いや、全滅するかも知れないな、と古田は思った。それならそれ
で良い。第一班が全滅したとしても、それで弾薬を使い果たさせてしまえば第二班によっ
て楽々と排除できる。どのみちたいした弾数は持っていまい。

所詮は使い捨てのスタッフだ−−−野球選手達が殺し合いを強要されている今この地
で、スタッフだけは安全に放送業務だけやっていれば良いと思っていたようだが。そん
な事は知ったこっちゃない、彼等にも同じように命を的に仕事をしてもらおう。

第二班の指揮を執らせるべく、リナレスを呼び戻している。彼が到着次第、突入決行だ。
そこまで考えた時、廊下の向こうから若いADがこちらにやって来た。


「古田さん・・・・突入は中止です。」

394:161
02/12/04 00:52 kmUukryB
185  修正、そして最後の希望

「困りますなぁ・・・手段と目的を取り違えてもらっては。」

一塁側ベンチ裏に仮設された放送管制室に怒鳴り込んできた古田を迎えたの
は、プロデューサーの冷然とした言葉だった。

「ふっふざけるな!このままじゃプログラムの進行がっ?!」そんな古田の怒
声にも動じない。
「ああ・・その件ですがね、脚本が修正されました。」悠然と立ち上がった男は、
古田の肩に手を掛けた。耳元に顔を寄せ、囁くように続ける。
「古田さん、あなたは目立ちすぎたのですよ。本来このプログラムは、選手達
が主役です。彼等の殺し合う姿、葛藤するドラマ、血みどろの戦い。それらを
『売り』に高視聴率を取り、プロ野球界への関心を得る、それが目的だ。」

「だがあなたは、進行を焦り過ぎた。ルールの変更までは良いとしても、演出
用に本部の手先として確保してあった選手に露骨な優遇措置を与え、本部の
関与を視聴者に対し明白にしてしまった。選手でないはずの外国人を殺戮に
投入してしまった。本来裏方であるはずの本部が、悪役としてステージに露出
してしまったのですよ。」

「しっ、仕方ないやろ。視聴率取れ取れって尻叩いて来たのはあんた達や。」
もはや搾り出すような古田の声に、さらに男の声がかぶさる。
「だからそのやり方がまずかったのですよ。これを見て下さい。」
取り出したのはFAX用紙。グラフと数字が並んでいる。
「最新の世論調査です。非難轟々と言う表現すら生温い。視聴率は取れても−
−−これではもうひとつの目的は果たせそうに無い。いや、それどころか処理
を誤ればプロ野球自体の存続すら危うい。本末転倒です。」


395:161
02/12/04 00:56 kmUukryB
言葉を切り、幹部用ソファにどっかと腰を下ろす。古田にも着席を促し、煙草に
火を付ける。

「同じ穴の狢だったはずの政府も、世論に突き上げられて裏切ろうとする動きが
あります。久居と豊川の駐屯地に退避している自衛隊を使ってここを鎮圧、世論
に阿ると同時に我々を殺戮して自分達が関与していた証拠を隠滅。今はまだ押
さえ込んでありますがこの状況が続くといつ実行されるか・・・。」


古田は喉が異常に渇いている事に気が付いた。何か飲み物を持ってこさせよう
としたが気が付くとそばには男しか居ない。いつの間にか人払いされているよう
だ。耳には男の声が流れ込んで来る。

「こうなったら仕方が無い。あなた方にも正式にステージに上がってもらいます。
悪役としてね。司令室はあのまま占拠させます。ここに突入して来る選手達、そ
の戦いのドラマをクローズアップし、最後は涙の勝利で飾らせる。再び視聴者の
注目を選手達に集め、本部の殲滅で溜飲を下げさせるしかもう手は無いんです
よ。」




396:161
02/12/04 00:57 kmUukryB
「簡単に言いよるな。そうなればあんたも、ここにいるスタッフも死ぬんやで。」
古田の精一杯の反撃である。だが男は、薄笑いを浮かべた。
「ご心配無く。いよいよとなったら私はヘリで退避します。現場責任者はあくまで
あなたですからなぁ。使い捨てのスタッフなど惜しくもありません。ああもちろん−
−−スタッフも本部の火器もこれまで通り自由に使ってくれて構いませんよ。せ
いぜい悪役としてドラマを盛り上げて貰わねばなりませんからな。」

そこまで言うと男は立ち上がり、部屋を出て行こうとした。

その背後で銃を構える音。古田が男を撃とうとしている。だが彼は落ち着き払い、
背後に問いかけた。
「いいんですか?お綺麗な奥様がどうなっても?」
「まさか!妻に何をしたっ?!」
「まだ何も・・ですが監視に付いている手の者には変態性欲者もいましてねぇ。ゴー
サインが出たら・・・。」

がっくりと銃を取り落とした古田。そのままへたり込む。男はそのまま歩を進めた。

自業自得、か。残された古田は1人ごちた。選手達の命を駒として使う以上、い
ずれ自分にも降り掛かって来るべき事だったのだ。無力感が体を苛む。

男がドアを開けた所で立ち止まり、こちらを振り返って言った。


「ああそうそう、勝ってくれてもかまいませんよ。その場合は選手達の『滅びの美学』
ってやつをクローズアップしますから。日本人はそう言うのも好きですからね。その
場合はその後に自衛隊による本部鎮圧がかかりますが−−−あなたとご家族は行
方不明と言う事にして海外に逃がして差し上げましょう。せめてものご褒美としてね。」

どこまでもこき使うつもりか。そんな約束などアテになるはずも無い。だが古田には
そこに一縷の希望を見出す事の他に、選択肢は無かった。

397:161
02/12/04 01:03 kmUukryB
>396の最後に【残り5人】 って追加してください。
ちょっと長くなりすぎちゃいました。

398:代打名無し
02/12/04 07:02 zLKPdHiY
161様、乙です!

古田・・・

399:代打名無し
02/12/04 15:43 OGmYL0uR
161様乙ですー

古田・・・どうなっちゃうんだ?
続きが禿げしく気になる!!!!

400:代打名無し
02/12/04 19:40 +1PjmWpJ
新作キター!!
職人さん乙。

古田・・・生きろ!

401:代打名無し
02/12/05 07:08 mRCEznyj
保守

402:代打名無し
02/12/05 23:36 sslxZ3tl
age

403:代打名無し
02/12/06 07:05 7x9dxcQ1
ほしゅ

404:代打名無し
02/12/06 22:08 t3Zgee4Z
保守

405:代打名無し
02/12/07 00:16 mDVdbu51
捕手

406:代打名無し
02/12/07 07:04 jyUcuPpx
ほしゅ

407:代打名無し
02/12/07 16:32 8xcc/oBW


408:代打名無し
02/12/07 18:15 uO2ZClON
age

409:代打名無し
02/12/08 01:30 qQI1n5Gx
過去スレ見れない(2と3)

410:代打名無し
02/12/08 02:33 FnYa1nAp
>>409
みみずんのログがあぼーんしたらすぃ・・

411:代打名無し
02/12/08 07:00 Y6ppHcEl
保守

412:代打名無し
02/12/08 14:08 i8oHiF0M
保守

413:代打名無し
02/12/08 20:29 yLyLiHCK
ほしゅ

414:代打名無し
02/12/09 01:05 yZzz4+vz
保全

415:代打名無し
02/12/09 06:53 wOfitxOp
保守

416:代打名無し
02/12/09 19:31 dNGJokqD
捕手

417:代打名無し
02/12/10 08:26 iJKYpXbQ
保守

418:代打名無し
02/12/10 17:34 DGndxq/R
スレ数450になったようなので新作を待ちつつ保守。
職人様方がんがってください

419:代打名無し
02/12/11 00:19 ijqSGRUn
保守

420:代打名無し
02/12/11 00:24 fubd0bmy
あげ

421:代打名無し
02/12/11 06:49 pZnjwpB7
保守

422:代打名無し
02/12/11 12:27 ba4o1Jd2
ほしゅ

423:代打名無し
02/12/11 20:21 d/6Ta2oy
hosyu time

424:代打名無し
02/12/12 08:22 vbRnu+HU
ほしゅ

425:代打名無し
02/12/12 14:21 STBLQOb5
保守

426:代打名無し
02/12/12 18:34 bbOoJDij


427:代打名無し
02/12/12 23:26 +UbbIJCI
保守

428:代打名無し
02/12/13 06:56 mBxErh8k
hosyu

429:代打名無し
02/12/13 18:08 Xpy8I2En
age

430:代打名無し
02/12/14 08:38 uzqTGh2G
ほしゅ

431:代打名無し
02/12/14 15:44 2RDJZikg
ほしゅ

432:代打名無し
02/12/14 22:07 6zJxPhks
hosyu

433:代打名無し
02/12/15 02:14 oQhYUa/L


434:代打名無し
02/12/15 02:21 k3jtLirU


435:代打名無し
02/12/15 08:41 5XrS23XA
保守

436:代打名無し
02/12/15 15:53 RQef18wI
hosyu

437:代打名無し
02/12/15 23:53 hNc8F4wI
ほしゅ

438:代打名無し
02/12/16 04:15 r0dpQICQ
ほしゅ

439:代打名無し
02/12/16 13:42 DzUyzbBN
hosyu

440:代打名無し
02/12/16 19:44 nOC/XLUp
hosyu


441:代打名無し
02/12/17 07:02 YnOBoxvM
ほしゅ

442:代打名無し
02/12/17 11:03 beaS3Pq4
捕手

443:代打名無し
02/12/17 20:09 KdOJJ4lE
ほしゅ

444:代打名無し
02/12/18 06:51 HM0TyTBg
ほしゅ

445:代打名無し
02/12/18 19:59 L2Yq/ysg


446:代打名無し
02/12/19 01:11 WkDXV6IP


447:代打名無し
02/12/19 02:28 6BQ541wM


448:代打名無し
02/12/19 07:01 112Hu/1y
hosyu

449:代打名無し
02/12/19 20:51 yLqdNFDK
age

450:代打名無し
02/12/20 07:01 vzNPqvkj
保守

451:代打名無し
02/12/20 20:45 e+Om3Xnk
hosyu

452:代打名無し
02/12/21 08:07 SJBpkWXM
ほしゅ

453:代打名無し
02/12/21 10:18 pZEfQLhK
ほしゅ

454:代打名無し
02/12/21 15:21 w7hF5g18
捕手

455:代打名無し
02/12/22 07:48 fYWVtDmE
保守

456:代打名無し
02/12/22 18:06 vm8+yGMX
age

457:代打名無し
02/12/23 06:53 8MJZg9LR
ほしゅ

458:代打名無し
02/12/23 12:33 lTtCqwOg
保守

459:代打名無し
02/12/24 00:35 Wgc4//0E
age

460:代打名無し
02/12/24 06:55 KkzUf2KV
hosyu

461:代打名無し
02/12/24 20:56 G15JqZS0
hosyu

462:代打名無し
02/12/25 10:06 fnz/Rp8X
ほしゅ

463:代打名無し
02/12/25 19:51 Hc6BVmRU
保守

464:代打名無し
02/12/26 01:24 m5V/tInG


465:代打名無し
02/12/26 01:48 SITeWs4Y
465

466:代打名無し
02/12/26 04:50 ZiWCuw9k
>>411-

467:代打名無し
02/12/26 19:47 HSGD/flN
hosyu

468:代打名無し
02/12/27 08:34 mUhNzR8/
ほしゅ

469:代打名無し
02/12/27 10:56 jG7jjVJw
186 遠かった場所

正面入り口から乗り込む山田・福原と分かれ、井端はドームを囲む区画を半周した。
そしていつも車で通ってくる道まで出て、見慣れた姿のドームを見上げた。
こうして再びドームに来ることがあるなんて思わなかった。
このプログラムが始まった時に、もう二度とここには戻れないと思った。
恵まれた体があるわけでなく、支給された武器もたわいない玩具。
このプログラムを生き抜けるとは思えなかった。
もちろんむざむざ殺られるつもりはなかったが、そういう運命も時間の問題だと思っていた。
それが今もたいした怪我もなくここに生きている。

いつもの入り口はシャッターが下ろされていた。
しかしその隣の通用口は空いているようだ。
少し離れたところから様子を窺うと、警備員もいないようだ。
それでも慎重に、慎重に近付いていく。
「?!」
通用口の脇に男が一人倒れていた。警備員だ。
誰かが先に来ている。
さっきのあの中村の放送を聞いてやはり誰かがドームに戻ってきている。
誰だろうか。
あと残っているのは・・・。
井端はそれが誰かを考えながらその通用口からドーム内に入っていった。


470:代打名無し
02/12/27 10:57 jG7jjVJw
観客用の駐車場は薄暗かった。
非常灯の明かりを頼りに横断しかけたとき、井端はふと遠くがぼんやりと明るいのを見た。
井端はまっすぐに進むのをやめて、円周状の駐車場を右の方へと進んだ。
センターの扉が開かれている。
そこから煌々と光が漏れていた。
そしてあざやかな2色の人工芝。
井端は思わず駆け寄った。扉の前で立ち尽くす。
いつも走り回っていたグラウンド。こんなに眩しいと感じたことは初めてだった。

【残り5人】


471:代打名無し
02/12/27 10:59 jG7jjVJw
187 走馬灯、そして・・・

井端は目を閉じた。
たった数日のことが長かったと思う。
「死にたくないから」と思いつめた顔で自分に銃を向けた鈴木。
そんな同期入団で仲の良かった鈴木をやはり生きるために殺した、その首から溢れた血の鮮やかさを思い出す。
裏切りを繰り返し、本部に見限られて頭部を吹き飛ばされた藤立の、血飛沫の生温かさを思い出す。
理不尽なルールによって無抵抗のまま殺された荒木の変わり果てた姿。まるで弾けた石榴のようだった。
背番号でしか判別できなかった中里。
その中里に殺された朝倉。
関川が高々と掲げた立浪の生首。
自分が出会ってきたチームメイトの死姿の1つ1つが鮮やかな映像として脳裏に焼きついている。

そして久慈。
今こうして自分がここにいられるのは久慈のおかげだ。
「生き延びろ」という言葉。そしてナイフ。それが井端を支えてくれた。
いや、このプログラムの中だけではない。
ドラフトを経てプロの選手として中日に入団してからずっと久慈からはプロ野球選手として、ショートを守る者としての全てを教わってきた。
そしてレギュラーとしてショートを守るようになってからも、久慈の存在はまだまだ大きなものだった。
その久慈に恩返しも出来ず、礼すら言えないまま、久慈は目の前で立浪の凶刃に倒れてしまった。
久慈の与えてくれたナイフを井端は今一度握り締めた。
そして目の前のグラウンドを見つめた。

472:代打名無し
02/12/27 11:00 jG7jjVJw
生き延びる。
久慈の教えてくれたことを無駄にしないように、久慈の言葉を胸に生き延びる。
そして再びこのグラウンドに立つ。立って野球をやる。
そのためには早く本部を・・・。
そう改めて決意した時だった。
井端は背中に物の当てられる感触に体を強張らせた。
この感触には覚えがある。鈴木に会った時と同じだ。

「お話があります。抵抗せずに従ってください」
聞き慣れない声が背後からそう告げた。

【残り5人】

473:代打名無し
02/12/27 11:05 jG7jjVJw
あ、走馬灯に小山を入れ忘れた・・・

474:代打名無し
02/12/27 13:13 RGwUVUkX
久々新作age

職人様、乙です

475:代打名無し
02/12/27 20:34 0CgtmYdM
職人様乙です。
井端の背後にいるのは何者なんだ…

走馬灯(つд`)

476:代打名無し
02/12/28 10:13 ny+NDiP7
hoshu

477:代打名無し
02/12/28 14:51 UEfL4Snv
ほしゅ

478:書き手A
02/12/29 02:27 wKjm2XWC
188 赤い病室

ドアを開けた次の瞬間、前田は心臓が止まるのではないだろうかと思った。
「病院に一人くらいおるんじゃないかと思ったが、予想通りだったな」
星野の冷静な声が遠いところから聞こえてくる。
視界が揺れてどうしようもなく気が遠くなった。
血の赤い色だけが、定まらない意識の中に揺らめいている。
「あ、あ…ああ、…死ん、で」
死体があった。目の前に二つ。
一つは、中日のユニフォームを着てはいるが見覚えのない外人。
もう一つの死体は…
「…正津」
苦々しい声が、今はただ、耳のそばで反響するのみで、脳に届かない。
これは何だ?何なんだ?
「気持ちわる…い」
臓腑の底から何かがこみ上げてくる。
前田はたまらず床に両膝をついた。まだ固まっていない血の中に、膝が沈んだ。
最後の理性で吐き気に抗い、歯を食いしばると冷たい汗が脇を流れた。
畜生。苦しい…

479:書き手A
02/12/29 02:33 wKjm2XWC
不意に背中に暖かなものが触れた。それが手だと理解するのに少しの時間を要した。
「吐いたらいい。全部吐き出すんや」
「す、すみませ、ん、監督っ…」
「監督、か」
小さく苦笑が聞こえた気がしたが、前田の意識は嘔吐することに流され、
そのかすかな音をしっかりと聞き取ることは出来なかった。
十八にもなって、人前でこんな醜態を晒す歯目になるなんて。
情けなくて、けれどもただ気分が悪くて、前田は泣きそうだった。
この上、泣いたりした日にはあまりに格好が悪いので涙は堪えたが。
星野は黙って背中をさすっていてくれた。
どうしてこんなに強くなれるんだろう。意識の輪郭がぼやけていくのと格闘しながら、前田は思った。
正津の死体を見て、強く衝撃を受けたのは前田ではなく星野であったはずなのだから。
前田は正津とはほとんど話をしたこともなかった。
チームメイトが死んでいたからショックなのではなく、間近に死体を見たのがショックだったのだ。自分は。
けれどこの人は、こんなにも…
「星野…監督」
どこからか、聞き覚えのある声がした。
しかし、それが誰の声であるのか判別できるほどには、前田の意識は覚醒していなかった。
【残り5人】

480:代打名無し
02/12/29 08:25 V9pmGjHB
書き手A様、乙です。

みんな、がんがれ!

481:代打名無し
02/12/29 21:02 MLGdZZQM
ほしゅ

482:代打名無し
02/12/29 22:21 Gd0XIRkj
たまにはageてみる。

483:代打名無し
02/12/30 01:19 UflpvSDg
hoshu

484:代打名無し
02/12/30 09:49 H9P4ZHm1
>>478-479
保守しつつ質問、この前田って前田Aのこと?

485:代打名無し
02/12/30 10:04 puMr/wLT
星野1001最低人間。

486:代打名無し
02/12/30 12:28 CtSZvhUd
書き手A様乙です つ旦
前田…強くなれ。まだ君はおとうさんの事を知らなきゃいけないんだから。

>>484
そうじゃない?18(年齢ね)って書いてるし。

487:代打名無し
02/12/30 20:30 UflpvSDg
hoshu

488:代打名無し
02/12/31 14:05 99CHhnDZ
hosyu

489:代打名無し
03/01/01 02:51 9YMQh0xe
新年ほしゅ

490:代打名無し
03/01/01 19:24 dXtBU74k
hosyu

491:代打名無し
03/01/02 01:24 J8djLWhd
hoshu

492:代打名無し
03/01/02 15:07 4ju7sIZ9
保守

493:代打名無し
03/01/03 01:52 Y7OA1yxB
ほしゅ

494:代打名無し
03/01/03 08:13 /SSXSqRP
hosyu

495:代打名無し
03/01/03 16:52 Cfb2zdyt
正月番組にドラ選手が出てるのを見てると
このスレの世界はあくまでもフィクションなのだと
実感できてほっとするよ…
初めて見たときは現実とごっちゃに考えてしまって
かなりショックだった(有り得ない話だが)

とりあえずみなさまあけましておめでとです。

496:代打名無し
03/01/03 19:54 LdMlRQRH
自分が死なせた選手を見るとちょっと申し訳ない気持ちになります…


497:代打名無し
03/01/04 15:46 MceWa/mU
ほしゅ

498:代打名無し
03/01/04 17:44 McOF1bGe


499:代打名無し
03/01/05 06:58 J/nEvZwY
ほしゅ

500:代打名無し
03/01/05 16:43 Gv3/J4gs
ほしゅ

501:代打名無し
03/01/06 12:31 ozlIqnl+
ほしゅ

502:代打名無し
03/01/06 18:26 Zj0adxWO
ほしゅせにゃー

503:代打名無し
03/01/07 06:51 HtDbi3JX
保守

504:代打名無し
03/01/07 16:11 7+x05xsQ
保守

505:代打名無し
03/01/08 07:00 b/s6dzb2
hosyu

506:代打名無し
03/01/08 20:11 mWfcjrE+
hosyu

507: ◆cmxYQkNOZE
03/01/08 22:06 5VjjOsTm
ほっしゅ捕手

>>484
>>486
前田Aです
Bは参加していません(Aも参加者ではありませんが)

508:保守
03/01/09 11:38 u/pITLs4
荒木タンがんばれ

509:代打名無し
03/01/09 11:41 ZcwmERe/
まだやってたの?

510:代打名無し
03/01/09 19:17 8VAAlRPT
>>508
残念ながら荒木は既に死亡しています・・・・゚・(ノД`)・゚・

511:代打名無し
03/01/10 06:50 AcbKZr3j
hosyu

512:代打名無し
03/01/10 15:46 0CUEAkkN


513:代打名無し
03/01/11 08:00 SSI8t+k3
ほしゅ

514:代打名無し
03/01/11 22:01 JKuMcLSS
hosyu

515:代打名無し
03/01/12 11:34 3E9ciXOt
保守

516:保守
03/01/13 01:59 hpR1xi6/
  _, ._   
( ゚ A ゚;) <続きマダー??


517:暇人
03/01/13 16:47 ABwDZ+Pu
ageつつ・・・

パワプロで1と2の生き残りを集めてみた
4荒木(1で生き残る)
6井端(両方で生き残る)
8福留(2で生き残ってる)
3クルーズ(無関係)
2谷繁(1では無関係だったから)
5前田新(無関係)
9桜井(無関係)
7土谷(無関係)

代打&控え
藤立(1の後入団した)
前田A(両方で生き残る)
愛甲(現役復帰)
都築(無関係)
森岡(無関係)
田上(無関係)
酒井(無関係)

川上(1で生き残る)
遠藤(2で生き残ってる)
木村・栗山(両方とも無関係)
福沢・矢口(相手にもされなかった)
今中・佐野(現役復帰)
紀藤(1では無関係)

よぇぇ

518:代打名無し
03/01/13 17:28 mjLOO1qs
>>517
1でも紀藤は出てきてたよ。あっさり殺されちゃったけどナー・・(´・ω・`)
そういえば今中も冒頭部分でちらっと出てきてた

519:代打名無し
03/01/14 06:57 oT2GEuob
hosyu

520:代打名無し
03/01/14 08:09 8Rjzdb3V
ものすご─wwヘ√レvv~(・∀・)─wwヘ√レvv~─く今更な話だけど
オガサーラタンボーットアノヨイキのスレが気になってしょうがない

521:代打名無し
03/01/15 06:51 MjpQHo/1
保守

522:暇人
03/01/15 10:16 hLRvXFNH
>>520
確かにあのスレッド不死身だな
野手総合スレ 
投手総合スレ    
両方死亡したのにまだ生き残ってついには投手総合スレになってしまった・・・

523:代打名無し
03/01/15 10:23 UIntnF07
>>522
それは「ローテイリ」の方ではないかと。

URLリンク(cdbr2.tripod.co.jp)
この架空2chに「アノヨイキ」スレがあるので
その中身が見てみたいって事じゃないか?

524:書き手A
03/01/16 04:06 s203c5lK
189 大切なものは

血で染まった病室に落合が立っていた。
前田はだるい体を何とか起こして、その事実を脳に送り込んだ。
ほんの少しの間だが気を失っていたらしい。
「前田、目が覚めたか」
「ええ…何とか」
落合の隣には星野。何やら考え込んでいるらしく、腕組みをしたその表情は険しい。
そこまで見回してから自分がベッドに寝かされていたことにようやく気付き、前田は深い自責の念に駆られた。
迷惑をかけてばかりの、情けない己が心底憎たらしい。
「俺は、外で荷物をまとめて…手を洗ってから正津とそこの外人の供養をしようと戻ってきたんだが…
監督とお前がいきなりいたんで、驚いたよ」
「正津さんとは、ずっと一緒に?」
「うん。他にも、小山や森野と一緒だったんだけどな。…今はもう、俺だけだよ」
落合の目に苦しげな光を見、それでもしっかりと両の足で立っていることに前田は感嘆を覚えた。
みんな、どうしてこんなに強いのだろう。
おとうさんも強い人だった。そうだ、おとうさんは無事なんだろうか?
「あの」
「ん?」
「おと…いえ、紀藤さんを見ませんでしたか?」
「紀藤さん?見かけなかったな…でも」
「でも、何ですか?」
そこから先を落合は言わなかった。ただ思い沈黙だけが落ちる。
前田は、その理由を察せないほど子どもではなかった。

525:書き手A
03/01/16 04:07 s203c5lK
「いや、何でもない。思い違いかも」
「…そうですか」
では、きっと確証がないのだ。まだ決まったわけではない。
自分だけは最後までおとうさんの無事を信じ、祈っていなければ。
手首に結ばれたハンカチを見ると気力がわいてくる。
息子と呼んでもらって嬉しかった。必ず期待に応えようと思った。
すべてが終わったら、ナゴヤドームでバッテリーを組むのだ。
「落合。前田」
星野が不意に声をあげた。
「俺はまだ名古屋を回るつもりだ。生き残りを集めたい」
「そんな、監督!もし、攻撃的なやつがいたら」
落合が叫ぶように言った。星野に意見するくらいなのだから、よほど実感を込めての叫びなのだろう。
「そいつらも含めて俺の大切な選手だ。いや、もう俺は阪神の監督だったな。
ともかく信じたい。助けられるものなら助けたい。生き残り全員をな」
前田に異論はなかった。
【残り5人】

526:代打名無し
03/01/16 22:09 /dFkuwoz
書き手Aさま乙です〜
ついに最終局面ですな。

前田A…(つД`)

527:代打名無し
03/01/17 10:05 8F9dn2SK
書き手A氏乙。
そして保守

528:代打名無し
03/01/17 17:31 owlcWexI
保守アゲ

529:代打名無し
03/01/18 08:01 R9ZKv3oL
hosyu

530:代打名無し
03/01/18 17:31 Q2l+w90Q
ポシュ

531:代打名無し
03/01/19 09:44 iyKgC7Zb
hosyu

532:代打名無し
03/01/19 16:49 S1g2YRfe
fosyu

533:代打名無し
03/01/19 21:57 F9PrWDmW


534:代打名無し
03/01/20 01:59 PZHaT2MC
age

535:山崎渉
03/01/20 04:47 tWixE+lO
(^^)

536:代打名無し
03/01/20 16:41 0gSkwMF6
ほしゅ

537:代打名無し
03/01/21 06:55 bDSjeRHz
hosyu

538:代打名無し
03/01/21 20:32 XUnrg/de
シーズンインまでに決着つくかな捕手


539:代打名無し
03/01/21 20:59 s4tvkPnU
190 政府介入

その瞬間、井上は背後から迫ってくる福留のことを忘れた。
目の前の光景はあまりにも異様な光景であった。
自衛隊守山駐屯地。
井上自身が武器庫を爆破して壊滅させたその場所に、無数の人影が動いていた。
プログラム参加者、本部スタッフ、報道スタッフ、それ以外の人物がこのプログラム実行期間内に
名古屋に入れるはずがない。
しかし井上の目の前には多数の人が、その服装からして自衛隊員に違いなく・・・。
瓦礫の中で隊員たちがキビキビと無駄のない動きで忙しく仮設隊舎を設営している。
井上はその光景をスクリーンの中の出来事のように見ていた。
それが事実とは捉えてはいなかった。
だから自衛隊員が2人、自分の方に向かって歩いてくるのも見えていながら、解っていなかった。
「プログラム参加者、中日ドラゴンズの選手の方ですね」
すぐ目の前でそう言われて、井上はようやく我に返った。
そして反射的に逃げようとするのを、隊員の1人が押さえ込んだ。
「先ほど政府により本プログラムの停止が可決されました。現在プログラム運営者に対し停止勧告中です。執行内容に基づき参加者の身柄を一時確保いたします」
それは井上にとってなんと無様な幕切れであっただろうか。
プログラムの勝者となるでなく、また敗者として散るでなく、政府の介入によってプログラムの外へ連れ出されていく。
既に持っていた武器は自衛隊員に取り上げられ、無理やりプログラムに戻ることもできない。
井上はその無様さにうなだれた。
そんな井上を隊員たちは隊舎の方へと率いていった。

それを物陰から見送って、福留は踵を返した。
自分はまだあんな風にプログラムの外へと連れ出されるわけにはいかない。
本部側の人間にあんな風に殺された荒木の無念さをぶつけるまでは、まだ終われない。

【残り5人  内1名離脱】

540:書き手A
03/01/22 13:17 tf2nc6hG
191 鎮圧

「井端さん。あなたはこれから本部に突入する。そうですね?」
耳慣れない声の主はやはり見知らぬ男だった。どうやらプログラムのスタッフらしい。
いやにニヤニヤした、いかにもマスコミ風の風体をした男だった。
その手には拳銃が握られているのだけれども。
ドーム内の倉庫らしき部屋まで連れてこられ、井端は緊張していた。
反抗はばれているだろうとは思ったが…もしや、ここで始末しようという考えか。
そうだとしたら、こちらにも抵抗の準備はある。
「まあ、そう睨まなくても…落ち着いて下さい。
いやね、我々はただ突入を遅らせてほしいんですよ」
「…遅らせる?何故」
油断なく自分を狙っている銃口が忌々しい。
これさえなければ、素人の男に負ける気はしないのだが。
男はやはりにやけた顔のまま言葉を続けた。
「それはほら、テレビ的な事情がありまして。はい」
「言いたいことはそれだけか。そんな理由で」
どこまで人を馬鹿にしているのだ。頭に血が上るのを必死で抑えた。
もしかしたら物陰にでも仲間が潜んでいるかもしれない。
「そうそう。監督をね、預からせていただきましたよ」
「な」
「幸い山田監督はテレビに映っていませんでしたので。
まあ、故意に映さないように心がけていたんですが…
何も突入するなとは言いませんから。ただ少し待ってもらえればと」

541:書き手A
03/01/22 13:22 tf2nc6hG
わけがわからなかった。人質をとるリスクを犯してまで、何故?
「何が狙いなんだ」
「もう少ししたら、星野監督たちがドームに来ますよ」
「なんだって…」
そんな話は聞いていない。どうして星野が名古屋に。
あの人はもう…中日とは無関係の人間のはずだ。
「まあ、ラストはやはり派手な銃撃戦で!というのが我々の意向でして。
星野監督たちと合流してから、古田氏と戦ってもらいたいんですよ。ええ。
もちろん、勝っていただいて結構ですから」
「嫌だ、と言ったら」
「あなたにも、監督にも死んでいただくしかないですねぇ」
男はなおも、笑っていた。
「いったい、何が狙いなんだ!
本当に視聴率のためだけにこんなことをするんなら、あんたらは狂ってる!」
「あなたの口からそんな言葉が出るとは。
プログラムが始まってすぐに正気を失ってしまったのはどこの誰でしたかねぇ?」
「…あ」
すっかり忘れていた。いや、忘れようとしていたのだった。
自分が狂気に落ちていたという事実は揺るぎないものだ。
「人間なんてね、簡単に狂ってしまえるものですから。
…さあ、わかったら隣の部屋で待っていて下さい。後で呼びに来ます。
遠藤さんもいますよ」
井端は半ば覚悟を決めていたが、その声を最後まで聞き取ることはできなかった。
突然ドアが開け放たれたと思うや、屈強な男たちが踏み込んできたのだ。
「武器を捨てろ!プログラムは中止だ!」
撮影スタッフでないのは誰の目にも明らかだった。
【残り5人/プログラム停止】

542:書き手A
03/01/22 17:11 tf2nc6hG
192 帰らざる日々

さて、福留は考えなければならなくなった。
このままだと、遅かれ早かれプログラムは止められる。
その間にナゴヤドームにたどり着き、本部を潰せるか?否。
本部には真っ先に政府の手が入るはず。あるいは既に自衛隊員が向かっているやもしれない。
もはや、現時点で自分は井上にも本部にも手が出せないのだ。
むろん一人で自衛隊に立ち向かったのでは勝ち目はないし、犬死しては肝心の復讐ができない。
抱え持っていたマシンガンを手放し、両手を見つめた。
血まみれの手だ。人殺しの手だ。これ以上汚れようもなく汚らしい、犯罪者の手だ。
いまさら元には戻らない。プログラムが終わっても、何も戻ってきはしないのだ…
自分が殺した山崎、中里。本部のルールに殺された荒木。どちらも二度と戻らない。
そして皆で笑い合い、時に馴れ合い集団と揶揄さえされたあのドラゴンズの姿も、永遠に葬られてしまったのだ。
誰が一番悪いというわけでもない。全員で食い合い、壊したのだ。
福留は笑いをかみ殺した。誰もが狂っている。自分もおよそまともではない。
もう元に戻ることはないのだったら、行き着くところまで行ってやればいいではないか?
「俺は復讐がしたい」
口に出して言ってみた。
復讐がしたい。荒木を殺した本部も、荒木に武器を向けた井上も、許せない。
今日、時間が残っていないのなら、明日以降にすればいいのだ。小学生でもわかることではないか。
法はそれを許さないだろうが、どのみち人を殺した咎は一生付きまとう。
政府の介入によって、自分がまっとうな人間として生きていく最後のチャンスは潰されてしまった。
あとはもう…血まみれの道を行くまでだ。それもまたいいかもしれない。
今までずっと、もしかしたらすべてやり直して生きていけるのではないかと思っていた。
我ながら馬鹿だと思う。そんな権利はもうないのに。
福留はゆっくりと荷物を降ろした。もう必要がないものだったので。
どこへ行くあてもなく歩き始める。
名古屋が完全に鎮圧されるまでのわずかな時間を、ただのんびりとすごしたかった。
不思議なくらい辺りは静かだ。まるで夢を見ているようだ、と思う。
けれども。間違いないの現実が一つ。
俺の本当の戦いは、ここから始まるのだ。

543:代打名無し
03/01/22 19:06 QFcCn3Lz
193 最後のあがき

[プログラムの中止]
それをどれだけ願っていただろうか。
しかし井端はその安堵感に浸ることを許されなかった。
「近付くな!」
そう言って男は井端を引き寄せた。
左腕で井端の首をロックし、井端のこめかみに銃口を押し当てた。
「それ以上入ってくるな。プログラムは停止しない」
井端を人質にされ、入ってきた男達も足を止めた。
「政府からの停止勧告に対する拒否により、武力制圧の令が出た。
 おとなしく人質を解放し、武器を捨て、投降せよ」
その部隊のリーダーらしき男がそう言って一歩進み出た。
「来るな! プログラムは続行する!」
「既にドームは自衛隊が取り囲んでいる。無駄な抵抗はやめろ」
そう言ってもう一歩近付く。
そして別方向からも本部スタッフのその男に気付かれないように隊員が近付いていく。
井端はそれを目の端に見ながら、何とかこの男の腕を振り解く隙が出来ないかと窺っていた。
首を締め上げられる格好になっているために時々意識が遠のきそうになる。
「・・・・・」
両者はにらみ合っている。
隊員の足がまた一歩動いた。
この腕が少しでも緩んでくれたら・・・。
しかし井端のその思考は突然停止させられた。
こめかみに更に強く銃口が押し当てられる感触がした後、耳元で鼓膜が裂けるほどの轟音を聴いた。

544:代打名無し
03/01/22 19:06 QFcCn3Lz
至近距離での発砲に井端の頭部は跡形も無く弾け飛んでいた。
そしてその引き金を引いた、井端の血に頭から染まった男も、すぐさま向き合う隊員の発砲により床に吹き飛んだ。
ようやく男の手から解放された井端の体も床に落ちた。
背番号48のユニフォームが急速に血で染まっていく。
その向こうに倒れた男の顔には狂気の笑みが張り付いていた。


545:書き手A
03/01/22 21:08 x0pQAUq6
194 涙

多くのスタッフたちや生き残っていた選手、それに今中や中村、
星野たちの意思などとは何の関係もなく、プログラムは唐突に終わった。
井端の凄惨な死を最後の置き土産として…
非難が集中したために政府が中止措置をとるというお粗末な結末。
命がけで現場にいた男たちは一様に魂を抜かれたような顔になり、
ただ黙って自衛隊員の指示に従っている。
厳重な身体検査からようやく解放された遠藤は一種の虚脱感さえおぼえていた。
武器も荷物も取り上げられ、遠藤たちに残されたのは疲弊しきった体だけだ。
キャンプで十分に整えた体調もぼろぼろ、とても今年のシーズンをやっていく気にはなれない。
「ちくしょ…」
せめて大西を見つけて、助けたかった。
藤立がくれた檄は本心からくるものではなかったかもしれないが、遠藤はそれでも感謝していた。
あの人が怒鳴ってくれたおかげで、俺は最後の最後に臆病者から脱出できたのだ。
それにしても、大西は、藤立は生きているのだろうか?
まだ生き残りが何人いるのかさえ知らされていない。

546:書き手A
03/01/22 21:08 x0pQAUq6
状況も飲み込めぬままヘリコプターでつれてこられたここは自衛隊の基地か何かだろうか。
身体検査のあとに遠藤が押し込められたのは、ごく狭い部屋だった。
部屋の隅にニ、三のパイプ椅子が立てかけてある他は、何もない部屋。
打ちっぱなしのコンクリートの壁は監獄を思わせた。
いや、実際、監獄のつもりで放り込んだのだろうか。
余韻で興奮して暴れることを警戒したのかもしれない。
そんな気力が残っているものか。
パイプ椅子をのろのろと組み立てて座り、遠藤は大きなため息をついた。
それにしても生きて帰れるとは思っていなかった。
静かに目を閉じると今までのことが一瞬のように思われる。
何だか視界がちらつくと思ったら、天井に下げられた裸の蛍光灯が、
寿命が近いのだろう、ちかちかと明滅しているのだった。
そう言えば、家の蛍光灯も一つ古くなっていたな、と遠藤は思い出した。
妻は泣いているだろうか。不安に押しつぶされてはいないだろうか。猫の世話を忘れていないだろうか。
自分の無事をいつものように祈っていてくれたのだろうか。
早く会って安心させてやりたい。
遠藤は涙が頬を伝うのを感じた。涙は不思議なくらい暖かかった。

547:代打名無し
03/01/22 22:13 /MpvfMcI
主人公が死んだー

548:代打名無し
03/01/22 22:48 /YjuCJTj
え? 主人公ってドメじゃなかった?
まだ死んでないっしょ。

つーか、職人様方乙です。
ラストに向かってがんがれ!

549:代打名無し
03/01/22 22:48 IxkqYcVR
すっげぇ展開

>>547
主人公って福留じゃ?

550:代打名無し
03/01/22 22:49 IxkqYcVR
548さんとケコーン

551:書き手A
03/01/22 23:00 x0pQAUq6
195 2002年10月、ナゴヤドーム

プログラムの与えたダメージは肉体的なものばかりではなく、
むしろ精神的なものの方が後々まで深く残っていた。
参加させられた選手以外にもそういった精神的ダメージは及んでおり、
チームは低迷の局地にある。
無論のこと遠藤も例外ではなかった。
他に出られる選手がいるなら、すぐにでも代わってもらいたいほどだ。
ブルペンの中の顔ぶれもがらりと変わってしまった。岩瀬がいない、正津がいない。
山井や久本といった若手が必死にこの中継ぎ陣を支えているが、見劣りするのは明らかだった。
それでも何とか10月までやって来たのだ。今日は今年のナゴヤドーム最終戦。
シーズン途中に倒れなかったのは我ながら奇跡的だと言うほかない。
同じくプログラム経験者の前田は「紀藤さんがずっと見守っていてくれますから」と気丈に振舞ってはいたが、
その分疲れがたまったのだろう、9月の半ばにリタイアしてしまった。
谷繁、鈴木両名が死んだためにあの若さで正捕手を務めていた前田を、
責める者は誰もいなかった。どのみちこの戦力では、
どんな天才が捕手をやろうと最下位であることに変わりはないのだ。
いまだ人間不信状態から立ち直っていない井上は戦力にならないし、
落合はフル回転がたたって夏を待たずに失速してしまった。
虚無感さえ漂うチーム状況。早くシーズンが終わればいいと、
最近そればかり遠藤は考えている。

552:書き手A
03/01/22 23:01 x0pQAUq6
そんな中、ただ福留一人だけが、異様なまでに活躍していた。
そう、この雰囲気の中で活躍するほどの気力はもはや異様の域だ。
プログラム中に脚や肩を負傷したというのに無理に試合に出続けている福留。
しかもシーズンが始まって以来、打率は三割を下回ったことがない。
守備も別人のように上手くなり、ゴールデングラブは確実と言われている。
別人、か。言い得て妙かもしれない。
福留は変わった。まるで、この世に野球以外の娯楽はないと思い込んでいるようだった。
あまりにも野球に打ち込みすぎるその姿は、誇張でも何でもなく異様なのだった。
何が福留をそこまでさせるのか…あまり親しくなかった遠藤にはわからない。
もちろんプログラムのせいだろうとは思っているが。
「外、結構お客さん入ってるみたいですね」
静かなブルペンの中、山井がポツリと言った。遠藤は黙ってうなづいた。
この成績でにもかかわらず観客が入っているのは、本拠地最終戦だからではなく、
八面六臂の活躍を続ける福留を見ようというファンが多いからなのだろう。
しかし遠藤には、どうにも福留が遠く感じられる。
何故だろうか。あまりにも人間的なものを感じられなくなったせいかもしれない。
それでも遠藤は福留に何も聞きはしなかった。
今はまだそんな気力はなかったし、どこか近寄りがたささえ感じていたので。

553:代打名無し
03/01/22 23:02 XLBb0w+D
一気に急展開だ…
作者様乙です。


554:書き手A
03/01/22 23:15 x0pQAUq6
中村は横浜に、星野と島野は阪神に、今中は解説者に、それぞれ戻っている。
みな一様に、薄暗い空しさを心の底に溜めたまま、それでも戻らざるを得なかったのだろう。
「悔いは、あります」。
プログラム終了直後、カメラを向けられた今中はうつむいてそう言ったという。
そして古田もヤクルトに戻った。ヤクルトの無事が決定した、ただそれだけで笑っていた男。
大量の死人が出た上、中区が跡形もなくなってしまった廃墟のような名古屋の地で、あの男だけ笑った。
遠藤はその笑いに狂気を見た。
…狂気。狂気と正気の境目はどこにあるのだろう。
プログラムに巻き込まれた人間は、誰もが少しずつ狂ってしまった。
きっと自分も例外ではない。今のところ正気のつもりだが。
「山井」
「はい?」
「もし俺が狂ったと思ったら、遠慮なく病院に連れてってくれ。
俺にはもう…何が正しくて何が狂っているのかわからないよ」
山井の返事はなかった。それは山井が正気だからだ、遠藤は思った。

555:代打名無し
03/01/22 23:25 36mfUkZm
あげます

556:書き手A
03/01/22 23:29 x0pQAUq6
エピローグ

その日のニュース番組は、ある爆破事件のことで持ちきりだった。
タイトル獲得者の表彰などが行われるプロ野球コンベンションの会場が、何者かによって爆破されたという。
テレビを見つつ、遠藤は何の驚きも抱かない自分に驚いた。
心のどこかで、いつかこんなことが起こるだろうと思っていたのかもしれない。
ニュースによれば、死傷者の数はおびただしく、しかも犯人がわかっていないらしい。
そして爆破直後の混乱の最中、一人の男が忽然と姿を消したのだという。
男はその日、首位打者として表彰を受けるべく会場にいた。
悪夢から復活し、ヒーローと言われていた選手が何故そんな妙な行動を?と、
画面の中でアナウンサーが首をかしげている。
状況から考えても、犯人がその男であろうことは誰の目にも明らかだろう。
が、何の証拠も出ていない以上は、うかつに犯人扱いした報道はできないらしい。
なにしろ相手は「ヒーロー」なのだから。
やれやれ。遠藤は笑った。笑いながら泣いた。あれがヒーローだと。あいつはただの復讐鬼だ。
やっと俺にもわかった。これが目的だったんだろう、お前は。
あの会場にはたくさんの野球関係者と報道陣がいた。
生活の全てを野球に捧げてまで…お前は復讐を成したかったのか。
そうだとしたら、お前はもう人間じゃない、狂った鬼だ。こんな執念、人間技なものか。


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