中日ドラゴンズバトル ..
151:代打名無し
02/10/20 01:36 /85JG9Y5
福留、来季の背番号は「8」。
URLリンク(www.hachiban.co.jp)
152:代打名無し
02/10/20 02:04 qWiqUWQ/
これからどうなっちゃうんだー!!
燃える孝介と井端に期待。
職人様方、乙です。
153:代打名無し
02/10/20 08:53 BM7M/D7O
コースケ、がんがれ!
154:代打名無し
02/10/20 15:57 dFK3vs0p
職人様、いつも乙です
荒木・・・。
155:代打名無し
02/10/20 18:58 uguDXVrs
新作キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
と思ったら、荒木あっけなく死んじゃってて(´・ω・`)ショボーン
156:代打名無し
02/10/20 19:30 GwbSpf89
171 悲しすぎる別れ
福留と荒木は同じ年でプライベートでも仲が良かった。
一緒にメシを食べに行ったり、映画なんかも観に行ったりもした。2人とも情に脆い性格のせいか何度も映画館で泣
いたこともあった。どんなに周りが変な目で見ようとも関係なく2人で大泣きした。そしてお前泣きすぎとか鼻タレてる
ぞとかお互いの情けなすぎる顔を見てよく笑った。
そういえばあの時ティッシュが無くなるまで泣き続けたんだっけ?
すでに冷たくなったあらきを背負いながら福留は回想にふけていた。
井端たちが去った後、荒木の遺体を慎重に起こし、背負って病室を出た。荒木の遺体は首輪が爆発した首以外は
今までの傷なども多くあったが、比較的きれいな方だった。ただ首は今にもとれそうなほどえぐられている。ユニホ
ームに血が付こうが左肩が痛もうがそんなのは気にすることもなく階段を上がり続けた。
一段一段上がるたび自分の肩にぶら下がっている荒木の青白い腕が揺れ、それを見るたび泣きたくなった。
屋上へのドアを開けると朝の涼しい風が顔に当たり、新鮮な空気を久しぶりに感じた。
なぜ福留が屋上へ荒木と共に来たかというと一緒に朝日(今はもう昼近くになってしまったが)を見たかったのだ。
ただそれだけだった。
しかしそれは叶うことが出来なかった。東の空は昨日の中区爆発でまだ煙に覆われていて、ここ第一日赤の屋上
から太陽は隠れて見れなかったのだ。
そんな景色を見て福留はただ立ち尽くした。どこまで俺たちは付いていないのだろうと思い、ふっと笑った。
荒木を降ろし仰向けの体勢にして寝かすと、その隣に座った。
そして遠くでもくもくとたちこめる煙を眺めながら言った。「なぁ、荒木お前は知らないと思うけど・・・俺、1度死のうと
思ったことあったんだ・・・」
随分昔のことに感じてしまうが2日目に山崎を殺した時、自分の心の醜さ、情けなさが許せなくて、苦しくて死んでし
まった方がマシなんて考えたこともあった。でも・・・
「でもな、お前が元気づけてくれただろ?その時思ったよ。お前より先には死ねないってな・・・」
もう二度と動くことがなく、応えることもないとわかっているが荒木に話しかける。
157:代打名無し
02/10/20 19:31 GwbSpf89
殺人ゲームの最初からずっと一緒にいた。蔵本、山崎、井上、ギャラード・・・何度も殺されそうになり、何度も
修羅場を2人で乗り切ってきた。こんな目にあいながらも生き残ってきたのも自分たちだけだと思う。だから
そう簡単には死なないと思っていた。しかし荒木はあっけなく死んだのだ。72時間ルールという急に作られた
ルールの犠牲となって。
「なのにお前が先に死んでどうするんだよ・・・」
支えを失った福留は声にならない声で叫び、泣き始めた。
「俺はどうすればいいんだ・・・」
隣にいる青白い顔の荒木に訴えても答えることはもちろんなかった。
あの荒木はもうこの世にいないのだから。
【残り8人】
158:代打名無し
02/10/20 23:08 IeGNzy+n
アーラーキー!!!!
159:書き手A
02/10/20 23:23 SPvu+fRn
「72時間ルール」のリミットを誤って記憶していたので
ちょっと訂正を…二日目の朝から72時間後ですから、五日目の朝がタイムリミットでしたね。
ホントニスミマセン(;´Д`)人
130の十七行目の後ろに
そして、いつだっただろうか、人数が減ってきたからタイムリミットを一日分繰り上げる…
という放送も、あった気がする。
という文を挿入、十八行目は
×そんなルールは〜
○どちらにせよ、そんなルールは〜
に変更します。それから131の三行目は
×そう、今は朝なのだ。四日目の。あの宣告がされてから72時間目の。
○そう、今は朝なのだ。四日目の。繰り上げられたリミットに当たる、48時間目の。
に訂正します。
繰り上げ放送は三日目にあり、爆発や襲撃のどさくさで忘れてしまったのだと思っていただければと…
しばらく反省して全体を読み返しつつまとめ作業でもやります…
160:代打名無し
02/10/21 12:21 S7/3tT6O
新作キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
職人さん乙です。いつも楽しませていただいています。
これからもがんがってください!
あぁ、荒木が…荒木が…ドメがんがれぇぇ・゚・(ノД`)・゚・
161: ◆cmxYQkNOZE
02/10/21 16:11 8AZuGufw
ガシガシと話を引っ張ってて下さる書き手Aさんに、敬礼!!
保管サボッててゴーメンヨー
鯖移転してから初めて来たよ
162: ◆cmxYQkNOZE
02/10/21 17:19 8AZuGufw
お茶を濁しておりますが140まで暫定UP完了。(中里DQNチェンジのあたりまで)
URLリンク(dragons-br.hp.infoseek.co.jp)
保管しつつ少しずつ読み返させて頂きますですはい。
163:代打名無し
02/10/21 19:07 1I8NJ9Dr
172 手の平返し
大西は再び藤立と行動を共にしていた。
しかし不用意に発した言葉を藤立の首輪のマイクに拾われることを避けるために少し離れ、また監視カメラに映ることを防ぐために物陰を選んで歩くため、大西はまるで藤立を尾行しているような格好になった。
仲間達は『一緒に固まって歩くと目立つ』という理由から、合流地点と合流場所を決めて、この大西・藤立組、山田・福原組、そして井端単独という三手に分かれて進んでいた。
大西は先を行く藤立が時折振り返って自分を確認してくれると、ちょっと手を振って合図した。
こんな藤立が実は本部と繋がっていたなんて信じられなかった。
無線機を持っていたことそして藤立の持っている情報から、本部とのつながりは目の当たりにしたが、それでも大西はまだ理解したくはなかった。
自分にとって藤立はまぎれもなく命の恩人なのだから。
日はだんだんと高くなっていく。前を行く藤立が不意に立ち止まった。
耳に手をやっている。本部からまた何か指示が来たのだろうか。
大西は少し離れた場所からそれを見守っていた。
藤立が大西を振り返った。目で合図され、大西は付近に監視カメラのようなものがないかを確認して、藤立のもとへと走った。
「え・・・」
大西は藤立の前1m位のところで足を止め、絶句した。
藤立の手の中の銃、その銃口がまっすぐ自分に向けられていた。
「・・・俺たちの仲間になってくれたんやなかったんですか?」
その光景が信じられずに大西はそう言った。
「俺が本気でお前らの仲間になるて思うてたんか?」
藤立の言葉に大西は目を見開いて藤立を見つめた。
あの民家で筆談を交わして、一緒にこのプログラムを潰そうと誓ったではないか。
本部と繋がっていたことを告白し、仲間を演出として利用しようとしたことを詫び、固く握手を交わしたではないか。
それは嘘だったというのか。
164:代打名無し
02/10/21 19:07 1I8NJ9Dr
「所詮首輪なんかあってもなくても、詰まるところは本部側の手の平の上なんや。せやったらどっちに付いたが得かっちゅうのは分かるわなぁ」
「藤立さん・・・」
あの、自分を助けてくれた藤立が、本当にそんなことを口にするとは・・・。
それでも大西は信じたかった。
「じゃあなんであの時俺を助けてくれたんですか?」
藤立はその問いには答えず、銃を構えなおした。
「そろそろお前ともサヨナラやな。ま、恨まんといてくれや」
「ふ・・・っ」
藤立の名を呼びかけた大西の声は銃声に消えた。
大西は後ろに大きく弾き飛ばされ、撃ち抜かれた胸からはおびただしい鮮血が噴出していた。
大きく見開かれた目はまだ信じたくない気持ちを表すかのようだった。
【残り7人】
165:書き手A
02/10/21 19:30 /vKM/Mbc
ヒール藤立もイイですなあ(*´Д`)
◆xYQkNOZE氏と被ってしまったんですが、一応第三倉庫できました。
オフでも読めるようにお持ち帰り用ファイルをご用意しましたので、まあ刺身のツマにでもどうぞ。
URLリンク(cdbr-2.hp.infoseek.co.jp)
166:代打名無し
02/10/22 00:04 a58WwzNo
173 復讐するは我にあり
『追加禁止エリアは中村区です』
定期放送で流れたその一言が、泣き疲れた福留に踏ん切りをつかせた。
ここ第一日赤は中村区。あと二時間留まれば死ぬ。
…その冷酷な事実がなければ、いつまでもこの屋上から動けなかったかもしれない。
荒木の死体から離れられなかったかもしれない。
いっそ死んでしまいたい、とは、実を言えば今でも思っている。
けれども、荒木は自分を「死なせない」と言った。
人殺しの自分を励まし、庇ってやると言ってくれた。
だからまだ死ぬわけにはいかないのだ、きっと。
ここで死ねば荒木を裏切る事になってしまう。
「荒木。ごめんな。また一人にする」
荒木の首に自分の帽子を乗せて傷を隠してやり、福留は立ち上がった。
武器を詰め込んだ二人分のスポーツバッグは思ったより重かったが、
この程度なら移動に支障は出ないだろう。
絶対に生きて、生き抜いて、荒木の仇を討つ。
誰の助けも借りない。これは俺の戦いだ。
もしかしたら死ぬかもしれないし、或いはこのプログラム中にチャンスが掴めず、
何年もかかるかもしれない。
けれども、密室でただ一人で死んだ荒木の苦しみを思えば
怒りと悲しみがこんなにも身を突き動かすのだ。
太陽を背に、福留は歩き出した。
【残り7人】
167:代打名無し
02/10/22 00:25 FEIAEesa
荒木、本当にさよならだね…
「荒木。ごめんな。また一人にする」
に、ちょっと泣きそうになったよ。
168:代打名無し
02/10/22 07:26 aCxC8OQG
sage
169:代打名無し
02/10/22 12:37 4LLn8o3v
ほっしゅ
170:代打名無し
02/10/22 18:39 PRhOvRKf
174 急転直下
遠藤は廃虚となった中区で途方に暮れていた。
「大西は一体どこへ行ったんだよ……。
もうこの近くにはいないか……?」
大西とはぐれた付近をしらみ潰しに捜したけど人が立ち寄った痕跡もなかった。
怪我人の足でそんなに遠くに行けるものなのか?
まさか大西はもう……?
いや、そんな事はないはず。
大西はレーダーを持っているんだ。
怪我しているとはいえそう簡単には敵に遭遇することはないだろう……あの首輪をつけて
ない外国人を除いては。
とにかく、このままじっとしてるだけじゃどうにもならない。
でも、いったいこれからどうすれば……。
『----ガガガガガガ』
「ひ、ひぃっ?!」
……放送か。驚かせるなよ。
でも、さっき中村区が禁止エリアになったってのがあったばかりじゃないのか?
間隔が短いな。
『ガガガ みんな ガガ 聞いてるか!!俺だ中村武志だ!! ガガガ』
「!?」
『今中と ガガ 司令室に ガ 立てこ ガガガ もって ガガガ
ガガガガ 禁止エリ ガガ アは解除し ガガガガガ 今す ガ ぐ
ガガガ ドーム ガ に ガガガ 集ま ガガガガガガガガガ-------』
「い、今のって…!?」
【残り7人】
171:代打名無し
02/10/22 18:40 PRhOvRKf
175 決戦の地へ
……確かに中村さんの声だった。
ノイズが混じって聞きにくかったけど確かにそうだ。
禁止エリアがまた解除されたのか…?
そんな事って……。
信じれるのか?罠かもしれない。
でも、この状況じゃ信じるしか……。
もし本当ならこれが最後のチャンスかもしれない。
この放送を聞いた生存者はみんなドームに向かうはず。
大西の無事もそこで確認できるはずだ。
とにかく現状を打破する為には向かってみるしかない。
……だけど、井上さんやあの外国人、藤立さんもこの放送を聞いてドームに向かってたら……。
今度遭遇したら、もう逃げ出せるとは限らないんだぞ……。
……いや、迷ってる暇はないんだ。
大西と合流するため、そして自分が生き残る為に。
……散々逃げ回ってきたけど、俺だってこんな所で死にたく無い。
この放送に賭けてみるしかないか……!
「……信じますよ、中村さん。」
遠藤はまだ全弾が残っているベレッタをギュッと握りしめた。
そしてナゴヤドームへと足取りを向けた。
【残り7人】
172:代打名無し
02/10/22 19:21 pLk5Iwia
またまた急展開!?
遠藤イ`
173:代打名無し
02/10/22 19:22 IExW5Rtf
176 一息ついて
少し落ち着きを取り戻して、福留は今更ながら妙な事に気付いた。
――さっき自分が会ったのは、井端さんだった。
しかし井端さんは死んだんじゃなかったのか?――
朝の放送で確かに井端の名前は死亡者として読み上げられた。
そのとき咄嗟に荒木の顔を見たのを覚えている。
荒木はそのとき目を閉じていた。眠っているようだったが、少しだけ瞼がピクついたのを覚えている。
福留を心配させまいと堪えたのだろう。その荒木の心持ち青ざめた顔をよく覚えている。
でもさっき井端は確かに病室に来た。
――幽霊? まさか。
言葉だって交わした・・・言葉?――
福留はまた奇妙なことに気付いた。
井端とは筆談だった。なぜ筆談だったのか。
井端が言葉を書いてよこしたから自分も書いた。
しかしそれを不思議なことと気付くような状態ではなかった。
でもそこに居たのは井端だった。
ごく普通の、いつもと変わらぬ井端。
いつも球場で会うのと変わらない。
何かが引っかかる。福留は思い出せないものを思い出そうと足掻くように、無意識に首の後ろに手をやった。
「あ・・・」
そう井端は寸分変わらない姿だった。
自分の手に触れているこの忌まわしい首輪。これが井端の首には無かった。
174:代打名無し
02/10/22 19:22 IExW5Rtf
――首輪・・・これさえなければ荒木は・・・――
福留は激しく首を振った。
井端のことにはきっと何かカラクリがあるのだろう。
しかし今はそんなことを考えている場合ではない。
再び歩き出した福留の耳にも、ノイズ混じりの放送が聞こえてきた。
「中村さん!?」
福留は空を見上げた。
『・・・今す・・ぐ・・・ドーム・・に・・・』
中村の呼びかけは本当だろうか?
福留はギュッとバッグの持ち手を握り締めた。
【残り7人】
175:代打名無し
02/10/22 22:59 D9kkf6iD
ドメ、がんがれ。
176:代打名無し
02/10/22 23:07 Oqe6oqHB
177 警鐘
次の合流地点の少し手前で井端は前を行く藤立の姿を見つけた。
大西の姿は見えないが自分同様に監視カメラを避けて歩いているのだろうから見えなくても当然だ。
しかししばらく追いかけるように歩くうち、井端はなんだか胸騒ぎがした。
いくら大西が隠れて歩いているからといってこんなにも姿が見えないものだろうか。
大西の存在を知らないならともかく、大西を探すように見ている自分の視界にさえ入らないものだろうか。
少し大きめな道を渡るときでさえ姿が見えない。そんなことがあるだろうか。
透明人間でもあるまいに、特殊な訓練を受けたはずもない人間がこんなに完璧に姿を消せるものだろうか。
それに藤立は一度も振り返らない。
まるで元から一人で行動しているかのように少し速いペースでまっすぐ前を見て歩いている。
本部から悟られないためだとしてもパートナーがちゃんと付いてきているかくらい確認するのではないか。
嫌な予感がして井端は足を止めた。
そして井端は合流地点を目前にして近くのビルの外階段の陰に身を隠した。
確かに藤立には大西とともに中日ビルで助けてもらった。しかし井端は大西ほどに藤立を信用しているわけではなかった。
なぜなら藤立は本部と繋がっていた、いわば裏切り者だからだ。
1度裏切った者は、頭を下げて改心を誓おうとも、悔恨の涙を流そうとも、何度でも裏切るものだと思っていた。
藤立は仲間になったとはいえ、まだ無線と首輪で本部と繋がっているのだ。いつでもまた本部側に寝返ることができる。
井端がそっと覗き見ると、藤立は合流地点に決めた新栄・雲竜FLEXビルのローソン前に立っていた。
やはり大西の姿は見えない。
井端は再び身体を沈めた。そして自分の武器を確認する。
ナイフはこびりついた血を綺麗に拭ってある。
銃もほとんど威嚇に向けただけだったため残り弾はたっぷりある。
もうすぐ山田・福原組が到着するだろう。
その時に藤立はどうするだろう。
出て行くのはそれを見てからでいい。
【残り7人】
177:代打名無し
02/10/23 00:14 g+5Pjf8X
イバタがんがれ
178:161
02/10/23 00:34 fGeM+SmU
178 鳴動
「古田も相当焦ってますね。度重なるルール変更と禁止地区追加、本部直衛の
はずの外人二人のカメラの前での投入。この始末、どうつけるつもりか・・・・いず
れこのツケは大きなものになるでしょう。・・・・ああ、その件でしたら独断で山田に
キーを渡しておきました。既に一部の選手と合流済です。・・・・はい?久居と豊川
にも動きが?・・・・わかりました。ではまた連絡します。」
男は電話を切ると静かにその場を離れた。彼の表情は、山田の前で見せたそれ
とは正反対のひどく酷薄な物だった。
−−と、通路の向こうがなにやら騒がしい。殺気立った怒号が飛び交っているよ
うだ。司令室のがある一角のようだ−−男は本部職員の顔に戻り、喧騒の中に
駆けて行く。無論、間抜けな表情を貼り付けるのを忘れない。
179:代打名無し
02/10/23 00:49 8tZiwxyk
職人様おつです!
急展開だ…これからどうなるんだろう。
井端や福留、遠藤、さらには最近出てない落合や正津、星野、…とにかくみんながんがれ〜!
180:代打名無し
02/10/23 07:03 BCKpO8FW
>>178
161様、なんだかお久しぶり?です。
お疲れ様です。
・・・彼はあの彼なんでしょうか。
そうだとすると彼がキーを渡したのは福原コーチです。
あのシーン書いた者としてちょっと訂正させてください(^^;
なんだか最近進みが速いですね。
みんながんがれ!
181:代打名無し
02/10/23 17:31 +Y/br32R
保守
182:代打名無し
02/10/23 18:03 nK6jW7WL
位置怖いage
183:代打名無し
02/10/23 19:51 mG3SgQpK
ほっしゅ
184:161
02/10/23 23:26 EEUTyvht
>180様
大変失礼いたしました。お久しぶりです(と言っても名無しさんではどなたやら・・
このスレ限定の捨てハンでもいかがですか?)。どうもしばらく流れに乗れずに
書けずにおりました。
んでは恒例の(笑)訂正版行きます。
*********************************
178 鳴動
「古田も相当焦ってますね。度重なるルール変更と禁止地区追加、本部直衛の
はずの外人二人のカメラの前での投入。この始末、どうつけるつもりか・・・いず
れこのツケは大きなものになるでしょう。・・・ああ、その件でしたら独断で福原に
キーを渡しておきました。既に山田や一部の選手と合流済です。・・・・はい?久
居と豊川 にも動きが?・・・・わかりました。ではまた連絡します。」
男は電話を切ると静かにその場を離れた。彼の表情は、山田の前で見せたそれ
とは正反対のひどく酷薄な物だった。
−−と、通路の向こうがなにやら騒がしい。殺気立った怒号が飛び交っているよ
うだ。司令室のがある一角だ−−男は本部職員の顔に戻り、喧騒の中に 駆けて
行く。無論、間抜けな表情を貼り付けるのを忘れない。
185:代打名無し
02/10/23 23:58 EZAsxF5D
179 裏切り者には死を
『先に行ってください。俺は井端を待ってから行きます』
なかなか現れない井端に、藤立はそうメモに書き付けて山田たちに先を促した。
『分かった。お前の首輪を外していく。そろそろ禁止エリアに入る。危険だから』
そう書かれて藤立はハッとして首輪に手をやった。まだ外されてはまずい。
『ギリギリまで着けてます。近くなった時に向こうの様子が分かったほうがいいでしょう』
藤立がそう書いて見せると、山田と福原は顔を見合わせた。
そんな2人に悟られないように努めて冷静を装った。額に汗が浮かんだ。
まだ本部とのつながりを知られてはまずい。疑われないようにドームに誘導しなくては。
それが現在の本部からの指令だった。
無事にドームまで着けばあとは向こうの奴らが始末に出てくる。
そうしたら俺は応戦するふりをして、そっと逃してもらえばいい。
それにしても本部にたてついて無事で済むはずがないとなぜ気付かないのか。
こうして行動も全て筒抜けだってのに。
大西は思うところがあって先に行ったと、そんな話も俺のこともあっさり信じて、それは指揮官としてもどうかと思うぜ。
そんなことを考えていた藤立の前で山田が再びメモにペンを走らせた。
『じゃあ東区に入る前にもう一度合流しよう。古出来の交差点だ』
藤立は頷いてみせた。
心の中ではもちろん舌を出していたが・・・。
186:代打名無し
02/10/23 23:59 EZAsxF5D
藤立は山田たちが行ってしまうのを見送って、クルリと背を向けた。
その表情は焦りと怒りを表していた。
一体井端は何をやっているのか。
折角井端を捕捉したというのにまた分からなくなった、などと本部には報告できない。
自分が見失ったことで井端が本部に奇襲でも仕掛けたら、自分の身が危ない。
とにかく一刻も早く井端を見つけねば。
藤立は今来た道を戻りはじめた。
「井端ー、近くに居るのかー」
藤立がそう呼ぶのを聞いて、井端は藤立の再度の裏切りを確信した。
藤立が井端を仲間だと思っているなら、井端の名を呼ばないだろう。
首輪のマイクを通して本部がそれを知るのだから。
自分の潜むビルの横を藤立が通って行くのを見て、井端はその背後からそっと近寄った。
「うぉっ?!」
後ろから足を払うと藤立は声をあげて地面に尻餅をついた。
そこを井端はナイフを握った左手を藤立の首に巻きつけ、右手に持った銃を藤立の背中に突きつけた。
「藤立さん、大西さんをどうしたんです?」
声を出してもどうせ本部は井端の存在を知っているのだ。井端は藤立の耳元でそう尋ねた。
藤立の額に脂汗がにじんだ。
「・・・大西は先に行った」
「ウソですよね? 俺はここに着く少し前から藤立さんの後ろを歩いていましたよ。大西さんはいなかった」
井端は腕に力を込めた。藤立が苦しそうなうめき声を上げた。
「・・・殺したんですか?」
「うぅ・・・」
背中に当てた銃で更に背中を押してやると藤立がビクリと身体を震わせた。
そして藤立は大きく腕を開き身体を揺さぶり、井端の腕を振り解いた。
小柄な井端の身体は藤立のその動作で後ろに倒れかけ、背後に手をついた。
187:代打名無し
02/10/23 23:59 EZAsxF5D
「形勢逆転やなぁ」
起き上がって井端を見下ろし、自分の銃に手を掛けて笑った藤立の耳に、ピ・・・と悪魔の音が聞こえた。
藤立の顔が一瞬にして青ざめた。
「お前はもう不要やから」
イヤホンからも悪魔の声が聞こえた。
「待ってくれ。待って・・・今から井端を始末する。だから・・・っ」
一度作動した装置は止まるはずもない。
首輪から響く電子音は次第にその音の間隔を短くしていく。
藤立の顔がこれ以上はないというほどに引きつった。
無様に足掻く藤立を井端はジッと見上げていた。
「助け・・・っ」
軽い爆発音がした。
井端の身体にも血飛沫が降りかかった。
ああ、こんな風に荒木も殺されたのか。
あの音が自分の首元から聞こえてきたとき、どんなに荒木は怖かっただろう。
井端は唇を噛みしめた。幸い今の自分に首輪はない。こんな風に殺されることはない。
顔に飛んだ血を拭いながら井端が立ち上がった時だった。
ノイズの入った放送が聞こえてきた。
「中村さん?」
井端はその放送に驚きながらも、既に足は走り出していた。
まずは山田たちに追いつくこと。
そして、ドームへ・・・。
【残り6人】
188:180
02/10/24 00:07 Sa/k9dUf
>161様
いえいえ。
捨てハンですが、もうそろそろ終盤ですし、今更つけるのも恥ずかしいので。
それにしても彼が何者なのか、かなり気になりますw
189:180
02/10/24 00:09 Sa/k9dUf
あ、ヘンなリンクさせてしまった・・・
↑はもちろんコテハン161様宛てです。
190:代打名無し
02/10/24 00:49 KBauo5q5
藤立あっさり逝っちゃったのか…。
そういや、落合&正ちゃん、1001&前田のその後が気になる。
191:代打名無し
02/10/24 00:58 0hUL3Nq1
192:代打名無し
02/10/24 04:38 jbC3TREz
ホシュ
193:代打名無し
02/10/24 04:45 otlBVEgV
178 私闘
福留は瞼を伏せ、中村の声を聞き流した。
スポーツバッグのストラップを握った手に冷たい汗が浮かぶ。
疑ったわけではない。中村の声は真摯そのものだった。
平気で嘘をつけるような人ではないことも良く知っている。
それでも今はドームに行く気になれない。
脳裏に浮かぶのは、今朝の放送でも呼ばれなかった井上の名前。
まだ生きているのだ、井上も。
あの小学校で自分ばかりでなく荒木の命をも狙った男…生かしておくわけにはいかない。
ドームに向かうのはそれからでいい。
仮にプログラムを止める事に成功したとて、井上もまた生き残るのは嫌だ。
もしそうなってしまったら、自分は罪を被るのも厭わず井上を殺すだろう。
しかしこのプログラム中に殺せば、少なくとも法律上は罪にはならない…
「ヘッ」
自嘲の笑みが漏れる。
我ながらなんと自己中心的な考えだろうか。
もう落ちるところまで落ちてしまったのかもしれない。
それでも。
いや、それだからこそ、だろうか。
こんな自分を助け続けてくれた荒木の存在が、ますます得がたいものであったように思えるのだ。
ドームへは、井端たちが行くだろう。ひとまずはそれでいいではないか。
一方で、戦力が多ければ多いほどいいのだということなど、わかってはいたけれども…
自分の中でだけでも、それでいいという事にしてしまおう。
福留はバッグの中からサブマシンガンを取り出した。残弾はある。
井上はあの性格からして、疑っている可能性の方が高い。
安易に動き出そうともしないだろう。
何としてでも探し出してこの手で仕留めたい。
あの強力な武装に対抗できるかどうかはわからないが、やれるだけやるしかない。
それしか荒木に報いる方法はないと思った。
【残り6人】
194:書き手A
02/10/24 04:47 otlBVEgV
…激しく番号間違い。
>>193は「180」です。
195:代打名無し
02/10/24 12:17 ENMuDzdn
中村の声は本物なのか、はたまた偽物なのか…激しく気になる!
196:代打名無し
02/10/24 15:38 nLg0tufs
今までの全部読んでみて思ったけど、前作で生き残った奴は今回結構情けないorあっけなく死んでるんだな・・・
197:代打名無し
02/10/24 19:41 GC2in/cK
前作の生き残りはもう井端だけか。
その分前作であっけなかった奴が活躍してるんだな。
198:代打名無し
02/10/24 22:27 LBnwP/DH
さがるの早ええ!!
あげ。
199:代打名無し
02/10/24 22:42 XzbcqSdv
もしも来シーズン版があるとしたら。
前作、今作ともに活躍してる井端はやはり悪役扱いだろうか…
200:代打名無し
02/10/24 22:56 U5J2nP2o
一度ぐらい頭脳派ヒールの井端も見てみたい気はする
201:代打名無し
02/10/24 23:07 glYc2auv
age age age
202:代打名無し
02/10/25 00:44 Q4Eb5K5Z
前作で生き残っていた野口はあっさり自殺・・・
前作でも今作でもタネタネは同じような役割だし
203:代打名無し
02/10/25 07:08 TZlNsH7T
頭脳派ヒール井端・・・いいっすね。来シーズン、ぜひ(・・・あるのか?)。
204:代打名無し
02/10/25 08:36 v/lqjLwC
>あの音が自分の首元から聞こえてきたとき、どんなに荒木は怖かっただろう。
番外編か何かで、この時の荒木が何を考えたのか知りたいな〜
なんて思ったりしてみる。
205:代打名無し
02/10/25 16:38 ir9FlSOt
206:代打名無し
02/10/25 19:39 Q4WcqcxE
頭脳派ヒールで、しかも外面はめっちゃ善人ぶってる井端なんかおもしろそうと言ってみる。
逆に、ヒーロー版の立浪も見てみたい。
207:代打名無し
02/10/25 22:39 G88Q/bi2
>204
同感でつ。私も読んで思ってました。
なんか荒木愛されてますねぇ。
そーいや、前田Aは何してるんだろう?
続きが気になって仕方ないage
208:代打名無し
02/10/25 22:49 Q4WcqcxE
>>207
バカな子ほどかわいいってやつ?
209:代打名無し
02/10/25 22:55 Vyri1UpY
>>204
俺は逆に、そのシーンは描かないほうがいいような気がするよ。
最期のときどうだったかわからないから井端やドメが余計に気にしてるのだと思う。
…まぁ、このへんは作者様方の判断に任せるしかないけど。
210:代打名無し
02/10/26 00:01 I6nniGcU
>>209
まぁ、それもあるかもしれないけど…。
でも、ずっとドメを支えてきて、それなりに大事な役だったのに
いつのまにか死んでましたってのも確かに寂しいな。
他の人と同様に最後のドラマがあってもいいような…
すべてが終わってからの番外編でもいいし。
211:代打名無し
02/10/26 00:04 tvMVl/P3
>>209
てか、想像しただけで泣きそう。
自分が荒木と同じ立場だったら泣き喚きながら死ぬと思う。
212:代打名無し
02/10/26 00:13 ztsjowxW
敢えて書かずに個々に想像してみるってのもいいね。
ニケとかミロのヴィーナスちっくに(´∀`)
213:代打名無し
02/10/26 10:08 5F53SQGV
荒木の最後は書かないほうが良いと思われ。
でも自分としては、荒木は割りとホッとした感じでそれを受け入れた気がする。
あのままでは福留の足手まといになるし、井端も先に逝ったと思っているわけだから。
214:代打名無し
02/10/26 13:20 n1zKvNU8
>>213
泣ける・・・
215:代打名無し
02/10/26 19:31 RTeLFuwM
保守
216:代打名無し
02/10/26 21:21 hkzpeZZP
age
217:代打名無し
02/10/27 00:55 GTaFMuKf
218:代打名無し
02/10/27 07:43 C6ozD5r1
保守・・・
219:代打名無し
02/10/27 12:01 IxV73Xnz
sage
220:代打名無し
02/10/27 16:57 K0eru8tF
日本シリーズ中は落ちがコワイからマメに保守
221:代打名無し
02/10/27 19:44 DTxvObEP
こまめにhossyu
222:代打名無し
02/10/27 20:08 7C8R+2R+
保守
223:代打名無し
02/10/27 22:32 aqaFw7pc
一回あげとこうかね。
224:代打名無し
02/10/27 22:44 xx9CHXdV
やまさきってデグはいらんくねーか?
225:代打名無し
02/10/28 02:11 4KJX2FlH
そういや最近出てこないゴリはどうしているのだろう・・
保守sage
226:代打名無し
02/10/28 07:00 vjMiXgJN
保守
227:代打名無し
02/10/28 12:29 2F2rjlsx
さげ
228:代打名無し
02/10/28 18:32 2ssD9kAx
正ちゃんは大丈夫だろうか・・・
229:代打名無し
02/10/28 21:00 /aUkR2V5
保守
230:代打名無し
02/10/28 23:57 1KqADxQ5
保守します
231:代打名無し
02/10/29 00:59 4P3phRKb
age
232:代打名無し
02/10/29 07:10 uiHRFH8k
ほしゅ
233:代打名無し
02/10/29 12:15 PWaDXQE5
さげ
234:代打名無し
02/10/29 17:51 7GSTIIgq
サゲ
235:代打名無し
02/10/29 21:00 V5sNDmrO
保守
236:代打名無し
02/10/29 22:33 j7S3wmpn
237:代打名無し
02/10/30 01:25 kHmibNFO
238:代打名無し
02/10/30 06:41 XsktMkNx
239:代打名無し
02/10/30 11:36 gzFJXZUx
240:代打名無し
02/10/30 18:01 LbRkMJVp
241:代打名無し
02/10/30 18:54 6c31xSFd
242:代打名無し
02/10/30 20:27 NjzC2vKS
続きまだ?保守
243:代打名無し
02/10/30 20:51 YyYeNZ3t
正ちゃんとこの展開が気になるので様子見てます
この間ナゴ球で見たリアル正ちゃんは可愛かったです
244:代打名無し
02/10/30 22:25 hDCX6suG
保守
245:代打名無し
02/10/30 23:11 3ROot1FD
age
246:代打名無し
02/10/30 23:13 oDXm1QBk
中日のスカウトに大豊が就任したので、
三振の多いパワーバカ打者が多数入団するでしょう。
247:代打名無し
02/10/31 00:25 29zPC+Cp
>>243
その可愛い正ちゃんももうすぐ30歳
248:代打名無し
02/10/31 06:59 zMJlY88p
>>247
そっか、正ちゃんも30か・・・
と言いつつ保守
249:代打名無し
02/10/31 11:04 4xNNCyxt
hoshu
250:代打名無し
02/10/31 13:38 vVba8zt1
ほしゅ
251:代打名無し
02/10/31 16:16 /sJukGba
保守
252:代打名無し
02/10/31 20:27 Ba8xLf2i
ほっしゅ
253:代打名無し
02/10/31 23:07 S2lpqeMR
しっかり保守
254:代打名無し
02/10/31 23:22 XLG9XF6M
位置がやばいのでage
255:代打名無し
02/11/01 00:53 peb71otG
256:代打名無し
02/11/01 03:02 QAnFecb8
257:代打名無し
02/11/01 06:56 9bCl59Bk
258:代打名無し
02/11/01 11:05 vVh7Xp1u
259:代打名無し
02/11/01 12:30 phAJ18zn
頑張れ!
260:代打名無し
02/11/01 16:32 phAJ18zn
あげ
261:代打名無し
02/11/01 20:14 O3S46ZIv
捕手
262:代打名無し
02/11/02 00:56 hnlvF86n
保守
263:代打名無し
02/11/02 08:23 Q3XohnNF
保守
264:代打名無し
02/11/02 12:17 +qDEF3zw
保守
265:代打名無し
02/11/02 15:47 oAVQEq5V
捕手
266:代打名無し
02/11/02 18:29 Sd2PHJPI
フォ種
267:代打名無し
02/11/02 21:06 quEoh+ae
保守
268:代打名無し
02/11/02 22:55 GTWp0xaQ
181 蛇と男たち
正津は胸を押さえ、声もなく笑った。
口の中に生ぬるく鉄の味が広がっている。頬が冷たいのは床が冷えているからか。
視界は痛みで霞んでいるのに、白い床に真っ赤な血が広がっていく光景だけやけにはっきりと見えた。
これは自分の血だろうか。それともあの「蛇」の?
ああ、血とはこうも容易く流れ出るものなのか。
すべての人間、いや哺乳類はこの液体がなければ生きていけないというのに、こう簡単に流出するのでは殺生ではないか。
それを思うと何故か無性におかしく、正津はまた唇だけで笑った。唇は血糊でぬるりと滑った。
俺のささやかな運もここまでか。
胸に銃弾を打ち込まれては助かりようもあるまい。
突然現れたあの男の顔面目掛け、ラジオを投げ付けたところまでは良かった。
しかし、それだけでは男の体勢を崩すに十分ではなかったようだ。
ベッドに置いたままになっていたボウガンを取ろうと目を逸らした瞬間、正確な射撃とは言えないながらも
確かに正津は胸を撃たれた。
くずおれる瞬間、落合まで道連れにする事を悔いたが…
「正津」
聞きなれた声が降ってくる。大した怪我はないようで、それだけでも自分が撃たれた甲斐があるというものだ。
269:代打名無し
02/11/02 22:55 GTWp0xaQ
「…落合さん、俺は駄目です…」
声を出すのも苦しい。何かが喉の奥からこみ上げてくる。
「馬鹿。しっかりしろ。死ぬな」
「…俺が死にそうなのは落合さんが一番わかるでしょう。
盾くらいにはなれたみたいで…良かった」
ベッドの上から落合が男を射たのは、正津が床に膝をついた一瞬後だったらしい。
目の前に、血の気を失った外国人の顔がある。その喉からは生えたように銀の矢が突き刺さっていた。
「俺がもう少し早く目を覚ましていれば、こんなことには」
「いいんです。落合さんの方が…生き延びるのに…相応しかっただけです、きっと」
「…すまない」
落合が床に座り込んだ気配がしたが、もう目をあけていられず、正津は瞼を降ろした。
「ああ、それから…家族のこと、頼みます…妻と娘を…」
ただ一つの心残りは妻とまだ幼い娘のことだが、
日頃から付き合いの深い落合に任せれば悪いようにはなるまい。
「わかった」
「お願い、します…それだけが…」
そこまで振り絞るように喋った時、何かが正津の中で切れた。
急激に胸の痛みが引いていく。不快感も、血の匂いもすべて消えた。
それはとても安らかな気分になるものだったが、同時に正津の体内で全ての器官が活動を停止したという事でもあった。
【残り5人】
270:書き手A
02/11/02 22:56 GTWp0xaQ
今更ながら第三保管庫を移転しました。
新しいアドレスは↓です。
URLリンク(cdbr2.tripod.co.jp)
どうでもいいんですが、本部のコンピューターはこの時点で
「残り4人」と認識しているんですよね(井端ノーカウントなので)。
271:代打名無し
02/11/03 00:20 D6CGC5O+
ああ、正ちゃん・・・
272:代打名無し
02/11/03 00:54 1sS8Lq5L
あ
げ
273:代打名無し
02/11/03 04:27 UYqPmiMH
274:代打名無し
02/11/03 11:54 oFfYMEKa
保
275:代打名無し
02/11/03 12:40 +CCgfO8z
276:代打名無し
02/11/03 13:50 io0WgM9A
>>書き手Aさま
保管ありがとうございます。
早速堪能させていただきました。
今更ながら山北&昌さんの死に号泣する漏れ・・・
(荒木の死なんてボロボロになってしまた)
277:代打名無し
02/11/03 19:37 oFfYMEKa
278:代打名無し
02/11/03 20:05 1BJSiQQt
>書き手Aさん
乙です。改めて写真も見させて頂きますた。
名古屋って綺麗な街だなーと感動しますた。
こんな綺麗な街とこの危ないゲーム、危険なギャップが素敵過ぎます。ウヒー
279:代打名無し
02/11/03 20:25 ll4reTB7
この話読みながら、「ついにウチの職場も禁止区域か」なんて思ったりしてますたw
ちなみに自分の家はまっ先に禁止区域でつ
280:代打名無し
02/11/04 01:15 Ij7OICEY
URLリンク(www2.tiara.cc)
281:代打名無し
02/11/04 07:06 IuWJvlVc
sage
282:代打名無し
02/11/04 12:23 VoHh25Fp
保守
283:代打名無し
02/11/04 18:15 Zz9ezPWW
そろそろ保守どきかな
284:代打名無し
02/11/04 22:02 kEO6zBOY
ワクワク
285:代打名無し
02/11/05 00:33 PzIOy5sO
保守
286:代打名無し
02/11/05 06:57 dP9hyhWC
保守
287:代打名無し
02/11/05 12:19 N5WOEBgW
ほしゅ
288:代打名無し
02/11/05 18:04 fPUFzezA
保守
289:代打名無し
02/11/05 21:03 PzIOy5sO
ほしゅ
290:代打名無し
02/11/05 23:19 bE00FJbc
保守
291:代打名無し
02/11/06 00:06 5VYNvWIm
317か・・・
ちょっと早いがほしゅageしときます
292:代打名無し
02/11/06 01:28 L/VI7j4r
hosyu
293:代打名無し
02/11/06 07:06 g9sprAUC
sage
294:代打名無し
02/11/06 14:11 pywCWJ8Z
age
295:代打名無し
02/11/06 16:00 rHHmTOmE
age
296:代打名無し
02/11/06 20:37 YlC4ZH/R
297:代打名無し
02/11/07 01:24 TBsgFWU7
298:代打名無し
02/11/07 07:54 OfQpTxFM
保守
299:代打名無し
02/11/07 13:23 gY1WZ48U
ほしゅ
300:代打名無し
02/11/07 17:03 8lNWKJLv
(`ε´)「今だ!300ヴォケッシ!」
301:代打名無し
02/11/07 17:42 4PkaHcQK
302:代打名無し
02/11/07 20:35 naqcLwGQ
ほ
303:代打名無し
02/11/08 02:12 0w+ZAJiq
304:代打名無し
02/11/08 12:19 MiE15Wme
305:代打名無し
02/11/08 20:58 gtUL0puu
ほしゅ
306:代打名無し
02/11/08 23:21 vsn2NU03
ほ
307:代打名無し
02/11/09 00:07 6Y31qwMs
遠藤がチキンを乗り越えて
リアル遠藤も脱チキンになったらええのに
308:代打名無し
02/11/09 12:11 lfs2EYNu
309:代打名無し
02/11/09 17:01 yzZgyT79
310:代打名無し
02/11/10 00:40 NmRVGSEP
age
311:代打名無し
02/11/10 13:07 upRs9pQs
ほしゅ
312:代打名無し
02/11/10 15:19 R3BlOHtS
職人さんがんがれage
313:代打名無し
02/11/10 15:29 rp4+63ed
hoshu
314:代打名無し
02/11/10 23:19 JgT6h7Lh
がんがれあげ
315:代打名無し
02/11/11 09:18 FWqtHdRi
保守
316:代打名無し
02/11/11 12:08 Wk06U1qq
保守あげ
317:代打名無し
02/11/11 17:41 LiFxtxsd
age
318:代打名無し
02/11/12 00:38 AHnc1tDz
ほしゅり
319:代打名無し
02/11/12 10:38 NYTDF5V4
ほっしゅ
320:代打名無し
02/11/12 16:06 IKulfsbi
補習
321:代打名無し
02/11/12 19:22 ABNWatmI
ほっしゅ
322:代打名無し
02/11/13 01:02 Wtozj/5Q
保守
323:代打名無し
02/11/13 09:45 dw8+faxo
職人さん降臨を期待しつつ保守sage
324:代打名無し
02/11/13 14:25 pWlaz/hM
age
325:代打名無し
02/11/13 19:48 sMjWB1pb
ほしゅってよし
326:代打名無し
02/11/14 01:58 iTYxpkRE
327:代打名無し
02/11/14 13:06 A79Mc24F
hoshu
328:代打名無し
02/11/14 20:22 1HDQ9EPT
(・w・) ホシュ!!
329:代打名無し
02/11/14 23:34 YmmcOvpW
保守あげ
330:書き手A
02/11/15 05:05 UuShUZTB
捕手。
今はこれくらいしかできません、スミマセン(;´Д`)
331:代打名無し
02/11/15 20:11 4ryR99F9
ほしゅ
332:代打名無し
02/11/15 20:18 Bir9/iLL
ほしゅ
333:代打名無し
02/11/16 02:20 THq/kqw5
334:代打名無し
02/11/16 03:02 v+qMIrWa
立浪だっちゅうの。
立波じゃねえぞ。
いまさらだけど。
335:代打名無し
02/11/16 13:43 wxzwoOnI
ホシュ
336:代打名無し
02/11/16 21:28 hOuLU0+l
337:代打名無し
02/11/17 03:44 +k6I9AsL
338:代打名無し
02/11/17 12:57 2vem91z4
ほしゅかな
339:代打名無し
02/11/17 20:34 IQrYwajw
保守
340:代打名無し
02/11/18 03:01 BaNP+YTk
職人さん降臨を待ちつつ保守sage
341:代打名無し
02/11/18 11:26 ck5Hg2yc
342:代打名無し
02/11/18 21:24 JVK3SIz2
ほ
343:代打名無し
02/11/19 02:00 be1VeKE0
がんがれホシュ
344:代打名無し
02/11/19 09:52 0vsCD+C9
ほしゅ
345:代打名無し
02/11/19 17:41 KeUTYELM
346:代打名無し
02/11/20 05:15 elQka9uf
age
347:代打名無し
02/11/20 11:28 kx5aZjTN
ほしゅすっぺ
348:代打名無し
02/11/20 20:35 Q3Ur1pw/
349:代打名無し
02/11/21 07:10 920rJPxH
ほしゅ
350:代打名無し
02/11/21 16:07 IfcOIuEK
あげ
351:代打名無し
02/11/21 21:33 YbwKKm+o
age
352:代打名無し
02/11/22 00:46 7kxdxSDh
353:代打名無し
02/11/22 00:48 30LrzP7S
182 命をかけて
「ちぃ…なんでこんな事にッ」
司令室から締め出され、古田は全身から冷たい汗が噴き出すのを感じていた。
ほんの一瞬の隙を突いて、中村と今中は司令室を占拠したのだ。
あれほど警戒していたのに…まさか二人だけで突入する覚悟はないだろうと、たかをくくっていたのがいけなかったか。
ここで武装した参加選手たちがドームに乗り込んできたら、すべては水の泡だ。
それに、たとえ暴動を鎮圧できたとしても…
思い出されるのは三月の始め、ある都内のビルに呼び出されたときのやり取りだ。
突然の呼び出しに面食らっていた古田は、さらに恐ろしいプロジェクトの全貌を聞かされ、すぐさま席を立とうとした。
殺人プロジェクトの運営に携わり、さらに進行役まで務めろと言われ、誰が首を縦に振るだろうか。
『どうして僕が…こんなとんでもないプログラムの進行役をやらなきゃいかんのですか!』
『古田君。君の力が必要なんだ。君は頭もいいし、話術にも長けている。知名度もある』
『そんなん関係ないでしょう!だいいち中日のプログラムやないですか、これは。僕はヤクルトの人間で』
『そうだ、飽くまでも「これは」、な』
『…どういう意味ですか』
354:書き手A
02/11/22 00:48 30LrzP7S
『もし、君がスタッフとして参加してくれず、そしてプログラムが失敗に終わったら…
我々は次の球団を探さなければならない。止むを得ないことだ。
…そうだな、在京球団がいい。それも優勝したばかりなら、なお良いな』
『そんな…馬鹿な』
『どうかね?運営スタッフとして参加してくれるかな?
嫌なら無理にとは言わんよ』
血がにじむほど唇を噛んだ。嫌だなどと言えるはずがなかった。
どうして、ヤクルトを、大切な同僚たちを惨劇に巻き込むような真似ができるだろう。
そうだ。
だから自分は、このプログラムを「成功」させなければならないのだ。絶対に。
「人を馬鹿にすんのもたいがいにせぇよ…」
中村と今中は命を賭してでも中日の選手を守りたいしかもしれないが、
自分とてそれは同じだ。手元には拳銃。周りには鈍いがスタッフたちがいる。
「…どっちの覚悟が強いか勝負したるわ」
負ける気など、勿論ない。
このドアを破ってしまえば勝算はある。
【残り5人】
355:代打名無し
02/11/22 02:08 fd5oGWBk
新作キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
書き手A様、乙です。
356:代打名無し
02/11/22 03:31 o/4cPyp3
新作アッタ━━:y=-( ゚∀゚)・∵;;━━ン!!!!
お待ち致しておりますた。
書き手A様、お疲れ様です。ドキドキ
357:代打名無し
02/11/22 16:20 is0eiDaG
358:代打名無し
02/11/23 01:21 UqZgq9Fs
359:代打名無し
02/11/23 01:22 UqZgq9Fs
360:代打名無し
02/11/23 12:07 gy63GvNh
361:代打名無し
02/11/23 15:21 XHQlzjqv
ヴォケ志&今中占拠キタ━━(゚∀゚)━━!!
どうなっちゃうんだドキドキワクワク
362:代打名無し
02/11/23 16:20 C00xgJxG
生存者が集まってナゴヤドーム決戦のヨカーン。
363:代打名無し
02/11/23 16:35 KgatQQ/V
ファン感記念ホシュ
364:代打名無し
02/11/23 21:58 2MadhEM0
365:代打名無し
02/11/24 13:26 IMFg4bzB
捕手
366:代打名無し
02/11/24 14:44 LNgvkP/3
ビスマル
367:代打名無し
02/11/24 23:18 V+Q0fDTQ
捕手
368:代打名無し
02/11/25 10:34 buB5zXYe
age
369:代打名無し
02/11/25 20:58 HuMJvwx0
hosyu
370:代打名無し
02/11/25 22:29 Rpty4tPe
ヌッヘッホー
371:代打名無し
02/11/26 07:05 M8bzHt/f
ほしゅ
372:代打名無し
02/11/26 21:47 coFq+jKT
保守
373:代打名無し
02/11/27 02:26 m++VLvET
age
374:代打名無し
02/11/27 02:33 SuiqVWji
捕手
375:代打名無し
02/11/27 14:22 oQbzpYSY
保守
376:代打名無し
02/11/27 20:32 sCExY1Mw
前田Aはいつおとうさんの死を知るんだろう…
その時の事を思うと苦しい。
保守。
377:代打名無し
02/11/28 14:09 iWd800F6
378:代打名無し
02/11/29 00:33 m6aqAo45
183 ここまでおいで
ビルの陰に身を潜ませて、井上は周りの気配に全神経を集中させた。
重苦しい静寂。風の音さえ聞こえなかった。
それにしてもこうした体勢をとるのは何度目だろうか。
井上は朝から一人の謎の外国人にその身を狙われていた。
――いや、相手の身上は分かっていた。
キューバの英雄、オマール・リナレス。
井上もその名と顔くらいは知っていた。
謎なのは、そのキューバの英雄様がなぜ中日のユニフォームを身に着けてこのプログラムに参加しているのか、だ。
リナレスは肩に大きなバッグを軽々と担ぎ、手にはその体格でなければ扱えまいと思われるようなゴツいマシンガンが握られていた。
それが自分に向けられたとき、井上は咄嗟に手榴弾を投げつけて逃走を開始した。
背後から手榴弾の弾ける音と、悪魔のような哄笑が聞こえた。
その後、井上がどんなに走り、身を潜め、体勢を整えては反撃出来るスキをうかがっても、リナレスは瞬く間に追いつくとニヤリと笑い、井上の潜む物陰に銃口をピタリと向けてきた。
もっともリナレスのような者が参加しているのはどうせ本部の差し金だろう。
ならば本部を介してリナレスに井上の場所は筒抜けに違いない。
そうして井上を追い詰めながらも、銃弾を撃ち込まずにわざと逃しているようなのも、本部からの指示なのだろうか。
井上は手の平の上で転がされているのを感じながらも、向かう方角は間違わなかった。
もうすぐ自分のアジトに着く。
あの自衛隊駐屯地から持ち出した残りの武器が眠る場所。
あそこまでおびき寄せれば形勢は逆転する。
幸いリナレスはこの追いかけっこを楽しんでいるようだ。
井上がそこに着くまではこのまま追いかけっこをしてくれそうだ。
井上はふと顔を上げた。
遅い。遅すぎる。
リナレスの気配が一向に近付いてこない。
井上は慎重に身体を起こした。それでもリナレスの姿は見えなかった。
いつでも体を翻せるように足を少しずつ残すようにしながら、井上はビルの陰から出た。
不気味なほどの静寂。強い日差しに陽炎がユラユラと立ち昇っていた。
そこで井上は先ほどの変な放送を思い出した。
プログラム生存者へのドームへの集合を呼びかける、ノイズだらけのメッセージ。
379:代打名無し
02/11/29 00:35 m6aqAo45
確かに中村武志の声であった。
しかし井上はその呼びかけに応じる気は全く無かった。
本部側の罠。そう井上は解釈した。
なんで中村がいるのか分からないが、その分からなさが余計に怪しく思えた。
もっともこれに限らず、井上は誰も信用する気はなかった。
プログラムが始まった時からそう決めていたし、そうして井上は生き残ってきた。
その処世は間違いではなかったと自負していた。
それにしてもリナレスの気配が全く無いのが気にかかる。
さっきまでは井上が息を整える頃には必ずリナレスは追いついてきていたはずなのに。
井上の額から汗が一滴伝い落ちた。
ピクッと目元を痙攣させ、井上は再びビルの陰に体を沈ませた。
物陰に飛び込む直前、動くものは陽炎による揺らぎだけだった視界の端で動くものを見た。
あれは、福留孝介。
間違えるはずはない。
そして手にしていたものは、リナレスの持っていた・・・
途端に激しい音が周囲に響いた。
福留にはさすがにあのマシンガンは扱いきれないのか、狙いが滅茶苦茶なのが幸いだ。
しかし、だからと言ってすぐに反撃にも移れない。
こんな風に撃ちこんでくる福留は以前会った福留とは違うようだ。
井上は大きく息を吸い込んだ。
やはりアジトまでおびき寄せよう。
井上はニヤリと笑うと、ビルの陰を飛び出していった。
【残り5人】
380:代打名無し
02/11/29 00:47 m6aqAo45
自分で書いておきながら「【残り5人】て誰だっけ?」と
指折り数えてしまいました・・・
落合さんを忘れてたよ。ごめんよ。
381:代打名無し
02/11/29 13:40 M/X/zVNI
あぶねえなage
382:代打名無し
02/11/29 21:48 djxRXAOR
ついに井上VSドメ直接対決か?
ん〜ドキドキするねぇ
職人さん乙!!
383:代打名無し
02/11/30 03:38 Un7XSjap
384:代打名無し
02/11/30 09:36 efnl3NGx
age
385:代打名無し
02/11/30 10:56 oaGWc+FB
忙しいのかな(´・ω・`)
更新頻度が…
年末になるとさらに遅くなるだろうしがんがって保全しないとな
386:代打名無し
02/11/30 22:55 KJ7QquaB
387:代打名無し
02/12/01 10:08 prMHej7R
「皆さんどう思います? (1億円に)いかないとおかしいと思いませんか。
5年やってみて、自分としては、これ以上の成績は残せないという思いがあるんです。
『よくやった』とか、言葉だけじゃ絶対にサインはしません」
( ´,_ゝ`)プッ ケンチンヒッシ
388:代打名無し
02/12/02 02:13 2TOZhZtY
保守
389:代打名無し
02/12/02 12:47 8rVgT23u
>>387
川上しくスレ違い
カエレ(・∀・)!!
390:代打名無し
02/12/02 16:32 m/e3jTuu
agev
391:代打名無し
02/12/02 21:38 G5itk1Tx
捕手
URLリンク(www.geocities.co.jp)
392:代打名無し
02/12/03 11:56 WZ8yMOmt
393:161
02/12/03 22:20 Ke5YFBVN
184 選ばれし者達
「第一班、第二班整列しました!」
男達の青ざめた顔を見渡しながら、古田は静かに頷いた。荒事とは程遠い世界で生き
て来た者達。既に膝が笑っている者もいる。
急遽現場スタッフの中から選抜した、司令室制圧チームである。第一般は突入、第二
班は−−支援と名付けられてはいるが、ありていに言えば督戦隊である。第一班のす
ぐ後ろに付き、命惜しさに突入をためらう者がいれば直ちに射殺するのが任務だ。
第一班のメンバーに取っては、無茶は承知で突入するか、後ろから撃たれるかの選択
となる。素人集団に自殺同然の突入作戦をやらせる以上、必要な戦術ではある。彼等
は一気呵成に突入し、今中中村両名を排除せねばならない。その過程でかなりの犠牲
が出るだろう−−−−いや、全滅するかも知れないな、と古田は思った。それならそれ
で良い。第一班が全滅したとしても、それで弾薬を使い果たさせてしまえば第二班によっ
て楽々と排除できる。どのみちたいした弾数は持っていまい。
所詮は使い捨てのスタッフだ−−−野球選手達が殺し合いを強要されている今この地
で、スタッフだけは安全に放送業務だけやっていれば良いと思っていたようだが。そん
な事は知ったこっちゃない、彼等にも同じように命を的に仕事をしてもらおう。
第二班の指揮を執らせるべく、リナレスを呼び戻している。彼が到着次第、突入決行だ。
そこまで考えた時、廊下の向こうから若いADがこちらにやって来た。
「古田さん・・・・突入は中止です。」
394:161
02/12/04 00:52 kmUukryB
185 修正、そして最後の希望
「困りますなぁ・・・手段と目的を取り違えてもらっては。」
一塁側ベンチ裏に仮設された放送管制室に怒鳴り込んできた古田を迎えたの
は、プロデューサーの冷然とした言葉だった。
「ふっふざけるな!このままじゃプログラムの進行がっ?!」そんな古田の怒
声にも動じない。
「ああ・・その件ですがね、脚本が修正されました。」悠然と立ち上がった男は、
古田の肩に手を掛けた。耳元に顔を寄せ、囁くように続ける。
「古田さん、あなたは目立ちすぎたのですよ。本来このプログラムは、選手達
が主役です。彼等の殺し合う姿、葛藤するドラマ、血みどろの戦い。それらを
『売り』に高視聴率を取り、プロ野球界への関心を得る、それが目的だ。」
「だがあなたは、進行を焦り過ぎた。ルールの変更までは良いとしても、演出
用に本部の手先として確保してあった選手に露骨な優遇措置を与え、本部の
関与を視聴者に対し明白にしてしまった。選手でないはずの外国人を殺戮に
投入してしまった。本来裏方であるはずの本部が、悪役としてステージに露出
してしまったのですよ。」
「しっ、仕方ないやろ。視聴率取れ取れって尻叩いて来たのはあんた達や。」
もはや搾り出すような古田の声に、さらに男の声がかぶさる。
「だからそのやり方がまずかったのですよ。これを見て下さい。」
取り出したのはFAX用紙。グラフと数字が並んでいる。
「最新の世論調査です。非難轟々と言う表現すら生温い。視聴率は取れても−
−−これではもうひとつの目的は果たせそうに無い。いや、それどころか処理
を誤ればプロ野球自体の存続すら危うい。本末転倒です。」
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